基金がカラッポになる前、新たに早くも7千五百万円を超える募金が届いた!(4/9現在)

 この原稿を書いているのは4月10日、東北関東大地震と大津波そして福島第1原発大事故、3つの大災害から丸1か月が経過しました。世間ではこの自然災害と人災を「東日本大震災」と統一して表現するようになったようですが、この表現では東北リアス海岸の目を覆いたくなる惨状や原発事故の身の毛立つ深刻さがあまりにも伝わらない気がするので、ボクはこの類の原稿のときは「東北関東大災害と原発大事故」と書き続けようと思います。
 われら「ゆめ風基金」では、阪神淡路大震災以後16年間の活動によって多くの方々から支援していただき、蓄えた基金2億円強(この間に海外も含めた自然災害に5千万円ほどを支出)を、そっくりそのまま東北と関東の障害者・児に活用してもらおうと、理事の全員一致で決め、すぐに八幡隆司理事がほんとうに困っている人を見つけるべく現地に入りました(現在も八幡さんは現地で活動中)。また、親しい東京の障害者団体(DPI日本会議)と連絡を取り合って「障害者救援本部」を立ち上げました。
 東京、大阪はもとより名古屋、滋賀、西宮、神戸などの障害者団体からも現地に入り、当地の障害者たちと安否確認をはじめとする支援活動に協力していますが、あまりにも被災地域が広範囲なため、なかなかの大仕事になっています。
 「ゆめ風」事務局も毎日入れ替わり立ちかわりボランティアの人たちが手伝いに来てくださり、専従の2人は休日もなく懸命に電話の応対や届く郵便振替などの整理に大わらわです(長期になるので、あまりムリをせず息切れしないでほしいです)。
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 ところで、まずは貯まっている2億円を有効に活用してもらおうと、的確な届け先を探すことから始めたのですが、それより先に毎日ぶ厚い郵便振替が届くようになりました。基金がカラッポになる前にどんどん支援金が寄せられることになったのです。この1か月間で3千人を超える方々から75,081,226円(4/9現在)の支援金が寄せられたのです。これには呼びかけ人代表の永六輔さん小室等さんがラジオなどで広く伝えてくださったことが大きな力になりました。3本の電話が切れ目なくかかり、事務局はうれしい悲鳴を上げていました。1人やら団体から百万円、十万円の大口の募金がけっこうあり、今回の災害のヒドさを語っています。ほんとうにありがとうございます。これらのお金も加えて東北関東の障害者たちに活用していただきます。そのために全力を使います。
 振替用紙を1つひとつ拝読させていただきました。お金だけを振り込まれた人が圧倒的で、その方の心意気が伝わってきました。また、小さな通信欄にちょっと一言を添えてくださった方々の心こもった言葉にも励まされました。全体からいうとほんの少しですが、とても気持ちが伝わってくるので、多くの人と共有したく、ご紹介させていただきます。◆東日本大震災の障害者団体へお見舞いと、100才老母のせつない気持ちで、車椅子の生活でひとりでは動けません(高松市Nさん 女性)◆今回の震災は人ごとではありません。少しでもお役に立てれば、幸いです。がんばってください(島根・大田市Kさん 女性)◆なるべく早く被災者に届けてください! 金額は少ないですが、気持ちは沢山です!!(東京・小平市Aさん 男性)◆障がいを持つ仲間に直接届けられる事、心強く思います。お願いします。(札幌市Tさん 男性)◆かける言葉も見つからない程の大震災、辛い日々が続いている中、みんなずうっと繋がっていることを伝えたい(福岡市Kさん 男性)◆地震で職場の送別会が中止になりました。秋田は被害が小さかったので、少しでも困っている仲間に役立ててください。送別会の会費分です(秋田市Zさん 男性)◆まだまだ寒い日が続いています。お身体が心配です。お元気を出してください。心から応援しています(大阪市Mさん 男性 )◆私も車椅子です。どんなに不自由な生活をしておられることか、心が痛みます。泣きたい時は泣き、そして復活してください(大阪市Wさん 女性)◆私は動いて支援できません。どうぞ動ける方、実のある支援をお願いします(長野・須坂市Sさん 女性)◆当地も停電で少しだけ痛みを分け合っていますが、被災された方々を思えばなんのそのです。皆で支え合ってがんばりましょう。少しですが、お役に立ててください(静岡・御殿場市Kさん 女性)◆地震と津波と原発事故、あまりの悲惨さに言葉も出ません(兵庫・芦屋市Kさん 女性)◆ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために……この言葉がズシンときます(大阪・八尾市Yさん 女性)◆東北大震災で被害に遭った作業所に使ってほしいです(東京・荒川区Sさん 女性)◆3.11の大震災、原発の大事故、おそれていた大災害に震えています。少額ですが送ります。(群馬・高崎市Fさん 女性)◆先日、亡くなりました。財布に残っていた分を送らせていただきます。姉より(東京・武蔵野市Iさん 女性)◆予期せぬ天災に、人災というべき原発故障、無念です(東京・中野区Hさん 男性)◆この震災で、まず自分にできることの一つとして送らせていただきます。今こそ基金の出番ですね(東京・品川区Yさん 男性)◆一日も早く「ぬくもり」を届けてあげてください(島根・仁多郡Kさん 男性)◆村人たちが、わずかなおこづかいを貯金したものを出し合い、職場も加わりました。被災された方のために祈っています(千葉・館山市Fグループ)

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