★3月3日の、関西初となる、映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」。
実は、字幕はついているけれど、副音声はなかったのです、この映画。
「視覚」に訴える部分も多く、これは視覚障害があるかたには見にくいかもな~と思った事務局員ナガサキ。
少しでも情報をお伝えできればと、なんと、副音声の制作をすることになりました!
とはいっても、副音声に関しては、ズブの素人、
ここは、長年活動を続けておられる「社会福祉法人 日本ライトハウス 情報文化センター」のお力を借りてなんとか3月3日までに仕上げようと、まずは、台本作りから。
台本・・・。
私、ラジオの台本は11年間、作っていましたが、副音声は、初めてです。
ナレーションとナレーションの間に的確に情景描写や、しゃべっている人の名前を入れる。
これがまた難しいんですね。
映画本編は、監督のナレーションと、インタビューに答える障害者のみなさんの言葉がテンポよくつながっており、正直、その合間に、情景描写を入れたり、聞き取りにくい部分を補佐する「ボイスオーバー」をすることは、至難の業。
でも、入れないと、視覚障害者に伝わらない・・・。
1秒1秒、時間を見ながらコメントを書いていきましたが、その作業に、ほんっと、手間取りました。
いつも副音声を担当されているみなさんのご苦労がわかりました。
なんとか原稿が完成したのが2月上旬。
ライトハウスのご協力のもと、実際に、視覚障害があるかた(全盲と弱視のかたおひとりずつ)に映画を上映しながら生で(その場で)副音声台本を読み上げ、感想をうかがっていく「モニター会」が2月8日に。
そこには、副音声ボランティアをしている方々も同席してくれ、いろんなご意見、アドバイスを頂戴しました。
「う~ん、なんかわかりにくい」とのお声しきり。
主音声にかぶらないよう、的確な説明を入れることの難しさを知ると同時に、映画を見るとき、視覚障害者が置かれている状況を実体験したナガサキでした。
みなさんから頂いたお声をもとに、再度、台本修正。
そして、ライトハウスのスタッフさんに添削していただき、昨日、副音声を録音してきました!!
録音、編集には、ぷくぷく福祉会のTさんという強力な助っ人が。
(Tさん、本当にお疲れさまでした!)
マイクも自腹で、ミキサーも持参で、ゆめ風事務所の近所にある、「ココプラザ」のスタジオを借りて、
4時間の缶詰録音!
「1秒、前に」
「0.5秒後ろにずらして」という私のわがままに、しっかり応えてくださり、一つの音声ファイルとして出来上がったのが、昨日の夜8時。
つい先ほど、ライトハウスさんに、音声ファイルをメールでお送りして、確認作業に入ってもらいます。
さて・・・
満足がいくものができたかといわれると、「ラジオ」にもできたらなあという思いがムクムクと出てくるのです。
どうしても、主音声の切れ間が少ないため、説明不足すぎて、これで視覚障害者のみなさんに伝えられるのか、少し不安なのです。
が。
本編の障害当事者の声が活きています。
それぞれの震災体験をご自分の言葉で語ってくださっています。
その声を聞いてくださったら(字幕で読んでくださったら)この映画の真意は伝わるかなと。
関西初の上映会まであと少し。
バリアフリー上映会にぜひしたいと、副音声、ラストスパートかけます!!!
啓発地域の「防災の日」の取り組み
映画「逃げ遅れる人々」上映会
日時 2013年3月3日(日)午後1時30分開場 2時開始
場所 大阪市立啓発小学校体育館
内容 映画「逃げ遅れる人々」上映 上映時間1時間17分
阪神淡路大震災の被災障害者の話 地域の取り組み
主催 認定NPO法人ゆめ風基金/啓発連合振興町会
啓発社会福祉協議会/地域防災センター
お問い合わせ ゆめ風基金 TEL06-6324-7702/FAX06-6321-5662
文責 事務局員:長崎 圭子
ちなつ、ちょっと行ってきました!
1月22日~2月8日に開催されていた、【近畿ろうきんプロジェクト】―エイブル・アート近畿―を観てきました。
障害者だから芸術に秀でていることはない。
が、障害者だから芸術をプロディースしにくいことは確かだ。
そもそも、芸術とはなんぞやと問うた時、それはその人の存在だと思う。
障害者アートという言葉は、ともすれば児童絵画に近いイメージを持たれる。
懸命で純粋とされるものは、人の心を打つ。
が、障害者は子どもではない。それぞれに生きてきた歴史を持つ。
粉雪舞う少しドラマチックな大阪。
中之島、北浜の街やビルの一角で
大阪市役所ロビーで
「ひと アート まち」と題し、障害者のアートが展示された。
作品や商品からは「違って 独特」なアーティストの顔があった。
Good Job! ―エイブルアート・カンパニーのしごと展―
写真 Able Art Company
また、1月24日のシンポジューム「コミュニティアートから生まれたGood Job」では、障害者を含めた働き方を取り組む様々な団体から報告がなされた。アートと経済、これら相反するようにみえるものをつなげてこそ、豊かな社会は実現する。
私たちは、その磁石の力になりたいとの言葉に共鳴した。
文責:事務局員・福本千夏
皆様からのコメントご紹介♪
いつもご支援ありがとうございます。
時間が経つのは早いもので、2月も下旬となりました。
日々の生活に追われ、被災地のことを忘れがちになりそう(私たちは忘れていません!)ですが
皆様から頂く支援金~その振込用紙の余白に書かれたお言葉には、「忘れない」という意思を強く感じさせられることが多く、事務局一同、気を引き締めて業務に励んでおります。
今日もそんなお言葉をご紹介します♪
◆寂しい経済情勢のもと、弱者にしわよせがいくのを見て見ぬふりの政権に黙らないでいきましょう!(東京都世田谷区)
◆障害のある兄と共に40年以上進んできました。人事とは思えません(栃木県鹿沼市)
◆阪神大震災から18年目。この基金をたちあげてくださったことに心より感謝します(栃木県鹿沼市)
◆必要な場所に思いを届けて頂き、いつもありがとうございます(京都市)
◆今年も1・17ですね。とにかく「継続」ですね(大阪府吹田市)
◆寒中お見舞い申し上げます・寒さの中で日々励んでいらっしゃる皆さまのお元気を心からお祈りします。今年もどうぞよろしく(松江市)
◆18年もたったのですね。あれから数え切れないほどの災害を世界中で見てきました。そして、きっとこれからも・・・。「ゆめ風基金」は暗い海を照らす灯台のように思えます(宇都宮市)
◆企画したライブで集めたものです(東京都練馬区)
◆もちつき大会や、店においたカンパ箱にあつまったものを送ります。阪神。淡路から18年たちました。東日本のこともずっと見続けていきます(神戸市兵庫区)
◆「真実を教えて。嘘はもういい」白石さんの叫びは、東京住民の私の叫びでもあります。今日も東電や政府はウソの大売り出しです。福島に「しばりつける」かのごときプロパガンダに腹が立ちます。政府は、未来の子どもたちのためにも、必要なひとたちが県外避難できるように、支援をするべきです(東京都東久留米市)
◆75歳を過ぎましたが、まだ現役で働いております。支援することをできるだけ続けていかなければと思っています(東京都荒川区)
◆”家庭は簡素に社会は豊富に” 必要なところにすぐに支援を(東京都練馬区)
◆忘れていませんよ。障害者の弟と2人。わずかな年金で余裕がなかなかですが・・・(東京都台東区)
◆自らのちからで、出来る事をしたい。それが人の幸せにつながれば、こんなに嬉しいことってないですよね。皆様のご多幸をお祈りします(東京都港区)
◆被災地を忘れないで、できるだけのことをさせていただきます。活動がんばってください(兵庫県尼崎市)
◆私の町でも障害関係団体が集まって羽村安全ネットワークが作られて、まもなく2年になります(東京都羽村市)
◆毎年行っている「震災復興元気もちつき大会」で集まった東日本大震災への寄付金です(兵庫県淡路市)
◆箕田さんのエッセイの「日頃から地域の人たちとつながっていることが大切」との言葉に大きくうなずきました(埼玉県鴻巣市)
◆2012年に行ったチャリティーコンサートで集まった寄付です。今年も4/28に予定しています!(東京都練馬区)
◆東北の復興もなかなか進まないようですね。ほんの少しですが役に立てて下さい(東京都西東京市)
◆選挙のために動いているような政治で、復興も原発やエネルギー政策も原発人災の対応も後回し、オスプレイはなしくずし、いったいこの国をどうしたいのか。これからいっそうゆめ風さんのような「民」の力が重要になっていきそうです。どうかふんばってください。わずかですが、後押しします!(大阪市淀川区)
(2013年1月19日~29日分)
事務局は、前にも書きましたが、3月3日の映画「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」の関西初上映会に向けて全力投球しています。
映画の中で言われたセリフ「震災はまだ終わっていない。」
ともすれば、置き去りにされがちな被災地の障害者のために、基金は「必要なところへ」お届けします。
もうすぐ3.11ですが、復興という言葉とは程遠い被災地。
一年365日、被災地を忘れずにまいります。
本当に、ありがとうございます。
心からの感謝をこめて…
事務局員:長崎圭子拝
ヒデの救援レポート2013年2月18日№108
★1月21日、ゆめ風事務所の郵便受けに、普通の茶封筒が無造作に入っていました。
内容物を確認すると、現金が7万円、2枚の便箋。
その便箋には、短く3行の文章が書き付けてあり、
「私のあることへの贖罪の気持ちです。申し訳ありませんが、住所、氏名は、
仮のものです」とありました。
匿名のために、領収書もお礼状も出すことができません。
どのような贖罪なのかは、見当もつきませんが、ありがたく、被災障害者支援金として、拝受する事にしました。現金書留ではない茶封筒の裏書きの住所は、東京都江戸川区ですが、世の中には、想像を超える、人びとの気持ちがあるんだなぁと、ついつい、首傾げ、傾げでした。
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これまで届けた救援金
236,894,624円(2013年2月12日現在)
内・東日本大震災救援金総額
191,385,539円(2013年2月12日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のhideの風景
【たむら市民ネットニュースVOL:6 2013年1月21日号】からの抜粋
「市民による健康を守るネットワーク」
福島県田村市船引町東部台2-285
TEL 0247-82-2909(9時~17時)
私が国連人権委員アナンド・グローバー 氏(インド人弁護士)に話したこと(Sさんの文章の抜粋)
・昨年11月20日福島市内の被災地支援団体事務所内にて、夜7時30分から約1時間、単独インタビューという当初の内容を変更して行いました。
法人の事業・活動以外に昨年2月1日から食品等の測定を行う活動を通して、
また独自に市内小中学校、幼稚園の校庭、園庭付近の土壌を測定し、その結果、
予想を上回る放射能汚染のデータを市の災害対策室、市の教育委員会に対して提出し、
校庭、園庭内外の測定とその対策についての要望を行った。
市の災害対策室は、除染は、前年度の予算を今年執行することから、新たな除染費用を早急に予算化することは難しい事との説明を受けた事。
また、この土壌の測定を行っているところで、黒い色のある種のバクテリアは、放射能を多大に吸収する性格があり、船引町のJR船引駅の駐輪場付近のバクテリアを自前の簡易測定器で計測した結果、10万ベクレルの数値を示し、市内外至る所に生息していることを考えると行政としての対策を行う事が必要であると判断し、同じく市の災害対策室、市の教育委員会に対してデータを示して行った。
後日、市の災害対策室はゲルマニウム半導体測定器に委託測定しセシウム134、137合わせて10万ベクレルの測定結果から、国に問い合わせたところ、最終処分地が特定できないところで、何もできないと話されたとの事。
〓後略〓
18年前、阪神淡路大震災の折、「被災地障害者センターこうべ」を立ち上げた、ゆめ風基金の畏友、大賀重太郎さんの関連記事。(日本経済新聞 2013年1月11日(金)夕刊
「思い継いで~阪神大震災18年(写真付き)復興、障害者の目線で 被災地訪ね、自立支える」
・ハンチング帽をかぶった人なつっこい男性の遺影を車いすに乗った障害者ら約130人がじっと見つめた。
学生時代にたまたま障害者と出会って以来、障害者支援に半生をささげた団体職員、大賀重太郎さん(享年61)を偲ぶ会が昨年10月、神戸市で開かれた。
東日本大震災で被災した障害者を支援するボランティアも大勢駆け付けた。
・安否確認に走る
1995年1月、阪神大震災の朝、大賀さんは兵庫県姫路市の自宅にいた。
『身動きのできない障害者がたくさんいるはず』
つながりやすい公衆電話に通って障害者の安否確認などに奔走。
自宅を拠点にワープロ通信でファックスを送り続けた。
「無事か?だいじょうぶか?」
頭文字をとって「ΟZの箱」と名付け毎日発行した通信は何度も転送され、
全国100カ所の施設や個人宅に届いた。
半月後には「被災地障害者センター」を立ち上げて行き場を失った障害者を探し出し、
ボランティアの若者らと24時間介護をした。
『復興じゃない。震災前より良くしていくんや』が口癖でした。
ファックスをきっかけに神戸市を訪れ、今も同市長田区で障害者支援に携わる毛利須磨子さん(41)は振り返る。
『障害者は仲間。困っている人を探して、困っていることを聞くんや。』
若いボランティアに大賀さんはいつもこう語りかけた。
障害者の避難生活を間近で見た大賀さんは95年5月、兵庫県と神戸市に復興計画への要望書を出した。
「障害当事者と共同でニーズ調査を」
「仮設住宅の段差やトイレは高齢者や障害者の生活が前提になっていない」
こうした声が少しずつ行政に届き、復興の過程で駅のバリアフリー化などが実現していった。
そして16年後に起きた東日本大震災。
阪神大震災を機に障害者の自立を支援してきたNPΟ法人「ゆめ風基金」(大阪市)を中心に、
のべ100人を超える障害者がヘルパーを伴って東北を訪れた。
東北で、生活相談・東北の被災地では7カ所で「被災地障害者センター」が立ち上がり、
障害者の生活相談や送迎を手掛ける。
ゆめ風基金の橘高千秋事務局長は
『大賀さんを中心にやってきたことが今の活動の教科書になっている。』と話す。
2004年、大賀さんは交通事故で高次脳機能障害になり、晩年は障害者施設「ひびき福祉会」(兵庫県姫路市)などに役員としてたまに顔を出すのが精いっぱいだった。
昨年7月、食事をのどに詰まらせて急逝した。
『被災地に行きたいんや。』
昨春、同会の後藤由美子理事長(54)は大賀さんの絞り出すような声を聞いた。
『東北が気になって仕方がないのに、自らも障害者になり体が動かず悔しそうだった。
これからも活動を続けることが大賀さんの願い。』と空を仰いだ。
ヒデの救援レポート2013年2月18日№108 以上。
映画上映会のお知らせ~再掲
【再掲・拡散希望】
・映画「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」(制作:東北関東大震災障害者救援本部)が
完成したことを記念し、大阪では初めてとなる上映会を開きます。
阪神淡路大震災から18年。
東日本大震災からまもなく2年が経とうとしています。
災害時に、障害がある人たちはどのように日々過ごしていたのか。
【障害があるということは、
災害時には普段以上のハンディとなる。】
メディアが伝え切れていない部分、被災地の障害者たちの生々しい証言から
今後の課題や問題点が見えてきます。
障害者に、人はいつなるかわかりません。
他人事ではないことも知ってほしいと思います。
皆様、お誘い合わせの上、ご参加くださいますよう、お願い申し上げます。
なお、映画上映後、神戸の被災障害者の報告や、
啓発地域の防災の取り組みなどを話し合う時間も設けております。
一人でも多くの方に知って欲しく、拡散、ご協力なにとぞよろしくお願いいたします。
【映画「逃げ遅れる人々」上映 上映時間1時間17分
阪神淡路大震災の被災障害者の話 地域の取り組み】
無料です!
場所:大阪市立啓発小学校体育館
時間:開場13時30分~
開演14時
主催:認定NPO法人ゆめ風基金/啓発連合振興町会
啓発社会福祉協議会/地域防災センター
お問い合わせ:ゆめ風基金 TEL06-6324-7702/FAX06-6321-5662
街頭募金のご報告
hideの救援レポート2013年2月12日№107
●18年前の記憶・1月17日
・hideの住まいする大阪北部、箕面市の朝。
突然、警報が鳴り渡り、防災無線が飛び交った。
自治会のひとが各家を訪ね回って、安否確認の印しの布を門扉のところに出すべしと触れ回わる。
それで、18年前の阪神・淡路大震災の記憶を探り当てて(18年の時間を使い、東日本大震災に急かされて、やっと行政も、重い腰を上げた、第1回目の全市一斉防災訓練だよなぁ)と、あんまり役立つこともないだろうけど、やらないより、やった方がいいと、
hideも小さく参加の門扉に白いタオルを括りつけました。
別途、障害者市民ネットワークは、安否確認の防災訓練をやっとります。
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これまで届けた救援金
233,894,624円(2013年1月31日現在)
内・東日本大震災救援金総額
188,385,539円(2013年1月31日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
「市民活動総合情報誌【ウォロ 2012年12月号からの抜粋】
社会福祉法人・大阪ボランティア協会出版部
TEL 06-6465-8395
FAX 06-6465-8393
●東日本大震災
・岩手から「大槌町のこれから」被災地にいるからこそ見える現地の今を伝える:末村裕子・大槌町復興局参与
・2011年3月発災直後、多くの人命を失うと同時に燃料に引火した火災に苦しめられた岩手県上閉伊郡大槌町。
民家のプロパンガスや車の燃料も発火し、避難先となった高台の城山体育館にさえ火の手が迫った。
3日間燃え続けた火は津波犠牲者の遺体まで灰にしたという。
まだ雪の舞う被災地の生活は暖の確保に奔走した避難所に始まり、応急仮設住宅(以下、仮設住宅)への最初の入居は2011年6月、8月上旬にようやく全世帯の入居を終えた。
学校は、被災5校を統合した小中学校仮校舎が9月中旬に完成、開校し、やっと一息と思いきや、最初の冬を迎えた仮設住宅では、水道管の凍結に翻弄された。
心休まる時間のないことばかりだが、こうして現実に起こる様々な困難を一つ一つ克服し、各々の思いを胸に1年目の慰霊の日を迎えた。
筆者は現在、岩手県下の被災地の中でもあらゆる面で甚大な被災を被ったこの大槌町で復興事業に携わっている。元々は公共政策(自治・行政改革)を領域とする実務志向の研究者だが、現在の職務を担うようになった原点は、阪神・淡路大震災での行政機能低下を目の当たりにしたことにあるため、被災後の迅速な行政機能の復旧や、状況の変化に対応しうる組織運営など、平素の行政改革も被災時を意識して取り組んできた。
発災から1年8ヶ月、2度目の冬を間近にした大槌町では、1日も早い再建環境や住まいの確保のため、具体的な事業検討を急ピッチで進めている。
その過程は住民参加が基本、まさに官民挙げてだといえよう。
町の立場からは、今回の津波規模を前提に、今後どの地域になら住み続けてもらえるのか、逆にどこはだめなのか、住めなくなる土地の保有者に対する代替地をどこに求めるのか、様々な公共施設の再建場所をどこにするのか、生業をどう取り戻すのか、次の災害時に安全なまちにするにはどうすればよいのか等々が検討課題となっている。
事業検討の結果をもって、大槌町でも2回目の事業説明ができる段階まで漕ぎ着けた。
今年10月下旬から11月中旬までは町の外に避難している住民対象のものを含め、
連日、説明会が開催された。
ある日の出来事。
中心地にお住まいだったAさんの応援職員への労いと「自分は高齢だけれども、なんとしてでもこの町にもう一度家を再建したい。再建して、そして天国に行きたい」との言葉が胸に迫った。
行政の仕事もこういう一人一人の気持ちの上に成立するものだとつくづく思う。
また、今改めて、阪神・淡路大震災から現在までの18年間で進んだこと、
市民として進める努力をしてこなかったことの一つ一つを思い知らされてもいる。
行政、NPO、企業など、色々な括りがあるけれど、どこに属していてもAさんの「切なる願い」を胸に、全員がその願いを実現する紡ぎ手となれるように期待している。
●通販生活No.247:2013年春号より転載
連絡:、カタログ・ハウス TEL 0120-164-164 0120-701-567
「福島を忘れない。」
『1日も早い脱原発なんて、そんなのムリだよ』という声が、経産省や電力業界だけではなくて、経済界を中心に活発になってきました。
曰わく、原発をゼロにしたら原油の価格が上昇したり、再生可能エネルギーのコストが高くついて、電気料金がどんどん上がって家計を圧迫していく。
曰わく、原発をゼロにしたら深刻な電力不足になって、経済が悪化し、雇用は守れないし、社会保障の財源もつくれなくなる。
曰わく、中国、北朝鮮、ロシアにとり囲まれているわが国が原発技術者を放棄したら、国の安全保障があぶなくなる。(核兵器をいつでもつくれる状態にしておかないとナメられる)
曰わく、「危険VS必要」「生命VS経済」といった不毛な2項対立はやめて、
それぞれが対案を出し合っていけば、いずれ国民的合意は生まれてくる。
これらの原発必要論や合意論には福島が欠けています。
つまり、これらはいずれも福島第一原発のメルトダウン事故が起こる以前に論じられるべき話しであって、
福島の事故が起きてしまったいま、多くの人は「必要を越えた危険の大きさ」を知ってしまいました。
もはや地震国における原発の存在については結論が出てしまったと言っていいのではないでしようか。
読者の中には、「いやいや、福島の事故だけで全原発即廃炉という最終結論を出すのは感情的すぎるよ」と顔をしかめる再稼働やむなし派もいらっしゃいますが、そんなやむなし派の皆さんにぜひ聞いていただきたいのが、2012年11月に編集部に届いた福島県の読者S・Tさんの声です。
『日本全国、いつ、どこでも大地震は起きる可能性があります。
原発があるかぎり、誰でも福島と同じような目に遭うのです。
どうしてそのことが、国の偉い人には分からないのでしょう(福島市:46歳)』
もう一回、福島レベルもしくはそれ以上の原発事故が起きたとき、
それでもあなたは、「やはりゼロはいけない、さらに安全対策を練り直して稼働し続けよう」と言えるのか、という問いかけです。
「もう一回起こったらゼロ派になるよ」というのであれば、その「もう一回」をふせぐためにいまゼロ派になってくれませんか。
福島を「もう一回」経験しないと原発を全廃できないとしたら、ドイツやイタリアの人たちに言われそう。
「やっぱり日本人はエコノミック・アニマルだった」って。
今年中に、全国の原発を一基残らず停止させる。
停止させたからといって即安全はつくれません。
炉内の使用済み核燃料は4~5年間プール冷却させたあとでないと乾式貯蔵キヤスク(容器)化できません。
各原発敷地内につくったキヤスク仮保管設備に貯蔵できるのは4~5年後。
これによってなんとか、「いつ、どこの原発が大地震に襲われても、福島レベルの悲劇はふせげる」
そして40年(くらいと言われています)かけて完全廃炉に取り組んでいく。
これが、「福島を忘れない」から生まれた地震国日本の結論でしょう。
以上。
皆様からのコメントご紹介です!
いつもご支援ありがとうございます!
振り替え用紙の余白に、皆様が書いてくださるコメントご紹介本年度第二弾です!
◆寒さに負けずお体大切に、良いお年をお迎えください(千葉県木更津市)
◆11月23日長居公園、体調崩して参加できませんでした。残念!!来年はぜひ。カンパ、心をこめて(大阪市平野区)
◆ささやかな気持ちです。皆様が笑顔になれるよう役立てば幸いです(神奈川県横浜市)
◆皆様の御活躍に励まされております(東京都練馬区)
◆少しでもお役に立てるとうれしいです(東京都世田谷区)
◆たま~に、すこ~し。どうぞよいお年を!(北海道札幌市)
◆ゆめ風の支援で、障害のある方がすこしでも元気になっていただけたら嬉しいです(北海道札幌市)
◆気持ちです。がんばってください(大阪府箕面市)
◆亡き夫の思いも合わせて送らせていただきます(千葉県いすみ市)
◆不安定ですが少しずつ長く続けていきたいと思っています(東京都新宿区)
◆寒くなり、いろいろ考えると胸が痛くなります。少額ですが、ずっと続けていきます(神奈川県横浜市)
◆強者が驕るこの国ですが、ゆめ風さんの呼びかけに、応える人が大勢いることが希望です(神奈川県茅ケ崎市)
◆沖縄、原発、政治許せないことばかり。救いは家族です、友人です。心のやすらぎのおすそ分けにどうぞ(東京都葛飾区)
◆「ゆめ風」届けていただいて、ありがとうございます。リレー・エッセイ、今回も繰り返し読んでいます(東京都荒川区)
◆何もできませんので、少しですが寄付させていただきます(東京都国分寺市)
◆忘れた頃にするささやかな寄付です(熊本県熊本市)
◆寒さが続いています。一日も早く仮設暮らしから普通の日になれますように!忘れません(千葉県松戸市)
◆この冬は例年以上に寒さが厳しいようですね。みなさん、お身体ご自愛してください(千葉県千葉市)
◆皆様よいお年をお迎え下さい。いっそうのご活躍応援いたしております(神奈川県厚木市)
◆被災地の皆様、厳しい寒さに負けないでがんばって下さい(神奈川県鎌倉市)
◆復興の度合いに地域差を感じます。目が向けられない所にも是非応援を(東京都豊島区)
◆来年も微力ながら続けます(千葉県佐倉市)
◆政権交代で逆風の恐れありますが、頑張って下さい!(京都府舞鶴市)
◆夫は失業し、家計は苦しいですが、被災された方を思えば一緒にがんばれます(愛知県刈谷市)
◆例年父の命日に気持ちだけお届けしてます。(東京都品川区)
◆1年無事過ごせました(福岡市南区)
◆寒波襲来で被災地は厳しい冬の日々ですね(東京都練馬区)
◆職場でのミニバザー収益+カンパ。東日本大震災への寄付によろしく(石川県金沢市)
◆今日は12/28。郵便局の取り扱い窓口が開いている間に急いで振込に行きますね。皆様どうぞよいお年を(愛知県愛知郡)
◆みなさんからの機関紙、必ず目を通し、心の栄養にしています。おこづかいから、少しでも長く続けていければと思っています(茨城県ひたちなか市)
◆地球の歴史を24時間で表したら、人類が文明を持ったのが23時間59分59秒・・・人類の出現は59分57秒・・・原発は地球をハカイすると思います。137億年の物語より(京都府宇治市)
◆永六輔さんがいつまでも、ラジオで元気に話して下さる事を祈ってます(山形県南陽市)
◆阿部晋三氏にもゆめごよみを送ってあげてください。原発を作らないように伝えてください(山口県岩国市)
◆多少なりとも何かのお役にたてば嬉しいです。ますますこの輪の広まることを願っております(静岡県島田市)
◆いろいろな人に支えられて、誰かの支えになれたら嬉しいです(埼玉県川口市)
◆福島・東北を悲劇で終わらせない!よろしくお願いします。がんばりましょう(東京都国分寺市)
◆大変なお仕事、本当に頭が下がります。皆様お身体お大切にお願いします(長野県千曲市)
年末年始分のコメント、ご紹介が遅れてすみませんでした><
事務局は、3月3日の映画上映に向け、一丸となって動いています。
ばたばたと一日が過ぎる中、皆様のコメントを読んで、気持ちを奮い立たせています。
震災はまだ終わっていない。
お預かりした貴重なお金は、「必要なところへ」お届けしていきます。
本当に、ありがとうございます。
感謝をこめて…
事務局員:長崎圭子拝
街頭募金のお知らせ
あっという間に2月ですね!
ついこの前、「お正月だ~!」と騒いでいたのがウソのように時間が過ぎていきます。
時間が経っても、変わらないのが被災地です。
(映画「逃げ遅れる人々」ぜひご覧ください。大阪初の上映会は3月3日、啓発小学校で午後2時からです)
寒さも厳しいと思われますが、
来る2月9日(土)午後1時~5時、いつものように、大阪なんば高島屋前で街頭募金を行います。
お時間のあるかた、1時間でもいいです。
いっしょに、東北への思いをみなさんに募りませんか?
現地集合です。
温かくしてお越しくださいまし!!!
被災地障がい者センター石巻スタッフが河北新報に掲載されました
被災地障がい者センターみやぎ(CILたすけっと 自立生活センターin仙台市)より
被災地障がい者センター石巻スタッフが
河北新報に掲載されました
~避難 1人で無理をしない 遠慮せず周りに助けを求める 家族と向き合う~
2013年1月1日 朝刊 河北新報
防災・減災「わがこと」
3・11 家族と向き合う 約束事 心刻む
車いす欠かせない石森さんの場合
避難:1人で無理をしない 遠慮せず周りに助けを求める
2013年1月1日 朝刊 河北新報の記事
被災地障がい者センターみやぎのブログ