福島県相馬市の精神障害者の危機的な状況

成増のWです。
 福島県相馬市の精神障害者が危機的な状況にあるという情報があったので、現地のNPO法人「ひまわりの家」と連絡をとり、18日に現地に行き状況を見てきました。
相馬市は人口38000人で、自立支援医療を受けている方が460名ほどいるそうです。
しかし、相馬市には元々精神科病院、クリニックはおろか、精神科医が1人もいないのだそうです(相馬事件の影響?)。その為、市内の精神障害者は南相馬市の精神科病院まで通院をしていたそうです(雲雀ヶ丘病院、小高赤坂病院、双葉厚生病院など)。
「ひまわりの家」は創立10年ほどの法人で、就労Bを2施設、地活を2施設、グループホームを7ヶ所運営しており、通所約100名、入所者35名を抱える相馬市唯一の精神障害者支援を行っている事業所です。
前記のように相馬市には精神科病院もクリニックもないのですが、「ひまわりの家」はそれに加えて医療従事者も1人もいないそうです。
その様な状況で精神障害者100名の地域生活を支えることが可能なのか甚だ疑問に感じますが、驚くべきことに年間の入院者数は1~2名だそうです。それも退院直後で不安定な時期に休息として利用する程度で、それ以外には入院の必要性をまったく感じないそうです。
元々病院がない為に、入院という発想なしの地域支援体制を創り上げており、調子が悪く問題を起こしても「そういうもの」という感じで受け入れる雰囲気を地域に根付かせています。出すものを出させて、それを受け入れた方が状態は良くなるそうです。どんな困難な状況にあっても、関わりで必ず良くなると何度も強調していました。地元の警察も保護ではなく、支援の目で対応してくれるようになっているそうです。
今回の震災で相馬市の精神障害にとって重大な問題となっているのは、原発の影響で南相馬市の病院、クリニックが全て閉鎖になったことです。このことにより、相馬市は、完全に精神医療から断ち切られ孤立した状況に置かれたそうです。
その様な状況の中で「ひまわりの家」の職員が尽力し、行政機関や県立医大と協力して、精神薬の確保と、市内の総合病院に臨時精神科を設置する至り、現在まで日替わりで精神科医が診察にあたっている状況が続いています。
しかし、それも5月の連休明けまでしか予定が入っておらず、それ以降は全くの白紙という状況です。
4月18日に、南相馬市は閉鎖していたクリニックが臨時再開したそうですが、交通機関(電車もバスも)が麻痺しており、相馬からの通所は事実上不可能です。逆に南相馬の閉鎖した病院の通院者が相馬氏に移ってきており、住まう場の確保が困難状況になっています。また、未治療者が多数出てきているそうです。
 更に相馬に医師がいないことにより、自立支援医療の書換え・更新、年金の更新に必要な診断書を書くことが出来ず、精神障害者の生活に甚大な影響を与えています。臨時で来ている医師に頼んでも、初見では書けないと断れるそうです。
そんな中で、相馬市の「ひまわりの家」が出しているSOSは①長期滞在出来る精神科医の確保②精神障害者が住まう場の確保です。
医師との繋がりが無くなった為、医療も福祉も年金も、継続が困難となり危機的な状況に陥っています。しかし、上記した通り、地域で精神障害者の生活を支える体制は出来上っています。
ひまわりの家の職員は、常駐出来る医師さえいれば、この困難を乗り切ることが出来ると確信をしています。また、相馬市に地域精神医療を確立することが出来れば、南相馬の支援を行う拠点になることも可能ではないかとまで現場では考えています。
 地域で精神障害者支援をしている団体から具体的なSOSが出ているので、なんとか支援出来ないものかと思っています。しかし、長期で滞在する医師と住まう場が必要となるとどうしていいのか分からないのが正直なところです。とにかく情報を広く拡散することが必要だと思い連絡しました。
 ひまわりの家は、相馬市に地域精神医療が作られることを強く望んでいます。相馬市への注目と、集中的な支援をよろしくお願いします。我々も最大限支援をしたいと思っています。
<ひまわりの家の連絡先>
〒976-0042
福島県相馬市中村字新町191番地
TEL:0244-26-7281 FAX:0244-26-7282
Mail:himawarinoie-b@taupe.plala.or.jp 
HP:http://ameblo.jp/npo-himawari/
<義援金送り先>
東邦銀行 普通預金 店番号502 口座番号 787210

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