菅原地区防災訓練ご報告

菅原地区防災訓練について(八幡 隆司)
とても熱心に、防災活動を行っておられる、大阪市東淀川区の菅原地区。
4回目となる今回は、住民のかたが、実際に菅原小学校に避難してきて・・・という状態で、3月30日(日)に行われました。
朝から大雨警報が出るほどのひどいどしゃ降り。
9時半ごろにプロジェクターとパソコンを設置し、準備はしたものの、人が来るのだろうかと思っていたら、10時過ぎに、次々に避難訓練に来る人が押し寄せてきました。
警察が誘導して一緒に避難、という設定もありました。

(満員の体育館)
最初は、ビデオ「逃げ遅れる人々」の上映をして、ある程度人が集まってからは地元の手話サークル「ほたる」による、手話コーラスを行いました。
そうしているうちに体育館は満杯になり、10時半から主催者挨拶がスタートしました。
挨拶のあと、私のほうから災害時における要援護者防災の話をし、次に手話サークル「ほたる」の会長さんから聴覚障害者に対する理解について話をしました。
その後、11時過ぎから各班に分かれての行動。
残念ながら雨のため、起震車とはしご車体験は中止。
残るは煙体験、水消火器訓練、AEDの使用法訓練。
それと視覚、車いす、聴覚障害者との接し方の3つの障害者部門に分かれて、それぞれ講座を受講してもらいました。
視覚障害者については地元の赤星さんにお願いし、アイマスクを使って視覚障碍者の手引きの方法などを住民のかたに伝授。
車いすについてはゆめ風基金の長崎さんが車いすの操作方法などについて教えていました。
また、聴覚障害の分野は、手話サークル「ほたる」が担当し、手話の話や聴覚障害者が地震で困ることなどを話されました。
参加人数はおよそ500人程度でした。



(消防署の煙体験テント。テントの中を煙だらけにして、パニックにならないよう、腰を落としてハンカチを口に当てて・・・ともしものときを体験。思ったよりも視界が奪われ、焦る!と感じたかたが多かったようです。電動車いすの私も中に入りたかったのですが、入口が狭くて断念。入口で煙がモクモク!という体験はしました。)
「何かお手伝いしましょうか?」と声をかけてくださるかたが何人もいて、嬉しかったです。
何回か参加しているうちに、顔なじみになったかたもいて・・・。
やはり、参加し、存在をアピールすることで、地域のコミュニテの支援も受けやすくなるという実感がありました。
全国のいろんな地区でこういう訓練が行われたらいいなと改めて思いました。(長崎 圭子)

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