ヒデの救援レポート、8月22日

ヒデの救援レポート、8月22日:34
 ヒデの住まいする北摂の街、箕面市人権施策審議会で同席している友人で、大阪産業大学国際人権学の窪誠教授から、先日、ちょっとした用事のついでに送ったメールに返事が届きました。ヒデのメールには、長崎原爆忌にちなんで、ヒデの父親が中国東北部で戦死していること、戦災の風景、原爆被害の風景が震災被災地の風景にダブると記したことへの返事です。
 河野さんの生き方には、心から頭が下がります。すばらしい先輩と一緒に仕事ができて、光栄です。お父様の時代よりも今が少しはましなことは、おかしいことをおかしいと、すくなくとも口に出して言える自由があることではないでしょうか。もちろん、おかしいとすら思わせないようにする動きも圧倒的に強くなっていますが。河野さんと一緒に、できるだけたくさんの人に、おかしいと思わせ、おかしいと言わせていきたいと思います。
                                               窪拝
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月19日までに、174,040,861円です。これまでに支援した団体、個人への金額8月19日現在77,294,600円。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ヒデのちっぽけな友人こぼれ話。
 前に、ヒデの居住する箕面市の市役所職員で長く勤務していた、呑み友達のHさんの続報です。市役所内の諍いで、震災救援のあり方を巡って、58才で役所を早期退職して、被災地救援ボランティアを志願し、ゆめ風基金のコーデネイトを使い、被災地障害者センターみやぎを目指した、Hさんが、約10日間の活動を終え、帰阪しました。
 やっぱり、いつもの安い呑み屋で・ゴッツンコ。やぁ、お帰りなさい。疲れたでしょうとヒデ。Hさんは、あまり疲れなかったデ。避難所を回ったり、仮設住宅を訪ねて、困っていることはないか、名簿にある障害者のひとの安否を確認して歩くのがワシの仕事やったから、肉体労働ちゃうから、しんどくないけど、気持ちは疲れたなぁ。しやけど、仕事はボランティアチームでやるし、チームの仲間は、若いひとばかりで、ワシのことを気づかってくれて、よう踏ん張ってくれたから、助かったわ。
 僅か10日ばかしの活動やったから、なかなか、本当の被災地の姿は分からへんけど、いろんなひとと話して、ぼんやりやけど、ちょびっと感想らしきものは、持てたかなぁ。と、テレテレ笑った。
 いつもの瓶ビールを飲み干すと、また続けて、ハッキリ分かったんは、東北と関西では、人々の考え方や、文化、風土が、全然ちゃうというこっちゃ。何百年、何千年かけて、出来上がった文化や。あれはなかなか変わらんと思うわ。被災地障害者センターのひとらも、ようやってる。しやけど、あれ以上、頑張れいうんは、酷やろなぁ。障害者の制度や福祉、暮らし方が遅れているとかとちゃう。被災地のひとたちの気持ちに沿う支援の方法が、ワシらの方に求められてるんと、ちゃうかなぁ。こうせい、ああせいの、上から目線は、絶対アカン。
 全体的には、ひとと街の復活の方向やろけど、単に元に戻るだけやのうて、新しいひとの考え方、新しい街づくりの方向を目指した活動が、現地の人たちから発信されたら、力強いと思うなぁ。関西の方が進んでるなんて考えるのは、ワシらの思い上がりやね。
 ワシも役所を辞めたてホヤホヤやから、まだまだ役人根性が抜け切れてへんのか、ヘンな経験したな。ある避難所で、車イスを使っている高齢女性と話した時やね。トイレの不便を言うから、そんなんは、役所に言うたらエエんちゃいますかと言うた。大阪やったら、みんなそうするやろ。
そしたらな、その女性は、役所の人たちも被災してますからねと言うんや。ワシ、思わず、被災してようが、してなかろうが、そんなん関係ない。役人として、こんな状況だからこそ、役所の仕事をキチンとするもんや。そのために、日頃から、高い給料を貰うとんのやから。と言いたい気持ちが口まで出そうになったけど、ぐっと堪えたんや。世の中には、ワシの理解を超えることが、ゴマンとあるからなぁ。
 それからな。活動の中日が日曜日に当たってな。センターのひとが、休みや言うねん。救援活動に休みなんかあるんかなと思うたけど、まぁエエかとね。休みを利用して、福島競馬場に行ったんや。(Hさんは、大の競馬好きです。)競馬場も被災していて、馬場が使われなくて、馬場の真ん中の広場で馬が走ってたで。被災したひとも仰山来てたね。家族を津波で流されたひともおった。ひと恋しいんちゃうかなぁ。ワシもちゃっかり、馬券買うたけど、当たらんかったわ。(笑)
 あんまり役に立たんかったけど、帰ってきたら、元の職場の人間から、びっくりするほど、激励のメールが来てな。そんなん今までなかったから、それの方が、ワシびっくりしたわ。もっと本当のこと知りたいから、9月になったら、岩手か、福島にまた行くわ。
と、しゃべり終わると、ひとりで競馬新聞を読み出した。ヒデは、ポカーンとするばかり。ホント、Hさんは、ヘンなひとです。ヘンな友人です。
いのちの軽重を問うことなかれ考
 もとより、ひとのいのちには、軽重はありません。どのようないのちも、同じ重みを持ちます。人間は、何かを為すから、価値があるのではない。生きていること、存在することに全ての価値があるのではありませんか。したがって、戦争での死も、災害での死も同等にあらねばなりません。
 しかし、本来ならば、人間の力で止められる事柄によって発生する、した、いのちの死は、現在でも、広島では、原爆放射能被曝が原因で、被爆者が年間、5000名くらいが死亡しています。なぜだと問われなければなりません。戦争による死、原爆による死、災害死でも、予防阻止ができたのに、それが為されていないために発生した死などが、それに当たります。そして、今回の大震災の中で引き起こされた、福島原発事故は、その典型的な事柄です。
 ボクたちの、被災地支援の活動は、困っているひとたちに向けられることを第一義にすること、いのちを確保することです。そのことを通して、状況と、ひとの気持ちを推し量り、なぜの答え探しもしなければならないのです。つまり、いのちを生きることは、いのちに責任を負い、その責任の所在と、いのちの答えが、生ききることの全てだと、考えるからです。いのちの存在を脅かす事柄は徹底的に追及されなければならないのです。
                                           この項終わり
ゆめ風基金事務所に届いたお便りから
 今だに収束の見通しもない、福島第一原発事故にも、暗たんたる気持ちにさせられます。避難所にも10万人を超える方々が日々を過ごしておられることに心が傷みます。ましてや、ハンディある方々にとっては、どんなに厳しい状況でしょうか。
 さて私共、自然食品の店をハンディある人と共に働くことで運営しています。店頭で義援金を募り、その内の一部を本日送金しました。今後も出来ることを続けていきたく思います。どうぞよろしくお願いします。
あしたや
東京都多摩市諏訪5-6-2-102
電話042-376-1465
東日本大震災義援金について。
 初めて連絡します。杉の子保護者会より東日本の障害者へ寄付30000円をすることになりました。郵便振り込み用紙を二枚手数料のいらない分を
杉の子作業所
滋賀県犬上郡多賀町大字多賀2-4-6・、
電話0749-48-2143
へ送って下さいますようお願い致します。
 後日ですが、領収書を○杉の子保護者会24830円、社会福祉法人杉の子会5170円に分けて頂けますよう、お願い致します。
ず~っと続けていく被災障害者支援プロジェクト・ポジティブ生活文化交流祭・東北&関西、これからどうしましょうか?
●2011年11月23日(水)祝日●午前10時~午後6時
ヘルパーの仕事は今日はこれからどうしましょうか?から始まります。今回の被災障害者支援も関西側の私たちの思いはありますが、やはりこれからどうしましょうか?と東北側のみなさんに尋ねるところから始まるのではないでしょうか?
関西と東北の障害者・支援者をはじめ、出展・来場された人たちも含めてみんなの色んな切り口でお互いの生活文化、表現活動、メッセージの交流をしたい!
東北&関西の双方向な関係を築くための提案を出し合うきっかけにしたい!
●出展者大募集中~!・個人、団体不問!あなたのアイデアください!
●第1会場・扇町公園○メインステージ・東北&関西の文化発表会・音楽、踊り、メッセージ、トークショー
●東北&関西作業所ブース
大阪ハートフル商店街や関西の作業所が中心に出展。東北の作業所の紹介。メッセージや商品を展示、販売。
食べ尽くそう!東北&関西・作業所や有志が出展する飲食コーナー
●東北&関西、障害者支援ブース
関西の障害者自立生活に携わる団体や当事者、支援者による普段の活動PRや被災地支援の報告、メッセージ
●コミュニケーションバザール
アロマや占い、似顔絵、ゲームコーナなど多数出展○パフォーマンスバザール・自薦他薦問わず参加可投げ銭劇でパフォーマンス発表。
みんなで踊るフォークダンスとか・・この日に向けて創作した音楽やダンスなど大歓迎!東北のメッセージ広場・当日の参加者、来場者が書き込んでいくフリーメッセージ。
組合、福祉団体以外のNPO、市民グループにも広く出展依頼。
●第2会場・山西福祉記念館、公園となり
ホール・被災地3県から当事者+支援者5組10名を招待し、ゲストと関西からの被災地支援メンバーによるシンポジウムや、これまでの現地支援報告会○中会議室・被災地障害者支援ボランティア募集セミナー&相談会○小会議室・パネル展示
●問い合わせ、申し込みは、パーティー&パーティー担当しいなまで!電話06-6649-0455
ゆめ風基金のみなさまに。暑中お見舞い申し上げます。暑いが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。震災では、床上浸水になり、友人、知人と多くの人達が亡くなったり、いまだ不明の人もおり、悲しみの中におります。私も水に流されたりと大変な思いをしました。暑さ厳しき折、ご自愛下さいませ。        石巻市・T・Oさん
東日本大震災・平成23年3月11日午後2時46分・震源地、宮城県沖、M9、震度・5強閉伊川河口域・宮古市・田老・津軽石川河口と銘打って、リアルタイムの写真集が出版されました。1冊1500円です。作者は、佐々木宏さん。
郵便027-0051
宮古市南町5-25
発注は、佐々木さんまでに。
全37ページの迫力ある写真集です。以上!

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