九州北部豪雨から1年

2017年7月に発生した九州北部豪雨から1年となりました。
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

福岡・大分両県では、自宅が被害を受けた1126人(7/4時点、NHK)が、今も応急仮設住宅や、借上げ仮設住宅で避難生活を続けています。

ゆめ風基金は九州北部豪雨支援を継続していきます。

また、昨日7/4発生した台風8号により、各地での被害が予想されます。
今後も情報や相談などお寄せください。

被災障害者支援 認定NPO法人ゆめ風基金
〒533-0033 大阪市東淀川区東中島1-13-43-106
電話 06-6324-7702 FAX 06-6321-5662
メール yumekaze@nifty.com
https://yumekazek.com/

7/24,25 九州北部豪雨調査 報告

7月24日、25日に、ゆめ風基金理事の八幡と事務局員の東が、
九州北部豪雨調査のため、福岡、大分に伺いましたのでご報告いたします。

7/24

◆朝倉市役所~要望書提出、今後について話し合い
福岡県久留米市の地域活動支援センターごろりんハウスの中山さんらとともに、
福岡県朝倉市役所障害福祉課に質問書・要望書を提出しました。

質問・要望内容/回答Q.障害者の安否確認について
→A.障害者サービス提供事業所に、利用者の安否確認中
Q.避難所での対応、施設避難の状況について
→A.詳しい回答はできない
Q.受給者証の再発行状況について
→A.対応している
・災害時要援護者支援策の公開について
→A.避難行動要支援者名簿は、名簿の管理は別の課が行っているのでわからない

今後についての話し合い
・朝倉市は人口5万人ほどなので、0.5%の障害者がいると仮定すると、2,500人ほどの障害者がいる。ただし被災地域は限定されているので、正確な人数は不明
・ごろりんハウスが拠点となり、被災した障害者からのSOSを求めるチラシの作成等を行う場合、必要経費はゆめ風基金に申請の上、ゆめ風理事会が諮り決定する
→ごろりんハウスで予算書を作成することが決定


◆B型作業所 あゆみの会聞き取り
・メンバーの2人が家を流され、1人は小屋を流され、現在も3人が避難所暮らし
・豪雨当日は、作業所の前が川のようになっていた
・車両が流されたが、難民を助ける会がすぐに支援を行った
・ゆめ風基金から被害を受けたメンバーに対して見舞金を出せる可能性がある(要理事会決定)ため、一度申請していただく

7/25

◆大分県日田市役所~聞き取り、要望
・たまたま日田市役所で出会った、被災直後から日田市を中心に活動しているレスキューストックヤードさんから、情報提供を受ける。「被災した障害者はいるものの、現在困っている状況は聞いていない」とのこと

障害福祉課聞き取り
・被災した障害者団体、個人について尋ねましたが、状況は把握していないようでした
・災害時避難行動要支援者名簿については、長寿福祉課が担当していたが、「今回の豪雨では、混乱の中で町内会に名簿の開示はできなかった」とのことでした

◆日田市社会福祉協議会~要望
 被害に遭われた団体や個人などについての情報提供をお願いしました。

◆日田市大鶴地区視察
大鶴地区は堤防が決壊し、一部地域に被害が集中しているようでした。

◆朝倉市杷木地区視察

流木、土砂の量がすさまじく、ボランティアが泥出しをするどころではなく、重機を使わなければどうにもならないというような印象でした。
朝倉ボランティアセンターとは別に杷木地区にもボランティア拠点が設置されていました。

◆朝倉ボランティアセンター

杷木地区に隣接する朝倉地区の市民球場内に設置されていました。
運営者の社協職員を訪ねましたが、「障害者の状況は把握していない」とのことでした。ゆめ風基金の趣旨説明と今後の情報提供をお願いしました。

◆全体を通じて

今回は難民を助ける会が経済的援助を行ったこともあり、ゆめ風基金として支援をしなければならない障害者団体には出会うことはありませんでした。
しかし、あゆみの会のメンバーのように、被害を受けた障害者の方は確実にいらっしゃいます。
この調査と、今後の情報を基に、被災された障害者個人をどのように支援するのかを含め早急に検討し決定いたします。