台風21号の泉州地方の被害について
NPO法人 ムーブメント(大阪市) 伊勢
台風が直撃した翌日の13:00ごろに、CILいこらーさんとCILリアライズを、物資をもって訪問してきました。
交通手段は、渋滞など取り回しの効率を考え中型バイクで行くことにしました。
CILいこらーさんは、ライフラインは9/5朝9:00ごろに復旧していましたが、9/6(金)から事務所業務が本格始動という形のようでした。
また、貝塚市に在中の障がい者(頸損)の方々、水道、電気、ガスが全滅らしく、9/4の夜にいこらースタッフの送迎により、代表宅に避難している状態でした。その他、当事者、ヘルパー共に大きな被害はないとのことです。
CILリアライズさんですが、台風当日は、当事者宅は特に被害はなかったとのことでしたが、泉大津界隈に住まれているヘルパー宅では、ライフラインが止まり、リアライズが持つ宿泊体験室に8名ほどで泊まったとのことでした。9/5の15:00現在で、まだ復旧していないヘルパー宅もあるとのことで、9/5も宿泊体験室に泊まるとのことでした。
各事務所共に、人命に関わる被害はなかったのですが、泉州地域の被害が大きく、9/5の日中の時点で停電による信号の不点灯によって渋滞や事故が多発していました。
また、飛散物が非常に多く、看板や瓦、ガラスや樹木の転倒等で道路が塞がっていました。またそれを片付けようとするのですが、置き場所は歩道になってしまうので、車椅子が通るスペースを確保できない状況になってしまっています。
他にも、コンビニを含むスーパー等では、開店はしていましたが、停電や物流の不通等の原因で商品がほとんどない状態でした。ただ、物流は9/5の15:00ごろの時点で少しずつ回復しているとのことでした。
障害者を取り巻く状態としては、やはり災害弱者であることが明るみになったかと思います。ただ、それは仲間の支援によってなんとか健常者と同じ被災レベルまで上げることができるものなのではと感じています。まだまだ近畿地方では困ってる障害者が多くいると思います。地域で支え、声をかけあって、「困っている」「助けて」と言える環境を作っていくことが大切だと考えます。