ヒデの救援レポート、8月29-30日

ヒデの救援レポート、8月29-30日:35:
 このヒデのレポートを読んでいただいている、大阪府箕面市の森幸子さんからメールがありました。8月の3本のレポートが、字数オーバーで、読み切れません。
 ゆめ風基金ブログにアップされているものと、符合すると、約200字数がオーバーしているみたいです。受信側の、機種、設定にもよりますが、あえてオーバーの報告をしますとありました。
 誠に申し訳ありません。なんせ、機械オンチのヒデです。これからは、気をつけます。レポート未読の方は、ゆめ風基金ブログを開いていただければ、ありがたいです。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月27日までに、174996170円です。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
 ヒデが事務局員をつとめる、人工呼吸器をつけた子の親の会・バクバクの会が発行している機関誌バクバク96号に連載掲載された、ヒデのものがたり作品から。
タイトル・こまった、こまった、こまった・バイかわのひでただ
(本誌では、漢字には、ルビがふられています。)
 さんさ、さんさと雪がふる。停電で、真っ暗な学校の庭に、雪がふる。さんさ、さんさと雪がふる。・・
 みんな、体育館で、布団の波のなかで眠っているよ。とめた自動車のなかで眠っているひとたちもいる。その自動車にもさんさ、さんさと雪がふる。・・
 おおきな地震と、おおきな津波がやってきて、ボクがすんでいる街も、大勢のひとたちも、流されていなくなったぁ。・・
 ボクの家族は、なんとか無事だったけど、家は、なくなっちゃった。だから、近所のひとたちと一緒に、学校に避難したんだ。・・
 避難所が学校なんだよ。避難所には、たくさんのひとたちが逃げてきていて、ぎっしり、ひとの渦。・・
 ボクの学校の同じクラスのゆきちゃんも一緒だよ。本当は、もうひとり、リョウ君という、人工呼吸器を使ってる、バクバクっ子のともだちがいるんだけど、一緒に避難できなかったんだ。だって、電気が停電になっちゃうと、呼吸器が動かなくなるものなぁ。いざというときは、家庭用の発電機を使うっていっていたけど、あれけっこうおおきな音がでるもんなぁ。あれじゃあ、避難所で使えないよ。だから、電気が使える遠い知り合いの家に避難したんだって。薬とか、食事とかで、こまっているんじゃあないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
 あっと、ゆきちゃんのいつものクセがはじまった。ゆきちゃんは、いつも、ピョンピョンと飛びはねて、指をくわえて、おおきな声で笑うんだ。それはいつものことだから、ボクは平気だよ。でも、避難所のひとたちは、とってもビックリするんだ。ホラ、まわりで眠っているひとたちが、シーッ、シーッって、ゆきちゃんを叱ってるだろ。ゆきちゃんのおかあさんも、こまった顔をしてるよ。・・
 さんさ、さんさと雪がふる。・・
 あっ、こんどは、赤ちゃんが泣き出したよ。おばさんがあわてて、みんなが眠れなくならないように、赤ちゃんを抱いて、学校の庭にでていった。
 さんさ、さんさと雪のふる、寒い、深い夜のなかへ。・・
 さんさ、さんさと雪がふるなかで、ボク、本当にこまっているよ。こんなとき、どうしていいんかわからないから。・・・・
 ゆきちゃんのこまった顔、リョウ君のこまった顔、赤ちゃんを抱いているおばさんのこまった顔、ゆきちゃんのまわりでこまっているひとたちのこまっている顔、家がなくなってこまっているボクの家族の顔、そして、ボクのこまっている顔。みんな、みんなこまってる。どうしたら、こまっている顔が、こまらないでいる顔になるんだろうか。・・
 ボク、ずんと前に、リョウ君と話したことがあるんだ。朝のこない夜なんてないよなってね。そうなんだよ。さんさ、さんさと雪のふる、こんな夜だって、朝はかならずやってくる。雪もやむよ。・・
 だから、がんばらなくてもいい、ゆっくりでいいから、みんながこまった顔をしないでいられる、朝をつくりたいなぁと。にんげんには、それができるチカラがあると想うんだ。いつも笑っているゆきちゃんは、それを教えてくれているんじゃないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
                                              おわり。
心のピアサポート相談電話を開始します!精神障害当事者・自助グループによるピアカウンセリングです。
この度の東日本大震災により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
主催宮城精神障害者団体連絡会議宮精連・心のネットワークみやぎ
精神障害当事者による電話相談月曜~土曜、A10時~午後4時。日曜、祝日はお休みです。無料相談ですが、電話料金は相談者の負担となります。
 2年間ぐらいの予定を組んでいます。震災後における心の悩みを主に電話相談を行い、傾聴を旨としたカウンセリングや適切な精神医療保健、福祉情報を提供することによって、精神障害の再燃、再発、精神障害の予防、エンパワメント、精神障害者の権利擁護に寄与する。
趣旨
 3月11日の大震災から既に時間が経過しましたが、ご家族を失った方、今なお行方がわからない方々の悲しみは計り知れません。又、住居や、生活の基盤を根こそぎ失い途方に暮れ、避難所生活を余儀なくされている方も未だ多数おられます。一部には、おおしく生活の再建に立ち上がった勇気ある方の報道もされてはいますが、実際の再建には、気の遠くなるような長い時間と数々の困難が待ち受けていることでしょう。
 私たち宮精連と心のネットワークみやぎは、こんな時に、精神障害当事者に何が出来るのかを話し合う機会を幾度も持ちました。金力に乏しく、体力的にも不十分な私たちに、いったい何が出来るのか?
 私たちは、精神障害者として、この生きづらい世の中を、困難な病に苦しむ仲間と助け合いながら生きて来ました。そうした私たちの生き様こそ、皆様のお役に立つことが出来るのではないかと思い立ちました。
もちろん皆様からお電話でのお話しを傾聴することが中心で、専門家でない私たちから、ああしたらよい、こうすべきだとか申し上げることは多くはないはずです。しかし、アドバイスを求められた場合には、拙い私たちの経験、お話しすることがあるかもしれません。
 私たちは今回のような非常事態には、健常者も障害者もないと考えています。お互いに仲間であり、心が壊れそうな時こそ、私たちはひとりではない、ー絆きずなーがあるのだということを思い起こすべきでしょう。頑張り過ぎず、しかし、決してあきらめず、ともに一歩一歩前進して行きましょう。
 個人情報・本電話にて話された内容は事務局が責任をもって管理いたしますので、外部に漏れることは一切ありません。ご安心ください。
 助成団体本事業はNPO法人ゆめ風基金様の全面的な資金協力により実現したものです。後援NPO法人仙台市精神保健福祉団体連絡協議会・仙精連・NPO法人ハートインみやぎ、仙台市精神保健総合福祉センター・はあとぼーと(予定)・宮城県精神保健福祉センター(予定)
私たちみんなの経験と力と希望を分かち合って必ずやこの国難を乗り越えよう!
募金活動にあたりチラシ等の送付願い。
 ゆめ風基金様・昨日、お電話させていただいた石塚@阪大です。8月27・28日に開催されます、日本福祉のまちづくり学会第14回全国大会において募金活動を行いたいと思います。
 つきましては、貴法人のパンフレット30~50部程度とHPにありました募金箱を提供いただけると、大変うれしいです。下記まで郵送いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いします。あと、貴法人で発行されている下記の資料を購入したいと思います。あわせてよろしくお願いします。
 ○障害者市民防災提言集○こんなんええやん
 大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻、社会基盤新田研究室、石塚裕子
 
リーフレットについて
 こんにちは、札幌の草の実会、手塚です。皆さまお元気ですか。大阪は暑いのでしょうね。札幌もここ数日は真夏の気候が続いています。八幡理事は、体調崩さず、ケガ病気なく元気にやっているのでしょうか。
どの地でもそうなのでしょうが、札幌でも長く続いていくであろう東北への応援の活動があるように思います。いろんなところでいろんな人たちができる形で応援しているのが北海道でも毎日、新聞の話題になっています。
私たちも岩手への応援も含めてできるところでできるだけの応援を続けていく事になると思います。今回の災害、 この国のあり方、この国に住む人間の生き方の切り替えが根本的に問われていると感じています。
メールでめんどくさい理屈を並べる事もないと思いますが、そんなことから、街頭での支援の呼びかけは出来ていません。今までの災害とは違ってしっくり来ないのです。でも私たちのできる限りの応援はいつまでも続けていくのだろうとは思っています。で、用件です。新しいリーフレットを送ってください。とりあえず200部~500部、よろしくお願いします。着払いで送ってください。草の実会
 手塚東京都中野区障害者福祉事業団から、大震災からの復興を願う千羽鶴が5房届きました。ただちに、被災地3県の障害者センターに送りました。添付されていた、障害のある人たちからのメッセージを紹介します。
たい変災害で何と言う言葉を掛けたら良いか。お身大切にして下さい。
 明けぬ夜は有りませんよ。応援しています。私の力は小さいけれど、皆様も応援してます。頑張って下さい。心をこめてつるをおりました。K・H
 前を見て、一歩一歩、無理をせず、進で行きませう。始めの一歩をふみ出して下さい。幸は歩いて来ない。だから歩いて行く。歌の言葉です。1日1足、亀の歩でも、大きな1足になります。お体を大事にして下さい。無理をせず、いっぽいっぽすすんでいって下さい。M・H
 体に気をつけて下さい。がんばってください。K・H
 心をこめてつるをおりました。がんばって下さい。体に気をつけて下さい。まけないで下さい。心をこめてつるをおりました。T・K
 がんばって下さい。M・M
 ようやく多くの方に手伝ってもらい作りました。大きい方は、皆が、小さいは、私。中野障害者が職業訓練などしている方々にも折ってもらいました。どこに送って良いか解りませんので、よろしくお願い致します。誤字、脱字、おゆるし下さい。以上!

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