●3月15日、hideが事務局長をしている「箕面市人権啓発推進協議会」が、昨秋の義援ツアーの時にお世話になったNPO法人「つながっぺ南相馬」の代表理事の今野由喜さんをお招きして、学習会を開催しました。
●事務所兼自宅、福島県南相馬市桜井町1丁目173-1-1号
今野さんは、大震災の時に、自宅を津波で流され、ご自身も自動車を運転中に津波で流され、九死に一生で生還されました。
経験に裏打ちされたお話は、ズシンと響き、現実の日毎を原発事故の放射能と向き合っておられます。
約50名の参加者に深い感銘を与える勉強会になりました。
各地でも、このような勉強会が開かれれば、「つながり」が広がると思います。
ぜひ御一考を!
●豊能障害者労働センター機関誌「積み木」№246号より転載
連絡先 TEL 072-724-0324 FAX 072-724-2395
「保養キャンプのボランティアを通じて}
昨年、福島県の子どもたちを一定期間関西に招き、心身の疲れを癒やす取り組みの中で、実際にボランティアスタッフとして関わっておられる「西竜也さん」(常盤会学園大学生)に現場でのことを綴っていただきます。
初めて保養キャンプに参加したのは2013年の春でした。
宇野田さんの紹介で、「びわこ星印1・2・3キャンプ」という滋賀県で行われている保養キャンプに参加させていただきました。
保育ボランティアとして参加したのですが、最初はすごく不安で被災した子どもとどう関わればいいのだろうと悩んでいました。
でも、実際に関わってみると、どの子も明るくて笑顔が素敵な子ばかりでした。
少し考え過ぎていた部分があったなと反省して、それからはあまり考え過ぎずに自分らしく関わっていこうと決めました。
2013年の夏に、自分が未熟だと感じた出来事がありました。
和歌山県で大きな地震があったと誤報があり大人が少し慌ててしまい、その様子を見ていた子どもが不安がり、泣いていた子もいました。
しばらくして誤報ということが分かり一安心したのですが、しっかりしないといけない立場の僕が慌ててしまい、子どもを不安がらせてしまって本当に申し訳ないことをしたなという思いでいっぱいになりました。
また考え過ぎないことを理由に被災した子どもへの配慮が足りなかったことを痛感しました。
この出来事は原点に戻り気を引き締めるきっかけにもなりました。
2013年の冬のキャンプでは、大晦日ということでいつもは見ないテレビを見ました。
子どもたちは大盛り上がりで紅白歌合戦を見ていました。
しかし、見ているうちに震災のことを取り上げた映像が出てきてしまいました。
僕が他のスタッフと消すかどうか相談している時に、二本松から来ている小学6年生のRちゃんが『震災のことを思い出す子がいるかもしれないから消そう』と僕に伝えてきました。
その一言が決め手で僕はテレビを一旦消しました。
子どもたちからは大ブーイングでしたが、Rちゃんがみんなをなだめてくれました。
それは明るくて天真爛漫なRちゃんがいつもは見せない一面でした。
自分がというよりは、他の子を思いやっての行動だったので印象的に覚えています。
保養キャンプは環境面だけではなく、食事面からも子どものことを考え作られています。
選りすぐりの食材を使い、より体に良いものを、よりおいしいものを手間暇かけて作られていて、子どもだけではなく保護者の方や僕らボランティアスタッフにとっても嬉しい食事ばかりです。
横浜から来ているAちゃんは魚料理が出たときにすごく喜んでいました。
理由を聞くと、家の方では大丈夫な魚が少ないから滅多に食べられないとのことでした。
また郡山から来ているKちゃんは、お土産を買うために地元で作られた野菜などが売ってあるお店にみんなで行った時に、夢中で野菜などを家で待っているお母さんのために買っていて、自分のための買い物はしたのかなと思うぐらいでした。
自分では持ちきれないほどの荷物で、お母さんのためにという思いが本当に伝わってきました。
子どもたちにとって食材や食事がどれだけ大切か痛感し、子どももそのことを十分理解しているんだなと感じました。
保養キャンプは子どもたちにとってすごく大切なものですけど、始まりがあれば終わりもあって、子どもたちが帰るときは本当につらい見送りです。
地元での生活も大切であり簡単に避難出来ない事情もありますが、子どもの健康を考えると、より放射線量の低い場所へ避難してほしいなという気持ちが強くあります。
なので、保養キャンプが終わるときはお別れが寂しいものもあり、子どもたちに何もしてあげられない自分の不甲斐なさが悔しくて仕方がない時でもあります。
自分に何が出来るのか……。
その答えを見つけるのは難しいですが、探すのを諦めたくはありません。
諦めた時点で子どもたちを見捨てたことになると思うからです。
今の僕にできることは本当にちっぽけです。
どれだけ考えていても実際に行動に移せる力は僕にはありません。
それでも出来ることをしたいという気持ちで保養キャンプに参加しています。
多くの子どもと出会い、楽しい事ばかりで、自分にとっても学ぶ事が多くあり、保養キャンプはボランティアにとっても良い場所です。
保育ボランティアとしてただ遊ぶだけではなく、もちろん遊びは大切で、僕らにとっても子どもにとっても楽しい保養キャンプですが、保養キャンプの目的が保養であるように僕ら保育ボランティアには子どもたちが元気に過ごし、傷ついた気持ちを癒すことの心のケアの役割も担っていると思っています。
その役割を大切にして、子どもたちの笑顔を守りたい、保養キャンプに来ている時ぐらいは震災のことを忘れて過ごしてもらいたいという思いで子どもと関わっています。
僕らのボランティアサークルとしても、できることはやっていきたいという決意で、保養キャンプに参加したことがない子が参加できるように、保養キャンプの団体への寄付だったり、保養キャンプの広報だったり出来ることには全力で取り組んでいけたらなと思います。
以上
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これまで届けた救援金
301,261,224円(2014年2月28日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,252,139円(2014年2月28日現在)
ただいまの基金残高
238,331,044円(2013年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、「われも、また、赤い『吾亦紅』と咲くのです。
以上