映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」副音声制作日記!

★3月3日の、関西初となる、映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」。
実は、字幕はついているけれど、副音声はなかったのです、この映画。
「視覚」に訴える部分も多く、これは視覚障害があるかたには見にくいかもな~と思った事務局員ナガサキ。
少しでも情報をお伝えできればと、なんと、副音声の制作をすることになりました!
とはいっても、副音声に関しては、ズブの素人、
ここは、長年活動を続けておられる「社会福祉法人 日本ライトハウス 情報文化センター」のお力を借りてなんとか3月3日までに仕上げようと、まずは、台本作りから。
台本・・・。
私、ラジオの台本は11年間、作っていましたが、副音声は、初めてです。
ナレーションとナレーションの間に的確に情景描写や、しゃべっている人の名前を入れる。
これがまた難しいんですね。
映画本編は、監督のナレーションと、インタビューに答える障害者のみなさんの言葉がテンポよくつながっており、正直、その合間に、情景描写を入れたり、聞き取りにくい部分を補佐する「ボイスオーバー」をすることは、至難の業。
でも、入れないと、視覚障害者に伝わらない・・・。
1秒1秒、時間を見ながらコメントを書いていきましたが、その作業に、ほんっと、手間取りました。
いつも副音声を担当されているみなさんのご苦労がわかりました。
なんとか原稿が完成したのが2月上旬。
ライトハウスのご協力のもと、実際に、視覚障害があるかた(全盲と弱視のかたおひとりずつ)に映画を上映しながら生で(その場で)副音声台本を読み上げ、感想をうかがっていく「モニター会」が2月8日に。
そこには、副音声ボランティアをしている方々も同席してくれ、いろんなご意見、アドバイスを頂戴しました。
「う~ん、なんかわかりにくい」とのお声しきり。
主音声にかぶらないよう、的確な説明を入れることの難しさを知ると同時に、映画を見るとき、視覚障害者が置かれている状況を実体験したナガサキでした。
みなさんから頂いたお声をもとに、再度、台本修正。
そして、ライトハウスのスタッフさんに添削していただき、昨日、副音声を録音してきました!!
録音、編集には、ぷくぷく福祉会のTさんという強力な助っ人が。
(Tさん、本当にお疲れさまでした!)
マイクも自腹で、ミキサーも持参で、ゆめ風事務所の近所にある、「ココプラザ」のスタジオを借りて、
4時間の缶詰録音!
「1秒、前に」
「0.5秒後ろにずらして」という私のわがままに、しっかり応えてくださり、一つの音声ファイルとして出来上がったのが、昨日の夜8時。
つい先ほど、ライトハウスさんに、音声ファイルをメールでお送りして、確認作業に入ってもらいます。
さて・・・
満足がいくものができたかといわれると、「ラジオ」にもできたらなあという思いがムクムクと出てくるのです。
どうしても、主音声の切れ間が少ないため、説明不足すぎて、これで視覚障害者のみなさんに伝えられるのか、少し不安なのです。
が。
本編の障害当事者の声が活きています。
それぞれの震災体験をご自分の言葉で語ってくださっています。
その声を聞いてくださったら(字幕で読んでくださったら)この映画の真意は伝わるかなと。
関西初の上映会まであと少し。
バリアフリー上映会にぜひしたいと、副音声、ラストスパートかけます!!!
啓発地域の「防災の日」の取り組み
映画「逃げ遅れる人々」上映会
日時 2013年3月3日(日)午後1時30分開場 2時開始
場所 大阪市立啓発小学校体育館
内容 映画「逃げ遅れる人々」上映 上映時間1時間17分
   阪神淡路大震災の被災障害者の話 地域の取り組み
主催 認定NPO法人ゆめ風基金/啓発連合振興町会
   啓発社会福祉協議会/地域防災センター
お問い合わせ ゆめ風基金 TEL06-6324-7702/FAX06-6321-5662
文責 事務局員:長崎 圭子

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