実に73回目!となる「なんば街頭カンパ活動」。
2月11日(土)1時前に着くと、NPO日常生活支援ネットワークパーティパーティ柿久保さんによるセッティング完了! いつもご苦労さま!
「東北の障害者が元気になる日まで しつこくしつこく応援します」の「のぼり」を立て、「被災した障害者の生活復興のためにカンパお願いします」と書かれた横長の幕のロープをパーティパーティの鈴木さんの車いすに、もう一つのロープの端を別の車いすに結わえます。
気温7度 風が冷たく身にしみる~。しびれる足。靴にカイロを入れておけばよかったと後悔。
着飾って道行く人は、足早に通りすぎる。
マイクもなく、地声で被災障害者支援を訴える。
こちらに目を向ける人はほとんどいない。
みなさん 着飾って楽しそう。これからデートかな?ショッピングかな?あったかそうだな。うらやましいな・・。
アジアからの旅行者も目立つ。
寒いからみなさん足を止めることも厳しいのかな、と、初めの1時間はほとんど反応がない中、めげずに「東日本大震災、熊本地震で被災した障害者の救援活動は今も続いています。どうか応援をよろしくお願いします。救援カンパ活動を行なっております。阪神大震災以来22年間救援活動を続けてまいりましたゆめ風基金です」と声をあげていると、いつしか、「ぼとん」(段ボール箱なので音がこもる)と募金の音が聞こえてきた。
待ち合わせなのか、柱の影で聞いていて思いついたように近づいてきて募金してくださる方が一人、また一人。 中には、足早に通りすぎた人が、戻ってきて募金してくださったりと、人の心の動きがなんとなくわかるようで、嬉しい・・。
「東日本大震災の救援活動は今も続いています」「東北ではまだ、仮設住宅で厳しい冬を耐えている方が4万人もおられます。オリンピックよりも暮らしの再建が大事」「熊本地震の救援活動はまだまだこれからです」などの訴えが届いたのかな、と思うと少し体がほかほかと(おめでたい私)。
本当にありがたい。反応の薄さにあきらめてはいけない。人の心は時にあたたかく、時に冷たく、時に無関心。でもあきらめてはいけない、と改めて思った土曜の午後でした。
東日本大震災で始まった毎月の街頭カンパ活動。73回を数え、募金総額は500万円を越えた。6年間も続けてこられた柿久保さんはじめ多くのみなさんに心からの敬意を表したい。
かんかん照りの暑い日も、木枯らしの秋の日も、吹雪の厳冬期も毎月続けられたカンパ活動。
毎回、1時までに準備をして、5時まで4時間。安全に気をつけながら続けるというのは本当に並大抵の苦労ではなかったと思います。
「毎月、大変でしょう。本当にご苦労さま」と、鈴木さんに話しかけるとこんな言葉が返ってきて胸が熱くなりました。「人との出逢いが嬉しいし、楽しいから」。
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