hideは、明日丸1日(12月3日)、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」本誌特集取材のために、
名古屋に参ります。
被災地シリーズの次のシリーズテーマは、「障害者側からみた現代のウソ!」
また、週末7日、8日は、箕面市市民人権フォーラムでパタパタ。
7日は、全体会。
箕面市民会館(グリーンホール)大ホールで、午後1時開場、午後1時30分開演。
●記念講演
重松清(作家)さん
「ことばの力~こどもたちに伝える希望のものがたり」
8日は、分科会で、ゆめ風基金理事の八幡さんがコーデネイトする「障害者市民と防災の分科会」もあります。
連絡先
事務局
TEL 072-722-5838
FAX 072-724-9698
大阪府吹田市にある「ぷくぷくの会」機関紙「まねき猫通信135号」からの転載
●連絡先
TEL 06-6317-5598
FAX 06-6317-0936
「新聞の作り方・106」~石塚直人
●五輪報道と福島原発事故、東電不起訴の記事
2020年夏季五輪の東京開催が早朝に決まった9月8日は、新聞の休刊日だった。
全国紙朝刊の一面見出しは「開催都市きょう決定」。
夕刊購読家庭向けにあえて840万部の特別紙面を発行した読売以外は、主要駅周辺で号外を配るしかなく、まともに結果を報じたのは9日の夕刊で、テレビやネットの速報から1日半も過ぎていた。
だから10日の朝刊は、いつもなら五輪記事で満載だったろう。
ただ、9日は別の大きなニュースがあった。
東京地検が福島第一原発事故に絡み、住民から告訴・告発されていた東京電力の前会長ら42人を不起訴にしたことだ。
国際オリンピック委員会総会での安倍首相の断言「福島原発の汚染水は完全にブロックされている」の当否も問われた。
「42人不起訴」を最も大きく扱ったのは朝日だ。
第一社会面の大半を使い、告訴団と地検の記者会見のほか、被災者の怒りの声も詳報した。
記者による解説では、汚染水問題にも触れて「納得しがたい」と指摘、東電と国の責任を問い続ける世論づくりを求めた。
同じ紙面では、お世辞にも進歩的とは言えない評論家・田原総一郎氏でさ『家宅捜査もなしでは、捜査を尽くしたとは言い難い』と述べている。
これが社会の常識というものだろう。
「不起訴はやむを得ない」とする弁護士のコメントも「現行の刑法は明治期に作られ、過失犯の処罰は個人が起こす極めて単純な事故を対象にしている。法人を処罰できる新しい仕組みが必要」としており、それなりに納得できる。
原発推進を社論とする読売や産経が、双方の主張の骨子を紹介する以外、目立った論評もしていないのとは格段の差がある。それでも新聞記事である以上、スペースの限界などから十分に書けないことも多い。
『五輪報道の狭間を狙ったタイミング』
福島地検に出した告訴状が東京地検に移管されたことに告訴団が抗議し、弁護団長が「福島県の検察審査会に申し立てができなくなる」と批判した、との一節が気になり、「福島原発事故緊急会議」のホームページで、弁護団による抗議声明を読んだ。
それによると、検察庁も8月26日まで、福島地検での処理を約束していたという。
弁護団は「もし不起訴処分に自信があるなら、福島の検察審査会の場でこそ、その理由を説明すべきだった」とし、五輪報道の狭間を狙ったとしか言えない発表のタイミング、甲状腺異常の因果関係の解明を怠ったずさんな捜査内容と合わせて批判している。
朝日はこの日、大阪市の平和博物館「ピースおおさか」の改装で「旧日本軍の展示が大幅に縮小される」との4段記事も載せ、「戦争責任をあやふやにしかねない」と危惧する識者の談話をつけた。
8月に問題化した松江市図書館の「はだしのゲン」締め出しの時もそうだったが、歴史に対する権力の不当な干渉を監視するメディアの取り組みは貴重だ。
以上
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これまで届けた救援金
257,305,994円(2013年10月23日現在)
内・東日本大震災救援金総額
211,296,909円(2013年10月23日現在)
ただいまの基金残高
267,352,632円(2013年8月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、「われも、また、赤い【吾亦紅】」と咲くのです。
●市民活動総合情報誌「ウォロ」2013年10・11月号より転載。
連絡先 大阪ボランティア協会出版部
TEL 06-6809-4903
FAX 06-6809-4902
「東日本大震災とNPO・ボランティア~市民の力はいかにして立ち現れたか」
編著 桜井政成
ミネルバ書房2013年9月30日(2800円+税)
・東日本大震災の救援、復興に際しては、NPO・NGO、ボランティアの活躍が再注目された。
本書では、東日本大震災の救援、復興におけるNPO・ボランティアを取り巻く状況について様々な角度から紹介し、それについての包括的な考察を加える。
それらは何を達成し、何を課題としたのか。
NPO・ボランティア活動の真価を問う一冊。
○第1章:東日本大震災とNPO・救援の動向と議論:桜井政成
○第2章:学生ボランティアの組織化とその支援:山本克彦
○第3章:大学ボランティアセンターが果たす役割・復興支援を通して市民性を育てる:市川亨子
○第4章:ボランティア活動者の動向・阪神・淡路大震災と東日本大震災の比較から:三谷はるよ
○第5章:NPOと官民協働・被災者及び避難者支援の取り組みから:小田切康彦
○第6章:NPO間協働による被災者支援・ネットワーク分析の知見からの考察と示唆:桜井政成
○第7章:国際協力NGOと東日本大震災・被災地と世界をつなぐ:黒田かをり
○第8章:企業の危機対応とCSR・被災地の復旧と復興:小室達章
○第9章:ITによる支援活動の展開・ソーシャルメディアの発達と被災地情報の新たな流通の形:粉川一郎
○第10章:震災復興とコミュニティービジネス・社会的共通資本の視点による東北再生:風見正三
以上。