ネパール続報

●ゆめ風基金も一緒に活動しているJIL(全国自立生活センター協議会)さんのブログより、
最新情報を転載させて頂きます。



ここから転載
ネパール被災障害者支援0604
当会の協力団体であるさくら車いすプロジェクトのハビブさんが車いす支援のために現地入りされました。その時のレポートを送付いただきましたので掲載いたします。引き続き皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。
■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内
東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。
(1)郵便振込の場合は
口座番号:00140-7-429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト
*通信欄に「ネパール被災障害者救援基金」とお書きください。
(2)銀行振込の場合は
ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店
口座番号:(当)0429771
口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト
*お振込みの際は、「ネパール被災障害者救援基金」へのお振込みであることを
全国自立生活センター協議会までご一報ください。
2015年5月29日
CILカトゥマンドゥの事務所を訪問し、CILのスタッフ数名と会い、お互いに自己紹介をしました。
その後、ジャウラケルの障害者キャンプへと移動し、2015年の地震以降、ここのテントに宿泊している障害者全員と会いました。
そこでは、お互いに自己紹介をし、私からは2005年にパキスタンが大地震に見舞われた際のことを話し、マイルストーンがパキスタンの地震の際に、障害者に対してどのような救援活動を実施したかを伝えました。
CILは、障害者の問題を政府、市民組織、政治家等に気付かせる上で、最も重要な役割を果たします。
キャンプでは、ネパールの障害当事者運動に関わる有名人たちのほとんど全員に会うことができました。
中には、地震の後自宅が損壊したため、キャンプに住んでいる人もいます。
CILカトゥマンドゥの代表ガネシュKC、CILのクリシュナ・ラジ・チャウダリー、NAPDのキラン・シルパカールと彼の妻ラマ・ダカルです。
私たちは、現在の状況と、今回のネパールの地震で新たに障害者となった方々に車いすを提供する可能性について話し合いました。
その後、CILのガネシュKCとクリシュナ・チャウダリーと共にNSCISAを訪問し、脊椎損傷のグループのキショル・バハドゥル・シャヒ、リシラム・ダカル、ガヤトリ・ダハル、ソニカ・ダカル、デヴィ・アチャリヤと打合せしました。
そこでは、ネパールで車いすを製造する可能性について、幅広い議論が繰り広げられました。
その夜は、クリシュナ・チャウダリー、ガネシュとともにカトゥマンドゥ・ニューバレシュワールで夕食をとりました。
この夕食は、ラマとキランがアレンジしてくれました。
ここでは、現況と他の国際NGOがどのような活動を行っているかについて話し合いました。
2015年5月30日
ハンディキャップ・インターナショナル(HI)ネパール代表のプスパック・ネワールと、障害当事者組織のリーダーであるキラン・シルパカール、ガネシュKC、クリシュナ・チャウダリーとともに打合せを持ちました。
障害者の状況、ネパールの地震について、HIとその他の当事者組織が実施した救援活動について話しました。
また、将来的にHIと障害当事者組織がどのように協働していけるのかについても話し合われていました。
車いすワークショップの訪問
ラメシュ・ネパリによる私設のワークショップを訪問しました。
CILカトゥマンドゥは、2013年からアルミ製のアクティブモデルの車いすを製造しています。
CILはこれまでに、このワークショップで36台のアルミ 製の車いすを製造しました。
ハビブは、このワークショップの状態と生産能力等について、より多くの情報を収集しました。
また、大学病院を訪問し、2015年4月25日の大地震で負傷した人々に会いました。
さくら車いすプロジェクトから贈られた車いすが、ディペンドラ・シャキャさんに届けられました。彼は車いすを受け取りとても喜んでいました。
2015年5月31日  これからの活動の計画
1. ネパールにおける車いす支援(JILの支援)
2. 次のステップ
? ネパールで車いすを製造する
? 日本とパキスタンから技術支援する
?国際NGO会議(復興と再開発における障害者の役割を強調するため)
?シェルターハウス(訳注:上記「障害者キャンプ」のこと)の継続(限られた救援の中でも自立生活運動が可能である、ということの理解を広める)
行動計画1
? JILの支援でパキスタンから車いすを支援する、またはネパールで車いすを製造する。
? ネパールにおける車いす製造の可能性について、さくら車いすプロジェクトが調整役となる。
? 車いすは、CILカトゥマンドゥと脊椎損傷スポーツセンターとで分配される。50%はCILカトゥマンドゥによって配られ、残りは脊損センターが配ることとなる。
? 車いすシート、トイレ、ウロバッグ等その他の物資も、CILにより地震の被災者に配られる。
? もし、車いすやその他の支援が必要となった場合、JILは努力する
?車いすをどこの誰にどうやって配布するかの最終的決定はCILカトゥマンドゥが行う
? JILはネパールを最大限支援したい
? JILは地震の被災者のデータが必要である。それがあれば、車いすやその他の物資のための資金が得やすい
? 必要なものがあれば、要求しなければならない
? CILカトゥマンドゥは、より多くの情報をJILに提供し、JILはそれに従う
次のステップ
ネパールにおける車いすの製造
日本とパキスタンからの技術支援
国際NGOの会議
シェルターハウスの継続
ネパールにおける車いすの製造の可能性についての協議
1. パキスタンの技術者がネパールへ来て、例えば200台の車いすを製作しながら、CILネパールの人員を研修する。これが、ネパールで車いすを作る迅速なプロセスである。
2. 日本の技術者がネパールへ来て、研修を行う。ネパール人がネパールで車いすを作る。
3. 何人かがパキスタンへ行き、車いすの研修を受ける。彼らがネパールへ戻って車いすを製造する。これは長期的なプロセスになる。
シェルターハウス
CILは、ジャウラケルの青少年クラブに属するシェルターハウスを継続する。
クラブは、このキャンプの設立を良く思っていない。このため、CILは公共の土地または貸し地を探して、そこへキャンプを設立しようと考えている。
この活動は、今後地震の被災者が部屋や家を見つけるまでの間3ヶ月に渡り継続される。
CILは、このシェルターのための土地を獲得するべく、政府に対してアドボカシー/ロビー活動を定期的に行っている。その他にも、政府に対し以下のものを要求している。
救援・シェルター、救済・リハビリテーション・サービス、地域における自立生活
CILは近日中に国際NGOの会議を開催する予定である。
会議の目的は、国際NGOが何に対してどのように支援をするかについて幅広い議論を行うことである。また、障害者にとっては、施設ではなく自立生活が必要だ、ということに意識を向けることも目的の一つである。
CILは、国内NGOと国際的なNGO、国際社会に対し、ネパールの障害者の救援・シェルター、救済・リハビリテーション・サービス、地域における自立生活を支援するために、CILを支援して欲しいと呼びかけている。
カトゥマンドゥ大学には車いすを製造する機械のあるワークショップがあるため、CILは同大学の運営陣と協議し、ネパールで車いすを製造する可能性を模索する予定である。
CILはまた、ネパールにおける障害に優しいインフラの新設について、定期的にアドボカシーのキャンペーンを実施する予定である。
この文書は、クリシュナさんとハビブ・ウル・ラフマンが共同で完成させました。
メモ:CILカトゥマンドゥが独自のオフィスを持ち、強いイメージと状態で業務を続けていることは、とても重要だと思いました。
私は、自立生活運動の関係者の皆さんに、支援の可能性を検討するよう懇願します。
南アジアの文化では、人々は強いグループの意見を真剣に聞き、その見解を理解しようとする傾向があります。今こそ、ネパールの自立生活運動がその声を最大限に強める時なのです。(ハビブ)
以上
翻訳協力:大野純子(沖縄県自立生活センター・イルカ)さん
JILさんのブログには、ネパールの皆さんの写真もありますので、是非そちらもご覧ください!
JILブログ

ネパール支援の状況について

ネパール支援の状況について、
JIL(全国自立生活センター協議会 事務局 
〒192-0046
東京都八王子市明神町4-11-11-1F
TEL:042-660-7747 FAX:042-660-7746)
から、メーリングリストで、情報が届いたので、皆様にもご報告いたします。


先週、廉田さん(西宮市:メインストリーム教会代表)が現地入りされており
現地からレポート、必要な支援内容等送ってくださいました。
現地からの希望で、テントとブルーシート(現地ではいま購入ができない)を29日にパキスタンから追加で持参予定です。
またゆめ風基金さんからのご紹介で
Nepal Spinal Cord Injury Sports Associationと連携し手動車いすの支援をすることになりました。
(上記の団体ではすでに今回の地震で脊髄損傷者になった50人のウェイティングリストがあるそうです。)
車いす支援のために現在までにJILから150万円を支出しました。
(ゆめ風基金も1,125,000円を送金しています)


廉田さんからのリポート
今、障害者救援本部という名で動物園の前のサッカー場でキャンプ生活をしています。
66人がキャンプ生活しており、その内訳は、車いすの障害者26人、それ以外の肢体障害者8人、視覚障害者6人、介助者8人、家族6人、こども12人です。
この状況の中で、ほしいもの、必要なものを話し合いました。
1.障害者が使えるトイレ。
今は不安定な簡易トイレを使っているので、トランスファーも難しい。
さらに汚物処理がきちんとできてないので汚くて臭くて使えない。女性たちは、特に大変。
しっかりした障害者用簡易トイレとそれに必要なテントが一番ほしいもの。
このままの生活を続ければ、大きなストレスになりそう。
2.テントとその環境(ベッド、ブルーシート、敷き布団マット、タオルケット)
66人が8張りのテントで生活している。
1つのテントに8~10人の雑魚寝の状態。
このテントは中国の赤十字からもらったもので、地面がむき出しの状態、雨の日は水が入ってくるので、テント内がじゅくじゅくになる。
ベッドは各テントに一つずつしかないので、他の者は地べたで寝ている。
防水のためにビニールシートが必要。
また、夜、明け方は寒いので、タオルケットのようなかけ布団が必要。
寝袋は障害者は使いにくい。
また敷き布団もないので、スポンジの三つ折りの敷きマットのようなものが必要。
ベッドはあるがマットがない状態の固い所に寝ているので、この生活を続ければじょくそうができそう。
3.食べ物(食事に関する環境)
食べ物の調達は2種類あって、
①障害者救援本部の活動を新聞やテレビで見た者が応援に持ってきてくれる。
②会社や団体にこちらから、「米を寄付してほしい。」という具合にお願いする。
今のところ、いろんなところからの支援があり、昨日も米100kgをある会社からもらったりしたので、備蓄分もあるが、このその日暮らしの生活は、いつまで続くかわからないので不安がある。
66人もの人たちが生活しているので、1ヶ月後は、食料の支援が必要になるかもしれない。
ガスコンロやプロパンガスはあるが、テーブルがないので車いすの者たちは、食事がとりにくい。
しかし、テーブルで食事をすると見た目が贅沢な感じがして、「障害者は優雅やのう」と周りから思われそうで遠慮している。実際、食事を調理した後、皿を地べたに並べて、おかずやごはんをよそっている。どう考えてもテーブルがあれば便利なはずだ。
4.衛生面で濡れタオルやティッシュ
キャンプ生活なのでシャワーが浴びられない。
半壊程度の家の場合は、シャワーは可能だが、余震を怖がって浴びようとしない。
衛生面を考えても濡れタオルは必要だ。
現地では調達しにくい。
5.その他
細かいことだが、ゴミ箱、紙オムツ(大人用)、カッパ(これから雨期に入る)おむつ、電灯なんかもあればかなり便利になると思う。
*すぐに必要そうなものを5つあげたが、現地で購入可能な物もある。
ただし、1のトイレの環境に関しては、現地では調達不可能である。
とのことです。
今後も、ゆめ風は、JILやDPIなどの障害者団体と協力して、支援活動を続けていきます。
JILネパール救援口座
(東北関東大震災障害者救援本部の口座を使用しています)

ネパール大地震の救援金を送りました

いつもありがとうございます。
ネパール被災障害者への緊急支援第一次分を、
窓口となっている全国自立生活センター協議会「JIL」に送金しました。
全国自立生活センター協議会
〒192-0046
東京都八王子市明神町4-11-11-1F
TEL:042-660-7747 FAX:042-660-7746
1,125,000円です。

メインストリーム協会のメンバーが17日にもネパール入りします。
また、いろいろご報告できるかと思います。
時間の経過とともに、多様なニーズが出てきます。
今後、第二次、第三次と、支援が必要です。
皆様のご協力を、なにとぞよろしくお願いいたします。

ネパール被災障害者救援基金について【拡散希望!】

ネパール大地震について、皆様もニュースなどでご存じのとおり、
被害は、日が経つにつれ、大きすぎるものとなっています。
支援について、JIL(全国自立生活センター協議会)や、DPIと協力し、下記の通り行います。
■ネパール被災障害者救援基金受付口座についてのご案内
東北関東大震災救援本部は、2014年度末で活動を終了することとなっていますが
基金の専用口座の開設手続きにはたいへん時間がかかるため、
今回、救援本部の口座で「使途限定」で受け入れいたします。
(1)郵便振込の場合は
 口座番号:00140-7-429771
 口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト
 *通信欄に「ネパール」とお書きください。
(2)銀行振込の場合は
 ゆうちょ銀行 〇一九(ゼロイチキュウ)支店  
 口座番号:(当)0429771
 口座名義:東北関東大震災障害者救援プロジェクト
ゆめ風基金にお送り頂ける場合は、恐れ入りますが、
「ネパール」と通信欄にお書き頂けたら、ネパール支援に使わせて頂きます。
【ネパール情報~JIL】
現地、ネパールのCILカトマンズからは、今後、車いすのニーズがたくさん上がってくることが予想されるけど
とても自国で生産できる状況ではないので、車いすを送って欲しいという要請が来ています。
ちょうどJILと一緒に活動しているさくら車いすプロジェクトのハビブさんが5月中旬からJILのJICA事業でパキスタン入りすることもあり、その帰路(5/28以降)にネパールに寄って第一次支援(救援金と救援物資を運びます)と調査を行ってくる予定です。
その第一次支援に旅費と救援金、救援物資などで50万程度?かかる見込みです。
また現在、パキスタンからハビブさんのつくった手動車いすを100台ネパールに提供できるよう体制を整えているところです。
100台を提供するのには約200万程度かかる見込みです。
ハビブが今回の訪問で手動のパキスタンからの輸送方法等、調整してくることになっています。
全国自立生活センター協議会
〒192-0046
東京都八王子市明神町4-11-11-1F
TEL:042-660-7747 FAX:042-660-7746
E-mail:(団体)office@j-il.jp


【メインストリーム協会からの情報】
今、クリシュナから連絡来ました。
なかまの中で家が壊れて困っている人は、クリシュナ、ボウズラーズ、カマラ、ドゥルバ、ディペンドラの5人です。
この人たちは家の中に物を取りに行けないので、大変だそうです。
今必要なものは、食べ物、水、テント、ベッド、障害者の使えるトイレ、薬、携帯電話、車いす、です。
メンバーたちは、バラバラの地域に住んでいて、町中は車が動かないので、今のところ集まることができてないようです。
事務所のデスクトップのパソコンも2台壊れたそうです。
取り急ぎ。
(注:メインストリーム協会は、何十人もの障害がある留学生を受け入れています。その仲間からの情報です)
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【ゆめ風基金理事:馬垣より】
ネパール支援についてですが、ハビブが5/12~5/28までパキスタン入りしていますが
その間に取り急ぎ手動車椅子50台を準備し5/20にパキスタンから搬送したいとのことです。
運送業者に確認したところパキスタンからラホールまで1週間で着くそうなので、
5/28頃にネパールに着くことになります。
5/29にハビブがカドマンズ入りしますのでネパール到着後、現地で車いすを受け取り
フィッティング等をできるだけやりたい、また、1台あたりの送料は2500円ぐらいになりそうとのこと。
送料:2500円×50台=125,000
車いす:20,000×50台=1,000,000
まずは、合計 1,125,000 円がかかる見込みです。


今後も、情報が入り次第、皆様にお伝えしていきます。
ゆめ風基金は、第一次救援金、100万円弱を送金する予定です。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

ネパール大地震救援活動について

皆様もご存じのとおり、ネパールで起きた大地震の被害は、時が経つにつれ、
甚大なものとなっています。
ゆめ風基金では、今、救援募金活動の準備中です。
いろんな障害者団体のかたと一緒に、なるべく早く、救援金や物資を届けたく、
連休明けには、お知らせできるかと思います。
今しばらく時間をくださいませ。