ネパール支援の状況について、
JIL(全国自立生活センター協議会 事務局
〒192-0046
東京都八王子市明神町4-11-11-1F
TEL:042-660-7747 FAX:042-660-7746)
から、メーリングリストで、情報が届いたので、皆様にもご報告いたします。
先週、廉田さん(西宮市:メインストリーム教会代表)が現地入りされており
現地からレポート、必要な支援内容等送ってくださいました。
現地からの希望で、テントとブルーシート(現地ではいま購入ができない)を29日にパキスタンから追加で持参予定です。
またゆめ風基金さんからのご紹介で
Nepal Spinal Cord Injury Sports Associationと連携し手動車いすの支援をすることになりました。
(上記の団体ではすでに今回の地震で脊髄損傷者になった50人のウェイティングリストがあるそうです。)
車いす支援のために現在までにJILから150万円を支出しました。
(ゆめ風基金も1,125,000円を送金しています)
廉田さんからのリポート
今、障害者救援本部という名で動物園の前のサッカー場でキャンプ生活をしています。
66人がキャンプ生活しており、その内訳は、車いすの障害者26人、それ以外の肢体障害者8人、視覚障害者6人、介助者8人、家族6人、こども12人です。
この状況の中で、ほしいもの、必要なものを話し合いました。
1.障害者が使えるトイレ。
今は不安定な簡易トイレを使っているので、トランスファーも難しい。
さらに汚物処理がきちんとできてないので汚くて臭くて使えない。女性たちは、特に大変。
しっかりした障害者用簡易トイレとそれに必要なテントが一番ほしいもの。
このままの生活を続ければ、大きなストレスになりそう。
2.テントとその環境(ベッド、ブルーシート、敷き布団マット、タオルケット)
66人が8張りのテントで生活している。
1つのテントに8~10人の雑魚寝の状態。
このテントは中国の赤十字からもらったもので、地面がむき出しの状態、雨の日は水が入ってくるので、テント内がじゅくじゅくになる。
ベッドは各テントに一つずつしかないので、他の者は地べたで寝ている。
防水のためにビニールシートが必要。
また、夜、明け方は寒いので、タオルケットのようなかけ布団が必要。
寝袋は障害者は使いにくい。
また敷き布団もないので、スポンジの三つ折りの敷きマットのようなものが必要。
ベッドはあるがマットがない状態の固い所に寝ているので、この生活を続ければじょくそうができそう。
3.食べ物(食事に関する環境)
食べ物の調達は2種類あって、
①障害者救援本部の活動を新聞やテレビで見た者が応援に持ってきてくれる。
②会社や団体にこちらから、「米を寄付してほしい。」という具合にお願いする。
今のところ、いろんなところからの支援があり、昨日も米100kgをある会社からもらったりしたので、備蓄分もあるが、このその日暮らしの生活は、いつまで続くかわからないので不安がある。
66人もの人たちが生活しているので、1ヶ月後は、食料の支援が必要になるかもしれない。
ガスコンロやプロパンガスはあるが、テーブルがないので車いすの者たちは、食事がとりにくい。
しかし、テーブルで食事をすると見た目が贅沢な感じがして、「障害者は優雅やのう」と周りから思われそうで遠慮している。実際、食事を調理した後、皿を地べたに並べて、おかずやごはんをよそっている。どう考えてもテーブルがあれば便利なはずだ。
4.衛生面で濡れタオルやティッシュ
キャンプ生活なのでシャワーが浴びられない。
半壊程度の家の場合は、シャワーは可能だが、余震を怖がって浴びようとしない。
衛生面を考えても濡れタオルは必要だ。
現地では調達しにくい。
5.その他
細かいことだが、ゴミ箱、紙オムツ(大人用)、カッパ(これから雨期に入る)おむつ、電灯なんかもあればかなり便利になると思う。
*すぐに必要そうなものを5つあげたが、現地で購入可能な物もある。
ただし、1のトイレの環境に関しては、現地では調達不可能である。
とのことです。
今後も、ゆめ風は、JILやDPIなどの障害者団体と協力して、支援活動を続けていきます。
(東北関東大震災障害者救援本部の口座を使用しています)