11月10日。
ご近所の仲良しさん、「むくのき学園」の小学五年生と、「小学生版HUG(避難所運営ゲーム)」を行いました。
場所は小体育館。長崎さんと私・授業参観に来られた親御さんたちも見守る中、
「もし地震が起きて、むくのき学園の体育館を開放して、避難所を設営することになったら・・・。
その時は、いろいろな人が一緒に避難生活をすることになりますよね。たとえば目が不自由で盲導犬を連れて来たらどこに案内する?どんなことに気をつけて、体育館のどこで過ごしてもらう?」
他にも耳が不自由な方、日本語がわからない外国のかた、妊婦さんや車いすを使っている方、それぞれの立場に立って、その人が求めていることを考えていきます。
大きな模造紙には体育館の図面が描かれています。
「そこにいろいろな立場の人のアイコン(絵)を置いていってください」
先生の声で始まります。
子どもたちはチームに分かれて、体育館に見立てた、出入り口と情報収集所と書かれた模造紙の上に、それぞれ違う立場の人の位置を決めていきます。
「耳が聞こえない人と外国語しかわからない人って同じところにいてもらうのがいいかな」や
「じっとするのが苦手な子は妊婦さんの近くはあかんよなー」
子どもたちはいろいろな人の立場を想像し、思いやり、避難所開設時に配慮が必要な人の配置を考えます。
子どもたちの柔軟な発想と成長に感動。
反面「私、少しはお役に立てているのかなー」と少しへこみ虫。
長崎さんの電動車いすの後ろをもたせてもらってゆめ風に帰ってきました。
でも、その日以来「ゆめ風」前を通って下校する小学五年生は、「よっ。ばいぱい」と声をかけてくれます。
人と出会い、いっしょにいることが、大事なんや。
これも障害者の私に、子どもたちが教えてくれます。
(ふ)