被災地障がい者センターいわてのブログから

6月17日
はじめての現地周り
 釜石、大槌町、宮古、田野畑村とまわってきました。
まだまだ瓦礫の山が残っているところ、店舗用の大きな冷蔵庫がひん曲がったシャッターから飛び出したままのところ、「解体OK」と大きく赤字でかかれた半壊の家がまだまだ残っている状態ですが、地震直後からみると8割、9割片付いている状態だそうです。
 大槌町でガソリンを補給。スタンドの建物が何もなくなって、地下タンクのガソリンを自転車をこぐことでポンプが作動して給油される緊急用のスタンドです。私も自転車をこがせてもらいました。
写真を載せたかったのですが、やり方がわからなくて…ごめんなさい。
 そこのスタンドのおじさんがとっても素敵な人でした。笑顔で地震の時の状況をはなされて「1000年に一度の地震にあえて、ほんとラッキーだったよ!俺なんて、津波の中泳いでたもんね!」
「……そうだったんですか…」と驚く私に「ははは!うそだよ!泳げるはずないじゃない」と笑っていました。
なんだろう…ただの面白いおじさんじゃなく、そこにとてつもない大きなエネルギーとやさしさと…たくさんのあったかいパワーを感じて、うまく表現できないのですが、こういうおじさんがいれば、きっと大丈夫と思いました。
 大槌町のさんずろ屋さんで昼食をとりました。素晴らしい景色を見ながらおいしい食事を頂きました。
さんずろ屋さんの駐車場で「こけめ農園」という農園をやっている方にお会いして、内陸から被災地にお花などを配っている方にお会いしました。もうすぐ2歳になるかわいい男の子を連れて、物資などを届けて歩いているとの事。元気な地元の方にお会いできると、本当に嬉しい!!
 田野畑村の保健センターに被災された障がい者の情報を聞きに行きましたが、田野畑村には介助を要するような障がいを持った方がいらっしゃないし、障がいを持った方もみなさん無事で、健康上の問題もなく、村の保健婦で充分足りているような状況との事。よかった!よかった!と思いきや、近くの知的障がい者の事業所で宮古の保健福祉センターの人とお会いして、「そんなことはないはず。地域性かこっちの人はそういう言い方をするんだよね。家族も障がい隠したりするし…」なんてお話を伺って、唖然…。地域生活を送る、障がい当事者のニーズをここの地域で拾っていくのは、簡単じゃなさそうです…
H M

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