社会福祉法人「そうそうの杜」は、被災地障がい者センターみやぎ登米支部を拠点にして、地元グループ「ハグハウス」とともに登米市や南三陸町の仮設住宅での移動カフェをしながら個別支援活動をしています。
「そうそうの杜」・東日本大震災派遣報告書 NO.17
日時:2011年9月17日(土) 天気:くもり
報告者:I
9:00~12:00 港地区仮設調査(Oさん)
12:00~17:00 童子下仮設にてカフェ
活動した上で感じたこと
午前中、前日訪問し気になっていたOさんの再調査のため港地区仮設に行く。
本人の姪に当たる方にお話しを聞くことが出来た。65歳で聴覚障害があり、しゃべることが出来ず手話も出来ないとの事。コミニケーションはジェスチャーでとっておられ日常生活は問題ないとの事。
震災後は引きこもりがちで高齢であることもあり、体のことや今後のことを気にされている。日中活動の場、あるいは内職でもいいので何か仕事が欲しいとの事。最近出来た入谷障害者仮設というところを利用することも検討するとの事だったので、どういうところなのか調査の必要有。
午後から童子下仮設にてカフェを行う。この仮設は17戸の小さな仮設でほとんどの方が高齢者。今回来られた方の中には94歳の方もおられた。
こちらの仮設でカフェを行うのは3度目ということで親しく声を掛けてくださる方もおられる一方で茶なんか飲んでる暇はねぇと言われる方もおられた。最初のほうは人数も少なかったが、時間がたつにつれ参加される方も増え満席に。話の内容は津波のことや今の生活今後の生活の話が多いが皆さん表情明るく、笑い声も多かった。話をすることで気持ちが落ち着いていっているようにも見えた。
結局、予定時間を過ぎても盛況で終わる気配を見せなかったが、こちらの都合で切り上げる。こちらの仮設でもつき1回程度で定期的に行うことをつげると皆さん楽しみにされている様子だった。普段はほとんど家に閉じこもりっきりで外に出ることは無く、こういう機会があると助かると皆さんはなされていました。
感じたことを改善・向上させるのに必要なこと
今日のカフェは13:30から行ったが、こちらの習慣ではお茶っこは15時からするらしく、確かに参加する方が増えたのもこの時間だったため、時間の設定もみなおす必要があるかもしれない。しかし、これからの季節暗くなる時間も早くなる上、引き上げる時間も遅くなるので難しい部分もある。
高齢者が多くいる仮設では外に散歩に出たくてもベンチなどの休憩する場所が無いため、億劫になり外出しないというケースも多いと聞く。そういうものを設置することで住民同士のコミニケーションも増えるように感じる。
備考
Tさんより移動カフェのマニュアルをいただきました。FAXしますので新しく来られる方は読んで把握しておいてください。