hideの救援レポート:2012年12月10日№99

hideの救援レポート:2012年12月10日№99
●突然のお知らせ
訃報です。
・「被災地障害者センターいわて」の代表で、障害当事者の今川幸子さんが、
12月7日、午前3時に亡くなられました。(享年32歳)
今川さんのお誕生日,8日の前日です。
(大変申し訳ないことですが、
ご逝去された日を間違えて記入してしまいました。
本日、12月20日に修正させて頂き、心よりお詫び申し上げます。ご指摘くださりありがとうございます。)
巨大な人間としての宿題を、hideたちに残して、多くの先覚者がくぐった、伝説の門の彼方へ、
逝ってしまいました。
その宿題を引き受けることを誓って、合掌するばかりです。
・hideの畏友のおひとりで、人工呼吸器を使いながら、以前では、考えられなかった、
地域での自立生活を先駆的に実践されていた、佐藤有末恵さんが、
緊急入院先の病院で、11月15日、心不全で亡くなられました。(享年25歳)
有末恵さんは、医療的ケアを広げ、深める活動は、言うまでもなく、
仲間のバクバクっ子の先輩若者として、条件の厳しい大阪市内での独り暮らしにチャレンジして、
後に続く、多くのバクバクっ子を励ましておられました。
これらの実践は、それまで、医療と福祉のハザマに放置させられていた、
障害者市民問題の底辺に、鋭い光を注ぎ、障害当事者全体の事として、
世の耳目を集めさせたのです。
また、今回の東日本大震災に際しても、「被災障害者救援本部おおさか」の呼びかけに応じ、大阪、高島屋前での、被災障害者救援統一共同カンバ活動にも、率先して、参加されていました。
それらの活動モデルは、人間解放の質と、ひとらしい生き方に連なるものでもあります。
また、その真剣な生き方も、優しい情念に彩られたものでした。
hideが、6年前、連れ合いを病で失い、落ち込んでいた折り、彼女は、hideの頭をナデナデしてくれ、
「元気出さなアカンよ」と、パチクリしてくれたのです。
大人気ないかもしれないが、本当に嬉しかったし、助けられました。
そんな彼女は、沢山の仲間たちに送られて、多くの障害者市民運動の先駆者たちがくぐったであろう「にんげんの伝説の門」をくぐり抜けて逝ってしまった。
お母さん、お父さんの気持ちに想いをいたすと、言葉無く、呼吸が苦しくなるばかりです。
今は、ただ、宗教を持たないhideですが、合掌するばかりです。
ありがとう…有末恵さん!
あなたが伝えてくれた、視点と想いを、反芻しながら、hideもまた、生きるように死ぬまで、
あなたのことを伝えることを、今少し続けていくことを念じます!


11月10日の被災障害者救援本部おおさかの統一共同救援カンバ活動
・参加者28名
・募金額83,784円
●毎月、第2土曜日、午後1時から5時、大阪、難波高島屋前にて実施中。
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これまで届けた救援金
228,744,624円(2012年11月13日現在)
内・東日本大震災救援金総額
183,235,539円(2012年11月13日現在)
ただいまの基金残高
258,210,574円(2012年9月30日現在)
その他、届けた救援金
・台風12号関連:   2,942,828円。
・フィリピン洪水関連:1,000,000円です。
●このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある、河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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【東日本大震災救援活動の中のボクの風景】
・認定NPO法人、市民活動センター神戸の機関誌みみずく31号からの転載
(連絡TEL:078-367-3336 FAX、078-367-3337)
「東日本大震災支援『避難サポートひょうご』始動!」
その1
千名を超える方々が兵庫県に避難されてきています。
避難者の生活を少しでも安心なものとするためには、兵庫の社会資源と避難者とをつないでいくことが大切と考え、避難者支援ネットワークを立ち上げました。
兵庫県にいてもできる東日本大震災支援、広がる支援の輪にご注目ください。
「関西・兵庫への避難者」東日本大震災から1年7か月以上が経過しました。
しかし10月10日現在、いまだに32万人を超える多くの方々が、震災と津波そして原発事故により
避難生活を余儀なくされています。
そのうち関西圏への避難者は公式発表で4200名、兵庫県でも1000名を超える方々が
避難生活を過ごされています。
避難者は、避難元の住所地が福島県か、東北3県か、その他かによって避難先で受ける公的な支援が
大きく違い、また世帯ごとの避難、母子避難、原発関連の補償があるか、などによって
おかれた境遇に大きな違いが生じます。
よって、ひとくくりに「広域避難者」と呼んでしまいますが、おかれた状況の違いにより、
個人個人に寄り添った様々な支援が必要になります。
「兵庫のNPOによる支援」
昨年から物資提供や引越支援、交流サロン・カフェ、交流イベントの実施など、手探りのなか、兵庫のNPOによる支援活動が展開されてきました。
避難生活への支援の質向上と、支援団体間の情報と課題の共有、そして連携した支援体制の検討などを目的に、避難者支援団体のネットワークづくりを4月から準備し始めました。
「ネットワークへ」
避難者支援の問題は長期化し複雑化することが予想されます。
困難な課題に向けてどのような応援が我々にできるのか、一緒に考えていくような場を
早いうちにつくっておきませんかと各支援団体にお話しに上がりました。
支援団体には、従来の事業活動と避難者支援とで忙しくされているところにお邪魔しましたが、
兵庫県域での支援団体の横のつながりの必要性をご理解いただき、
兵庫県社協を始めとした社協、NPO、弁護士など、19の団体や個人のご協力を得て、
避難者支援ネットワーク「避難サポートひょうご」が立ち上がりました。
「避難サポートひょうご」の活動
・8月20日には、第1回目の避難者支援の勉強会&意見交換会を行い、
そこであがった避難者支援に関する課題を膝を突き合わせて考えました。
10月21日には被災した当事者でありながら支援情報の発信活動をされている「まるっと西日本」東日本大震災県外避難者西日本連絡会代表の古部真由美さん(茨城県から母子避難中)をお招きして勉強会を行いました。
情報発信だけでなく個別の相談にも乗っている現場から切実なお話しをうかがい、
必要な支援強化体制づくりの方向性を検討しました。
また古部さんの活動自体を、支援団体がどう支えられるかということも課題としてあがりました。
11月17日には、県内各地域で立ち上がっている避難当事者グループの座談会&ディスカッションを行い、
支援の質の向上をみんなでさらに考えていきたいと思います。
続く
hideの救援レポート:2012年12月10日№99  以上

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