ヒデの救援レポート2014年1月6日№148

2014年。
新しい年の風景が、嘘と差別に彩られ、否応なく、ボクたちを巻き込んで広がっています。
新しい年?をくぐり抜けつつ、hideが決めたことがあります。
それは、ゆめ風基金・牧口代表理事の言葉に触発されたことにもあります。
それは「救援レポートを発信する方も大変だろうけど、定期的に読む方も大変なんやで」でした。
東日本大震災1年目は、週2回。
2年目からは、週に1回の定期発信を続けてきましたが、実のところ、牧口の言葉を待つまでもなく、定期的に出さねばの気持ちが、hideを脅迫するようになっているのです。
それでは、いいレポートを発信出来ないのは、自明の理ですねぇ。
ということで、今年の風景として、不定期発信に切り替えることにしました。
フリーハンドのナチュラル発信で~す。
被災地を忘れない、気持ちに伝わるレポートを心がけますので、これからもよろしくお願いします!
2014年の風景の中から。
hide拝


NPO法人 まいどいんあまがさき機関誌「まいど!通信」より転載。
連絡先
TEL 06-6498-4183
FAX 06-4960-8711
「復興支援コラム・岩手県」
遂に最終日!
あっという間です!
3日にまず向かったのは、宮古市です。
去年の10月に尼崎に来てくれた子の所に、今度はお邪魔させてもらいました。
とても元気そうでなによりです。
ちょっと近くを散歩したのですが、とても自然が多く、空気がおいしかったです。
住んでる所に、自然が多くて羨ましかったです。
あんな所に住めたらと、思いました。
引っ越して来たら?と言って貰えましたが、コンビニが近くにないと言われて、無理やなーと思いました。
最後の訪問先は、宮城県仙台市にある東北朝鮮小中級学校です。
東北朝鮮学校は、震災によって、校舎が全壊しており、今現在は元々寄宿舎だった建物で、授業を行っているのですが、やっぱり寄宿舎で授業というのは、いろいろ不都合があり、再建を望んでいるとの事でした。
ただ、校舎再建の費用を行政が出してくれず、校舎再建のメドもたっていないというのが現状だそうです。
なんとか、校舎再建のために少しでも力になれればと思いました。
そんな感じで2泊3日の東北の旅は終わりました。
多くの時間を移動に費やしてしまい、少々心残りはありますが、実際に現地に赴くことによって、尼崎にいては感じることの出来ない想いを直接たくさんの方から聞く事が出来ました。
今回、見たこと、聞いたことをしっかりと自分の中に落とし込み、東北支援を実践していければと思います。
また、実際に見ること、聞くことも大事ですが、何より人との繋がりが一番大事なんだなと、強く感じた2泊3日でした。
南三陸を通り、気仙沼へ。
ここでは津波で陸地に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」を観る事ができました。
330トンあるというだけに近くでみるとかなり巨大。
こんな物がこんな所まで流されるなんて…津波の怖さが伝わってきます。(近々解体される予定だとか)
さらに陸前高田を通りいよいよ岩手県へと向かい、車でひたすら移動する事数時間、釜石市にある被災地障がい者支援センターかまいしさんに到着。
この東北で感じた事は電車やバスの復旧が思うように進んでは無く、仙台などの都市だけを観ただけではわからない沿岸部の状況でした。
車でないとなかなか移動が難しく、時間がかかることでした。
少し移動しょうとすると約1時間は覚悟しないといけない。
今日も復興の難しさ感じた1日でした。
昨日お世話になった「被災地障がい者支援センターかまいし」では遅くまでいろいろな当時から今に至るまでのお話しを伺うことができました。
障害者やお年寄りの方々の介護事業所の少なさや利便性など、今の尼崎では考えられない状況の中で今も支援を行っているとの事。
そして、今年その事業所などの立ち上げのためにNPO法人の設立を目指しているそうです。
全面的に応援協力をしたいと思います。
このセンターでもメッセージカーテンを受け取っていただけました。
早速センター内に飾っていただきありがとうございます。うれしかったです。
そして、今日は私が昨年、岩手県宮古市を訪問した時に出会い、そして尼崎市民まつりに家族で参加してくれたA君の家を目指して山道をクネクネ走り約1時間。
満面の顔で迎えてくれました。
尼崎の障害福祉の姿をみてもらおうと市民祭りの時は1週間ほど滞在していただいた時、A君と交わした「今度は俺が行くからね」約束を守れたね。
お母さんと現状のお話しをさせていただき「ヘルパーさんが来るにも時間がかかるしねぇ」の言葉。
実はその時は「そんなこと無いですよ。もう少し復旧すれば」なんて言葉を返したんだけど…
やはり現状を観るとそんな言葉は返せませんでした。
たまたま現地のヘルパーさんが来ていたので、一緒にお話しを伺うと、介護事業所があるのは隣町。
そこからヘルパーさんが毎日車で1時間かけて通って来ています。
当然帰りも1時間。
雪が降ったら1時間半…といって近くには事業所も施設も何もありません。
俺たちってなんて軽い事を言ったんだろう!
関西では当たり前でも…違うんだよ。
やっぱり現状をもっとみないと!
最寄りのバス停まで歩いて30分なんて普通…勉強になりました。
A君にもメッセージカーテンを受け取ってもらえました。
いつもは会うことはできないけどお互いが行き来してこの友情暖めていけるといいなぁ。
次はA君が来る番だぜ。
また会おう!少し近所一緒に散歩しながら案内をしてくれ、また仙台に向かって車をすっ飛ばす!
宮古市から高速に乗るために盛岡まで山道を約2時間。(A君は病院に行くのにこの道を通って通院は1日かかります)
高速に乗ってからは岩手県は縦に長い。
いつまで走っても岩手県!
やっと仙台に戻った頃は夕方。
遅くなりましたが、東北朝鮮小中級学校に訪問する事ができました。
校長先生にいろいろなお話しを伺いながら現状をみせて頂きました。
校舎は全半壊の状態だったそうで、今はすべてが取り壊されていて、地面の骨組みだけが残っていました。
復旧の見込みはまったく無く、仮設での学習が行われているそうです。
ここでもみんなのメッセージカーテンを受け取っていただきました。
今回の東北訪問では、福島に2枚、宮城に2枚、岩手に2枚のカーテンを受け取っていただきました。
みんなの想いを伝える事ができたように思います。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
まだ復興や支援は終わったわけではありません。
今からです。また皆で力をあわせる事ができたらと信じています。
そして皆さん、また会いましょう。
以上
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これまで届けた救援金
300,372,144円(2013年12月26日現在)
内・東日本大震災救援金総額
254,363,059円(2013年12月26日現在)
ただいまの基金残高
263,092,225円(2013年10月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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以上!

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