ヒデの救援レポート、9月26日

ヒデの救援レポート、9月26日:39
 9月22日から、牧口代表とヒデの老々介護、へろへろコンビで、仙台の被災地障害者センター・みやぎと石巻市を訪れ、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」特集・東日本大震災シリーズ第1回目の取材をして、帰り着きました。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、9月16日までに、179339871円です。これまでに支援した団体、個人への金額。このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
●「語りつぐ・証言ー小さな町を呑みこんだ巨大津波ーやまもと民話の会」と題した全91ページの小冊子が発行されています!
はじめに・やまもと民話の会代表・庄司アイ
・私たちの仲間の大事な一人が津波の犠牲になりました。・・髪かきむしって、泣き叫びたいおもいでおりました。・・五月になって、避難生活の私の小さい部屋に集いました。・・その時、二人の方が退会となりました。・・十数年、小さな力をあわせてやってきたのに、続行があやぶまれました。・・やっと、持ち話しもいくつかあって、これからと思った矢先のことでした。・・残った六人、顔を寄せて、今回の震災を語りあった時、・・私たち自身にも悲壮なパノラマを見るごとく、ドラマがありました。・・語りつごうをあいことばに民話をやってきたこと、・・この震災を語りつがなければ、の使命と責任を感じました。・・テープレコーダーもない・・パソコンもない・・向かう机もない今だからこそ、真実を伝えられるのではないか…と。・
・自然にはさからえないんです・・はむかってはならないんです・・自然と睦みあって、これからもこの命を大事に生きよう。
津波体験・私の見た地獄絵他5編聞き書き
津波体験・瓦礫の中からやっとの思いで引き上げられた他5編
避難所のくらし・姉の家族と共に他7編
夫を送る…合同葬儀まで
山元のブランド、ホッキといちご
磯浜漁港を訪ねて他3編
素早い判断で児童を救う・明暗に思う
FMりんごラジオの開局と活躍
あとがき
●お申し込み先・発行元・やまもと民話の会・宮城県亘理郡山元町浅生原字日向13-5・山元町歴史民俗資料館内・連絡電話0223-37-0040頒布価格不明、お尋ねください。
サテライト自立生活センター長期避難拠点設立計画ー福島県内の自立生活センター共同連携にてー
●被災地障害者センターふくしま代表・白石清春
第1回目●今度の東日本大震災で、福島第1原発の事故による影響で放射性物質が福島県内にばらまかれた。半径20キロ圏内はもとより、飯館村、伊達市、川俣町の一部、福島市、二本松市、本宮市、郡山市など放射線量の高い地域が出てきている。また、山林などにも多量の放射性物質がふり注いで、ホットスポットなど危険な区域がたくさんできている。・・
 本来ならば福島市、二本松市、郡山市なども、一斉避難の地域であると思われるが、その3っの地域の住民の人口は60万人を超えてしまう。東京電力で60万人に対しての補償をするとは思えない。また、郡山市や福島市が避難区域となれば、東北新幹線や東北自動車道もストップしてしまい、東北全体の経済の衰退化を起こしかねないので、政治的判断として、国は、福島市や郡山市を避難区域とは、絶対に認めないだろう。・・
 郡山市の開成山公園や市役所の周辺の放射線量を測ると、3~4マイクロシーベルトの放射線量が記録された。このような状況下で高校生など、若い人たちはマスクもしないで、無防備な姿で毎日を過ごしている。
 福島市に住む母親の話によると、3歳児の女の子が閉め切った部屋のなかで過ごしているが、鼻血を出しているという。この症状は、低放射線症であると思われる。会津地方を除く福島県一帯は全域避難区域だと思ったほうがよい。・・第一原発の事故によって、広島に落ちた原子爆弾の何発分もの放射線量77京ベクレルがふり注いだといわれているので、まさにチェルノブイリの状況と同じである。
 放射線は大人よりも子ども、子どもよりも胎児により大きな影響を与えるといわれている。あと5、6年もすれば放射線による影響が如実にあらわれてきて、子どもたちのガンによる死亡が多くなるだろうと思われる。それから、障害者や高齢者等免疫力の下がっている人たちに、さまざまな病気があらわれてきて、死亡する確率も多くなる。若い女性たちが出産する際には、死産や虚弱児または体の変形した子どもたちが生まれてくると思われる。
 どんな子が産まれようと、私たちは決して目をそむけることなく、その子どもたちとともに生きていくことを目指す本来ならば、国と東京電力が責任を持って福島県内の学童を集団疎開させるべきなのである。・・放射線は目に見えないので、みんなともすれば忘れてしまうが、非常に怖いモンスターなのであるそれに政府や東京電力の息がかかった学者による、放射線は安全だというプロパガンダがいきわたってしまっていて、福島県民は不安な心をもちながらも、なんとなく毎日を過ごしている。・・
 福島第一原発の終焉はたぶん、当分できないであろう。メルトダウンを通り過ぎて、核燃料が溶け圧力容器も突き抜けて地下に潜っているのではないだろうか。メルトスルーの状態までいっているのかもしれない。もう、人間業では原発を終焉させることはできない。地下に潜ってぐじゃぐじゃになった燃料棒が地下で水蒸気爆発を起こさないように祈りながら、原発の周囲放射線の影響が少ない距離を岩盤に届くまで掘り進み、そこにコンクリートを流し込み、その上にコンクリートの石棺を建てて、原発をすっぽり覆っていき、水と窒素を石棺に入れることを何十年も行っていかなければならないだろう。石棺をつくる作業を終了するにも5年ぐらいはかかるのではないだろうか。・・その間、私たちは放射線を浴び続けなければならない。若い者から、いち早く福島県外にに避難させなければならない。・・
そのような中、私たちの仲間である自立生活センターの人たちが、まず率先して長期的視野にたった避難計画をたて、実践していこうと考えている。下記にその計画の全容を示していく。
●1・避難場所について。避難場所の候補地としては、さまざまな場所、新潟県、兵庫県、神奈川県、会津地方などが考えられる。避難候補地の条件としては、経済的に豊かであること。人口が多いこと。自立生活センターが少ないこと。自立生活センターが競合しないように交通の便がよいこと。地震の影響が比較的に少ないことが挙げられる。
 そのような条件を満たす地域を絞り込むと、神奈川県内が最適な条件ではないかと思う。地震と放射線に関しては?の部分はあるが、私の仲間がたくさんいて多大な応援を得られるのではないだろうか。しかし、そこで注意しなければならないのは、神奈川県内の障害者団体の縄張りを荒らさないことに心掛けなければならない。神奈川県内の障害者団体とは共存共栄の関係を形づくらなければならないだろう。以下、第2回目に続く。
 現在、ゆめ風基金には、被災地報告の講演依頼が、ずい分たくさん来ています。現地担当の八幡理事を中心に、対応にテンテコ舞いなのですが、知らせが追いついていません。そこで全県的に取り組まれる研修などを優先してお知らせします!
●災害時障害者支援研修等事業について案内容・災害時に障害者が避難所での集団生活馴染むことができるように、平時において、避難所の運営に携わる可能性のある市町村職員や自主防災組織リーダーをはじめ、一般県民に対して、個々の障害特性に対する理解と認識を深めるため、研修会の開催により啓発を行う。・・また、個々の障害特性を理解した配慮の方法や、防災対策に関する知識及び発災時において必要な情報を分かり易くまとめたハンドブックを作成し、この研修会をはじめ、一般県民への啓発に活用する。
研修時期・2011年10月11日から14日、17日から20日の3日間検討中
対象・避難所や福祉避難所において業務を行う方・市町村職員、社会福祉協議会職員、自主防災組織リーダーなど
実際方法・次の会場で各1回、2時間程度
東部・障害者交流プラザ3階研修室・100名程度
南部・南部総合県民局美波庁舎大会議室・60名程度
西部・西部県民局美馬庁舎大会議室・100名程度
内容・避難所における障害者支援外部講師講師・ゆめ風基金で調整中ハンドブック・昨年度作成したハンドブックを基本に、研修内容や必要な情報を加え3月をめどに作成。配布は、市町村職員、社会福祉協議会職員、自主防災組織リーダーなど協力・危機管理部と連携して実施する。南部、西部については県民局企画振興部防災担当と連携して実施する。●連絡先・徳島県保健福祉部障害福祉課・社会参加担当・大下さん電話088-621-2237   以上!

台風12号被害 その2 9月13日現在の情報

JDS奈良北 平井万里子様・受信
*9月21日台風15号の影響で、奈良県の被災地は土砂崩れなどの警戒が続いています。台風被害状況は刻々と変化しています。日付けを確認の上、参考になさって下さい。障がい者団体・施設関係者だけでなく、行政や地域が信頼関係を基に連携して情報収集されています。(平井万里子)
台風12号被害の続報です。(9月13日現在)
○国道169号線沿いの川上村・上北山村・下北山村及び黒滝村では、7日(水)から通常通り学校が再開されています。
○川上村と下北山村で土砂崩れがあるものの、川上村は迂回路が確保され、上北山村まで通行可能となっています。
○天川村では、川合から天川村役場側の道路に大きな被害が出ており、9日(金)までは学校は休校となったようです。五條市大塔町・十津川は国道168号線で数ヶ所土砂崩れがあり、復旧に時間がかかりそうです。
○十津川村では、学校再開のめどはたっていません。電気はほぼ復旧。食料も自衛隊が搬送を行っていますが、水の確保に苦労しているとの情報 が入ってきています。
○奈教組として、災害救援募金の取り組みを行います。カンパ袋の印刷は終了、 早急に各学校に届けるための手配をしているとのことです。
○ボランティアについても、天川村・十津川村などへの派遣を検討しています。
 なお、奈良県が9/9~13の期間、天川村へのボランティア募集( 100名)をしていましたが、応募多数につき定員となったそうです。

台風12号被害 その1 9月11日現在の情報

JDS奈良北 平井万里子様・受信
*9月21日台風15号の影響で、奈良県の被災地は土砂崩れなどの警戒が続いています。台風被害状況は刻々と変化しています。日付けを確認の上、参考になさって下さい。障がい者団体・施設関係者だけでなく、行政や地域が信頼関係を基に連携して情報収集されています。(平井万里子)
台風12号被害 その1 9月11日現在の情報
 甚大な被害を出している台風12号による被災地の状況です。奈良・障がいフォーラム等と通し、いろいろな団体から情報提供をいただきました。(9月11日現在の情報)
・奈良県内の特別支援学校については、施設および人的(児童生徒、教員含め)な被害の情報は11日現在入っていません。
・十津川村在住で訪問教育を受けている生徒は家族を含めて無事。人工呼吸器を使用しているため、必要な物資を学校などから支援をしているとのこと。
・甚大な被害が出ている十津川村にある障害者施設「こだまの里」では、道路の 寸断などで一時孤立状態となり、しばらく連絡が取れない状態でしたが、施設や人的な被害はないとのこと。
 一時山手の方へ避難され、敷地内に若干被害の出ている所はあるようです。台風12号から1週間経ち、食糧・水の備蓄も底をついてきているのではないかと思われます。
・職員の方も道路寸断で数日は職場に行けない状態でしたが、7時間かけてようやく到着されたとのこと。ただ、療育手帳を持っていない利用者の方の一部については、まだ連絡が取れていない状況で安否が心配されます。
・6日に知的障害者施設協会が災害対策本部を立ち上げ、こだまの里などの状況把握等に活動されています。
・五條市大塔町(旧大塔村)の大塔小中学校は、学校に至る道路が寸断されたため、9月12日より廃校になった旧西吉野小に移転して授業を再開。旧西吉野小までは、マイクロバスが運行、車でも30分から1時間かかる。廃校であったため、学校備品などが足りない状況。 (後に保育所も旧西吉野小で再開)
・精神障害の分野では、被災地に34名の手帳保持者がおられ、県の医療政策部保健予防課精神保健係を通じて、かかっている病院を把握し、医療機関から薬の手配されました。こだまの里にも8日には、ヘリコプターで薬が届けられたもようです。

淡路島の障害者事業所の台風被害

淡路島の特定非営利活動法人ぶったぁ福祉会の凪裕之さんの手紙
ゆめ風基金 様
 いつも本当にごくろうさまです。
 みなさん、ご無理はされてませんか?
 先日、ボクの拙稿を載せていただいた『ゆめごよみ風だより』を拝受しました。ありがとうございます。
 今回の台風での淡路島の障害者の関係事業所に、今日連絡しました。メンバーの数人の家が浸水で、1か所の作業場も浸水しました。
 簡単な状況報告です。
台風15号 事業所および障害者の状況 (淡路島)
2011/9/22
●南あわじ市
 ウインズ  無事
 きらら   無事
●洲本市
 フローラすもと  1名床上浸水、一時的にふくろうの里にSSしたが、今日は自宅へ。
 淡路障害者生活支援センター  まだ全体を把握してないが、1名が当日川の近くに住んでい
たため、避難。連絡していないので詳細不明。
 おのころ作業所  菓子を作る分場が浸水。メンバーで避難していたが戻られている。
 あおぞらデイセンター  家で待機していたが無事。
 各駅停車     無事
 コスモス作業所  無事
 あゆみ      無事
●淡路市
 竹の子  1名メンバーで床上浸水。1Fがダメ、2Fで暮らしている。数年前の台風23号の時
      も同様だった。今日から通ってきている。
 さくらんぼ 1名メンバー(志筑)で家が被害、現在親戚を頼っている。
 あいあい 無事、職員で国道28号線から迂回した程度。
 ぽれぽれ 無事
 ひまわり 無事
 まあるく(H事業所) 高齢者2名の自宅浸水(生穂と佐野)、現在、家に戻られている。
 ぶったぁ 無事、道路が通れなかったため、一部のメンバー・職員が休んだ程度。
以上
特定非営利活動法人ぶったぁ福祉会 事務局 凪 裕之
(障害者支援センター・ぶったぁ/ケアホームぶったぁ〝ここから〟)
法人事務所 〒656-2401 兵庫県淡路市岩屋165-4
         TEL/FAX 0799-70-6145

ヒデの救援レポート、9月19日

ヒデの救援レポート、9月19日:38
 前にお知らせした、8月23日の仙台でのイベントのドキュメント映像がNHKから放映される件ですが、9月23日放映が延期になりました。関西を除く全国版は、9月30日午後10時から、関西版は10月1日午前10時5分からです。いずれも、NHKです。永六輔、夏の闘いです。ご覧ください!
 台風12号の被害状況が、ぼつぼつと届けられています。中でも被害のひどかった奈良県十津川村では、9月7日現在、電話がつながらず、人工呼吸器を使用している人ひとりが早めの避難で、無事が確認されていますが、その他の安否、被害状況の連絡が取れていません。
 また、香川県では、ゆめ風基金ネットワークのコスモス作業所が、風雨のために、屋根が壊れて、水浸しになったために、休業を余儀なくされ、現在、被害状況と修復状況を調査中です。支援要請がありしだい、検討支援します。
 その他に、新宮市の障害者関連事業所に被害が出ているとの情報があり、幸いに、ゆめ風ネットのパーティー&パーティーの知り合いの事業所ということで、パーティー&パーティーのKさんが、現地に行き、詳細な調査をしていただくことになりました。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、9月10日までに、177640252円です。これまでに支援した団体、個人への金額は9月15日現在、94084600円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ゆめ風基金便りの元原稿から
 「ゆめ風基金からの救援金は本当に嬉しかった。途方に暮れていたときにすぐに届いてどれほど元気が出たことか。本当にありがとう!」(タイトル)
 震災から半年が経ちました。夢中で過ごした半年。被災地ではいま、緊急救援の時期を通じて浮かび上がった大きな課題を前に、長期的視野に立つ活動方針を検討しているところです。阪神淡路大震災での障害者救援活動を振り返り痛感するのは、被災地が圧倒的に広大で被災規模も巨大であること、被災自治体数が阪神の10倍であることに加えて、障害者地域活動ネットワークの違いではないかと思います。
 今回は障害者地域活動ネットワークの動きがなかなかつかめませんでしたが、懸命に活動するなかで、少しずつ見えてきました。障害者の地域活動の点が線となり、顔の見える関係ができ、交流活動が始まり、拠点づくりも見えてきたところです。
 ゆめ風基金とつながった被災障害者作業所をお訪ねしますと、本当に大変な災害にあいながらも仲間としっかりと手をつなぎ、支え合っておられることがよくわかります。作業所のみなさんから、「早い段階でゆめ風基金からお金が届いて本当に助かった。申請して3日でゆめ風基金から決定の電話がありびっくりした。みんなで喜んだ。勇気が沸いてきて次のステップが踏み出せた」と言ってくださり、こちらも胸が熱くなりました。ゆめ風を応援してくださるみなさんのおかげで、迅速な救援活動ができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
 先日、永六輔さんと小室等さんが仙台に来られたときにゆめ風基金は、永さん、小室さんが応援している団体ですとお伝えすると、仮設住宅の方々が安心してボランティアを迎え入れてくださり、お話しもしてくださるとの報告がきていますとお礼を申し上げたところ、ちがうよ逆だよ。ゆめ風ががんばってくれているから、僕たちはありがたいんだよと言ってくださり、またまた胸が熱くなりました。
ゆめ風基金事務局長・橘高
災害時要援護者及び県外避難者の情報共有に関する意見書
2011年6月17日
日本弁護士連合会意見の趣旨・
1・各地方公共団体は、東日本大震災において、災害時要援護者の救助や安否確認等、県外避難者への支援や相互連絡等につき、これらに協力する行政機関・地方公共団体、関係機関や民間協力団体等以下、総称して・関係機関等・という。との間で、その保有する災害時要援護者及び県外避難者情報を共有するため、個人の同意を前提とせず情報の外部提供を直ちに行うこと。また、これを円滑に促進するため、早急に、個人情報保護条例上の根拠規定及び関係機関共有のためのガイドラインを設け、周知を徹底すること。
2・国は、東日本大震災において、各地方公共団体が、その保有する災害時要援護者及び県外避難者の情報を関係機関等との間で速やかに共有するよう助言すること。
3・各地方公共団体は、個人情報保護条例において、災害時の個人情報の外部提供を促進する根拠規定を定めること。
4・国は、災害救助法又は災害対策基本法に情報の関係機関共有を正当化する根拠規定を新設すること。
5・各地方公共団体は、大規模災害時に住民の安否、避難状況等の確認と被災者に対する支援施策を円滑に行うためのシステムを早急に整備すること。
6・国及び都道府県は、各地方自治体が保有する災害時要援護者情報等が喪失された場合に、速やかな安否確認を行えるよう、各地方自治体の保有する要援護者に関する情報の外部提供を受け、これを都道府県又は国においてバックアップして保存するためのシステムを早急に整備すること。以下、意見の理由。
愛重連防災連続シンポジウム第1回徹底検証
大災害発生!そのとき障害者は・・・
2011年10月8日(土)午後1時半から5時過ぎまで。
愛知県産業労働センター・ウィングあいち12階1203号室(JR名古屋駅桜通り口から5分)
定員100名・参加費500円
阪神淡路大震災、東海集中豪雨、東日本大震災、被災障害者がみずからの体験を語る
主催・愛知県重度障害者団体連絡協議会・協力・自立の家
福島県白石清春さん(被災地障害者センターふくしま)
小野和佳さん(いわき自立生活センター)
井上朝子さん(仙台たすけっと)
玉木幸則さん(兵庫メインストーリーム)
名古屋うつ病友の会・被災障害当事者
兵庫、障問連機関誌からの抜粋報告
被災地ボランティア支援報告
NPO法人生活支援研究会・H・Y
 岩手から神戸に戻って10日と少したつ。地元に帰ってクールダウンしろ…と言われていたが、むしろ時がたつほどに心はソワソワしている。被災地が気になる。
大震災から2ケ月たった5月10日から6月12日、大阪のゆめ風基金を通じて被災地障害者センターいわてに入った。
 今回の大震災では福島、宮城、福島3県それぞれ被災地障害者センターがたちあがっている。岩手では、週1日の休みをのぞいて毎日、怒涛の日々だった。早朝盛岡の事務所を出て、車で片道2時間半から3時間かけて沿岸部に通った。宮古、山田、大槌、釜石、大船渡、陸前高田…。市街地から小さな集落に至るまで、それぞれに凄まじい光景がひろがる。山田も大槌も陸前高田も町そのものが壊滅し、震災以前の町の景色がまったく分からなかった。気持ちの切り替えができなくて尾を引いた。大船渡では魚の腐った臭いが鼻を突いた。
 ぼくがいたときは避難所がまだ一般的で、一覧表を片手に避難所を回り障害者を探した。人手がなくて困っているはずなのに、我慢したり家族だけで必死に支えたりしていた。しかしいくら回っても空振りが多い。夜のミーティングでその日の活動報告をするが、いませんでしたとかニーズなしの報告が続いた。
 阪神のときと大きく違うのは、岩手は運動のつながりがほとんどなく、どこに誰がいるのか全く分からないことだった。それに避難所に入らず施設に避難し、結果として施設に入所した人が相当数いるものと思われた。ただその実態は今も分かってはいない。在宅の人は一覧表もなく、人からの紹介で訪問していた。
 それでもぼくがいた後半では、被災地障害者センターいわてとして、80数名の方とつながりが持てていたと思う。継続して関わっている方のなかに、大船渡の方がいた。津波から危ういところで近所の人に助けだされ、大船渡中学校の体育館に母と避難していた。自宅アパートは全壊していた。息子さんは知的障害とされる方で、避難所であつれきを起こしていた。実際に会ってみるとなんのことはない、おどろおどろしい事前情報とは違った。プライバシーのない避難所という状況下で、お互いに敏感になっていたのかも知れない。それに普段の生活に障害者との関わりがほとんどない故に、何をしでかすかと思われているようだった。
 ぼくたちは、避難所でいっしょに昼ごはんを食べ、散歩をし、自衛隊が設営したお風呂に入りに行った。腕時計が大好きで、しょっちゅう人からもらっては、いじって壊してしまう。このまえ買ったばかりなのに壊してしまい、ベルトを替えたい買いに行きたいと訴えられた。震災は人とのつながりを生み、地域のデイサービスに週2回通い始めている。
 被災地は仮設住宅に移行しつつあるが、阪神のときと同じで砂利道だ。車いす利用の人にとっても高齢者にとっても使いづらい。また移動手段のない人にとっては、高台に造られた仮設住宅では通院や買い物で非常に不便を強いられている。
 今回神戸のヘルパー活動を終了して、期限を設けず被災地に戻ることにした。神戸で活動して12年か13年…。言葉で言い表せないくらいに感謝している。ぼくに期待を寄せて下さった皆さん、本当にすみません。最後まで迷惑をかけ通しでした。
 岩手は手ごわいです。津波被害の甚大さはさることながら、障害者の置かれた状況も過酷に思います。施設が幅をきかせ、ヘルパーは皆無に等しいです。問題の根っこは同じと捉え、ご理解いただけたらと思います。以上
 被災地障害者センターふくしまから連絡があり、同センターのメンバーでもあるSさんという、女性障害者の方が、福島原発事故放射線の結果、県外避難を考えられ、体験訪問のために、避難用の公営住宅がある兵庫県西宮市に、おいでになることになりました。9月27日から、29日か、28日から30日の二通り案が挙げられています。ゆめ風基金の理事でもある、被災地神戸障害者センター代表の福永さんに、全面的に引き受けていただくことになりました。うまく、事が進めばいいですね。以上!

 台風12号によって被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。

 台風12号によって被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
 亡くなった方、行方不明の方は100人を超えるなど多大な被害に重なるように、土砂崩れによってできたダムが決壊する懸念があり、予断を許さない状況です。
 ゆめ風基金では被災県のゆめ風ネットを通じて被災状況を把握する他、被災自治体や社会福祉協議会に連絡し、被災地の障害者作業所のリストを送っていただき、情報収集に努めています。香川県丸亀市のコスモス作業所は、建物1、2階に雨が流れ込み半壊被害を受けました。また、奈良県磯城 郡のひまわり作業所によると、十津川村の人工呼吸器をつけた障害者は早めに避難して無事とのことです。
 東北関東大震災の支援と平行して、今後被害にあわれたNPO法人、あるいは無認可の障害者作業所への支援や困難な状況に置かれている障害者への支援活動を進めます。
 もし、被災地の情報をお持ちでしたら、ゆめ風基金事務局にご連絡ください。

ヒデの救援レポート、9月12日

ヒデの救援レポート、9月12日:37
 すでに、経過してしまった日程も含まれて、申し訳ないのですが、日程のお知らせです。
 9月8日、午後6時半より。パーティ&パーティ[地下鉄御堂筋線、大国町駅下車すぐ。11月23日の被災障害者救援本部おおさか&ゆめ風基金共催の被災地被災障害者東北との、大交流イベントの実行委員会。
 9月9日、ゆめ風基金事務所にて。ゆめ風基金理事会。この間の支援状況報告、活動方針の確認のために。
 9月10日9月24日、いずれも、午後1時より、大阪難波、高島屋前にて、被災障害者救援本部おおさかの共同統一カンパ行動!だんだん参加者が減少しています。短い時間でも、結構ですので、ご参加ください。
 10月7日午後6時半より、被災障害者救援本部おおさかの会合。被災地特別報告を含みます。パーティ&パーティにて。ご参加を!
 10月8日・第2回被災障害者救援大バザー、午前11時より3時主催・豊能障害者労働センター大阪府箕面市の市立芦原公園にて。第1回の時と同じ場所です。連絡電話072-724-0324バザーの収益金は、全額、救援金として、ゆめ風基金に届けられます。東北地方の産品も販売されます。
 被災障害者支援ゆめ基金に寄せられた救援金、金額は、9月10日までに、177640252円です。これまでに支援した団体、個人への金額は、9月12日現在、91134600円です。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
東北関東大震災障害者救援情報・5からの抜粋、救援本部H
 はじめに東北関東大震災から5ケ月がたとうとしています。死者は1万5680人・行方不明4830人8月7日警察庁。避難している人が7月28日現在で8万7063人となっています。
避難先の内訳は、避難所1万2905人・旅館、ホテル1万9918人、親族、知人宅など1万8874人、岩手、宮城、福島3県を除く公営住宅など3万5366人。
 一方、3県の仮設住宅などへの入居数は7800戸増の7万6023戸人数は不明となっています。加えて、福島の原発事故についでは、まだまだ予断を許さない状況が続いており、更に被害が様々な形で拡大しつつあります。
 現地からの避難や、放射能に対する不安や風評などによる精神的負担、生活基盤である産業の危機など深刻な問題が続いています。この震災で亡くなられた1万5000人を越す人々に対して、心から哀悼の念を表するとともに、今現在、避難所や各種施設などにまだ避難している人たち、通常の生活を失い非常な困難に直面している人たちに対して私たちは、できる限りの支援を行わなければならないだろうと思います。
 5ケ月近くがたち、現在、仮設住宅への入居や生活の再建がある程度進みつつありますが、多くの人たちが、不便な場所での困難な生活を余儀なくされており、仕事や学校の問題など多くの深刻な課題に直面しています。
 障害者については、家の改造や周辺の道の整備なども必要ですが、十分な配慮が届いていない状況が続いていると聞いています。誰もが安心していきいきと暮らせる社会の建設に向け、現地の人たち自身が中心となった復興を目指して、より意識的に支援を進めていかなければならないだろうと思います。また、原発事故を踏まえて、福島県から長期的に避難することを希望する障害当事者も増えてきています。
 この間、被災現地では、ゆめ風基金の八幡理事を中心に、被害が最も大きかった沿岸部への支援のための拠点作りが進められています。救援本部では、この間の現地の新たな状況を踏まえて、支援についての目的や課題を明らかにし、具体的な実践と組織運営を再整理し、中長期的な視点に立った継続した取り組みの体制を整備していこうとしています。とりわけ、会計についても、しっかりと整理し、支援していただいているみなさんへの中間報告を行い、今後、更に増えるであろうと思われる組織からの財政支援のニーズにも的確に対応できる仕組みを作っていきたいと思います。
 現地のニーズにこたえていくためのボランティア活動についでは、組織的なラインを組んだ支援については継続しますが、個人でのボランティアは8月を区切りに一定整理したいと考えています。今後は、将来を見据えた自立生活運動づくりや地域生活支援のための事業建設更には、行政に対する要望活動あるいは避難所での権利擁護活動などを慎重に検討していく必要があるだろうと思います。以上
 台風12号の被災に対して緊急の情報を、関係するゆめ風基金ネットワーク、関連団体に発信をしました。台風12号の影響を受けた障害者団体のみなさまへ・NPO法人ゆめ風基金被災状況をお知らせください。
 いつもお世話になります。このたびの台風の影響を案じております。障害者活動拠点の建物や設備等に被害がある場合、あるいは被災障害者救援にあたる場合などは、救援金、物資、人の派遣など必要な支援をお届けしたいと思いますので下記欄に必要事項をご記入の上、FAX返送ください。お忙しいところすみませんがどうぞよろしくお願いします。
団体名・連絡先住所・メール・電話・FAX
団体の概略被害の概要・被害額・被害者救援活動の概要  以上。
 9月5日、富士通関西システムズ労働組合の方々が、ゆめ風基金事務所においでになり、救援金目録の授受がありました。
 目録・ゆめ風基金殿富士通関西システムズ労働組合は、東日本大震災・津波により被災された障害者への支援として、左記の支援を行うこととしました。支援の趣旨に沿い、貴殿の活動にお役立て頂きますようよろしくお願い致します。
・記・
金壱百万円也
平成23年9月5日
富士通関西システムズ労働組合、執行委員長、笹井雅輝
感謝、感謝ですね。
仙台のたすけっとから届けられたFAXから。
 いつもお世話になっています。先日、別添のお手紙がきましたので、お送りいたします。この方に初めてお会いした時は、被災した家の中、津波に浸った布団を乾かして、ごわごわの状態で、お話しを伺うと末期の肺ガンと判明しました。
 そこで、少しでも快適に暮らせるよう、パジャマやベッドに布団を提供してきましたが、その後、入院されたと聞き、回復を願っていましたが、先日亡くなられたことを伺い、やるせない思いを抱いていました。
 でも、このお手紙をいただき、自分たちが活動してきたことで少しでも助かる人がいたということが分かり、とても救いになりました。今後もこうした活動を続けていく上で、励みになりましたので、ご紹介いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
 被災地障害者センターの皆さんへ!私共、宮城県石巻市H・Kは、7月8日に死亡しました。生存中は、助けていただきありがとうございました。最後に主人は苦しまずねむりについた事は、本当に良かったと思いました。
 主人は、障害センターの人に、一言ありがとうと伝えたかったと、言っていました。車イス、ベッド、ふとん、パジャマわがままいって申しわけなかったと・・・風呂に入れてやれなかった事が心残りでした。
 主人が亡くなって3日後に、市役所から電話がきて、介護が認定になりました。すごくくやしかった。もっと早くしてくれればいいのに。福祉の人が見にきて、くるしさも見ていったのに。風呂に入りたいと言っていたのに。くやしさでいっぱいです。
 私は思った。まてがきかない患者がいる事を・・・障害センターの皆さん、もう一回だけ、私のわがままをきいて下さい。1日、一刻、早く、まてない患者さんをたすけてあげて下さい。暑い中、大変でしょうが、一人でも多くの人のささえになって下さい。
 本当に短い間でしたけど、私達を助けてくれて、ありがとうございました。主人に、かわって、お礼させていただきます。ありがとうございました。石巻市N・K
ゆめ風基金に届いたお便りから
 前略、東日本大震災の支援に深く感謝します。本当に、優しさにふれ、行政の何もしないのに驚かされ、毎日のように涙しながら、怒りをもちながら、5ケ月間、ボランティアの皆様に背を押されながら、歩みはじめています。
 私の家も津波にやられないけれど、地震にて、半壊になり、赤紙を貼られた玄関をみながら、傾いている生活をしています。頭に来るのは、福島原発による、放射能汚染です。役場の方にも計測してもらい、三種類の器機で計測しても、高い放射線量です。それは、雨どいの汚泥と、雨どいから流れた所が、高放射線量です。
 孫が4才と6才のため、家人4人で、コンクリートを電動工具で削り、雨どいの汚泥除去もタワシでこすり、水道水で流し、警報値をこえなくなりました。土は、20-25センチ位削り、ようやく警報がならなくなる所迄掘りました。町役場から、ビニール袋をもらって来ましたが、除せんしたその土をどこに置くか、決定されていず、更にわが家の外がホットスポットになり、庭のすみで、1、76マイクロシーベルトを示しています。
 近所の雨どいをはかった所、6軒程、高濃度がでています。山元町も宮城県も、放射線にはふれません。知らされていないように思われてなりません。地震、津波、放射線と三重の苦難をせおいこんでいる現実です。目に見えないということは、おそろしくもあり、知らない方がいいのか。命をふみにじられている。いきどうりを感じています。M様より依頼あり、やまもと民活の語りつぐ証言巨大津波を送ります。始めての方に、胸のうちを、はきだしました。すみません。皆様方もお身体を気づかって下さい。
宮城県亘理郡山元町・S
 9・23大阪から元気を届けようチャリティーバザール開催趣旨・東日本大震災で頑張る勤労者とその家族、また大阪で避難生活を送る勤労者やその家族に対する生活向上と安定、豊かな暮らしをつくることをはじめ、東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方復興に寄与する為、東北地方の物産販売を中心としたチャリティー活動を行う。合わせて、避難者同士、避難者と大阪府民との交流の場とする。
日時・2011年9月23日(金)午前10時より3時まで
場所・マイドーム大阪1階展示ホール(大阪市中央区本町)
主催・実行委員会連合・大阪社協・労金全労災など
後援・大阪市・大阪府など
内容・東北物産の販売・各組織の物品販売・会場舞台での出し物・食べ物コーナ・キッズコーナ・会場配置40ブース参加費用・1ブース五万円・収益金は、全額寄付していただく。以上!

ヒデの救援レポート、9月5日

ヒデの救援レポート、9月5日:36
 長く遅い、大型の台風12号が、やっとこさ日本海方面に抜けましたが、紀伊半島を始めに、各地に、多大な被害をもたらしました。各地の障害者拠点などに被害がなければいいのですが?
各地のゆめ風ネットワークのみなさん、被害調査などで、ゆめ風基金に連絡をいただくと、とてもありがたいので、よろしくお願いいたします。
 8月23日に、仙台市の仮設住宅広場で開催された、被災地障害者センターみやぎ&ゆめ風基金共催の、永六輔さんと小室等さんのトークと歌の集まりは、仮設住宅にしか宣伝をしなかったのに、100名を軽く超える人たちが集まってくださいました。
 公演途中から雨が降り出し、簡易カッパを配布しましたが、誰一人、席を立つひとがいなかったという、素敵な集まりになったとのことです。ゆめ風基金からは、3名のスタッフを送りました。詳しい報告は、ゆめ風基金ブログにありますので、ご覧ください。永さんが、岩手でもやろうと、声を大にされています。(泣)
 それらの映像は、9月23日、夜10時から、NHKで放映されるそうです。永六輔、夏の闘いがタイトルです。ご覧ください。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月30日までに、175370393円です。これまでに支援した団体、個人への金額、支援総額は、9月3日現在86,134,600円になります。まだ、未発表のものもあります。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
 吾亦紅と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、われも、また、赤い吾亦紅と咲くのです。
去り行く夏の後ろ姿。
 8月19日一泊。ヒデは、徳島県佐那河内村(今度の台風で、一人が行方不明になった村です。合掌)の教育委員会主催の人権大学講座に呼ばれました。タイトルは、東日本大震災を人権の視点で考えるでした。車を走らせて会場に着くと、想像以上の山間の村で、山の尾根には、風力発電の風車が並んでいます。
参加者15名を相手に、救援活動のこんにゃく談義。講座が終わるとトンボ帰りで徳島市へ。ゆめ風基金ネットワークとくしま&かがわの仲間たちと活動行動の意見交換宴会。楽しいひとときでした。来年には、四国でゆめ風イベントを開催するそうです。
 続いて、23日から25日まで、亡くなった連れ合いの分納骨がしてある、熊本県天草にある連れ合いの実家のお墓参り。毎年恒例の愚息ふたりとの三人旅です。九州新幹線が開通したからと嬉しそうに、新幹線乗車。飛行機なら、1時間半の行程を、熊本駅まで、新幹線で3時間半、それから天草まで、バスで3時間。7時間半あまりの乗り物は、疲れます。来年からは、飛行機に逆戻りだぁ。
 実家での連れ合いのご兄弟さんたちとの被災地救援の話しでは、かわいそかねぇ。かわいそかねぇの言葉が連発されていました。ひとつの町に生まれ、そこで育ち、そこで暮らしを作り上げている人たちには、同じように暮らしている、被災地の人たちへの共感があったのかもしれない。ヒデには、分からない感情の発露かもしれない。
 へろへろと帰り、28日から一泊で、豊中の障害児者の進路を考える会恒例夏の一泊交流旅行で、福井県へ、バス旅行でした。障害のあるなしごちゃまぜの総勢66名。32回目の一泊旅行でしたが、この恒例の旅も、32年目で最後にするそうです。ヒデもいつから参加し始めたのか記憶にないくらいですが、名残り惜しい終わりです。
 ひとつが終わり、また何か始まるんだけども。こうして、ヒデの夏は後ろ姿を見せつつ、去って行きます。疲労度頂点をヒデに課しつつ。それとは関係なく、救援活動は続きます。
 9月には、ゆめ風基金代表の牧口さんと、またまた老々介護で、仙台市に入る予定です。障害者問題総合誌・そよ風のように街に出ようの取材も兼ねていますので、またレポートします。
兵庫・障問連機関紙からの転載報告
被災地ボランティア支援訪問 凪裕之当事者(NPO法人ぶったぁ)
 報告が大変遅くなりました。東北に行ってきました。滞在中は、被災地障害者センターみやぎのボランティアとして、たすけっとで大変お世話になりました。
 多くは、被災地センターのある仙台市に隣接する名取市・岩沼市の仮設、役所や事業所を回りました。避難所から仮設に生活が変わり、不満や先行き不安の中で、とにかく話したいという人たちと出会ったことが印象的でした。
 砂利道の歩きづらい仮設をウロウロしていたら、向こうから声をかけてこられます。僕の歩き方が目立つのかもしれませんが。仮設の生活は、通院や買い物の不便さが多く聞こえてきました。早くに奥さんを亡くし一人暮らしのお父さん、3、11後より障害が重く生活がしんどくなったにもかかわらず、こちらのサポートにこんなことをされたら、いつまで続くのか気になるから止めてと照れ臭そうに言いました。
 また、精神面で障害になり、物理面、経済面でも負担が大きくなってきている人もいました。慣れない生活環境の上、コミュニティーが保たれているのか、神戸の震災後の状況と重なってしまいました。
 逆にコミュニティーがあり、活気づいている仮設もありました。そこは、障害をもちながら仮設の世話役をやっている人がいて、何回か行きました。その人を支援するというよりも、そこの仮設の他の人の二一ズを聞きながら、その人のことを気にし続けていこうというセンターの目論見でした。
 自分のことを顧みず、仮設の他の人のために走り回っているという感じの人ですが、いつ気持ちが折れるか心配です。こちらが訪問して僕の体を見ると実は他にも障害があると言い、来訪を喜んでくださり、涙を流しながら手を握ってくれたことが強く心に残りました。後でセンターとして、そこの仮設の集会所の集まりに参加するなど、いい関係を作りつつあるということを聞いて嬉しく思いました。
 家を失い、ご家族が障害や高齢で他の施設で離ればなれになり、その施設利用で経済的負担が大きいという話しもいくつか聞きました。一緒に暮らすか施設に預けるか、新しい生活をどうやり繰りしていくか、続けていけるのかということで考え、悩んでいます。地元での相談を含め解決していける事業所など社会資源としっかり結びつくことが大きな課題になってきています。
 名取の事業所では、関係者が被災しヘルパーなども少ない状況が続いています。仙台などと違い、自立している障害者が限られ、高齢者事業所がほとんどです。障害者のヘルパー時間数も少なく、役所は原則論ばかりで個別事例までもっていけない状況だそうです。
 ある意味、仙台市と名取市は、阪神間と淡路が重なるように感じました。ですが、震災を機に、どこでも厳しい状況ですが、繋がり連携が、少しずつでも必要です。知的障害の外出支援などをしている事業所からは、3、11後施設入所者が多くなったこと、自閉の人が生活パターンに変化があり落ち着かないことなどが挙げられました。精神障害者のグループホームでは、3、11は無事だったのに4日後にパニックを起こし、今でも行方不明な人がいます。
 倒壊した拠点も見に行きました。社会福祉法人で多くの事業をやっており、その一つの通所の施設を失いました。日中活動として利用する障害者も多く緊急の活動の場が必要になり、別の場所で建物を無償で借り受けたものの、その建物の改造と、おまけにその後の余震で修復を余儀なくされ大きな債務を抱えています。なお、後日、ゆめ風基金からそこへ支援金を送ったということを聞きました。
 今回は名取市が中心でしたが、1日ずつ、石巻と岩手県の沿岸部の方にも行ってきました。町中が強烈な臭いとハエ、この世のものとは思われない街の姿に体の震えが止まりませんでした。しばらく言葉も失ってました。
岩手の方は仙台と違い、大きな施設が多く、街で障害者の姿が見えてこないということです。これから、障害当事者がどんどん岩手に行って、障害者が表に出るような活動(注、障害者派遣プロジェクト)が展開されると聞き期待しています。また、今回は通過しただけでしたが、福島には原発というとてつもなく大きなもう一つの問題を抱えています。
 今回は本当に短かったです。色んなことを僕なりに感じることができましたが、何もかもが中途半端な気がして、けど実はもっともっと隠れていることがあるんやって考えてしまうだけの日々が続いています。
 が、たすけっとの当事者やスタッフのみなさんは若い人が多く、とてもパワーがあり、頼もしく思います。どうか、長い活動になりますが、ご無理だけはせぬよう願いつつ、僕も何らかの形でつながっていたいと思っています。以上
 以前にお知らせした、7月30日に開かれたそよ風編集部の福本千夏さん主催の、「視覚障害者の落語家、桂福天さんの落語会・於いて、千里寺」は、盛会に終わりましたが、その会場で集められた、救援金が、福本さんから届けられました。三万円です。
 被災地の被災地図は、ゆめ風基金でも作成していますが、昭文社出版から詳細な●東日本大震災復興支援地図が出されました。その売り上げの一部は、大震災義援金とするそうで。電話03-3556-8111代●本体価格952円+税、全72ページ。ふたたび、旅人の行き交う街へ。●青森・岩手・宮城・福島・茨城・千葉・太平洋沿岸地域。沿岸地域本図・主要都市拡大図・広域図津波浸水範囲表示災害対策本部避難所道路通行規制鉄道運休状況など、が掲載されています。
第14回障害者自立生活フォーラムinかながわ大震災・・・今私たちにできることは、そしてこれから必要なことは・・・
前略、震災から5か月が過ぎた今、支援サービスや情報保障、生活費用などに関する様々な課題と、それに対する取り組み内容や動きについてご報告をいただきながら、今できることは、今後必要なことはなにか、共に考えていきます。このフォーラムを通して、被災障害者の現状を正しく認識したうえで、参加者それぞれの立場でできることを見出していきたいと思います。草々
2011年10月1日(土)午後1時から4時
神奈川県社会福祉会館ホール・横浜市神奈川区沢渡4の2
資料代500円
●被災地障害当事者・支援者の報告・講演・シンポジウム
講演・宇田川規夫氏・神奈川県災害救援ボランティア支援センターサポートチーム代表
被災地報告・井上朝子氏・被災地障害者センターみやぎ
宮下三起子氏・被災地障害者センターふくしま
河原雄一氏・湘南セシリア施設長
コーデネィタ・斎藤進氏・産業能率大学教授
●主催・NPO法人、神奈川県障害者自立生活支援センター

ヒデの救援レポート、8月29-30日

ヒデの救援レポート、8月29-30日:35:
 このヒデのレポートを読んでいただいている、大阪府箕面市の森幸子さんからメールがありました。8月の3本のレポートが、字数オーバーで、読み切れません。
 ゆめ風基金ブログにアップされているものと、符合すると、約200字数がオーバーしているみたいです。受信側の、機種、設定にもよりますが、あえてオーバーの報告をしますとありました。
 誠に申し訳ありません。なんせ、機械オンチのヒデです。これからは、気をつけます。レポート未読の方は、ゆめ風基金ブログを開いていただければ、ありがたいです。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月27日までに、174996170円です。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
 ヒデが事務局員をつとめる、人工呼吸器をつけた子の親の会・バクバクの会が発行している機関誌バクバク96号に連載掲載された、ヒデのものがたり作品から。
タイトル・こまった、こまった、こまった・バイかわのひでただ
(本誌では、漢字には、ルビがふられています。)
 さんさ、さんさと雪がふる。停電で、真っ暗な学校の庭に、雪がふる。さんさ、さんさと雪がふる。・・
 みんな、体育館で、布団の波のなかで眠っているよ。とめた自動車のなかで眠っているひとたちもいる。その自動車にもさんさ、さんさと雪がふる。・・
 おおきな地震と、おおきな津波がやってきて、ボクがすんでいる街も、大勢のひとたちも、流されていなくなったぁ。・・
 ボクの家族は、なんとか無事だったけど、家は、なくなっちゃった。だから、近所のひとたちと一緒に、学校に避難したんだ。・・
 避難所が学校なんだよ。避難所には、たくさんのひとたちが逃げてきていて、ぎっしり、ひとの渦。・・
 ボクの学校の同じクラスのゆきちゃんも一緒だよ。本当は、もうひとり、リョウ君という、人工呼吸器を使ってる、バクバクっ子のともだちがいるんだけど、一緒に避難できなかったんだ。だって、電気が停電になっちゃうと、呼吸器が動かなくなるものなぁ。いざというときは、家庭用の発電機を使うっていっていたけど、あれけっこうおおきな音がでるもんなぁ。あれじゃあ、避難所で使えないよ。だから、電気が使える遠い知り合いの家に避難したんだって。薬とか、食事とかで、こまっているんじゃあないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
 あっと、ゆきちゃんのいつものクセがはじまった。ゆきちゃんは、いつも、ピョンピョンと飛びはねて、指をくわえて、おおきな声で笑うんだ。それはいつものことだから、ボクは平気だよ。でも、避難所のひとたちは、とってもビックリするんだ。ホラ、まわりで眠っているひとたちが、シーッ、シーッって、ゆきちゃんを叱ってるだろ。ゆきちゃんのおかあさんも、こまった顔をしてるよ。・・
 さんさ、さんさと雪がふる。・・
 あっ、こんどは、赤ちゃんが泣き出したよ。おばさんがあわてて、みんなが眠れなくならないように、赤ちゃんを抱いて、学校の庭にでていった。
 さんさ、さんさと雪のふる、寒い、深い夜のなかへ。・・
 さんさ、さんさと雪がふるなかで、ボク、本当にこまっているよ。こんなとき、どうしていいんかわからないから。・・・・
 ゆきちゃんのこまった顔、リョウ君のこまった顔、赤ちゃんを抱いているおばさんのこまった顔、ゆきちゃんのまわりでこまっているひとたちのこまっている顔、家がなくなってこまっているボクの家族の顔、そして、ボクのこまっている顔。みんな、みんなこまってる。どうしたら、こまっている顔が、こまらないでいる顔になるんだろうか。・・
 ボク、ずんと前に、リョウ君と話したことがあるんだ。朝のこない夜なんてないよなってね。そうなんだよ。さんさ、さんさと雪のふる、こんな夜だって、朝はかならずやってくる。雪もやむよ。・・
 だから、がんばらなくてもいい、ゆっくりでいいから、みんながこまった顔をしないでいられる、朝をつくりたいなぁと。にんげんには、それができるチカラがあると想うんだ。いつも笑っているゆきちゃんは、それを教えてくれているんじゃないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
                                              おわり。
心のピアサポート相談電話を開始します!精神障害当事者・自助グループによるピアカウンセリングです。
この度の東日本大震災により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
主催宮城精神障害者団体連絡会議宮精連・心のネットワークみやぎ
精神障害当事者による電話相談月曜~土曜、A10時~午後4時。日曜、祝日はお休みです。無料相談ですが、電話料金は相談者の負担となります。
 2年間ぐらいの予定を組んでいます。震災後における心の悩みを主に電話相談を行い、傾聴を旨としたカウンセリングや適切な精神医療保健、福祉情報を提供することによって、精神障害の再燃、再発、精神障害の予防、エンパワメント、精神障害者の権利擁護に寄与する。
趣旨
 3月11日の大震災から既に時間が経過しましたが、ご家族を失った方、今なお行方がわからない方々の悲しみは計り知れません。又、住居や、生活の基盤を根こそぎ失い途方に暮れ、避難所生活を余儀なくされている方も未だ多数おられます。一部には、おおしく生活の再建に立ち上がった勇気ある方の報道もされてはいますが、実際の再建には、気の遠くなるような長い時間と数々の困難が待ち受けていることでしょう。
 私たち宮精連と心のネットワークみやぎは、こんな時に、精神障害当事者に何が出来るのかを話し合う機会を幾度も持ちました。金力に乏しく、体力的にも不十分な私たちに、いったい何が出来るのか?
 私たちは、精神障害者として、この生きづらい世の中を、困難な病に苦しむ仲間と助け合いながら生きて来ました。そうした私たちの生き様こそ、皆様のお役に立つことが出来るのではないかと思い立ちました。
もちろん皆様からお電話でのお話しを傾聴することが中心で、専門家でない私たちから、ああしたらよい、こうすべきだとか申し上げることは多くはないはずです。しかし、アドバイスを求められた場合には、拙い私たちの経験、お話しすることがあるかもしれません。
 私たちは今回のような非常事態には、健常者も障害者もないと考えています。お互いに仲間であり、心が壊れそうな時こそ、私たちはひとりではない、ー絆きずなーがあるのだということを思い起こすべきでしょう。頑張り過ぎず、しかし、決してあきらめず、ともに一歩一歩前進して行きましょう。
 個人情報・本電話にて話された内容は事務局が責任をもって管理いたしますので、外部に漏れることは一切ありません。ご安心ください。
 助成団体本事業はNPO法人ゆめ風基金様の全面的な資金協力により実現したものです。後援NPO法人仙台市精神保健福祉団体連絡協議会・仙精連・NPO法人ハートインみやぎ、仙台市精神保健総合福祉センター・はあとぼーと(予定)・宮城県精神保健福祉センター(予定)
私たちみんなの経験と力と希望を分かち合って必ずやこの国難を乗り越えよう!
募金活動にあたりチラシ等の送付願い。
 ゆめ風基金様・昨日、お電話させていただいた石塚@阪大です。8月27・28日に開催されます、日本福祉のまちづくり学会第14回全国大会において募金活動を行いたいと思います。
 つきましては、貴法人のパンフレット30~50部程度とHPにありました募金箱を提供いただけると、大変うれしいです。下記まで郵送いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いします。あと、貴法人で発行されている下記の資料を購入したいと思います。あわせてよろしくお願いします。
 ○障害者市民防災提言集○こんなんええやん
 大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻、社会基盤新田研究室、石塚裕子
 
リーフレットについて
 こんにちは、札幌の草の実会、手塚です。皆さまお元気ですか。大阪は暑いのでしょうね。札幌もここ数日は真夏の気候が続いています。八幡理事は、体調崩さず、ケガ病気なく元気にやっているのでしょうか。
どの地でもそうなのでしょうが、札幌でも長く続いていくであろう東北への応援の活動があるように思います。いろんなところでいろんな人たちができる形で応援しているのが北海道でも毎日、新聞の話題になっています。
私たちも岩手への応援も含めてできるところでできるだけの応援を続けていく事になると思います。今回の災害、 この国のあり方、この国に住む人間の生き方の切り替えが根本的に問われていると感じています。
メールでめんどくさい理屈を並べる事もないと思いますが、そんなことから、街頭での支援の呼びかけは出来ていません。今までの災害とは違ってしっくり来ないのです。でも私たちのできる限りの応援はいつまでも続けていくのだろうとは思っています。で、用件です。新しいリーフレットを送ってください。とりあえず200部~500部、よろしくお願いします。着払いで送ってください。草の実会
 手塚東京都中野区障害者福祉事業団から、大震災からの復興を願う千羽鶴が5房届きました。ただちに、被災地3県の障害者センターに送りました。添付されていた、障害のある人たちからのメッセージを紹介します。
たい変災害で何と言う言葉を掛けたら良いか。お身大切にして下さい。
 明けぬ夜は有りませんよ。応援しています。私の力は小さいけれど、皆様も応援してます。頑張って下さい。心をこめてつるをおりました。K・H
 前を見て、一歩一歩、無理をせず、進で行きませう。始めの一歩をふみ出して下さい。幸は歩いて来ない。だから歩いて行く。歌の言葉です。1日1足、亀の歩でも、大きな1足になります。お体を大事にして下さい。無理をせず、いっぽいっぽすすんでいって下さい。M・H
 体に気をつけて下さい。がんばってください。K・H
 心をこめてつるをおりました。がんばって下さい。体に気をつけて下さい。まけないで下さい。心をこめてつるをおりました。T・K
 がんばって下さい。M・M
 ようやく多くの方に手伝ってもらい作りました。大きい方は、皆が、小さいは、私。中野障害者が職業訓練などしている方々にも折ってもらいました。どこに送って良いか解りませんので、よろしくお願い致します。誤字、脱字、おゆるし下さい。以上!

ヒデの救援レポート、8月22日

ヒデの救援レポート、8月22日:34
 ヒデの住まいする北摂の街、箕面市人権施策審議会で同席している友人で、大阪産業大学国際人権学の窪誠教授から、先日、ちょっとした用事のついでに送ったメールに返事が届きました。ヒデのメールには、長崎原爆忌にちなんで、ヒデの父親が中国東北部で戦死していること、戦災の風景、原爆被害の風景が震災被災地の風景にダブると記したことへの返事です。
 河野さんの生き方には、心から頭が下がります。すばらしい先輩と一緒に仕事ができて、光栄です。お父様の時代よりも今が少しはましなことは、おかしいことをおかしいと、すくなくとも口に出して言える自由があることではないでしょうか。もちろん、おかしいとすら思わせないようにする動きも圧倒的に強くなっていますが。河野さんと一緒に、できるだけたくさんの人に、おかしいと思わせ、おかしいと言わせていきたいと思います。
                                               窪拝
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月19日までに、174,040,861円です。これまでに支援した団体、個人への金額8月19日現在77,294,600円。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ヒデのちっぽけな友人こぼれ話。
 前に、ヒデの居住する箕面市の市役所職員で長く勤務していた、呑み友達のHさんの続報です。市役所内の諍いで、震災救援のあり方を巡って、58才で役所を早期退職して、被災地救援ボランティアを志願し、ゆめ風基金のコーデネイトを使い、被災地障害者センターみやぎを目指した、Hさんが、約10日間の活動を終え、帰阪しました。
 やっぱり、いつもの安い呑み屋で・ゴッツンコ。やぁ、お帰りなさい。疲れたでしょうとヒデ。Hさんは、あまり疲れなかったデ。避難所を回ったり、仮設住宅を訪ねて、困っていることはないか、名簿にある障害者のひとの安否を確認して歩くのがワシの仕事やったから、肉体労働ちゃうから、しんどくないけど、気持ちは疲れたなぁ。しやけど、仕事はボランティアチームでやるし、チームの仲間は、若いひとばかりで、ワシのことを気づかってくれて、よう踏ん張ってくれたから、助かったわ。
 僅か10日ばかしの活動やったから、なかなか、本当の被災地の姿は分からへんけど、いろんなひとと話して、ぼんやりやけど、ちょびっと感想らしきものは、持てたかなぁ。と、テレテレ笑った。
 いつもの瓶ビールを飲み干すと、また続けて、ハッキリ分かったんは、東北と関西では、人々の考え方や、文化、風土が、全然ちゃうというこっちゃ。何百年、何千年かけて、出来上がった文化や。あれはなかなか変わらんと思うわ。被災地障害者センターのひとらも、ようやってる。しやけど、あれ以上、頑張れいうんは、酷やろなぁ。障害者の制度や福祉、暮らし方が遅れているとかとちゃう。被災地のひとたちの気持ちに沿う支援の方法が、ワシらの方に求められてるんと、ちゃうかなぁ。こうせい、ああせいの、上から目線は、絶対アカン。
 全体的には、ひとと街の復活の方向やろけど、単に元に戻るだけやのうて、新しいひとの考え方、新しい街づくりの方向を目指した活動が、現地の人たちから発信されたら、力強いと思うなぁ。関西の方が進んでるなんて考えるのは、ワシらの思い上がりやね。
 ワシも役所を辞めたてホヤホヤやから、まだまだ役人根性が抜け切れてへんのか、ヘンな経験したな。ある避難所で、車イスを使っている高齢女性と話した時やね。トイレの不便を言うから、そんなんは、役所に言うたらエエんちゃいますかと言うた。大阪やったら、みんなそうするやろ。
そしたらな、その女性は、役所の人たちも被災してますからねと言うんや。ワシ、思わず、被災してようが、してなかろうが、そんなん関係ない。役人として、こんな状況だからこそ、役所の仕事をキチンとするもんや。そのために、日頃から、高い給料を貰うとんのやから。と言いたい気持ちが口まで出そうになったけど、ぐっと堪えたんや。世の中には、ワシの理解を超えることが、ゴマンとあるからなぁ。
 それからな。活動の中日が日曜日に当たってな。センターのひとが、休みや言うねん。救援活動に休みなんかあるんかなと思うたけど、まぁエエかとね。休みを利用して、福島競馬場に行ったんや。(Hさんは、大の競馬好きです。)競馬場も被災していて、馬場が使われなくて、馬場の真ん中の広場で馬が走ってたで。被災したひとも仰山来てたね。家族を津波で流されたひともおった。ひと恋しいんちゃうかなぁ。ワシもちゃっかり、馬券買うたけど、当たらんかったわ。(笑)
 あんまり役に立たんかったけど、帰ってきたら、元の職場の人間から、びっくりするほど、激励のメールが来てな。そんなん今までなかったから、それの方が、ワシびっくりしたわ。もっと本当のこと知りたいから、9月になったら、岩手か、福島にまた行くわ。
と、しゃべり終わると、ひとりで競馬新聞を読み出した。ヒデは、ポカーンとするばかり。ホント、Hさんは、ヘンなひとです。ヘンな友人です。
いのちの軽重を問うことなかれ考
 もとより、ひとのいのちには、軽重はありません。どのようないのちも、同じ重みを持ちます。人間は、何かを為すから、価値があるのではない。生きていること、存在することに全ての価値があるのではありませんか。したがって、戦争での死も、災害での死も同等にあらねばなりません。
 しかし、本来ならば、人間の力で止められる事柄によって発生する、した、いのちの死は、現在でも、広島では、原爆放射能被曝が原因で、被爆者が年間、5000名くらいが死亡しています。なぜだと問われなければなりません。戦争による死、原爆による死、災害死でも、予防阻止ができたのに、それが為されていないために発生した死などが、それに当たります。そして、今回の大震災の中で引き起こされた、福島原発事故は、その典型的な事柄です。
 ボクたちの、被災地支援の活動は、困っているひとたちに向けられることを第一義にすること、いのちを確保することです。そのことを通して、状況と、ひとの気持ちを推し量り、なぜの答え探しもしなければならないのです。つまり、いのちを生きることは、いのちに責任を負い、その責任の所在と、いのちの答えが、生ききることの全てだと、考えるからです。いのちの存在を脅かす事柄は徹底的に追及されなければならないのです。
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ゆめ風基金事務所に届いたお便りから
 今だに収束の見通しもない、福島第一原発事故にも、暗たんたる気持ちにさせられます。避難所にも10万人を超える方々が日々を過ごしておられることに心が傷みます。ましてや、ハンディある方々にとっては、どんなに厳しい状況でしょうか。
 さて私共、自然食品の店をハンディある人と共に働くことで運営しています。店頭で義援金を募り、その内の一部を本日送金しました。今後も出来ることを続けていきたく思います。どうぞよろしくお願いします。
あしたや
東京都多摩市諏訪5-6-2-102
電話042-376-1465
東日本大震災義援金について。
 初めて連絡します。杉の子保護者会より東日本の障害者へ寄付30000円をすることになりました。郵便振り込み用紙を二枚手数料のいらない分を
杉の子作業所
滋賀県犬上郡多賀町大字多賀2-4-6・、
電話0749-48-2143
へ送って下さいますようお願い致します。
 後日ですが、領収書を○杉の子保護者会24830円、社会福祉法人杉の子会5170円に分けて頂けますよう、お願い致します。
ず~っと続けていく被災障害者支援プロジェクト・ポジティブ生活文化交流祭・東北&関西、これからどうしましょうか?
●2011年11月23日(水)祝日●午前10時~午後6時
ヘルパーの仕事は今日はこれからどうしましょうか?から始まります。今回の被災障害者支援も関西側の私たちの思いはありますが、やはりこれからどうしましょうか?と東北側のみなさんに尋ねるところから始まるのではないでしょうか?
関西と東北の障害者・支援者をはじめ、出展・来場された人たちも含めてみんなの色んな切り口でお互いの生活文化、表現活動、メッセージの交流をしたい!
東北&関西の双方向な関係を築くための提案を出し合うきっかけにしたい!
●出展者大募集中~!・個人、団体不問!あなたのアイデアください!
●第1会場・扇町公園○メインステージ・東北&関西の文化発表会・音楽、踊り、メッセージ、トークショー
●東北&関西作業所ブース
大阪ハートフル商店街や関西の作業所が中心に出展。東北の作業所の紹介。メッセージや商品を展示、販売。
食べ尽くそう!東北&関西・作業所や有志が出展する飲食コーナー
●東北&関西、障害者支援ブース
関西の障害者自立生活に携わる団体や当事者、支援者による普段の活動PRや被災地支援の報告、メッセージ
●コミュニケーションバザール
アロマや占い、似顔絵、ゲームコーナなど多数出展○パフォーマンスバザール・自薦他薦問わず参加可投げ銭劇でパフォーマンス発表。
みんなで踊るフォークダンスとか・・この日に向けて創作した音楽やダンスなど大歓迎!東北のメッセージ広場・当日の参加者、来場者が書き込んでいくフリーメッセージ。
組合、福祉団体以外のNPO、市民グループにも広く出展依頼。
●第2会場・山西福祉記念館、公園となり
ホール・被災地3県から当事者+支援者5組10名を招待し、ゲストと関西からの被災地支援メンバーによるシンポジウムや、これまでの現地支援報告会○中会議室・被災地障害者支援ボランティア募集セミナー&相談会○小会議室・パネル展示
●問い合わせ、申し込みは、パーティー&パーティー担当しいなまで!電話06-6649-0455
ゆめ風基金のみなさまに。暑中お見舞い申し上げます。暑いが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。震災では、床上浸水になり、友人、知人と多くの人達が亡くなったり、いまだ不明の人もおり、悲しみの中におります。私も水に流されたりと大変な思いをしました。暑さ厳しき折、ご自愛下さいませ。        石巻市・T・Oさん
東日本大震災・平成23年3月11日午後2時46分・震源地、宮城県沖、M9、震度・5強閉伊川河口域・宮古市・田老・津軽石川河口と銘打って、リアルタイムの写真集が出版されました。1冊1500円です。作者は、佐々木宏さん。
郵便027-0051
宮古市南町5-25
発注は、佐々木さんまでに。
全37ページの迫力ある写真集です。以上!