阪急電車が止まった(事務局・福本のつぶやき)

阪急電車が止まった

ゆめ風での仕事を終え、
車いすを介助者に押してもらい帰宅。
阪急・崇禅寺駅に着き乗車切符を買い、
ホームで電車を待っていた。
「人身事故により到着が遅れています」とアナウンスが入る。
「人身事故ってまた、どなたかが?と思うと、なんだかいたたまれない。

夫が病死した10年前、息子が思春期だった。
駅でこのアナウンスを耳にすると、
「元気か?生きといてよ」とメールをした。
「おれは心配無用、おかんも生きとけ」と返信が来た。
今は大切な人に支えられて、
中学生と学ぶこと生きることについて考える毎日の彼。
このアナウンスを聞いても、息子にメールしなくなったのはいつからだろう。

そんなことを考えながら待つこと30分。
アナウンスが「復旧の見込みは経っていません」に変わった。
夕方の冬の冷たい風の中、足が拘縮し始める。
「二時間ほど・・・」と小声で駅員さんはホームに告げに来る。
はじめての体験だ。

介護者と楽にあたたかく帰宅できるルートを考える。
タクシーで新大阪駅に行こうと、とりあえず歩を進めた。
が、走行中か予約と書かれたタクシーばかりで、
空車のタクシーは一台もない。
こんな時には、みな同じことを考えるのだ。
「新大阪まで、結局歩いちゃいましたね」
「お疲れさまでしたね」と乗った地下鉄・御堂筋線の電車は
混んでいた。

これが、地震で地下鉄も止まっていたら、どうしていたんだろう?
電車に乗って安心したら、急にこわくなった。
カイロと温かい飲み物と常備薬、
言葉が交わせる介護者と一緒に、飢餓感なく暮らしていること
あたりまえのありがたい日常が
あたりまえでなくなる時、どうするのだろう。

一寸先はわからぬと、奮発して
三日前から食べたかったいちごを
買うだけでは、だめだー。

勉強会に参加させていただこう。

by 福本

4/19「ほろ酔い気分で河野秀忠と語ろうかい」のお知らせ

昨年9月に亡くなった河野秀忠さんを「しのぶ」会を開きます。
多彩なスピーチ、座談会などのほか、小室等さん、趙博さんミニコンサートもあります。どなたもご参加ください。くわしくはチラシをごらんください。参加お申し込みは、3/19までにお願いします。

とき:4月19日(木)午後4時~(開場午後3時)
所:たかつガーデン(近鉄上本町、地下鉄谷町9丁目すぐ)
地図→http://www.takatsu.or.jp/access.html

むくのき学園の生徒さん・先生たちが 事務局に募金をもってきてくださいました

1月31日
ーむくのき学園の生徒さん・先生たちが
事務局に募金をもってきてくださいましたー

障害者スタッフ (長崎さんと福本) が入職後
ご縁ができた、小中一貫校「むくのき学園」
この日は、寒い中、生徒さんと先生が
大きな募金箱を抱えて、訪問してくださいました。

手作りの募金箱には、
「震災で被災された方々のために
ご協力よろしくお願いします」
と、ルビも打たれた大きな力強い文字。

「募金の働きかけは大変だったでしょ。
どうも ありがとうございます」
私も、ふんばんなくっちゃ と
胸にあたたかいものを感じながら、
福本もご挨拶させてもらいました。

「朝、登校してくる友達や先生に
声をかけたんですが、朝は声が出にくい。
はじめはこえかけのタイミングも
つかめなくて・・・
でも、呼びかけて、応えてくれて、
募金してくれる瞬間がうれしかった。」

少し小さい手で、いつも大きな力をくれる
応援者たちを見送った後
福本は事務所の机の上で募金を広げ数え始める。

1円玉 5円玉 10円玉 50円玉100円玉 500円玉
ひとつひとつが光って見えます。

大切なものは大切に確かにお届けします。

振込用紙のコメントご紹介

今年の冬はとても寒いですね。
大阪も道が凍ることがしばしばです。
転ばないように足に力を入れてふんばるだけでも
障害を持つ身にはこたえます。
でも、みんなに支えてもらって、よっこらしょ です。
振込用紙のコメント、ご紹介させていただきます。

いつも、ゆめ風基金を、支えていただき、ありがとうございます。

◆最も有効に資金を活用してもらえる団体と思っています。(千葉県松戸市)
◆たくさんの情報や考えさせられることもたっぷりの「ゆめ風」いつもありがとうございます。みなさんの幸せを祈ります。(東京都荒川区)
◆未来を少しずつでも良くするためにがんばって。(埼玉県比企郡)
◆応援しています。長く続けてください。(大阪府枚方市)
◆生きていることに感謝して、今年もささやかですが、気持ちを送らせていただきます。(島根県出雲市)
◆毎年のように天災が起こるようになった感がある日本列島。蓄えの大切を改めて思います。その一助になりますように。(愛知郡)
◆いつもお世話になり、ありがとうございます。皆様どうかお元気で活躍くださいますよう。(東京都多摩市)
◆ささやかな金額ですが、活動の末永い継続のために末永く応援させてください。河野様のご冥福をお祈りいたします。(千葉県船橋市)
◆忘れずにこうしてカンパすることくらいしかできませんが・・・(東京都八王子市)
◆善意が集まってより良き活動が継続されますように。(東京都板橋市)
◆弱者切り捨ての社会の中で、弱い者同志助け合っていきましょう。(神奈川県茅ケ崎市)
◆一年つつがなく過ごすことができました。(兵庫県明石市)
◆継続は力なり。(千葉県茂原市)
◆新しい年は、皆様の願いが叶いますように。どうぞお元気で。(東京都三鷹市)
◆良き年でありますように。(愛知県名古屋市)
◆日々の様々な活動、ありがとうございます。(東京都府中市)
◆ご苦労様です。(京都市)
◆寒さに負けず頑張ってください。(山形市)
◆少しでもお役に立てたら、私も幸いです。(愛知県一宮市)
◆CDの売上げからです。よろしくお願いします。(神奈川県鎌倉市)
◆寒い日が続いております。関係者のみなさま、ご自愛ください。そして、この一年に感謝。(東京都府中市)
◆いつも会報、ありがとうございます。(大阪府寝屋川市)
◆陰ながら応援しています。(神奈川県横須賀市)
◆去年、点訳の仕事をさせて頂き、感謝しています。今年も良しくお願いします。(大阪市)
◆会報、いつる楽しみにしています。(新潟県長岡市)
◆いつも有難う。平和な一年でありますように。(埼玉県越谷市)
◆四人の孫の誕生日ごとに、感謝と健やかな成長を祈ってお送りします。(神奈川県藤沢市)
◆年金は減るし、今年のこの家でもついっ。しかし、ゆめ風基金はあたたかいですね。(静岡市)
◆河野さんはいいお顔。面構えでしたね、(北海道北見市)
◆河野秀忠さん、ありがとうございました。おこころ引き継いでいきますね。(奈良県吉野郡)
◆[ゆめ風だより]ありがとうございます。河野さんを見送られ悲しみの中に入られる方に新たな希望が与えられますように。(高知市)
◆20才、東淀川市の豊里町の高校が、人生のスタートでした。60才を過ぎた今、登米市の豊里町に住み、町づくりの仕事をしています。不思議ですねー。(宮城県登米市)
◆被災された障がい者が日常を取り戻すまで、伴走できればと思っています。今年もよろしくお願いします。(大阪市)
◆スタッフのみなさん、今年もよろしくお願いします。(青森市)
◆かけがえのない者の死は、残された者に新たなパワーを残していく。今年も一歩一歩共に進んでいきましょう。いつもありがとうございます。(島根県松江市)
◆阪神・淡路大震災1月17日 この日を忘れない。(大阪府吹田市)
◆今年もこの日が来ました。忘れられません。振り込ませていただきます。身体に気をつけて、お仕事頑張ってください。(福岡県直方市)
◆年金生活で少しですが、続けています。(神奈川県茅ケ崎市)
◆被災された方々の想いを、自らの心の中で風化させないために。(大阪市淀川区)
◆ピープルファースト大会でコーヒーを配り、音楽界の時にカンパを募りました。被災地支援に使ってください。(大阪市)
◆被災地や障害者に気持ちだけ(心)。ほんの少しですがお役に立てれば。(大阪府柏原市)
◆毎年、災害は尽きませんが、少しでも静かな時に積んでおかないと・・・。皆様のご健闘をお祈りいたします。(神奈川県横浜市)

寝屋川監禁死事件への声明文紹介

自立生活センターで活動する精神障害当事者の有志および賛同人による、
寝屋川監禁死事件への声明文を紹介させて頂きます。

以下、声明文です。


寝屋川監禁死事件への声明文

2018.1.18
自立生活センターで活動する精神障害当事者の有志一同&賛同人一同

 私たちは障害種別を超え、障害者の地域での自立生活を目指す全国の自立生活センターで活動する精神障害当事者です。私たちは今回の寝屋川市での事件に対し、深い悲しみと憤りを感じ胸が痛みます。被害者の方には心よりご冥福をお祈りするとともに、二度と同様の事件が起こらないことを願っています。
(自立生活センターの枠を超え障害種別を超え多くの賛同者の方が声をかけてくれました。(賛同人一覧ご参照))

大阪府寝屋川市で33才の女性が自宅で衰弱死した事件で、両親が2017年12月23日逮捕されました。自宅に作ったプレハブの小部屋に15年前から監禁し、衰弱しているのを知りながら放置して死亡させた疑いで両親は1月2日に再逮捕されました。発見時、女性は服を着ておらず、体重は19キロでした。その後の警察の調べで、両親が「自分たちが食べ残した食事を与えていた」「去年1月ごろから、一日1食しか与えていなかった」「室内に置いた簡易トイレの掃除は2週間に1回程度だった」と供述していることが分かりました。両親(両容疑者)は、女性の様子を監視カメラで撮影し、記録していたそうです。女性が精神疾患と診断された翌年の2002年ごろから、自宅内に間仕切りした2畳の部屋に監禁していたとされます。警察は不衛生な環境下で監禁を続けていたとみて調べています。

今回の事件について私たち精神障害の当事者としては、精神障害者の人権はもとより、人間としての尊厳を奪う行為、命を奪ったことを断じて許すことが出来ません。現時点での思いを述べさせていただきます。

 

1.「事件そのものに関しての抗議・要望」

① 座敷牢に入れていたことは、人間としての尊厳を奪う行為です。その上死に至らしめたことは、断じて許すことが出来ません。このことに断固抗議します。

② なぜ行政、児童相談所などの介入ができなかったのか、行政・児相などの対応に疑問を感じます。何らかの介入があれば本人の命や尊厳を奪われなかった可能性があります。親に対しても正しい支援があればこのような悲劇は起こらなかったと考えます。今後二度とこのような事件のないよう行政・児相の対応の改善を求めます。

③ 一部報道では、子供の頃から体中に痣があったり、いつも同じ服で可哀想だった、暴れるようなことはなかったなど、元同級生のインタビューなどが報じられています。事実であれば幼少期からの虐待が元で精神疾患を発症した可能性があります。虐待の事実を明らかにするとともに、虐待に対しては断固抗議します。学校、教育委員会は虐待に敏感になり、疑いがある場合の対応改善を求めます。

④ 15年間に及ぶ監禁・虐待は例えどのような理由があろうとは許すことが出来ません。事件を起こした両親に対しては人の命と人生を奪った罪の重さを認識するためにも、決して減刑嘆願などを起こさないよう強く求めます。

⑤ 現在両親は監禁と保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕されていますが、17年間に及ぶ監禁と人間性を奪う虐待、そして命を奪ったことに対する罪と量刑が適当なのか。今後の裁判を注視したいと思います。

⑥ 監禁されて家の中の様子がわからなかったとはいえ、隣近所、親戚、友達などがなぜ異変に気付かなかったのか疑問と憤りが残ります。他人事という一人一人の無意識の個人主義や、結果として「何もしなかった」「何もできなかった」ことに抗議します。

 

2.「社会に対しての問題提起と要望」

① 今回の事件で精神疾患があるなら病院に入れたらよかったという意見をテレビなどのメディアで聞くことがあります。健康なら地域社会、病気・障害なら病院・施設という考え方は社会的入院を増やし、人と人との分断を生み、精神障害者への差別と偏見を生みます。また分断は障害者のみならずすべての人間にとって平等であること、助け合うことなどを奪うことになります。メディアは安易に人と人との分断を生むような発言を控えてください。

② 自宅で監禁・虐待を受ける障害者は現在も今回の事件に限らず存在します。特に精神・知的障害、言語障害などコミュニケーションが取りにくい障害者に対する虐待は数多くあります。精神科病院では日常的に「暴れるから」「手に負えないから」という理由で監禁・拘束が行われています。障害者への監禁・拘束が二度と起こらないよう、今回の事件を風化させることなく、精神障害者の人権侵害について問題化することを求めます。

③ この事件には日本の閉鎖的な家制度が、近所の人々、親戚、友達などの介入を許さなかった一因であると考えます。家族のことは家族の責任というのではなく、地域社会全体でお互いに支え合い、子供を育てるシステムと人の意識の変革を求めます。

④ 明治時代には国が「座敷牢」を認める法律を作り、戦後も精神保健の名のもとに、隔離・拘束、虐待が「治療」として日常的に行われています。そのような背景がある中で、今回の事件は、両親が「精神障害で暴れるから監禁した」と話しており、精神疾患を持ったら監禁しても仕方がないという明治以来の精神障害に対する誤った考え方があったと思われます。私たちはどんなに重度の精神疾患があっても、自分の住みたい地域で医療や自立のための支援を受けながら暮らしていく権利があります。地域で自立して生きていくための介助や相談などの公的なサービス、地域での支え合い、患者の尊厳を奪うことのない透明性のある、本人を守るための医療が必要です。

⑤ 親を追い詰めたのは、社会そのものです。家族に対しても相談支援など精神障害者が一人の人間として尊重されるためにも家族支援は当事者の支援とは別に確立する必要があります。

⑥ 精神障害者と家族に対する地域社会の差別をすべての人が今一度考えて欲しいです。例えば、日本の家制度の閉鎖性と事件について、親に対するフォローがなかったこと、本人に対する繋がりがなかったこと、「関わらなかった市民」の罪、などです。全国の市民一人一人の問題であり、未然に防ぐことが出来たかもしれないし、社会が変わっていかなければ今回のような事件の再発を防ぐことは出来ません。

⑦ 国や行政、病院に対して二度と監禁などが行われることのないように公的なサービスを充実し、地域社会に広めていくことを求めます。

 

呼びかけ人:自立生活センターで活動する精神障害当事者の有志(順不同)
吉岡利明 ( CIL下関 )
児玉朋己 ( 障害者生活支援センター・おのころ島 )
船橋裕晶 ( 自立生活センターリングリング )
田島裕美 ( 八王子精神障害者ピアサポートセンター )
竹沢幸一 ( 八王子精神障害者ピアサポートセンター )
陶延彰   ( 自立生活夢宙センター )

連絡先:
自立生活センターリングリング
兵庫県神戸市兵庫区中道通6丁目3-12-101
TEL/FAX 078-578-7358 E-mail ring-ring-kobe@extra.ocn.ne.jp  担当:船橋

八王子精神障害者ピアサポートセンター
東京都八王子市明神町4-14-1 3F
TEL/FAX 042-646-5040 E-mail peersup_7777@hotmail.com  担当:竹沢

賛同人一覧(順不同):
加藤真規子 ( NPOこらーるたいとう )
高原里緒 (北部自立生活センター 希輝々 )
山口江妙子   (NPO自立生活支援センター フリーダム21 )
瀧柳洋子 ( 基準該当事業所 「新しい空」代表 )
泉州☆精神障害者倶楽部 『青い鳥』  連絡先 大野忠雄
齋藤あきら
吉田みち(自立生活センター三田)
自立生活センター三田
橋本紗季(自立生活センターリングリング)
植田美樹
特定非営利活動法人沖縄県自立生活センター・イルカ
北部自立生活センター希輝々
自立生活センターインクルーシブ
自立生活センターまんた
自立生活センター南十字星
ピープルファーストハイビスカス
障がいのある人もない人もいのち輝く条例づくりの会
鷺原由佳(DPI日本会議)
CILだんない
大門広明
大門友穂(自立生活センターリングリング)

 

事件に関する精神障害当事者のコメント

吉岡利明 ( CIL下関 )
「1900年精神病者監護法は、相馬事件をきっかけにできた日本初の精神病者に関する法律。精神衛生法(1965年)まで続いた。患者の監禁を(私宅監置の合法化)、治安維持中心の考えで構成されている。医師の診断の義務はない。平成に入って2002年にこの寝屋川事件は始まった。私がくしくも前年に社会復帰のために援護寮に入所した翌年にこの事件は起きた。私の自立の始まりの翌年から、私宅監置され、私にはこの事件は運命的な事件に感じた。特に21世紀になっても私宅監置があることに驚きを感じた。」

児玉朋己  ( 障害者生活支援センター・おのころ島 )
「精神疾患を患っていたから監禁した、という言い訳には憤りを禁じ得ません。精神病者なら監禁しても許されるという思い込み・ドグマを、この日本からなくしたいと強く感じます。精神病者に対する監禁・拘束の不当性について、この事件をきっかけに深く議論が行われるのを期待します。」

船橋裕晶 ( 自立生活センターリングリング )
「亡くなった被害者の女性は、どれだけ絶望の中で死んで行ったのだろうか。彼女は親からも地域の誰からも愛されず知られず、人としての尊厳を奪われ、たった一人孤独に飢え・凍死しなければならなかった。
しかし、同じように病院で強制的に監禁・拘束され、時には虐待を受け、それが「治療だ」「精神障害者だから仕方がない」「暴れるから仕方がない」と人の尊厳を奪う行為も肯定され、途方にくれている「精神病者」が何万人も社会にはいるのだ。監禁や拘束は一体誰を守っているのだろか?このような事件を繰り返さないためには、一人一人が差別や常識について考え、違いを受入れ近づき合わないといけない。」

竹沢幸一 ( 八王子精神障害者ピアサポートセンター )
「誰もが地域で自立生活が出来るようにしたい。障害者を閉じ込めても仕方ないと言う風潮には断固反対です。」

陶延彰( 自立生活夢宙センター )
「今回はこのような事件がおきてしまい、いち精神障害者としてすごく驚いたのと娘さんの不遇な結末に心を痛めております。親が子どもを監禁をしたり食事を充分に与えなかったりしたのは犯罪ですが、私は精神疾患の人に対する対応の無知さなど別の問題にも焦点をあてるべきだと考えます。またこの家族に対して、適切な時期に周囲の人による適切な支援があれば全然違った結果になったのだろうと思います。」

山口江妙子 ( NPO自立生活支援センター フリーダム21 )
「精神の病の人は気が狂っている、恥ずかしい病ではありません。どうして隠さなければならなかった、どうして監禁されなければならなかったのでしょうか。被害者の女性がどんな思いで亡くなっていったのかを考えると心が痛みます。一人の人間として見られていない。まだまだ、精神の障害者に対する偏見や差別はきつい。この事件のことを忘れないで、いろいろなところで議論されることを望みます。」

「障害者防災リーダー養成講座」(横浜)のお知らせ

⇓ ここをクリックすると「横浜ラポール」のページが表示されます。

2月7日、障害者スポーツ文化センター(横浜ラポール)で、
「障害者防災リーダー養成講座」を開催します。

ここ2,3年、大阪と横浜で開催しており、大変ご好評いただいている講座です。

災害時に障害者への支援は遅れがちになり、支援が届きにくくなります。
その理由としては、「障害者への支援がわかりにくい」、「専門知識が必要」、などいろいろなことが考えられます。
でも、もう取り残される状況はいやだ!と障害当事者の私は思います。
思うけれど、じゃあどうすればいいのか。
そういったことをこの講座を通して、皆さんにお伝えできればと考えています。
お近くのかたは是非ご参加ください!

日時:2018年2月7日(水) 10:30~16:00

場所:障害者スポーツ文化センター(横浜ラポール)
〒222-0035 横浜市港北区鳥山町1752
JR横浜線「新横浜駅」(北口)/横浜市営地下鉄「新横浜駅」(8番出口)から徒歩約10分

講師:
認定NPO法人ゆめ風基金 八幡 隆司
社会福祉法人AJU自立の家、わだちコンピューターハウス所長(名古屋) 水谷 真

定員:80人(定員になり次第、締め切らせて頂きます)

資料代:1000円

主催:らんがく舎・特定非営利活動法人 ゆめ風基金
共催:社会福祉法人 横浜市リハビリテーション事業団

発災後、何から始めていけばいいのか。
被災地のためになることを、みなさんと考えていければと思います。
事前申し込みが必要です。下記をクリックしてください。
チラシと申し込み書が出ます。

障害者防災リーダー研修_表   ⇐チラシ表

障害者防災リーダー研修_裏   ⇐裏面、申込書

お問い合わせ、お申込みはゆめ風基金へ!

〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-13-43-106
電話 06-6324-7702 FAX 06-6321-5662
e-mail  yumekaze@nifty.com

*手話通訳、要約筆記など必要なかたはお申し出ください。

 

 

東西のキーマンぶっちゃけ対談~福島⇔大阪 ねちっこくつながっていこう~

1/12(金)、「東西のキーマンぶっちゃけ対談~福島⇔大阪 ねちっこくつながっていこう~」に参加しました。

内容は、あいえるの会(福島県郡山市)の白石清春さんと、DPI(障害者インターナショナル)日本会議の尾上浩二さんの対談です。
前半は、白石さんが関わった障害者運動の歴史がテーマで、
後半は、「東日本大震災から7年経った福島の状況」がテーマでした。

(壇上向って右から、白石さん、尾上さん)

白石さんから語られた福島の現状

・現在、福島県内の障害者運動は、原発事故の影響で避難移住をしたリーダーが多いこともあり、弱体化している。事業所間のネットワークも弱まっていたので、障害者団体連絡会が統合された。

・東日本大震災以降は、地元を離れる人も多く、障害者ヘルパーの不足が著しい(実際、白石さんのヘルパーには、震災後福島県外から来た人たちもいる)。

・原発近くの地域は、避難指示が解除された地域が増えてきてはいるが、以前の人口には戻らず、障害者サービスが弱体化している。そのため震災以後、遠方からあいえるの会に通ってきている障害者もいる。

・自分も可能なら避難したいという希望もないわけではないが、仲間が残っているので責任がある。また、避難はさまざまなストレスが多い。福島に留まっている障害者の生活も支える責任がある。

 

今回のイベントの主催は、昨年立ち上がった「チームもちもち」です。
「餅のように、ねちっこくつながっていこう」という意味で名づけられたそうです。

イベント終了後、メンバーの前川さん(出発のなかまの会)から話を伺いました。
「被災状況は今でも続いています。そして、それぞれ置かれている状況が違います。メディアの報道が減ってきた中で、少しずつ地道につながっていければと思います。まずは状況を少しでも知ってほしいです」とのこと。

チームもちもちは、今後も福島と大阪の人たちの交流の催しを行っていく予定と聞いています。大切なこころみだと思いますので、応援していきたいと思います。

事務局・東

新年おめでとうございます

みなさま

いつもお世話になっています。
内外ともに大きな課題をかかえた2018年の幕開けですが、
みなさまとのつながりを支えに、漕ぎ出したいと思います。

各地より年賀状もいただき誠にありがとうございます。
この場で恐縮ではございますが、一同心より御礼申し上げます。

今年も、精一杯力を尽くします。
ご指導ご鞭撻のほど どうぞよろしくお願い申し上げます。

被災障害者支援
認定NPO法人ゆめ風基金
役員事務局一同

ご批判のお電話について

2017年12月に機関誌を読まれた読者の方から、ご批判のお電話がありました。その時対応した職員がご説明はいたしましたが、他の会員の方にも参考になるご指摘もありましたので、理事会の考え方を再度ご説明いたします。

 

1.熊本における調査活動について費用や期間をかける必要はあるのか?

この熊本の調査活動に関しては、理事会において何回も協議を行い、現地の方とも再三話し合って支援を決めました。単なる調査ではなく、それを通じて熊本の復興につながり、また今後起こるかもしれない他の地域での災害支援や防災にもつながるものと評価できましたので、支援を決定したものです。

 

2.復興支援は本来の目的ではないのではないか?

ゆめ風基金の本来の目的は、災害が発生したときにすぐさま被災障害者に支援を行うものです。復興は、災害直後の危機的状況を脱したら、現地の力で成し遂げることが基本だと考えています。

ただ東北や熊本などのような大規模の災害の場合は、なかなか短期間では現地の力だけで復興ができない状況にあることも事実です。ゆめ風基金としては、その都度理事会等で入念に議論を行い、しばらく伴走する形の支援が必要な場合に限って復興支援を継続することとしています。いつまでやったらいいのかは非常に難しい問題であり、皆様のご意見もお聞きしたいと思っています。

 

3.会計についてわからないことがある

広報活動費というのは何に使っているのかというご批判でしたが、年4回発行する通信の印刷代と、郵送料に限られています。発送作業はボランティアさんにお願いしています。

また人件費が高すぎるのではないかとのご指摘もありました。この人件費は常勤3名と非常勤4名の人件費であり、各個人の給与水準は世間相場からして決して高くはないものと考えています。ボランティアでやるべきことではないかとのご指摘もありましたが、現在の事務を支障なく行うには最低限必要な体制だと考えていますので、ご理解をお願いいたします。皆様からの支援のお金を最大限被災障害者支援にあてることができるよう、諸経費の圧縮に関しては従来からも努力してきましたし、今後も運営の最大の目標として取り組んでいく所存です。

 

このようなご批判は、開かれた運営を目指すゆめ風基金としては、真摯に受け止めて運営の参考にさせていただきますので、他の方もご意見をお寄せいただけましたら幸いです。連絡先等をお教えいただいたら個別にもご返事いたしますし、理事の誰かがお会いして説明させてもらうということも考えています。よろしくお願いいたします。

 

認定NPO法人 ゆめ風基金
代表理事 牧口一二