●先にお知らせした、7月27日・みちのくにょっきりフェスタin石巻
被災地障がい者センター石巻他実行委員会主催は、人口の割には、大盛況・
参加人数500人以上で成功裡に終了しました。
全国から、仲間が40人以上が駆けつけました。
また、前日の26日には、震災時に東北3県の障害者拠点で
救援活動を行ったボランティアが40名以上集まり、
同窓会もどきの情報交換の場を持ちました。
石巻では、初めての障害当事者団体主催のイベントでしたが、
市民に広く知られ、親しまれ、これからの足がかりとなりました。
●東北関東大震災障害者救援本部通信NO11からの転載
てんかんの電話相談から気付いたこと:萩原せつ子:前回からの続き、その2
一つめは、震災時に安心して避難できるところがなかったことです。
発作を隠している人は、避難所へ行けません。
発作を理解してもらえず、避難所から出なければならない人たちがいました。
病気や障害のある人たちが、が避難できる場所が必要です。
二つめは、情報を得る場所、緊急時の相談場所がなかったことです。
病院のこと、薬の入手方法、医療機器の電源などです。
三つめは、抗てんかん薬の備蓄がなかったことでした。
緊急時には外科内科精神科の順で医療チームが入るそうですが、
慢性疾患の薬も精神疾患の薬もありませんでした。
四つめは、てんかんが周りの方に理解されていないことです。
医療支援で入ったドクター「避難所を回ったけど、てんかんの人だれも来なかったよ。
困った人いないんじゃない:」と言われました。
いないのではなく行けなかったのです。
誤解や偏見を恐れ、てんかんを隠している人が、SOSも出さず、
避難所へも行かなかったのです。:
{もう一週間以上も薬がない」:との電話を受けて、
「私が:何とかして届けます」:と言いましても、
その方は、住所も名前も最後まで言いませんでした。
絶対に知られたくないと言うのです。
命に関わるかもしれないのに、隠しておきたいのです。
それだけ偏見が強いと言うことです。
五つめは、てんかんのことを相談する場所が足りない。
今でも一人で悩みを抱えている人はたくさんいます。
六つめは、てんかん専門医師や病院が足りない。
きちんとした医療が受けられないまま、あきらめている人が多いのです。
「何十年も同じ薬を飲んでいるのに直らない」と、あきらめている人がいました。
専門の医療を受ければ、直る人もたくさんいるはずなのに。
七つめは、発作のある人は、通所施設も入所施設も足りない。
相談の中では、10年以上も待機待ちしている人もいました。
待機するのも断られたという人もいます。居場所がないのです。
八つめは、公的な支援が必要なのに、福祉サービスを受けられずにいる人が多いことです。
手帳も取らずに、公的な支援につながっていないのです。
隠している場合はもちろん、家族だけで抱え込んでいるケースがとても多い。
家族がいて住む家があって、何とか家族に支えられてきた人がいました。
親が残った家で何とか生活してきた人たちがいました。
でも、震災で家族も住む家もなくしてしまったとき、途方にくれてしまったのです。
九つめは、地域でのネットワークづくりが遅れていたことを、本当に悔やみました。
てんかんのことを隠していても、支援は必要なのです。
病気や障害のある人たちとの連携、地域・医療、行政などとの連携が本当に遅れていました。
防災に関して、宮城県支部で力を入れていることが、3点。
一つめは、薬や薬の情報管理など自分でできる備えの呼びかけです。
薬を管理させておく緊急カードです。
このカードはてんかんの方だけでなくどなたにも使えるものです。
薬の名前も難しいですから、自分ではなかなか覚え切れません。
名前だけでなく何ミリグラムという分量もとても大事です。
ちゃんと書いておいて、自分で持つ、家族が持つ、家に置く、学校に置く等
分散して持つように呼び掛けています。
そして、いざという時の支援者を絶対に作っておくことです。
誰か一人でも、てんかんのことをわかってくれる人がいるだけで、非難所にいることができたのです。
二つめは、てんかんを正しく理解してもらうことが必要たと思ています。
いろいろ課題がありますが、つきつめていくとやっぱり私達の活動の発信が足りず・・・
三つめは、その他の障害者団体等と情報の交換と連携です。
今必死でやっていることで、今日もここでお話しさせていただいてとてもありがたく思っています。
また同じような災害が起こって欲しくありませんが、もう後悔したくありません。
そのための取り組みです。:
仙台市民シンポジウム要約:以上
●現在の基金残高、243283069円:014年3月31日現在
:東日本大震災救援金額は、014年5月19日までに、255832139円です。
これまでに支援した団体、個人への金額。301241224円です。2014年5月19日現在
●このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌:そよ風のように街に出よう:編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。
救援金の送り先は、郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。;
とうほく;と書いてください。
東日本大震災救済活動の中のボクの風景