hideの救援レポート・2013年3月11日№111

昨日、3月11日は、東日本大震災から、730日の悲しみの日時を経て、3年目の門口にたちました。
奇しくも、太平洋戦争敗戦直前の東京大空襲の3・10の翌日です。
被災地の復活は、まだまだ緒についたばかりの様相で、記憶の風化と格闘しつつ、未来に目線を放ち、決意主義ではない、決意を自分自身に課するhideの日でもあります。
一緒につながり、歩を進めましょう!
●NPO法人:まいど・いん・あまがさきの機関誌「まいど!通信93号(2013年1月号)」からの転載
連絡:TEL 06-6498-4183 FAX、06-4960-8711
「12月7~10日の支援活動の感想(nao)」
★架け橋プロジェクト・ボランティアバス運行!
宮城県石巻市へ被災地支援活動に向かいました。
6月に続き、NPO法人シンフォニーさんよりお声掛けいただき東北復興支援~架け橋プロジェクト~ボランティアバスツアーに今回も参加。
企画も少し考えさせていただきました。
前回の経験から被災された現地の人の声を直接聞いてこれから続けていける支援を考えたいという思いもあり「交流」をテーマにアイデアを出し合いました。
「東北の地酒・関西のたこ焼き」で文化交流をしながら、震災や復興の支援を風化させないよう、フェイスブックを活用した「10000人☆乾杯プロジェクト」を提案させてもらいました。
阪神尼崎駅前から宮城県へ出発。
雪景色の日本列島を長時間北へ北へ。
ようやく東北に入った夕方頃、大きな地震があり、津波警報も発生し、緊張感のある中での到着。
(現地の方々は、本当に怖く不安な夜だったと、話されていました。)
夜11時頃、無事に石巻郊外にある「修空館道場」に到着。
翌日朝からバスで移動し、女川町にある仮設住宅に向かいました。
そこに東北福祉大学のみなさんと仮設住宅に住む皆さんが共同で作られた「農園」があり、その横に空き地がありました。
本日はその空き地を皆さんがスポーツ等で使えるグランドにするための整地と、チューリップの球根を植え花壇作りを任せてもらいました。
「ama1女川」というデザインで植えてみました。
綺麗に咲いてくれるでしょうか……春にまた来たいです。
お昼ご飯は、女川町仮設住宅のお母さん方が用意してくれたカレー、つみれ汁、デザートのがんづき、お漬け物……美味しいお手製料理がたくさん。
愛情&栄養たっぷりで、午後からの作業も力いっぱい頑張れました。
町議会議員さんから震災当時の事、防災について、それから現在までの事、「逃げる時は命が一番大切」「笑顔でいることが亡くなった方への供養」「今年ようやく涙が出た」「女性が元気な町は復興が早い」など環境や心境の変化について貴重なお話を聞かせていただき、皆さんから前向きな明るさ、元気さ、そして大きな悲しみを乗り越えてきた力強さを感じました。
温かく迎え入れていただきありがとうございます。
翌朝目覚めると雪が降っていて外は見事な白銀。
悪天候のため「たこ焼き交流」は残念ながら中止。
その代わり石巻駅近郊を見て回ることにしました。
空手道場の奥さんが朝ご飯に豚汁を用意して下さり、温まった後、出発しました。
館長さんも奥さんも2日間お世話になりました。
ありがとうございます。
道場とお別れし、石巻漁港へ。
ここは水産業が盛んで、被害が大きかった所です。
多くの建物が取り壊しさえ終わっておらず、復興は始まったばかりという町並みで、まだまだ震災の面影は消えていません。
商店や工場など、閉鎖していたり、全壊している箇所が多い印象。
お昼ご飯は「復興マルシェ」(仮設商店街)のような所でいただきました。
イベントを行っており、色々な団体の方が手作り雑貨等を出店していたので、少しお話を聞かせていただきました。
『物資がまだまだ足りていない。寒くなってきたので暖かい服が必要。』とおっしゃっていました。
そこから私達は石巻駅周辺を歩いて散策。
開いているお店の数は少なかったです。
酒屋「相澤商店」さんで、地酒を探しに入ってみると、今年の夏15ケ月ぶりに実費でお店を再開出来たばかりのお店でした。
当時の商店街の写真を見せていただいたり現状のお話を聞かせていただいたりしました。
『全国どこへでも震災のお話をしに行きます』とおっしゃって下さいました。
もちろんお酒の事も教えていただき、お土産に数本購入。
またオープン1周年記念中の復興ふれあい商店街や市役所、石巻観光センター等へ立ち寄って、日々頑張っている現地の皆さんの様子が伝わってきました。
帰ってもこの状況を忘れずに、沢山の人達に伝えてこれからも一緒に歩んでいけたら良いなと思います。
最後の夜は皆で居酒屋さんで乾杯…朝には尼崎に到着。
参加された同志の皆さんと最後まで楽しく過ごさせていただき、嬉しかったです。
短い間でしたが仲間意識のような絆を感じています。
またお会いする日を楽しみにしています。
「乾杯プロジェクト」は継続していますので、皆さんの投稿をお待ちしています。
以上
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これまで届けた救援金
236,894,624円(2013年2月12日現在)
内・東日本大震災救援金総額
191,385,539円(2013年2月12日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
大阪市社会福祉協議会・機関誌「大阪の社会福祉:693号」からの転載
連絡 TEL 06-6765-5001 FAX 06-6765-5605
【いわきーおおさか交流バス 里帰り~ボランティアバス・2台を運行】
・市民フォーラムおおさか委員長・窪田新一と大阪市ボランティア情報センター(以下、センター)の共催による「いわき-おおさか交流バス」(以下、交流バス)と「里帰り-ボランティアバス」(以下、里帰りバス)が1月12日から15日、3泊4日の日程で開催された。
交流バス事業は、市民自らの災害に対する意識の向上や、積極的なボランティア活動を支援することを目的に、ボランティアバスの運行による被災地仮設住宅の住民との交流をおこなっている。
『同じ場所において息の長い震災支援を続けてほしい』という福島県いわき市の被災者の声を受け、昨年9月以来、2度目の訪問となった。
また、里帰りバス事業は、大阪ー福島間にバスを運行し、東日本大震災における県外被災者が、交流バス事業において活動するボランティアと交流しながら一時帰宅するというもので、県外被災者のニーズから実現したボランティアバス初の企画である。
交流バスの訪問先は、いわき市の高久第一応急仮設住宅(189世帯)。
参加した34人のボランティアは、仮設住宅を一軒ずつ訪問し、大阪名物のたこ焼きやあんかけうどん、アロマテラピーによるハンドケアの提供やお琴演奏、また、子どもたちとの遊びを通して交流を深めた。
一方、里帰りバスに乗車した県外避難者は、車内でボランティアと交流しながら、自宅に近い場所(東京、いわき、郡山)でバスを下車。
無事、それぞれの家に一時帰宅を果たした。
また、活動期間中、センター職員は、同県内のいわき市社協や富岡町社協などにおもむき、震災後の現状についてリサーチ活動をおこなった。
これらの交流やリサーチ活動の中で、孤立する住民や復興支援への急務など、大阪においても考えるべき課題も多く感じられた。
今後も継続した息の長い支援を続けながら、これらの経験を広く伝えることで、大阪での災害支援への理解が深まっていくことが期待される。
以上。

ゆめ風基金より

 今日は、東日本大震災3年目の入り口の日になります。
自分と他者の記憶の風化を戒め、遅れ続ける復活に視線を放ち、被災地の想いと、連帯する節目の日でもあります。
 決して、祈りだけの日ではなく、新たな、具体的な行動のスタートの日であると、ゆめ風基金は確信します。
 共に歩き続けましょう!
                           被災障害者支援・ゆめ風基金一同

ちなつのちょっと行ってきました!

中学生プロジェクト、デビューの巻。
●1月に北陵中学、2月に柴島中学にて、「いのちと防災を考える中学生プロジェクト」が行われた。
この、牧口代表の講演のほか、中学生に実際に障害者と避難訓練をしてもらおうという、
『大阪応援センター』と『手と手とハウス』と『ゆめ風基金』の共同プロジェクトも7年目を迎える。
事務局員 福本は、中学生と障害者のコミュニケーションを図るための事前学習に参加。
無事終わった今だから、ゆめ風に来て一番楽しい瞬間だった。
てっへへ!(^^)!って言える。
が、脳性まひによる言語障害が年々増す私。
人前で話すのがチョー苦手。
しかも、もう子育て世代でもない。
中学生を目の前に、何を伝えればいいのだろう?と、前日まで、はらはらドキドキ。
「大丈夫、どうせ、おかんは何言ってるかわからんって。
一回だけなら、そのキャラクターに中学生は黙ってくれる」と、
阪神淡路大震災の時、幼稚園児だった息子に肩をたたかれ
「そうだ。私をお届けしよう!伝えにくい私を助けていただきに行こう。」といざ初陣!
教室に入るが、やはり声が出ない。
「そんなに静まり返ってたら、おばちゃん頭まっしろで、声でえへんわ。」
「まずは、準備体操に付き合って。すまん。みんな、マネして」と
障害者のまねをしてもらうという少しシュールな展開から。
曲がった体を一段とぐねぐねとさせる。
みんな協力してくれ「お前、体、かたいやんけー」「こういうの、おもろいなー」の声が飛び込む。
「まだあかんわ。みんな、ごめんやけど手伝ってくれるか」と次なる協力依頼。
伝えたいことを書いていったペーパーを、生徒さんに順番に読んでもらい、
参加、協力型の、共に学ぶ場に?
「避難訓練は、ふざけたら危ない。」
「決して無理せずに。」
「今回は、様々な障害を持った方と初めて出会い、一緒に行動をします。
『どうしたらいいですか?』とまずは、その方に聞いてあげてください。
そこから、コミュニケーションが始まります。」
カンニングペーパーの最後を読み上げてもらいホッ。
バトンタッチした『手と手とハウス』の方は、盲聾者とのコミュニケーション法と避難の仕方をわかりやすく説明。
これぞ、事前講習会。
そのあとの質問タイムでは
「生きていて一番つらかったことは」と聞かれ
「うっう…」
またもや、声が出ない。
なっ、なんと答えれば・・・
が、中学生に嘘だけはつくまい。
「高校教師だった夫が死んだときです」という。
誰一人、ひくことなく受け止めてくれた気がした
私より彼らの方が大人なのかもしれない。
「今後のゆめは?」と次の質問が飛んでくる
「もう、おばさんやし・・・一日一日を丁寧に生きたいです。
それと、遅ればせながら学生をしている息子の行く末を今少しみていたい。
あんたたちのおかんとおんなじですわ」
「これからも、こんな目の前に困っていそうなおばさんがいて、自分に余裕があったら・・・
話しかけられたらひびるし、まして話しかけるなんてすごい勇気のいることと思うけど」と、
終わりにようやく大きな声が出た。
声は一人で出るもんじゃない。
みんなに助けられて声は立ち上がるもの。
心と体で体験した瞬間でした。
シャイな男の子の安眠妨害をしながら、進める場面もあった。
が、実は彼が一番、話を聞いてくれていたんです
教室を出た後、廊下に出てきて、とびっきりの笑顔で手を振ってくれたんですから。
あー生きていてよかった。
おばさんは心からそう思いました。
ありがとう。
ありがとう。
一期一会に感謝!!
(福本 千夏)

六文銭’09コンサート迫る!~あしたを考える力を被災地とともに~

お知らせ~拡散希望!
【日本のフォークシーンを支えた小室等さん、及川恒平さん、四角佳子さんにより伝説のフォークユニットが、
2009年、こむろゆいさんの新加入を機に「六文銭’09」として再始動!
”うた”と”おと”を模索し続け、今に生きる70年代の”おとのば”で
懐かしく、そして新たな感動を!】
いよいよ、開催間近となってまいりました。

このコンサートの収益金は、ゆめ風基金を通じ、東日本大震災支援に使われます。

~「あしたを考える力」を被災地と共に~」
これは、ゆめ風基金の代表理事、牧口 一二が、機関誌「ゆめごよみ 風だより」の巻頭言で使った言葉です。
ある日、講演先の中学校で、
「人間だけが持っている能力があるように思うんだけど、どんな能力かなあ」と語りかけた牧口代表。
それに応えてくれたのが、ある男子生徒。
「あしたのことを考える力やろう」と発言してくれたのです。
牧口代表は「想像力」という言葉をイメージしていたのですが、
この中学生が教えてくれた「あしたを考える力」のほうがずっといい。
「あした」が見えない被災地の「震災」は終わっていません。
「忘れられるのが怖い」とおっしゃる被災地支援をゆめ風はこれからも続けてまいります。
「あした」をみることができるまで…
みなさんと一緒に素敵な音楽と、素敵な時間を共有できたら、嬉しいです。
           -記-
日時:2013年3月10日(日)開場:13:30 開演:14:00
会場:神戸新聞松方ホール
出演:「六文銭’09」小室等/及川恒平/四角佳子/こむろゆい
料金:一般前売3500円 当日4000円
   友の会会員(前売のみ)3200円
お問い合わせ
チケット:神戸芝居カーニバルtel・090-1914-4907(中島)fax・0797-77-4657
(他にもチケット販売所あります。)
実行委員会のご厚意により、東日本大震災の影響で関西に避難、移住された方
100人(1組2人まで)の方が無料招待されます。
ご希望の方はゆめ風基金までお申し込みください。
メールyumekaze@nifty.com 
TEL 06-6324-7702
FAX 06-6321-5662

当日、会場でお会いできることを楽しみにしつつ…
(長崎 圭子)

街頭募金のお知らせ

3月9日  13時~17時 
大阪なんば高島屋前にて
34回目の街頭募金をおこないます。
まだまだ寒い中での募金活動になりますので、あたたかい服装でご参加ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

大盛況でした!~バリアフリー上映会「逃げ遅れる人々」

3月3日、ひな祭りに行われた、啓発地域の防災の日の取り組み、
映画「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」の上映会が無事に終わりました!
会場にはボランティアスタッフが朝10時に集合。
地域のボランティアさん
(啓発地域のボランティアさん。一部しか撮影できず、すみません!)
ゆめ風のボランティアも10人以上来てくれました。
会場となった体育館の床にシートを張ったり、椅子を並べてくれたりと、前日からのお手伝いに感謝!
会場の様子
開場は午後1時半からだったのですが、それよりも早くいらっしゃるかたが多く、体育館内で待って頂くことに。
このあとほぼ満席状態となります。
障害当事者の方々も、いろんな障害のある方が来てくれて、
自分とは違う障害者のしんどさをわかりあえるいい機会になったのではないでしょうか。
午後二時、いよいよ開演です。
まずは、司会進行を務めてくださった、啓発地域山口東第3振興町会会長:木下さんのご挨拶。
いろいろ、走り回ってくださいました。
木下会長
続いては、啓発社会福祉協議会会長:岩下さんのご挨拶です。
岩下会長
ふらっと、ゆめ風の事務所を訪れてくれ、そこから話しがとんとん拍子に進んで「地域のみなさんと映画上映会をする!」ことになったのです。
あの日、遊びに来てくださって感謝感謝♪
ゆめ風を代表して、私:ナガサキもご挨拶させて頂きました。
そこのかた、おたふくっていわないで・・・
長崎挨拶中
さあ、大阪初、日本でも初めてのバリアフリー上映会「逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者」が始まります。


副音声制作時から、何度もみているのですが、そのたびに泣いてしまいます。
仲間の障害者の悔しさがわかる。
しんどさがわかる。
それに対して何もできない自分に腹が立つ。
いろんな涙が混ざり合っています。
74分の上映時間が、あっという間に過ぎました。
休憩をはさんで、阪神淡路大震災を経験した障害当事者のお話しを、みなさん、真剣に聞いていらっしゃいました。
野橋さん
そして、啓発地域の取り組みについて、山口本町振興町会会長の保智さんが発表。
啓発地域の取り組み 保智会長
「この映画を見て、非常に腹が立っています。なぜ、障害者がこんな目に遭わないといけないのか。この地域では、誰も逃げ遅れない、そんな体制を作りたい」と強く、決意を表しておられました。
NPO法人あすかコミュニティ
最後に、NPO法人あすかコミュニティのかたが発表、無事に「防災の日の取り組み」として、予定されたプログラムをすべて終えることができました。
『おまけ~ゆめ風:販売部の女性陣(右端が福本千夏です)
この人たち、強力なセールス力を持っております。
恐るべし…。
事務局販売部
いろいろな資料など、お買い求め頂きました皆様、感謝です!
これから、地域の防災に役立ててください!
ゆめ風はそのお手伝いもします!


地域のみなさん(町会)と一緒にイベントをするのはおそらく初めてです。
最初は戸惑いなどもあったのですが、何度も会合を重ねるごとに、親しくなれていく。
防災に、減災に「地域のコミュニティが大事」と訴えるゆめ風です。
これから、どんどん、時には言い合うこともありつつ、いざというときお互いが助け合える関係を作っていけたら最高ですね!!!
実際、新しい取り組のご提案も頂き、ひょっとしたら四月以降新年度に行えそうな雰囲気♪
詳しいことが決まり次第、またお知らせします^^v
最後になりましたが、ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました!
震災はまだ続いている。
その支援を続けていきたいと心から強く願いました。
DVD「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」は、3000円で販売中です。
上映権付きは、10,000円。
(副音声上映をお考えのかたはご相談ください)
多くの人に知ってほしい。
あの日、障害者に何が起きたのか。
それは、明日、私たちに起きることかもしれないのだから。
事務局:長崎 圭子

ヒデの救援レポート 2013年3月4日№110

●来週の月曜日は、東日本大震災3年目の入り口の日になります。
自分と他者の記憶の風化を戒め、遅れ続ける復活に視線を放ち、被災地の想いと、連帯する節目の日でもあります。
決して、祈りだけの日ではなく、新たな、具体的な行動のスタートの日であると、hideは確信します。
共に歩き続けましょう!


●社団法人・鳥取県人権文化センターの人権学習資料31
「災害と人権~災害に強い社会をつくるために~」
連絡先:鳥取県鳥取市扇町21
鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」内
TEL:0857-21-1712
●本学習のねらい
・2011年3月11日、午後2時46分、宮城県の三陸沖200キロの海底を震源とするマグニチュード9.0の地震が東日本を襲いました。
千年に一度と言われる大地震の発生です。
震源地に近い地域では一瞬にして多くの家屋が倒壊し、電気や水道などのインフラも機能しなくなりました。
首都圏では交通機関がストップし、都市機能が、完全に麻痺しました。
大きな揺れから数10分後、太平洋沿岸部に大津波が押し寄せ、津波警報が鳴り響く中、逃げ惑う人々の姿がテレビに映し出されました。
大津波の後、発生した東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故による避難も含めて、今(2012年11月現在)も多くの人々が住み慣れた土地を離れざるをえず、仮設住宅等での生活を余儀なくされています。
このように住居の問題をはじめ就労の問題、教育の問題、そして心の問題等、まだまだ未解決の問題が数多く残されています。
私たちが災害に強い社会をつくっていくうえで、防災技術、防災教育、救急医療、産業の復興など、さまざまな視点からの考察が求められます。
本書では特に『人権』という視点から災害と向き合っていきます。
私たちが生きていくうえで避けることのできない自然災害をとりあげ、そのとき、私たちの『人権』をどのように守っていくのか、そして『自然災害』から『人災』へと広がらないようにするために私たちに何ができるのか等、『災害と人権』に関する問題について考えてみたいと思います。
●人権保障の観点から次のことを考える。
1.災害に強い地域のあり方について
2.ふだんの生活においても弱い立場におかれがちな災害弱者への対応について
3.情報の取り扱い、また、噂の仕組みとその防止について
●第一部・災害と人権~
第一章:私たちの暮らしと災害
第二章:地域社会のあり方
・イ:地域社会と共助
・ロ:個人情報の保護に関して
・ハ:地域に潜む見えない壁
第三章:災害弱者と人権
第四章:災害後の精神的ケア
●第二部・災害時における情報の捉え方と人権
第五章:情報発信の重要性とメディア・リテラシー
第六章:噂と偏見、不安と差別
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これまで届けた救援金
236,894,624円(2013年2月12日現在)
内・東日本大震災救援金総額
191,385,539円(2013年2月12日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
●徳島県立人権教育啓発推進センター機関誌【あいぽーと徳島:第22号(1月発行・特集)】より転載。
連絡先
TEL:088-664-3719
FAX:088-664-3727
●災害時の障害者の人権について~徳島県人権問題講師団講師第2回研修会(2012年10月23日開催)
講師:八幡隆司さん(NPO法人ゆめ風基金理事)
講演の概要~
阪神淡路大震災の経験から、災害の状況がひどいから継続的に支援ができる団体を作ろうと立ち上げたのが『ゆめ風基金』です。
その後、私は、10年目の節目である2005年から全国各地で『障害者の防災』をテーマに話をしてきました。東日本大震災以降、この1年半はほとんど東北にいて、今は岩手県宮古市を拠点に活動しています。
……地震が起こる前にどうしておくかという話もさることながら、当然地震が起こってからも大事なことがいっぱいありますので、今回、東日本大震災で被災地に駆けつけてみて、災害前の備えと災害後の対策について改めて考えさせられました。
阪神・淡路大震災の教訓が今回の東日本大震災にあまり活かされていません。
一部は活かされたものもあるけれど、多くの命を失ってあまりにも大きな代償を払いました。
東北各地の避難所に支援に行って、避難所を運営している人たちに聞いても障害者を把握していないことが多かったです。
被災者からの要請で、避難所に洋式トイレを持って行くと、そこを運営している人たちが、
『そんなに一人一人の要求に応えていたら、統制がとれなくなるから持って帰ってくれ』と、こんな事例もありました。
避難所では生活ができないと親戚宅などに行く人が多くいました。
障害者支援に限って言えば、一番困っている人を中心に考えて支援することが大事なんですが、
『みんな困っているんだから、がまんすればいい』といいます。
でも『みんな』の中に高齢者や障害者が入っていないことがよくあります。
『大勢の人が困っているから、少数の意見は取り入れなくていい』と考えられてしまいます。
私たちは、高齢者や障害者のための福祉避難所を、阪神・淡路大震災の時に作りました。
東日本大震災では、初めて障害者、高齢者が通っている施設が福祉避難所となりました。
しかも事前に福祉避難所となる協定を結んでいたところもあって、2011年4月末に宮城県だけで113ヶ所(障害者対応のところは11ヶ所)ありました。
今回のことを教訓に福祉避難所の協定を結んでいこうという動きが高まっています。
東北の被災地では、避難所に行かず壊れた家や車などで生活している人が多くいました。
そういったところで暮らす多くの高齢者、障害者に物資が行き届かなかったのです。
『避難所の物資はそこにいる人の分しかない』というのであれば、避難所ではなく『地域避難支援センター』と発想を変えていかないと、命に関わる重大な問題につながります。
また、自分の家は被災していないという人たちは、避難所に物資を取りに行くだけでなくて、『ここは地域避難支援センターとなるところだから運営を手伝おう』と、様々な人たちが考えて集まるような仕組みが必要です。
……高齢者、障害者と一括りに考えるのでなくて、個々に支援の必要な割合いなど総合的に考えて、社会資源がどれくらいあって、どれだけ足らないかを把握して、弱い立場の人を取りこぼさない仕組みを作らないといけません。
普段からだれ一人見逃さないという考えで、どんな活動を日常的にやっているかなんです。
私は『防災』をキーワードに『人権』や『まちづくり』ができると思っています。


以上!

バリアフリー上映会迫る!拡散希望!

★3月3日に迫ってきた、映画「逃げ遅れる人々~東日本大震災と障害者」。
副音声も完成し、国内初の「バリアフリー上映会」となります。
字幕は最初からあります!
手話通訳と要約筆記つけます!
これは、啓発地域の「防災の日の取り組み」として開催されます。
日時 2013年3月3日(日)午後1時30分開場 2時開始
場所 大阪市立啓発小学校体育館
内容 映画「逃げ遅れる人々」上映 上映時間1時間17分
   阪神淡路大震災の被災障害者の話 地域の取り組み
主催 認定NPO法人ゆめ風基金/啓発連合振興町会
   啓発社会福祉協議会/地域防災センター
お問い合わせ ゆめ風基金 TEL06-6324-7702/FAX06-6321-5662
地域の防災の取り組みの一環として、上映会が行われるのは、「コミュニティ」で生きる上で大事なことですよね。
また、先にも書きましたが、副音声も完成しましたので、視覚障害があるかたにも
見て頂けると思います。
(副音声作成には、社会福祉法人 日本ライトハウス情報文化センターさんの全面協力を頂いています)
皆様、お誘いあわせの上、ご来場くださいませ。
事務局:長崎 圭子拝

そよ風のように街に出よう~84号できました!

昨年10月中旬に、福島県を訪れ、当事者お二人にインタビューさせて頂きました。
その全文が、
『障害者問題総合誌 そよ風のように街に出よう№84』に掲載され発行されました。
特集●東日本大震災シリーズ・3
大震災!原発事故、ひとびとの夢・希望の行方は、放射能汚染は、何を変えるのだろうか!
なんと、16ページにのぼる本音トークが掲載されています。
福島差別は、実は障害者差別につながるものだということや
今後の福島をどうしたいか、などが熱く語られています。
定価700円
りぼん社
ご注文・お問い合わせはメールでお願いします。
soyokaze@hi-ho.ne.jp
一人でも多くのかたに、知ってほしいと思います。
事務局:長崎 圭子

ヒデの救援レポート2013年2月25日№109

市民活動総合情報誌「ウォロ」2013年1・2月号からの転載
連絡:社会福祉法人・大阪ボランティア協会出版部
TEL 06-6465-8395
FAX 06-6465-8393
「被災地・いるからこそ見える現地の今を伝える~東日本大震災・福島から」
子を想う母の心で運営する-いわき放射能市民測定室たらちね
(福島県いわき市小名浜花畑町11-3 カネマンビル3F
開所時間:9時~5時、木曜・日曜・祝祭日、休み)
●地元の土地の汚染と健康被害から子どもと地域を守るために開所した、市井の人々による「いわき放射能市民測定室・たらちね。」
測定室の愛称「たらちね」は、母を意味する言葉だ。
2011年11月13日に産声を上げたこの市民測定室には、食品に含まれる放射性セシウムを検出できる機器4台とホールボディカウンター1台があり、専従のオペレーターが線量の測定を行っている。
ほかに土壌の測定や「ママカフェ」の開催、子どもの保養プロジェクトの募集、送り出しの窓口も開設している。
『当初は、測定機器も2台しかなくて、大変な状況でした』:と語るのは、同市民測定室の事務局長、鈴木薫さんだ。
外国製の機器のソフトは全部英語。
しかもチェルノブイリの原発事故から25年経過していたため、ウクライナやベラルーシには、セシウム137(セシウムは、筋肉や心臓、腎臓、膀胱などの臓器にたまりやすい。セシウム137の半減期は、約30年)しか存在していなかった。
そのため機器の設定は137のみ。
『事故直後の福島は、セシウム134(ベータ線を放出してバリウム134に変化する。半減期は約2年。)もありましたからね。とにかく全体のベクレル数で見て【食べられるのか】【食べられないのか】判断しました』
やがてソフトの改善が進み、今ではセシウム134、137、ヨウ素131(半減期は、約8日。甲状腺にたまりやすい。)、カリウム40(天然に放射線を出す物質で、すべての食物に、常に一定の割合で含まれている。一定量以上摂取すると自然に体外へ排出される。)の4種類が分かるようになった。(太字解説部分の参考文献『放射線になんか負けないぞ!』木村 真三監修、太郎次郎社エディタス刊)
開所から1年。
今の心境を伺うと
『達成感はないです。いつも思うのは、これがいつまで続くのか……ということです』
と鈴木さん。
原子力についでも、食べ物を測定するような生活者の視点を持つ専門家は、全くいないことも分かった。
『同時に、そこが私たちの役目だと思うようになりました。
測定結果も数字が一人歩きしないよう説明を大切にしています。』
なぜか。もうヨウ素は出ないと言われているのに出たりすることがある。
よく調べると鉛だったりする。
水も井戸水、引き水……と様々な水が持ち込まれる。
『近くに温泉があると、ラヂウムの影響が出たりします。
結果を伝えるだけでなく、自然放射線のことも含めて説明を大事にしています。』
ホールボディカウンターも然り。
家族構成や一人ひとりのライフスタイル、食べ物の好みまで問診と会話の中で把握しながら測定する。
家族で来て、一人だけ数字が違う場合もある。
そんな時は、『どうしてだろうね』とみんなで考える。
『そうすることで心が安らぎ、次にやるべきことを考えられるようになります。
それが市民測定室の役目と思っています。』
●地元の生産者と消費者を繋ぐ企画を検討中
鈴木さんたちの市民測定室には、全国から見学に訪れる人も多い。
『福島原発の心配もありがたいですが、他の原発ですよね。
自分たちの町にある原発、近隣にある原発のことを見学にこられた方も含めて、
もっと多くの人に考えてほしいですし、再稼働はしてほしくないです。』
2年目の活動に入った鈴木さんたちは、現在2つの事業を温めている。
その1つが、プルトニウムやストロンチウムを可視化するα線の測定だ。
『もう1つが地元の生産者と消費者を繋ぐ企画です。』
オペレーターが全員母親の市民測定室には、子どもに与えるなら0ベクレルの食べ物をという【たらちね基準】がある。
一方、福島は農業従事者が多くみんな農業が大好き。喜んで食べる人がいないのに作るのはあまりに切ない。
そこで、真面目に測定に来てくださる生産者の皆さんのためにも、出来る範囲で【たらちね基準】の野菜を地域の皆さんに届けられるようにしたいのだという。
なんとも頼もしい試みだ。
【掃部(かもん)郁子】
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これまで届けた救援金
236,894,624円(2013年2月12日現在)
内・東日本大震災救援金総額
191,385,539円(2013年2月12日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
吾亦紅と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、『われも、また、赤い:吾亦紅』と咲くのです。
●岡本気仙沼支援プロジェクト
東日本大震災復興支援ショップ「気仙沼まただいん」
株式会社気仙沼まただいん
神戸市東灘区岡本1-11-20アルフィー岡本1F
(通販も出来ます。)
問い合わせ等 TEL 078-200-5327 FAX078-453-2841
阪急岡本駅南口より西へ徒歩1分
岡本気仙沼支援プロジェクトとは。
17年前、阪神淡路大震災で被災した神戸「岡本商店街」が、その経験を踏まえ、
気仙沼の復興を支援する取り組み。
気仙沼の商業者が震災から復興することを目的に、お互いの顔が見える長期的な支援をしようと活動を続けています。
各種のイベントに出店もいたします。
気仙沼の名産品を買って、現地を応援しょうというショップです。
店舗には気仙沼産のグルメやグッズがずらり。
気仙沼よりのスタッフが常駐し、現地の様子や説明を聞くことも出来る。
【まただいん】:とは気仙沼の方言で、『また来てね』の意。
・広東風ふかひれスープ:350円~気仙沼産の本物のふかひれを使ったスープ。こちらは中華風の味付け。
・さんま南蛮漬け:350円4本入り。~地元の新鮮なさんまが南蛮漬け。ご飯にもお酒にもぴったり。
・気仙沼ホルモン800円500g入り。~気仙沼名物のB級グルメ。焼いてキャベツの千切りと一緒に食べたり、鍋にしたり。ご飯ともお酒とも相性◎
などなど。
一度覗いてみては。
ヒデの救援レポート2013年2月25日№109 以上