ヒデの救援レポート、8月8日

ヒデの救援レポート、8月8日:32
 福島、新潟に豪雨が降り、洪水・停電が発生しました。停電は、医療的ケアを必要とする人たちには、いのちに関わる事柄です。
 脊髄性筋萎縮症家族の会ALSさくら会人工呼吸器をつけた子の親の会・バクバクの会ベンチレーター使用者ネットワーク全国頸椎損傷者連絡会&連合会東京進行性筋萎縮症協会日本ALS協会日本筋ジストロフィ協会などの団体が、東京都に対して、緊急時の非常用電源確保の要望書を提出するそうです。
 蘇生バッグ、足踏み式吸引器、バッテリーなどは、使用者が自由に選べるように。自家発電機所有が、それを必要としているひとの全体の1割に満たない現状から、発電機の貸し出しなどです。
 問い合わせ先は、東京都福祉保険局疾病対策課・03-5320-4471。
 8月の被災障害者救援本部統一共同カンパ行動は、8月27日(土)午後1時~5時、大阪・難波、高島屋前です。参加者が少しずつ減ってきています。短時間の参加でもかまいませんので、参加方、よろしくお願いします。 8月の被災障害者救援本部大阪の会合は、8月26日(金)、午後6時半より、パーティー&パーティー(地下鉄大国町駅下車すぐです。)で行われます。ご参加をよろしくです。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月2日までに、170572082円です。これまでに支援した団体、個人への金額。支援総額は、67164600円になります。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
 広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
 吾亦紅と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、われも、また、赤い吾亦紅と咲くのです。
 3・11から、4ヶ月の間に3回目の東京訪問となる、凸凹コンビです。トウキョウ物語7月11日、ゆめ風基金呼びかけ人代表の小室等さんの音楽活動50周年記念ライブ復興に参加すべく、牧口代表と新大阪駅で落ち合い、新幹線に乗り込みました。品川駅に到着。駅ホームのムッとする暑さに、呼吸困難になりそう。東京では、すでに、猛暑日が何日も続いているそうな。
 駅では、東電、関電からの要請で、節電のために、電力を落としています。お客さまのご協力をお願いしますとのアナウンスが流れ続く。思わず協力出来ないと、どうするんだ。結局、節電するんやろ。つまり、それは、押し付けと言うんだと悪態をつく。山手線に乗り換えて新宿を目指す。どのホームにも、暑さで顔を火照らした乗客の群れが並ぶ。本当に暑い。あちこちの街角で、節電に協力するために、無料のうちわを配布しておりますと、企業名がデカデカと入ったうちわが係員によって、配布されていたり、素足の女性も目立つ。
 新宿駅南口から、会場の全労災ホールまでの道のりは、日傘の群れ。午後5時過ぎ、凸凹コンビは、へろへろと会場に到着。すでに朝から来ていた、ゆめ風基金スタッフ4名の手によって、ゆめ風基金展示ブースが立派に完成しとりました。ロートルの出番なし、ガックシ。
 ライブの開演は、6時30分より。6時頃から参加者が並び始めた。開演10分前には、凸凹コンビも協賛団体の招待客として、指定席に陣取る。ゆめ風ネットさいたまの樋上さんも電動車椅子で参加。この段階で指定席チケットは完売されている。全席400名。
 いよいよ開演。ゲストも半端じゃあない。演じられた音楽や、トークもボクなりの乏しい感性で受け止めて、感動的だったけれど、その感想については、ゆめ風基金スタッフの細谷さんが堪能なので、細谷さんに譲ります。ゆめ風基金ブログでごらんください。ここでは、ボクの浅はかな知識に引っかかるゲストだけをランダムに敬称略で紹介します。
 永六輔さん。谷川俊太郎詩人さん。井上陽水歌手さん。林英哲和太鼓奏者さん。坂田明サックス奏者さん。谷川賢作音楽監督さん。小室ゆい歌手さん。李政美歌手さん。梅津和時フリージャズさん。などなど多士済々。ボクなんかは、当日パンフレットでしか分からない、一流奏者や歌手の方々が15名以上登場して、セッションは、大盛り上がりでした。復興への想いがギッシリ詰まった音楽が、会場を占拠して、お客さんもノリノリ。ボクの脳の中は、ゆめの音の大洪水で、渦巻いてしまいました。午後8時半に終了する予定が、幕が下りたのは、午後10時半でした。
 トークでは、ゆめ風基金活動のことが、沢山話され、終演後のロビーでは、永六輔さん自ら募金箱を持って、救援基金を呼びかけられるという、びっくりするような場面もありました。その後お願い片付けを済ませて、ゆめ風基金スタッフだけのささやかな打ち上げの夕飯をし、ホテルにたどり着いたのは、12時を過ぎていました。それから、また打ち合わせ。復興コンサートの模様は、秋にCD化されるそうです。
 さて、その事務局が予約してくれたホテルなんですが、かの新宿の歌舞伎町のど真ん中の格安ホテル。コンサートホールからは、歩いて30分。夜の店の呼び込みを避けながら、大汗かきながら、一年分は、歩きました。(笑)次の日は、全員で朝食を取り、東京に居残るひと。仙台に行くひと。早く帰り、事務所を開けるひととに別れ、新宿駅で、解散。
 ボクたち凸凹コンビは、カタログハウスでの、冬のゆめ風基金東京イベントの打ち合わせに臨みました。それも上首尾に済ませて、午後2時半の新幹線に乗り込み、座ったとたんに、ふたりとも眠り込んだまま、新大阪駅に帰着。無事に汗だく解散でした。これで、3回目のトウキョウ物語は、オワリ。行き帰りともに、富士山は、雲に隠れて見られませんでした。以上。
ゆめ風基金に届いたお便りから
ゆめ風基金さまへ!風のようにフォークは流れその10・プレミアムコンサート第2弾・における義援金の明細・於・めぐろパーシモン大ホール、5月28日(土)開催
コンサート開催利益分の全額、433057円、コンサート開催時に用意した義援金瓶から集金した全額、170155円で、義援金トータル、603212円。
私たち、OTアール・リィユニオンと、当日のお客さまのお気持ちをお届け致します。どうかよろしくお願い致します。7月2日(土)。郵便251-0035-藤沢市片瀬海岸3-21-8- 代表古西のりこ
ボランティアのつぶやき
 私のボランティア活動はいよいよ残り数日となりました。先月6月5日に仙台に入り、全国各地からあつい想いを持って集まった老若男女のボランティアの皆さんと、日中はチームとして夜は共同生活者として過ごしてきた1ケ月半でした。
 九州地方から参加されたベテラン介護士さんに元短距離選手のヘルパーさん、四国から来られた一級建築士さん、中国地方から参加の元宮大工のヘルパーさん、東海地方からの福祉住環境コーデネィターさん、関東から来られた訪問看護師さん、北海道から参加のラガーマン兼ヘルパーさん、そして大阪を中心に全国各地の福祉関連団体に従事されている皆さんとともに、それぞれの方言で多種多様な意見を交換しあった1ケ月半でした。
ここ被災地障害者センターみやぎに来なければ一生お会いすることが無かったであろうボランティアの皆さんに出会えたことは、私にとって宝だと思っています。
 そして、主に私の被災地障害者センターみやぎでのボランティア活動は、市役所等の公共機関から情報収集したり、仮設住宅のスロープ付き住宅や避難所・自宅等で生活されている障害をお持ちの被災者の方々を一軒一軒訪問し生活状況などをお聞きすることでした。
 こういう身体になったからこそ見えて感じる視点があるはずと、福祉住環境コーデネィターに挑戦し続けている、親戚宅に3世代10数人で避難生活中の若い男性。
震災後に自宅に入ることができなくなった障害を持つ子どものために、日中は自家用車を中心に子どもと生活するお母さん。
 自らの障害と家庭の問題?抱え、その解決のために越してきた転居先で震災に会い、ほとんどの家電製品が壊れたアパートでこの先の生活に戸惑う女性。
 障害を持つ次男と震災で仕事が減少した長男を抱え、自らは関節の痛みをこらえて家事を営み、車いすに乗りタクシーとJRを乗り継いで次男の通院に付き添うお母さん。
 家族4人二間で生活する仮設住宅から就労支援先に通いながら、両松葉杖の移動では困難な仮設住宅内の諸々のバリアの改善を単独で町役場に訴え続けている男性。
 ショートステイを利用中の百歳の旦那さんの夏服の不足を気遣いながら、自らは4つの病院に通院し、ボタン操作が複雑な家電製品が並ぶ仮設住宅に暮らすご高齢の奥さん。
 奥さんを震災で亡くされ、寝たきりのお母さんを近所に住む兄弟と共に介護しながら、車を流されたため片道一時間かけて自転車で通勤する状況を健康のためと気高く答えられた男性。
 津波の爪痕残る地域で、身重の娘を気遣いながら末期癌の夫を自宅で介護する奥さん。
 避難所から何とか仮設住宅に入れたけれど、これで生活が終わりじゃあない。生活はこれからが始まり。寝たきりの母には出来る限り心地よい生活環境を整えたい。と、市役所に仮設住宅の改修を相談したが思うような返答はもらえず、自ら業者に依頼し自費で住宅改修し、そして炎天下の日中にお母さんの車いすを押して通院介助する娘さん。
 こうした皆さんの生活のしずらさに、ボランティアとして即答できる立場はなくただただ聞いてくるだけの自分に自問自答した1ケ月半でもあったように思います。それでも、この国難の中、目の前の課題や生活に前を向いて立ち向かおうとされている被災地の皆さんの声と姿は、私のこれからの人生に筆舌しがたい貴重な学びの機会となりました。
 5月末に日本に帰国し仙台で1ケ月半を過ごした私自身は、この後日本を離れ再びアセアンの途上国を生活の拠点とすることになります。日本を経済成長の模範と尊ぶアセアン諸国にとって、東北を含めた日本のゆるぎない復興は祈りであり必然でもあります。祖国日本の力強い復興をアセアンの皆さんと共に信じております。
                     7月18日・被災地障害者センターみやぎ・ボランティアH
ふたつのイベントのお知らせです!
8月23日(火)、午後5時半~7時半。仙台市あすと長町仮設住宅・交流広場。永六輔さん・小室等さんと話そう会in長町!永さんと小室さんがやってくる!小室さんの歌もお楽しみに!入場無料。手話通訳あります。
お問い合わせ・被災地障害者センターみやぎ・022-746-8012
主催・被災地障害者センターみやぎ 共催・NPO法人ゆめ風基金
協力・一般社団法人 パーソナルサポートセンター
東日本大震災支援第12回ルピナス会チャリティーコンサート
被災地に心を寄せて
第1部・小室等さんの歌とトーク。第2部・鹿児島大学ハーモニカバンド。
9月19日(月・敬老の日) 開演14時・開場13時
(台風などで延期の場合は、12月18日)
場所・鹿児島県肝付町文化センター
入場料・大人千円、小中高生五百円
12時から、2時まで、リサイクルバザーも開催します!
問い合わせ、実行委員会・0994-63-8839
第28回共同連全国大会・東京大会
大震災からの再生・仕事起こし
8月20日(土)午後1時から8時分科会・交流会
午前10時から4時30分
会場は、オリンピック記念青少年総合センター
21日全体特別報告
東日本大震災における障害者の状況ゆめ風基金理事、八幡隆司
問合わせ・052-916-5308

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