2011年~なぜ「東北⇔関西」だったのか
11月23日の「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」ではお世話になりました。
本当に多くの思いのある人が扇町公園にお集まりいただきました。そして、東北からも障害当事者や支援者。震災以降、関西に県外避難してきた方々。
“東北と関西”が双方向な関係になれるきっかけとなりました。
今回の東北・東日本大震災で強く感じたことは、「自分たちがどう生きていくのか、生き抜いていくのか」ということでした。
この震災は遠い東北の問題ではなく、わたしたちひとりひとりが考えなければいけない、動かなければいけない問題でした。
震災以降の被災地での現実や放射能のこと。わたしたちは棄てられるし、見殺しにされる。
3月後半より、東北3県(岩手・宮城・福島)で被災された障害者救援活動に関西のみんなの力を結集して、取り組んできました。
わたしたちは阪神・淡路大震災の経験を基に、救援活動をずっ~と5年、10年、それ以上でも続けていかなければならない決意で今回の震災に向き合おうとしています。
わたしたちの活動をより多くの人に知ってもらおう!!
ということで、なにかおまつりをやろうと実行委員会が発足したのが6月。
「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」
東北での救援活動でも、現場からいろんな声が聞こえてきました。
東北の人は○○だからとか、関西の人はやっぱり○○だとか・・
生活感も土地柄も人柄も違うそれぞれの異文化がむき出しのまま、ぶつかっていました。
逆に東北から関西に県外避難してきている方々も不安や心細さを抱えながら、いま生活しているのではとも感じていました。
こんなきっかけだけど、関西のわたしたちの思いや土壌を知ってほしい。東北の風土やそれぞれのみなさんが持たれている生活文化をわたしたちも知りたい。
東北と関西、これも何かの縁ですから双方向にお互いが交わることできっと新しい自分たちの生活文化が芽生えてくるのではという思いからスタートしました。
関西からだけではなく、日本中から様々なかたちで東北を応援している人同士が結びつくことや、東北のなかでも今、奮闘されている人やこれからのことを考えている人。
わたしたちのテーマは、障害があってもなくても、いかに生きていくのか・・多くの方のどんなに小さなアクションでもいい。そのアクションが集まっていくことにも、このおまつりがきっかけになればと今でも考えております。
11月23日を終え、この一年をふりかえったときに感じたことは「みんなで生きていける」ということでした。
みんながひとつになってではなく、それぞれがそれぞれの思いやアクションで被災地支援を含めた東北の復興へ向き合ってきました。そしてみんなそれぞれの立ち位置で日々、関西での営みとも向き合っています。
わたしたちは引き続き、東北被災障害者救援活動を続けていきます。
なんば・高島屋前での第2・4土曜日の募金活動も続けていきます。
また、みんなが集まれるような「東北⇔関西 ポジティブ生活文化交流祭」も続けていきます。
さあ、2012年はどうしていきましょうか?
来年もゆめ風基金及び東北被災障害者救援活動を何卒、よろしくお願いいたします。
特定非営利活動法人 日常生活支援ネットワーク パーティパーティ
椎名保友