「中学生プロジェクト」ご報告

◆中学生プロジェクト~ご報告
毎年、「いのちと防災を考える 中学生プロジェクト」に参加しています。
「もしも」のことが起こったとき、地域にいるのは中学生ではないか・・・。
その子たちの手を借りて、いのちをつなぐには・・・まずは障害を知ってもらうことからだ!
と、2006年から始まったプロジェクト。
今年も11月13日、摂津第二中学校にお招き頂き、行ってきました。
三年生がいる、図書館に入る。
円状に椅子が並んでいる。
私は言語障害のため、声が出しづらい。
初めて訪問した時、「机を後ろに置き、皆さんだけ前で小さな円になってもらえないでしょうかしょうか」とお願いした。
翌年からこの形態で待っていてくれるのがとても嬉しい。
顔見知りになった先生が見守る中、災害時、障害者が抱える状況や避難訓練の注意事項を説明。
お願いしたいことを相変わらずたどたどしく話す。
脳性まひのまんま、かっこつけられぬまま、中学生と向き合う。
彼らの反応も質問もまったく知らされない。
ただ一度のでたとこ勝負。
しかも、ここ図書館は黒板がない!
小道具の張り紙も使えない。
言いたいことを入力して見せる携帯電話も、手元にない。下の教室だ。
書いてきた原稿を、生徒さんに読んでいただくのも、もう違う気がする。
えーい。
私はこの身一つから精いっぱいの声を張り上げた。
不思議なことに、なんだか、伝わっているらしいのだ。
車いすの扱い方の説明をし終えたところで次々と質問が飛んでくる。
「障害があって、最近困ったことはなんですか?」
ん?しょっちゅうだ。
帰ってきた息子に
「もーうコート抜いて」って言ったらマッサージ器のコードを抜かれたり、
タクシーに乗ったら、同じマンション名で違う場所に連れていかれたり、
頼んだラーメンが硬くて、ヘルパーさんに切ってくださいとお願いしたら、ラーメンライスみたいになったり・・・。
なんだか楽しそうという小声に
「私、楽しいのかな?困るんだけど」と笑いの渦。
「こんな私ですが、避難訓練では、助けてくださいね」と、図書館を後にする。
「ふくもとパワー全開ですね。さあ次も全力でいきますか!」
と、車いすを押されて「えっ?」と首をかしげる。
「だから、次の教室ですよ」と先生は言う。
いつも一コマだけなので、今日は続けざまの2コマであることに、私はこの時はじめて気づく。
「エネルギー使い果たしてクタクタですよ。ムリムリ」と叫ぶまもなく、教室に入る。
図書館とはまた違う空気を感じる。
声が奮い立つ間、担任の先生にサポートをお願いしようと試みるも、上手く伝わらず断念。
教室で頼れるものは我が身と生徒さんだ。
生徒さんと、災害時に困ること、避難訓練の時に気を付ける事を考え、板書整理しながら進めていく。
「障害者でよかったことはなんですか」のご質問には
「ない!」と即答しちゃいました。
「私が私でいてよかったなって思うことはありますけど・・・」
「そうか!おんなじなんや」となんと良い勘所。
「そうそう。次は私が伺います。健常児でよかったことは?」
大人びた顔つきの彼が言います。
「人を助けることができる」
あまりにも真っ直ぐな言葉に私は少したじろぎながら、
「じゃー。障害者でよかったことは、助けられることかな?避難訓練では無理のない範囲でよろしくお願いします。まずは自分を大事にね。」と事前学習を終える。
20日の避難訓練は、中学生と障害者、アクシデントもけがもなく、無事、教室から体育館に移動できました。

(頼もしい中学生の皆さん!介助ありがと~!)
命を守ること
ひとりひとりが自身の存在の大切さを知り
自分以外の人間を想える中学生たち。
私がいつも学びの場になる中学生との大切な時間です。
(福本 千夏)

福本千夏のポジ祭レポート

◆BCP研究会
BCPってなに?
福本は、隣の机で事業所のアンケートをまとめる八幡さんに聞きます。
『災害時に仕事が止まらないように、とまってもすぐに仕事ができるように』
日頃から考えることなんだそうです。
人の命や生活に寄り添う医療や福祉現場が、いち早く考えていてほしいこと。
ところが、今日、明日の目の前の仕事に精いっぱいで、立ち遅れている実態があります。
障害者や病人、老人は災害時に命の危機が迫ります。
だって、動けない、逃げられないんですから。
災害時の事業所としてのサポート継続計画も少し考えられてきたのですが、
ヘルパーさんも災害時には助からなくてはならない同じ人になる。
で、11月22日のBCP研究会では、ヘルパーさんがいない状況や、勤務先ではない場所で災害にあったら・・・
などの、障害者にとって恐ろしい想定も考えるというグループワークに、福本も参加してきました。
自分にとって災害時に備えておくものは何か。
なにが、大変なのか、障害者や日常生活をサポートしてくれている方たちと、いっしょに討議する貴重な体験でした。


◆私のポジ祭
ゆめ風基金に入って4回目のポジ祭。
もっと、東北の方と関わり、積極的にお祭りに参加したいとずっと思っていた。
ゆめ風のテントで物品販売をするというのも、もちろん大切な仕事だ。
商品の説明やお値段も頭に入っている。
お客様に伝わらなくても伝えようとすることはできる。
加えて、お祭りなんだから、傍らに活き活きと話し、食べ、買い物を楽しむ人から、元気も頂ける。
でも、いつも心のどこかでもの足りなさを感じていた。
そんな私に以前から交流があった加納浩美さんからお声がかかった。
「一緒にライブしない?」と。
彼女は、私よりもはるか前からゆめ風を知り、ゆめ風を応援してくれているシンガーソングライター。
ゆめ風のTシャツ作成にも関わってくれている。
その加納さんからの嬉しいライブへのお誘い。
私は四半世紀ぶりに、10日間鍵盤に触れた。
何事もそうなんだけど、楽器はとくに短時間でも毎日続けることで暗譜可能。
各自、目に見えない場所で、心を合わせ時間を作り練習していた
学生の頃をなつかしく思い出す。
毎年、ボジ祭に、いか焼きのかぶりもの姿で参加してくれている、ちとダンディなかたをベースに招いて、ゆめ風で練習、ポジ祭で本番となった。
今年のポジ祭は、天気予報では雨。
湿気を含んだ雲は、空の上で雨を降らせずに、お昼過ぎまでがんばってくれていた。
ノーマライゼーション協会お墨付きの、ミスターナガタ氏のキーボード演奏の後、14時過ぎ、仮称【ゆめ風クラブ】の出番と共に、雨も大歓迎してくれる。
「ビリーブ」
加納さん作曲の「ラブ パラシュート」
ラストのゆめ風応援歌「風と夢」は、色とりどりの傘が加わり大合唱。
滋賀連からはゆめ風ネットの古くからの知人が、予告もせずに駆けつけてくれた。
うれしくて、心が震えた。
音信が途絶え気味になっていた大阪の友人が、ステージの一番前で雨の中見守る。
「ライブよかったよ。また来年も聞かせてね」
東北からの参加者が肩をポーンとたたいてくれた。
「私、ここにいてもいいんだ。ここにいるんだ」って、冷たい雨の中だけど、心は温かい。
ポジ祭が私のポジ祭になった。
ありがとう。
(福本千夏)

ポジ祭ご報告!

11月22、23日と、長居公園でイベントが行われ、参加してきました!
まずは、22日、BCP(大規模災害時の障害者支援:Business Continuity Plan)研究会ワークショップの様子です。
ポジサイ12
事前に、全国80か所以上の事業所にアンケートをお願いし、災害時、事業所でどんな備えをしているのか、調査しました。(まとめてくれたパーティ・パーティの福田さん、お疲れさまでした!)
内閣府の調査では、福祉分野の「BCP」策定率が4.5%という他業種に比べ、圧倒的な低さが目立ちます。
(電気業66.7%、通信業40.0%、ガス業40.5%、運輸施設提供業36.7%)
この日は、そんなアンケート結果をふまえ、グループワーク。
・一人でヘルパーさんがいないときに災害が起こったら?
・旅行先で大阪が被災した、となったら?
などの設問に対し、それぞれ参加者がいろんな立場で、何が不安か、何が困るか、どんどん発言し、
問題点を凝縮していきました。
・トイレのある場所がわからない
・薬が不足する
・介助者がいつまで一緒にいてくれるのかわからない
・家族の安否確認のため、歩いてでも先に家に帰りたい・・・けれど障害者を置いていけない
など、本音がどっさり。
それでいいんです。
みんな助かりたいのだから。
さしあたって、これからの行動を決めるのには、「情報」が大事。
それをどう集めるのか、避難するか、とどまるか、どこでどう判断し動くのか。
自分だけでは、どうにもならないと思われる問題が山のように出てきます。
それを自助・共助・公助のなかで、各自あてはめ、災害に備えることがBCPです。
私は、薬は1週間分、それとどこでもトイレという、排泄物をビニールに入れ、固めるものをいつも持ち歩いています。
保険証とか障害者手帳とかも。
何かあったら・・・の備え、自分ができることはたくさんあるはずです。
もしものとき、どこで集合するのか、近くの避難所になる学校を家族で下見に行くも良し、
備蓄品を増やすも良し。
(防災食品は高いので、軽いビスケットやチョコレートなどをリュックに入れています)
備えすぎ、ということはない。
改めて避難訓練などの大事さを痛感しました。
災害時にどのような対応をするか決めておく、BCP。
今一つわからない、というかたは、ゆめ風基金までご相談ください。
一緒に、もしも、に備えて、準備をしておくと、きっと役立つはずです。
翌23日は
【今年もやります!!第6回「東北⇔関西ポジティブ生活文化交流祭」】
長居公園自由広場に、今年もたくさんのテントが!
ゆめ風ブースにはいろんな方々が集いました。
東北のかた、被災地へボランティアに行かれたかた・・・
大きな声で、東北のグッズ販売、ゆめ風グッズ販売を手伝ってくださったボランティアさん。
売り切れも出るほどでした!

ポジサイ7
街頭募金にも来てくださっている方々です。↓
ポジサイ11
南三陸「こども広場 にこま~る」の手拭いやストラップを販売してくれていたお二人。
お疲れさま!
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皆さん笑顔がステキです(∀`*ゞ)
残念ながらあいにくの雨。
小ぶりの雨の中、わがゆめ風当事者スタッフ・福本が、長居でバンドデビューしました!
ポジサイ1
傘をさしてもらいながら、キーボードで参加!
本人、結構、緊張していましたが、終わったあとは大満足!の様子でした。
(だいぶん、練習しすぎて疲れていたかも・・・)
見てください!足の踏ん張り具合を!!!
いつもこんなふうに踏ん張って生きている福本千夏です!
ポジサイ8
シンガーソングライターの加納浩美さんと一緒に、「風とゆめ」を合唱。
事務局長の橘高&八幡コンビもマイクの前に!
珍しいことです。
雨の中、参加くださった皆様、お疲れさまでした!
準備段階から大活躍の皆様も、ありがとうございました!
いろんな人と、出会い、また来年!と言えるこのイベント。
ずっと続けていく予定ですので、来年も、11月23日、長居公園で皆さんの笑顔と会えますように!
(長崎 圭子)

イベントのお知らせ♪BCP研究会&ポジ祭!

BCP(大規模災害時の障害者支援)研究会ワークショップ開催
災害が発生したときに、障害者支援に携わる事業所や施設・介助者・当事者・その家族は
生活のなかで地域で何ができるのか?
そのための備えや心構えは?、また現在何ができていないのか。
大阪府下の障害者支援事業者・施設50団体から集まったアンケートを基にまとめた資料を使って、みなさまと一緒に考える学習会です。
日時:2015年11月22日(日)14:00?16:30
会場:大阪市長居身体障害者スポーツセンター2階会議室
アクセス:地下鉄御堂筋線 長居駅
定員:80名
参加費:無料
お申込み:お名前・所属・かかわっている支援内容(当事者や家族の方も歓迎)・連絡先を記載し、下記まで送ってください。
特定非営利活動法人 日常生活支援ネットワーク「パーティ・パーティ」
TEL・FAX:06-6649-0455 メール:po-net@e-sora.net
担当:福田悠介
主催:BCP研究会
そして、今年もやります!東北⇔関西ポジティブ生活文化交流祭(11/23)
日時:2015年11月23日(月祝)10:30?15:30
会場:長居公園自由広場
2011年以降、東北での障害者救援活動を通じ出会ったみなさまが地域を超えて、お互いの生活文化を尊重しあうためのお祭りです。
東北からのゲスト、大阪で障害者支援にかかわるみなさんや障害当事者やその家族、東日本大震災の応援をされているみなさんが一同に会し、毎年5000名を超えるみなさんが出会い、おしゃべりし、つながるお祭りです。
今年も50団体の出展や運動会、ステージでのライブが開催されます。
当日一緒に楽しむ・つながりながらお手伝いしていただけるボランティアさんも募集しています。
<主催・お問合せ>
特定非営利活動法人 日常生活支援ネットワーク「パーティ・パーティ」
〒556-0012 大阪市浪速区敷津東3-6-10
TEL・FAX:06-6649-0455 メール:p2party2@gmail.com
ゆめ風基金も、事務局一同、ブースで皆様のお越しをお待ちしております!
当日の天気予報が、午後から雨、というのが気になりますが・・・
長居で会いましょう!

10月その他の活動

骨折中に、更新できなかった、その他の10月活動は・・・
●おおさか災害支援ネットワーク
大阪府・市などの社会福祉協議会が世話人となり、企業やNPOと「先が維持の連携」を考える勉強会です。
次回は2016年2月16日に開催予定。
情報交換や「うちはこれが強み」という部分で協力・協働を考え始めています。
まだ、どんな形になるかもわかりませんが、まずは「まいど!」と言える関係作りをと、参加しています。
●JICA留学生に講演~リハビリテーション協会(八幡・長崎)
年に一回、東京の「リハビリテーション協会」から依頼を受け、海外の障害がある留学生に、震災のことや
防災について話す機会をもらっています。
今回は、タイ、ジンバブエ、フィジー、ラオス、ミャンマー、スーダン各国から、いろんな方がいらっしゃいました。
文化の違いもあり、障害者が、災害時にライフラインが止まってしまうと、命に係わる、という点を
きちんとお伝えできたか不安ですが・・・。
熱心に朝から夕方まで聞いてくださいました。
講習会後は、近くにゆめ風事務所があるので、行ってみようという話になり、わいわいと賑やかな事務所に。
20年の歩みや、いろんな被災地の状況を写真にしたパネル(新聞紙大のもの)など熱心に見ていました。
留学生の皆さんは、その後、CILに行き、「自立」について勉強するとのこと。
学んだ種を母国で蒔いて、それに芽が出て花が咲くのにはいろんな困難もあるでしょう。
でも、皆さんのキラキラしたまなざしは、障害者リーダーとして、国を良くしていくぞという意気込みにあふれていたと感じました。
(講習会の様子。八幡理事の話を通訳を交え、聞いています。
他にも、阪神淡路大震災を経験した車いす使用者の女性、視覚障害の男性の体験談も。
ナガサキも、いつも薬を1週間分もち歩いている、どこでもトイレをみなさんにみてもらう、などのお話しをしました。
どこでもトイレという、排泄物を固める薬剤も電動車いすのリュックに入れています。そういったものも見るのは初めてのようでした。ビニール袋でカッパや保温ができる、などの実演が好評だった!と思いたいです)

南三陸訪問記~その2

南三陸の今
といっても、東北は広く、ほんの一部しかお伝えできないこと、お詫びします。
東北には百回以上来ているという、大阪の自立生活センター「いこらー」の大薗さんが、石巻から南三陸への往復を手伝ってくれました。
帰りには、にこまる祭で知り合った東京の歯科医師さんも同乗して、被災地めぐりをしました。
まずは、かさ上げ工事の様子です。
津波があった場所をかさ上げするために、トラックが走り回っています。
この写真は、「南三陸防災庁舎跡」です。


皆さんもご存じかと思いますが、津波発生後も「高台へ避難してください!」と、防災無線で呼びかけ続けた職員さんがいた、
あの建物です。
たくさんの花やお線香が備えられ、お参りに来ている人も大勢いました。
その奥の土砂が、10m~15mにも及ぶ「かさ上げ」中の工事です。
最終的には、コンクリートで固めるのでしょうか?
今、また津波がきたら、流されるであろう、土の塊。
もっと近くに寄りたかったのですが、敷き詰められた新しい砂利が、電動車いすの歩みを止めてしまいます・・・。
道路はだいぶんきれいになってきたように思えますが、
リフトカーに電動車いすで乗っていると、かなりの衝撃を受けます。
このあたりから、車酔いしていたのかもしれません。
次に訪れたのは、大川小学校跡地です。
2015101015080001 (1)
あの日、全校生徒108人のうち、7割にあたる74人が死亡・行方不明となったところです。
風に乗って、こどもたちの笑い声が聞こえたように思え、そこから思考が停止する。
「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた校内では、枯葉を掃除する老人が。
花壇の手入れをしていたかたと会話をしている。
枯葉を、びし!しゅっ!と打ち付けるように掃いていたかたはご遺族だろうか・・・。
部外者を拒む空気は、当事者ならば当然と思える。
お地蔵さんが並んでいる。
その写真も撮りたかったのだが、ここも砂利が行く手を阻む。
遠くから、手を合わせ、祈る・・・それしかできなかった。
改めて衝撃の現場を見て感じることは、もう「想定外」という言葉は聞きたくない、ということだった。
ここは大丈夫だろうという先入観や、予測不可能、ということを言い訳に、子供や高齢者や障害者を犠牲にしてはいけない。
災害は防げない。
ならば、被害を減らすにはどうしたらいいのか。
考え行動する時間が、たぶんまだ私にはあるはずだ。
皆さんと一緒に考えて、未来に活かしていければと誓った。
それが今を生きるものの使命でもあるのではないか。
どうか、私たちに、力を貸してください・・・。
(長崎 圭子)

南三陸訪問ご報告~その1

私ごとですが、10月上旬、帰宅途中に、障害のある足の指2本を骨折しまして・・・。
一か月ほど、休職させて頂いていました。
いろいろご報告が遅くなったり、ご迷惑をおかけしました。
不運続きの10月は、まず南三陸訪問のため移動するその日の朝に、杖が破損。
10日に南三陸で行われた「にこま~る感謝祭」のあと、体調を崩し、石巻で夜間救急へ駆け込み・・・
帰阪後も、体調が悪く、早退途中の骨折でした。
「お祓い行くレベルやね」と事務局で話題になりました。
さて、前置きはこれぐらいで、遅くなりましたが、南三陸訪問ご報告です。
【東日本大震災障害者救援活動】
障害児・者や高齢者、住民らの交流拠点「ハレバレー」完成!

ゆめ風基金など、多くの人が関わっている、被災地障がい者センター南三陸。
2013年2月には、「NPO法人 奏海(かなみ)の杜(もり)」としてスタート。
“子ども広場 にこま~る”を中心に、宮城県南三陸町で障がい児・者の日中活動を支援しています。
2015年6月には、「こども広場~にこま~る」が拠点として開所できました。
今回は、いろんな人に「ありがとう!」を伝えたいと、「にこまる祭」が開催されました。
たくさんの人に愛され、応援されているんだなと実感できる【子ども広場 にこま~る】
中はこんなに広いです!

感謝のダンス、炊き出し、震災からの歩みスライドショー、など盛りだくさんの内容で、
あっという間に2時間が過ぎました。
近所のおばさまがふらっと立ち寄ったり、駐在さんなども参加。
地域に根付いて活動してきたんだなあと、人とのつながりを大事にしてきた軌跡が伝わってきます。
また、炊き出しなどのボランティアには、大阪からもたくさんの人が駆け付け、
名物:粉もん「たこ焼き」をせっせと焼いたりと大活躍でした。
この日は、全国から、また、さまざまな立場からの参加があり、交流できました。
最近、涙腺が弱いので・・・。
にこまるさんたちの写真などを見てもうるっとしてしまいます。

まだまだ、東北での生活は厳しいと思います。
車社会、進まぬ復興、障害への理解不足。
スタッフの皆さんのご苦労を思うと、便利な大阪でぬくぬくしているのが申し訳ない、と思えてしまいます。
でも、それぞれ、できるところで、できることをやればいいのだと、東北への思いを強くした訪問でした。
~つづく~
(長崎 圭子)

【ボランティア募集】ゆめ風基金の機関誌発送作業です♪

ゆめ風基金の機関誌発送作業ボランティア!一緒にいかがですか!
●冬号発送は12月4日(金)10時~17時、12月5日(土)です。
ゆめ風基金では、機関誌として、皆様に活動をご報告するなどのために、年4回「ゆめごよみ風だより」通信を発行しています。
1万4千人の会員さんにお送りする作業は膨大なもので、事務局員だけではとてもこなすことはできません。
そこで登場するのが、発送ボランティアのみなさん。
毎回8人ほどの方が事務所でワイワイと発送作業をしてくだいます。
最年長は84歳!
とってもお元気です。
阪神大震災の年から手伝ってくださっている方もおられるんですよ!
朝10時から夕方5時まで、時には翌日も、延々10時間ほどかけて「ゆめごよみ」が全国に送られます。
作業は、印刷屋さんから届く「ゆめごよみ」を縦に二つに折って、帯封を巻いてテープでとめてできあがり。
ゆめごよみ一通一通に、愛がこもっています。
楽しくおしゃべりしながら、笑顔いっぱいの作業です。
一度おいでになりませんか?
一同楽しみにお待ちしています。
次回の作業は12月4日(金)5日(土)。
時間は10時~午後5時。
2日目はもう少し早く終わる予定です。
午前中だけとか、2~3時間でもOK!
お弁当のご用意がありますので、お越しになる場合はご連絡くださると嬉しいです。
もちろんサプライズも歓迎です。
(発送作業中の様子です。ボランティアの方が着てくださっているのは、ゆめ風Tシャツです)
発送作業
ゆめ風基金とつながって頂けるかた、大募集です!
よろしくお願いします!

コメント紹介

事務局にはいろんな方がやってきます。
ホームページ作成でお世話になっている沼野さん
食料や飲み物を販売する「東住吉のあかおに」の山田さんには
付に一度お目にかかります。
ゆめ風Tシャツを造っていただいている加納さんも、
もうすぐギターを抱えて・・・。
なんだか、私たちは支えられてるんだと、
コメントの言葉Ⅰつ1つが夕日にきらきら輝きます。紹介いたします。
◆寒くなってきたので「カゼ」に負けないよう、ラジオ体操やウォーキングをしています。(東京都足立区)
◆これから10年、会員を続けたいと思います。(大阪市平野区)
◆普通の就活・普通の仕事がしたい。(静岡市)
◆出来る時に出来ることを、信じられるから気持ちが動く。(東京都板橋区)
◆お便りの言葉「何があっても何もなくても、みんなで考え、みんなで動く」本当にそう思います。みんな一緒にという思いを持ち続けたいです。(大阪市平野区)
◆8月16日のイベントに行けず残念でしたが、通信で内容がよくわかり、行った気分になりました。(大阪府大東市)
◆会報、いつもありがとうございます。気付かないことが沢山あるのを知ります。(埼玉県川越市)
◆先日買ったTシャツ、安いのに立派な縫製で良質なので、ビックリしました。また買いたいです。(東京都豊島区)
◆すばらしい活動をはじめて知りました。(兵庫県神戸市)
◆福島の復興は進んでますか?寒さに向かうので、お身体を大切に。(神奈川県川崎市)
◆震災・水害まだまだです。少しでもお役に立てば。(神奈川県鎌倉市)
◆今の政治手法は・・・。ですが、今回も寄付することができ、うれしく思います。(群馬県)
◆「ゆめごよみ・風だより」とても励まされます。(兵庫県西宮市)
◆年一度お誕生月に生きていられる幸せを、おすそ分けのつもりで。(石川県金沢市)
◆災害のたびに皆さんのことを案じています。(広島市)
◆寒くなりました。お体に気をつけて頑張ってください。(北海道旭川市)
◆20年になるのですね。どうぞ体に気をつけて、長―く続きますように。(広島県安芸郡)
◆何か良い事に使いたいと思い、臨時収入をいつもの金額に加えました。(静岡市)
◆ゆめ風基金20年!?スタッフの皆様、これからもお元気で、ご活躍を。(兵庫県加古川
市)
◆久しぶりの基金です。続けられるようにしたいです。(長崎県南松浦郡)
◆2015.秋のクラフト展の売り上げ30%を年2回寄付しています。(長野県安曇野市)
◆お役に立てることが喜びです。皆様の御健康を祈っております。(東京都府中市)
◆朝版、肌寒くなってきました、水害で大変な目にあわれた方々のことが気になります。
お大事にと思うばかりです。(大阪市阿倍野区)
◆貯金箱を開けたら、玉がたくさん出ました。寄付させていただきます。(群馬県前橋市)
◆皆様どうぞお元気でご活躍ください。(東京都多摩市)
みなさまに支えられるゆめ風基金で
あることに感謝です。

圭子姉さんとの授業風景2

―圭子姉さんとの授業風景2―
ゆめ風基金のご近所にある~小中一貫校むくのき学園~では
ユニバーサルデザイン製品をつくるという学習に取り組んでいます。
ユニバーサルデザイン製品とはできるだけ多くの人にとって使いやすい製品を目指して開発された、「基本がしっかり」「五感で伝わる」「安全・安心」「使い方がわかる」「ラクにつかえる」製品のこと。
製品開発には、社会にはいろんな人がいることを参加体験型学習で、
知る、感じる、触れることがベースになります。
こんな素敵な学習プロジェクトにゆめ風基金の長崎 圭子(と、レポーター福本 千夏)が加えて頂いております。
前回は「障害って何?ユニバーサルデザインって何」と一緒に考えました。今回は一歩前進
避難所シミュレーションを小学生高学年にしていただきました。
5~6人の各斑で「目が不自由な方」「耳が不自由な方」「車いすの人」「妊婦さん」「お年をとった人」「音がすごく気になる人」「じつとするのが難しい人」「犬を連れてきた人」と書かれた札を大きな模造紙を避難所に見立てて張っていくこの作業。
グループで意見を出し合い、考えを深め、「気づき」 から実践的態度の育成につなげる学習だとおもいます。
一生懸命に避難所でどうしたらいろんな人が少しでも過ごしやすくなるのか、
キラキラした瞳で懸命に考え語る姿が、車いすから見ていて頼もしく感じました。
―ふくもと ちなつー
【むくのき学園での防災授業風景】

大きな模造紙を体育館に見立てて、この中で、いろんな配慮が必要な人が避難して来たら・・・という想定で、
授業は進みます。
こどもたちなりに、考えて。
「なあなあ、じっとしてられへん子とさあ、犬連れたおばあちゃんって、一緒におったら、こどもがおばあちゃんの面倒見てくれへんかなあ?」
「せやなあ。犬と遊べるしなあ。うちもそのおばあちゃんのそばにおりたいわ。」
「いや、もしもやで。アレルギーとかある人もおるかもやで?うちのお姉ちゃん、動物の毛でくしゃみが止まらんねん。」
他者を思いやる気持ち、育んでほしいなあ、うんうん。
呼んでくれてありがとね!
(ながさき)