光陽特別支援学校訪問記

3月2日、光陽特別支援校に、長崎女史と行ってきました!
この学校の高等部のみなさん。
実は、以前、ブログで記事を書かせていただいたのです。
毎年、アルミ缶集めの活動をして、その収益金をゆめ風に寄付してくれているのです。
今までは、活動報告やお礼状を交わすだけだったのが、な、な、なんと!
今回は、学校に来て!と招かれました!
(私が高校生だった頃といえば、男の子のお尻を追いかけてました。へへっ)
どんな高校生なんだろう。
ドキドキしながら、校舎に入ると、春の風に給食の香りと子供たちの声がのってくる。
う~ん・・・いいカレーのにおい・・・
教室に案内されると、3人の生徒さんが緊張した面持ちで待っていてくれました。
(なんせ道路渋滞と、電車が混みすぎてなかなか乗れず、予定より少々遅れた二人だったのでした。もちろん、事前にそうなることは予測できたので、お伝えしてあります^^)
先ずはお互い自己紹介。
そして、感謝の気持ちを伝えます。
寄付していただいたお金がどのように使われるのか、や
「顔の見える、よりそった関係」を作りその中で支援を行っていることをご説明。
・東北の、自立生活の道を歩みだした障害者の拠点が、災害で何もかもなくなってしまったこと。
・福島の放射線事故で、天日干しの作業ができなくなり、屋内の作業所が必要になったところ。
『そんなところにお金は手渡しするように、支援させて頂いています。』
さらに
・ひとつひとつの障害者の生きる場の支援をしていく。
・そんな場所が増えれば、やがて点と点がつながって線になる。
と、東北の現状と支援ヘの思いを語る長崎女史の横顔を、私・福本はちらちら見ながらメモをしていました。
(なんでやねん!君も同じ思いやんか~とナガサキツッコミ)
こんなお招きをいただくごとに、二人の連携も少しづつとれるのかな。
お昼の休憩をはさみ、次は防災について、話し合いました。
『阪神淡路大震災を知らない世代。
地域の避難所はトイレひとつ考えても居づらい。
福祉避難所も近くにあるとは限らない。
行っても入れないかもしれない。
いつ、どこで何が起きるかわからないのが災害ですよね。』と女史は言う。
『郊外イベントも自分たちで企画・計画・実行しているんだけど、
学校はアクシデントなく事を運ぶのを優先に考える。
スクールバスの関係もあって、時間にも追われる。
目的地に行って帰るだけが精いっぱいなんです。』
・・・。
『ほんとうは、人生なんて予期せぬ出来事の連続なのに・・・。
たすけてーっていう前に手を貸してしまう。』
と、担任の先生はうなだれる。
『僕たちもいろんな場所に行きたいんだけど、みんなの体調がいい時もなかなか合わなくて。僕、電車の時間や乗継法なんて調べるのが好きです。』
と、生徒さんは思いを言葉にしてくれました。
いやいや、今はそれで充分です。
すごい!
何かあれば、ゆめ風に遊びに来てください!
私たちはいつでもお目にかかりたいですと、2人は学校を後にしました。
お疲れ出てませんか?
みなさん、ありがとうございました。
By ふくもと
ご要望があればどこへでもお伺いします~!
(by ながさき)

振込用紙の声のご紹介

一瞬のうちにすべてのものをのみこんでしまう津波。
災害に遭い、今も仮設住宅で暮らす人々。
大災害が起きてから、幾度となく見てきた映像です。
大切な人がいなくなった空虚感を痛いほど感じます。
でも、生きていかなくっちゃ。こんなに見守ってくれている人がいるんだから。
応援の声をご紹介いたします。
◆ゆめごよみ風だよりを見て、障害者のためにささやかですが10億円に応援します。(佐賀市)
◆おたよりと入金記録ありがとうございました。被災地に寄り添い続けるゆめ風さんに寄り添い続けたいと思ってます。(大阪市平野区)
◆いつもお便りありがとうございます。少しずつしか基金できませんが、困っている、必要とされているところにお使いくださいませ。(東京都港区)
◆人の思いが育つことも、お金の正しい流れができるのと同じくらい大切なことと思います。風だよりの各地の皆様の声が大きな励みとなり、強くしてもらえます。(滋賀県甲賀郡)
◆ガンバッテもできないことがある。それでも楽しく暮らしたい。(静岡市)
◆ささやかながら応援させていただきます。(東京都清瀬市)
◆脱原発・憲法を守る政党を応援したいです。もちろん節電にも心がけます。(長野県佐久市)
◆心のやさしい人が夢を語り、ゆめに向かって一歩一歩歩み続けておられる。悲しい現実があるのなら、なおさら続けてください。続けることが、多くの人々の青空になるのです。(奈良県大和郡山市)
◆勉強会で集まったお金です、(北海道札幌市)
◆いつもお便りありがとう。去年は入院もありましたが、元気になったことに感謝します。もの言えぬ弱者のために、応援し続けてください。(和歌山市)
◆東北の仮設住宅にお住いの高齢の方にお役立てください。(神奈川県川崎市)
◆矢切公民館音楽祭実行委員会・矢切フォークソング愛好会として送ります。(千葉県松戸市)
◆八幡氏の講演会のお話に感じ入りました。(大阪府堺市)
◆先日「逃げ遅れる人々」の上映会をしました。参加費の一部を寄付いたします。東日本の被災障害者の方々にお使いください。(愛知県江南市)
◆在宅療法になりました。元気でいることを記念してカンパします。(東広島市)
◆暗いニュースばかりですが、ゆめ風は一筋の光です。(北海道北見市)
◆寒さの戻る日もありますから、皆様どうぞお大事に。(東京都三鷹市)
◆寄付しないといけないところが多くなり、少ないですが。(岩手県盛岡市)

防災セミナーなど出席してきました

最近、「防災」をテーマにしたセミナーなどが多く開催されるようになってきました。
先日、「おおさか災害支援ネットワーク」と「排除しない防災セミナー」に参加してきました。
2月16日、「おおさか災害支援ネットワークは6回目の開催で、「顔の見える関係作り」などを目的に、今までワークショップなどを開いています。
ゆめ風基金の活動も紹介させてもらいました。
社協関係の参加者が多いのですが、企業さんもちらほら。
今回は、「もしも」のときに、何ができるか、緊急時(災害発生から1~2日目と3日目以降)自分の団体で何ができるかを
付箋に書いていって、同じようなことをするグループと顔見知りになる、などということをやっていました。
災害支援ネットワーク2
(災害時に着用して支援に行く、それぞれの団体の非常用ベストを着てのワークショップ)
もう一つのセミナーは、2月18日、「排除のない防災」
要援護者に絞って「減災」のヒントをいろんな立場から発言されていました。
同支社大学の立木茂雄さんのお話は、とてもわかりやすく、フィールドワークで得たものを資料にしてくれ、配布。
「排除のない防災」が、4月から施行される差別解消法で義務付けされるのではないかとの視点でのお話は新鮮でした。
阪神淡路大震災を経験された当事者のかたも「日頃からの近所付き合いは大事」と。
高齢者や障害者、外国人、土地勘のない旅行者、そのとき病気やけがをしている人など、いろんな「避難行動要支援者」はいます。
災害を0(ゼロ)にするのは、人間の力ではほぼ無理ですよね。
でも・・・・
災害死を減らす「減災」にはいろんな方法があるとのお話は、ゆめ風が今、行っている講演活動でも皆さんにお伝えしていることで、改めて自分たちの方向性に自信を持った(のは言い過ぎですね)過信は禁物。
また一歩一歩、広報したりと活動していきます。
(長崎 圭子)

中学生プロジェクト

2月12日(金)中学生プロジェクト
事務局員福本は、局長橘高さんと柴島中学に行ってまいりました。
中学2年生4人のテーブルに入り、避難訓練時の注意事項などを一緒に考えました。
車いす利使い方や避難訓練については、事前に学習してくれていたようでした。
そのほかにも、たくさんの質問を考えてくれていました。
一番遠くまで行った行き先は?
最近されて嬉しかったことは?今朝は、同僚にコーヒー入れてもらったこと、ここまで車いすを押してきてもらったこと。
で、今みんなにきちんと話を聞いてもらっていること。
生きていてよかったと思う瞬間は?私、息子がいて・・・この子が話したり歩いたり、進学したり・・・
うーん、みんなのお母さんとそこは同じ。
辛かったことは?みんなと同じ年の頃は、いじめられたり、からかわれたり、きつかったかな。
涎を机の上にこぼして、その机を廊下に出されたりもした。入れてくれた子もいたけど・・・。
だから、みんなも、もし理不尽なことをされたら、「きつい!なにすんねん」って叫ばなあかん。
助けてっていうの、勇気がいるけど自分の身に起きていることは、まずは自分で声をあげな。これは災害の時も同じ。
ここで、タイミングよく、{ただ今、地震が起きました。体育館に避難してください}のアナウンス。
幾台かの車いすが渋滞することなく考えられた避難経路を通り、皆安全に避難できました。
体育館は寒いからというご配慮で、話を聞くのに程よい広さの視聴覚室で
わがゆめ風の代表、牧さんの話に耳を傾けていた生徒さん達。
ジェネレーションギャップなんて吹き飛ばす牧さんのエネルギーが、
教室いっぱいに広がり、みんなの命をあたためました。
「いのちが粗雑に扱われがちやけど、
共に生きる世の中を、障害者も健常者も心和らぐ冗談の一つも言いながら、
考え続けようや!たのむよー」

コメントのご紹介

今年も気がつくとはや立春・
節分に巻きずしを食べ、お仏壇に梅を備えるのがやっと。
今日を生き 明日の対応を考えるのが精いっぱいで
季節を感じるなんてなかなか。
でも、ゆめ風にいるからこそ、異国で起きた地震のことや東北の人たちに
思いをはせることができます。
支えてくださる方々に、ありがとうを言いながら、
今日も振込用紙のお言葉紹介です。
◆今年の3月11日で東日本大震災から5年。あの日を忘れないように、これからも自分の中で考え続けていきたいと思います。(大阪市淀川区)
◆人生一寸先は闇。だからこそ、命あるかぎり、精いっぱい生き抜きましょう。(山口県宇部市)
◆1月16日・恒例行事の「元気もちつき大会」のカンパです。地域の方々が募金にも協力してくれました。(兵庫県淡路市)
◆海があっても川があっても山があっても私達は地表一枚の上にいる。中東・欧州の混乱した状況は他人事ではない。が、意識しないと別世界のように感じる怖さ。同じ過ちを繰り返さずに。(滋賀県甲賀市)
◆領収書ありがとうございます。ゆめ風だよりを読みながら、皆様の御活動に感謝しています。(東京都荒川区)
◆新年を迎えることができ、感謝の日々です。皆様の幸せをお祈りしております。(大阪市)
◆皆様のお便りを読み、私も今年から誕生日寄付しようと思います。元気なうちは続けますよ。(広島市)
◆ゆめ風基金すごい!会員であることに誇りに思う。(長崎県諫早市)
◆まっとうな働きをされている方々がいると思うと、少し元気が出ます。末永くどうぞよろしく。(東京都渋谷区)
◆沖縄の基地を本土にと思う。基地はないほうがいいが、国民は自分たちのこととして考えよう。(東大阪市)
◆私、一種一級の現状です。皆様の御活躍をお祈りします。(広島県尾道市)
◆お久しぶりです。できる時に送らせてもらいます。(三重県熊野市)
◆新しい年が来た。あと何年生きられるかわかりませんが、今日を大切に病気と向き合っていきたいと思っています。
                                               (宮城県塩釜市)
◆この年になると、欲しいものもなくなり、健康で生きていることに感謝です。お役に立ちますように。(長野県小布施町)
◆いっぱいの心を届けます。(北海道札幌市)

常総市水害支援のお礼状を頂きました!

皆様にもお知らせしていましたが、常総市水害の救援金をお送りした(2015年12月28日に 20万円)特定非営利活動法人あうんの会様からお礼状が届きました。
『(略)このたびの水害に際しましては、わざわざ遠方よりお越しいただき、また多大なるご支援を頂きまして誠にありがとうございました。(中略)汚れに浸かってしまった作業机などは何度洗っても汚れや臭いが取れず困っていましたが、さっそく買い替えることができました。今回の水害は、辛い体験でしたが、貴法人をはじめ、ボランティアの方々やたくさんの支援者の皆さんに出会うことができたのは嬉しく貴重な経験でした。(以下略)』
心身ともに疲労がピークだった頃にお邪魔してしまいましたが、皆様からお預かりしたお金はこのように使わせて頂いています。
私たちゆめ風基金あてにお手紙を頂戴しましたが、これはゆめ風を支援してくださるすべてのかたへのお礼です。
いつもありがとうございます。
【追記】
台湾の地震に関しては、情報収集をしている段階です。
ご報告できるようになれば、ブログなどを通してお知らせいたします。
ご了承くださいませ。

千羽鶴を頂きました

今日、1月20日、毎年、ゆめ風基金に千羽鶴を送ってくださるかたから、大きな小包が届きました。
中身は・・・・

きれいなグラデーション。
小さな紙から思いを乗せた鶴へと変身。
この包みが8個もありました。
うち、事務局・福本あてにお手紙と、福本用の鶴も同封されておりました。

色とりどりの鶴から、祈りと元気をいただいて
少しだけ動けることと、少しだけ働けることに
感謝する福本です。

コメントご紹介

18日 -急発達した低気圧の影響で、関東甲信や東北南部は雪にみまわれました。
東京都心でも早朝に6センチの積雪。
この影響で交通網は 大きく乱れ、都内の駅は大混雑。
もし、私があの中にいたら・・・と考えだけで、
テレビの前で青くなりました。
切れかけている常備薬と非常食は用意しておこうと、
寒い、痛いと言いながら、もたもた動く冬です。
◆また、寒い季節がやってきました。世の中、どんどん生きづらくなります。
 皆様の変わらぬご活動を応援したいです。(東京都立川市)
◆いつも変わらぬ明るい仕事ぶりに敬服しています。(東京都品川区)
◆先日、京都を旅したとき、車いすの方を多く見かけました。
 どの街もいろんな人が当たり前にいられるようになってほしいです。(岩手県和賀郡)
◆微力ですが、末永く応援していきます。(愛知県一宮市)
◆1人1人同じ人間です。どうぞ、自分の心に手を当ててみてください。(長野県北佐久郡)
◆いつも通り、出来る時に出来るだけ・・(大阪市平野区)
◆新しい年が、東北の皆さまの明るい年になりますように。(東京都墨田区)
◆ささやかに続けます。お金に生きてもらわねば。(東京都多摩市)
◆CDの売り上げの一部です。いつも、おつかれさま。(神奈川県鎌倉市)
◆ずいぶんごぶさたしておりました。会計報告の表示方法、非常に勉強させていただいてます。(兵庫県西宮市)
◆9月の水害の時には、皆さんのお世話になりました。ほんの少しですがお返しです。
 善意のつながりはすごいっと改めて感じました。(茨城県常総市)
◆毎年、年末に基金しようと思うのですが、忙しい故・・・。新しい年を迎えられた感謝を込めて。(神奈川県川崎市)
◆すべての人に少しずつ良い事が起こりますように。小さな幸せを分け合える1年でありますように。(大阪市平野区)
◆思うところあり、このお金を有効に使ってくれるところへと思い、送金いたします。(埼玉県鴻巣市)
◆今年もこの日がやってきました。少しですがお送りします。体に気をつけてお仕事されてください。(福岡県直方市)
◆いつも「ゆめ風便り」ありがとうございます。「インクルーシブ防災」の考えが広まればいいなと思います。(宮城県岩沼市)
◆夏に逝った母の分と共に。(兵庫県明石市)
◆今年も送金できることに感謝です。突然にして亡くなられた方々に心よりご冥福を祈りつつ。
 皆さまどうぞお元気でご活躍ください。(島根県松江市)
阪神淡路大震災から21年。
友人や家族を失った悲しみを抱えつつ、
自身の明日を夢見て、今日を:懸命に生きるほか・・・。
どうか、共に!
ゆめ風事務局員 福本

21回目の1.17

今日から、大荒れの天気という予報ですが、皆様がお住まいの地域は大丈夫ですか?
さて、昨日は21回目の「1.17」でした。
ニュースなどでもご覧になったかたが多いと思いますが、追悼行事の数や参加者は、
20年の時に比べ、だいぶん減ったそうです。
震災を知らない子供たちが大人になり、高齢化も進み、あの日あのときあの場所で起こったことを
知っている人は、これからますます少なくなりますね。
20年経っても、愛する家族や友人、たいせつな人を失った記憶は、風化することはなく、また傷が癒えることも、難しく・・・。
そんなときだからこそ、次の世代に語り継ぎながら、阪神淡路大震災での経験を活かし、
活動していこうと、ゆめ風基金一同で、改めて気を引き締め、一歩一歩、進んでまいります。
犠牲となられたかたのご冥福を心からお祈り申し上げます。
どうか。
安らかに・・・
(21年目の日の決意)