おわび
河野秀忠氏の「ヒデの救援レポート」をしばらくブログに掲載できませんでした。もうしわけありませんでした。ある読者のご厚意により、過去のレポートを送っていただきました。古い情報ですが貴重な記録ですので掲載します。
ヒデの救援レポート5月13日:15
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、5月10日までに、127986329円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌:そよ風のように街に出よう:編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ゆめ風基金事務所は、新幹線新大阪駅東口を出て、JR東海道線の線路沿いに、南へ100メートル。ふたつ目の大きな角を、東へ曲がり、20メートル先のマンションの1階にあります。
お隣りは、そのマンションも管理している住建設という、不動産屋さんです。以前からは、ご近所のひとたちから、この団体は何者かと、胡乱な目で見られていて、ほとんど交流は、無かったのですが、東日本大震災以降は、ゆめ風基金のことが、新聞やメディアに取り上げられることもあって、その新聞などを読んだらしく、不動産屋さんの事務員さんたちの、事務所を見る目が変わってきました。
ある女性事務員さんは、救援金を届けにおいでになりました。
ある日の夕方、腹が立つけれど、室内全面禁煙なので、ボクひとりで、事務所前で、ぷかり、ぷかりやっていたところ、その女性事務員さんが、そろそろと近づいて来て、声をかけてくれました。被災地の方は、どうなっていますかとのことだったので、障害者や高齢者は、避難所生活が厳しい、褥瘡が悪化しても、治療> が受けられない、とかのことを話すと、その女性事務員さんは、突然、涙をボロボロと流して、そうでしょ、そうでしょ、みなさんひどい目に合っておられるんでしょうねと、とかぶりを激しく振られたのでした。
そして、いつも、あなたがたの頑張りは見ていますよとも。他の義援金は、なかなか被災地に届けられないのに、あなたがたの救援金は、素早く届けられると、聞いています。そんな団体は、あなたたちの団体だけです。救援は、長引くでしょうが、頑張ってください。私は、何も出来ませんけど、少額ですが、救援金をまたお届けしますねと。それから、最後に、私の母親も、車イス生活なので、被災地のことは、とてもひと事とは、思えないんですと、涙を拭われた。
ボクは、タバコの火が燃え尽きることも忘れて、呆然と、そのひとの言葉に、聞き入るばかりでした。縁は、心を発信すれば、いつも、どこかで、つながるものなんですねぇ。
前回お知らせしましたように、被災現地に常駐している、ゆめ風基金理事の八幡さんが、5月20日に、一時帰阪しますので、被災地の救援活動報告会を開催します。
時・20日、午後6時30分より、所・市民交流センターひがしよどがわ:旧東淀川人権センター:旧日の出解放会館:会議室にて。新幹線新大阪駅東出口裏側から、北東へ五分。ゆめ風基金事務所とは、反対側です。各位のご参加をお願いします。
事務所に届けられられた案内から。被災障害者支援チャリティー大正琴コンサートを開きます。お近くの方は、ぜひいらしてください。6月5日、日曜日、午後2時から4時。神戸市灘区民ホール。阪急六甲駅、王子公園駅下車。問い合わせ先。エヌピイオウ法人ボレロ。電話、078-881-4721。
ホームページ:小規模作業所ボレロで検索。
6月4日、前夜祭。5日本番の、被災地仙台での、とっておき市民音楽祭に、ゆめ風基金呼びかけ人代表の小室等さんをはじめとして、ゆめ風基金も参加します。事務所のメンバーも、準備方々、3日から参加することになりました。ゆめ風基金呼びかけ人のおひとり、作家の山田太一さんからのメッセージ。代表の牧口さん。白い紙に:ことば:とのこと。どうも難しくて、妙なことになりました。不都合でしたら、使わないでください。私もこの津波にはびっくりして、あちこちに寄付などをしましたので、沢山集まっているゆめ風にはしません。どうも根性が歪んでいて、すみません。山田太一拝。いかにも山田さんらしいメッセージですね。言葉の奥底から、匂い立つ、優しさを感じますよ。ヒデ。
ゆめ風基金事務所の皆様へ。先日は、ゆめごよみ、風だよりと領収書をお送り下さりありがとうございました。私は足が悪く、自力歩行は出来るものの、階段などは手すりがないと上り下り出来ません。もちろん重たい物なども運べません。しかし幸いなことには仕事や仲間に恵まれ、休日は、買い物や食事行ったり、好きな歌手のコンサートに出掛けたりしています。
私は、障害者でありながら、全く障害者団体のことも知らず、活動に参加したこともありません。もちろん、永さんのラジオで紹介されるまで、ゆめ風基金のことも知りませんでした。こんな私ですが、ぜひ会員にさせて頂けたらと思います。年に千円ならば長く続けられそうです。ただなかなか郵便局に行かれませんので、パソコンからの振り込みとさせて頂きます。
また活動内容は、ホームページで見られますので、ゆめごよみ風だよりの送付や領収書は不要です。パソコンは、週に1、2度開きます。何かお手伝い出来ることがありましたら、連絡頂ければ幸いです。千円は、7日に振り込む予定です。
浦和区のケイさん。
医療的ケア連絡協議会機関誌:空とぶくじら:巻頭文。この度の東日本大震災により、多くの命が失われましたことに深く哀悼の意を表し、また、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。地震、津波に、原子力発電所の事故が重なりました。障害を持つ方々の避難生活が少しでも快適に過ごせますよう、また1日も早い復興を祈っております。
仙台・たすけっとに届けられたお見舞い文。初めまして。ゆめ風基金に加盟しております福井県エヌピイオウ法人福井市手をつなぐ育成会と申します。先般の東日本大震災では、仙台も激しい揺れに遭われ甚大な被害を受けられたとのこと、心からのお見舞いを申し上げます。御地の現状をゆめ風基金より派遣されていた橘高事務局長より聞き及び、この度の想像絶する震災被害の甚大さに心が痛みます。復旧には大変なご苦労もあるかとは存じますが、1日も早く日常が戻りますことを切にお祈り申し上げます。
本来なら、直ぐにもお手伝いに駆けつけたいところですが、遠方でもありそれもかなわず、心ばかりのお見舞いとしまして、ゆめ風基金ネットふくい、福井市手をつなぐ育成会、コミュニティーネットふくい、ひまわり会より、福井市でも有数の水揚げ量を誇る腰回漁港の海産物を送らせていただきます。おいしい魚で皆様のお心が少しでも和らいでいただければ、幸いです。略儀ではございますが、まずは書中をもちましてお見舞い申し上げます。
社会福祉法人ヒューマンライツ福祉協会:部落解放同盟系:の屋代さん、岡田さんのお二人が、ゆめ風基金事務所においでになり、協会職員を交代で、ボランティアとして被災地に派遣するために、現地調査に行きたい。ついては、現地の救援組織と連絡が取りたい。とのことでした。当然のこととして、宮城に、常駐している、ゆめ風基金八幡理事とつなぎました。
ところで、この屋代さんは、視覚障害者で、ボクの住まいする、大阪府箕面市の中学校の先生の息子さんで、ヒデも小さい頃からよく知っている人物でした。大震災がもたらす、偶然の再会でしたね。