豊能障害者労働センター ~ 春のバザーに行ってきました!

気候が良いこの時期には、いろんなイベントが続きます。
5月24日(土)、毎年、5月に箕面で行われる「みんなでつくる春のバザー」に、ゆめ風基金事務局も、参加してきました。
豊能障害者労働センターホームページ
恒例となった、パゆめ風パネル展示。

丁寧にじっくりと見て下さるかたが多く、嬉しくなりました。
震災から3年を過ぎ、報道も世間の関心も薄くなりがちですが・・・。
皆さんと「忘れない」活動を続けていきます。

(アフリカ太鼓。母なる大地を思い打ち鳴らすリズムは、考えるより先に体が踊りだしたくなるんです)
ステージでは、歌や箕面高校のダンス部パフォーマンス、紙芝居など、盛りだくさんの企画が行われました。
こういうイベントの楽しみは、それぞれのテントが出す食品♪
焼きそば、パン、ところてん、きゅうりの漬物、ホルモン焼き、などなど、朝ご飯を抜いて、昼食をたっぷり食べられるよう、私の態勢も万全!!!
食器や台所用品、古着のバザーなども格安で販売していて、近所の人たちがふらっと来て、顔見知りの障害者と談笑する。そして自由に遊んで帰る。
そこには障害の壁はなかったと感じました。
地域で生きていくことを実践し続けた、豊能障害者労働センターの長年の活動に拍手を!

ヒデの救援レポート2014年5月26日№158

●「東北関東大震災障害者救援本部」世話人会が、5月16日、東京で開催されました。
ゆめ風基金からは、副代表のhideと、事務局長の橘高、理事の細井が参加しました。
・議事の要約です。
東北からは、8障害者拠点から出席があり、緊急支援時期は過ぎて、これからの支援の中から、各拠点の自立が模索される。
したがって、救援本部の役割はあまりなくなるので、一定の区切りとして、来年3月末で救援本部を解散し、以後の支援は、救援本部加盟の各団体が引き継ぐ。
残余金は、計算上、2000万円となるので、有効な使途を議論して決めていく。
というようなことが確認されました。


●東北関東大震災、障害者救援本部特集号 自立情報発信基地№11号からの転載
連絡先 TEL 042-660-7747 FAX 042-660-7746
被災地は…今 その6
「女性達は被災者であり、支援者でもあった」宗片恵美子(NPO法人イコールネット仙台 代表理事)
私たちの団体は、男女共同参画をテーマに幅広い活動に取り組んでいます。
特に防災・災害復興は重要なテーマととらえて震災が発生する前から取り組んできました。
障害に関しては当事者団体ではありませんが、災害時に女性たちが抱えた困難と障害のある方々の問題が多くの点で重なりましたので、このような発言の機会をいただき感謝しています。
私たちの団体が震災発生前からこの問題に取り組んできた背景には、宮城県沖地震の発生確率が高かったことや、95年の阪神淡路大震災の時に女性たちが数々の困難を抱えたことなどがあります。
女性たちは子育てをしていたり、介護をしていたり、障害があったり、お年寄りであったりなどさまざまな暮らし方をしています。
そうした方たちから災害を想定した時に抱える不安や心配が数多く寄せられました。
それらをふまえて「女性の視点からみる防災・災害復興に関する提言」をまとめ、各自治体や地域団体などで提言活動を行ってきました。
女性の視点とは、災害時には、女性自身も困難を抱えますが、女性の身近には子どもたちやお年寄り、障害のある方など、災害時に困難を抱える方々がいます。
そうした人々の代弁者にもなりうるという意味で、女性の視点には幅広い視点が含まれていると伝えながら活動してきました。
震災発生以降は、避難所や仮設住宅で、女性に対する支援活動を行ってきました。
また周辺の市町村では、女性たちに聞き取りをして必要な支援につなぐ活動に取り組んできました。
支援を通して、避難所に関するいくつかの課題が見えてきました。
まず、運営リーダーはほとんど男性です。
男性たちも一生懸命力を尽くしてくれているのですが、どうしても女性たちの声が届かない状況がありました。
特に空間についていえば、プライベート空間が確保できないというのは、女性にとってかなりのストレスです。
更衣室、授乳室もありません。
夜中に寝返りを打ったら、隣りに知らない男性が寝ていて、震えあがったという声も聞かれました。
また保育所も介護施設も被災し、閉鎖になり再開しない。
女性たちは、子どもや介護の必要なお年寄りを連れて避難してくる。
しかしケアしてくれる人がいない。
結果、働く女性たちは仕事を辞めざるを得ない。
そこで、私たちの団体では、2011年9月に、被災地で女性たちが、何を体験し、何を考え、どう行動したのかを記録として残すため、宮城県内の女性を対象に『東日本大震災に伴う「震災と女性」に関する調査』を実施し、1500人の方から回答を得ることができました。
調査では、女性たちが抱えた困難を「家族」、「地域」、「仕事」、「健康」各分野について具体的に質問し、洗い出しています。
多くの切実な回答が集まりましたが、一方では、女性たちが困難の中に止まっていたわけではないことも明らかになっています。
6割以上の方々が「被災はしたが、支援者でもあった」と回答しています。
隣近所の安否確認から避難所や仮設住宅での支援に至るまで様々な支援にあたっています。
そして、8割以上の女性たちが、復興計画の策定の議論の場に女性の参画が必要であると答えています。
この震災を経験し、意志決定の場に女性の声を届けなければならないと実感したのです。
では、復興計画にどのような内容をもりこんだらいいかについては、「障害のある人や妊産婦・病人・高齢者・子どもなどのニーズをふまえたサポート体制を整備すべき」:が最も多い回答でした。
女性たちは、家族も含め困難を抱えた人たちのケアにあたり、なんとかこの震災を乗り切りました。
しかし、結果、体調を崩し、仕事も失うという状況を抱えました。
これは、個人的な課題としてではなく社会的課題として取り組んでほしいという女性たちの切実な声です。
ケアを負担するのがいやなのではなく、個人には限界があったということです。
そして2番目に回答が多かったのは、「女性の地域防災リーダー、災害復興アドバイザーを育成し、地域に住む人々の支援体制を実効性のあるものにする」です。
3月11日の午後2時46分、地域には男性は少なく、子育てをしていたり、介護をしていたりなど圧倒的に女性たちが多かったのです。
女性たちが自分たちで地域を守らなければならないと実感した瞬間でもありました。
日常、実際に地域を支えているのはほとんど女性たちです。
しかし、女性たちは、マンパワーとして地域を支えていてもリーダーシップを発揮するところには少ないのが現状です。
災害が起きた時に、しっかりと判断をして地域を守るというパワーが発揮できなかった。
それをふまえって人材育成をしてほしいということです。
私たちは、これらの調査結果を「男女共同参画の視点からみる防災・災害復興対策に関する提言」としてまとめ、全国発信しております。
この提言の基本にあるのは、人権と多様性への配慮です。
今年は、「女性のための防災リーダーの養成講座」を開講しました。
人材を育成し、女性たちがリーダーとして地域で力を発揮できるようなシステムを作って行きたいと考えています。
今は講座を終えた受講生が自分たちの住む地域で避難所ワークショップ等様々な取り組みを行っています。
この養成講座は、毎年継続し人材の蓄積を図っていく予定です。
女性と男性が地域で協力し、責任をもって地域防災に関わることは、多様な方々への支援につながるものと思い、今後も取り組んでいくつもりです。(2013年12月:仙台市民シンポジウム要約)
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これまで届けた救援金
301,661,224円(2014年4月4日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,252,139円(2014年2月28日現在)
ただいまの基金残高
238,331,044円(2013年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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近畿ろうきんとの共催イベントお知らせ

★第一回ゆめ風であいましょうin大阪/近畿ろうきん「社会貢献プロジェクト・すまいる」
「近畿ろうきん東日本大震災復興支援定期預金サポートV報告会&感謝の集い」を行います。
出演は、道上洋三さん、 清水哲さん、 小室等さん こむろゆいさんです!
2014年7月12日(土)14:00開場 14:30開演
近畿ろうきんメインホール
定員200名(先着順)
事前にお申込みください。

参加協力費:前売2000円 障害者1000円 介護者1000円
大阪市西区江戸堀1-12-1 ろうきん肥後橋ビル12階
大阪地下鉄四つ橋線肥後橋駅10番出口直結
大阪地下鉄御堂筋線・京阪淀屋橋駅・京阪中之島線渡辺橋駅
周辺地図はこの下をクリックしてください。
周辺地図
主催:認定NPO法人ゆめ風基金/近畿労働金庫 地域共生推進部
お申込み・お問い合わせは、認定NPO法人ゆめ風基金
TEL06-6324-7702/FAX06-6321-5662

くわしくはここをクリックしてチラシ(PDFファイル)をごらんください。

イベントご報告そのⅡ

五月晴れの5月17日、東淀川区の「第12回 つどい福祉まつり」に参加してきました!

会場は、淡路地域福祉・生活支援センター。
2014年5月17日つどい福祉まつり
つどい福祉まつり実行委員会委員長・山中多美男さん
広場では、焼き鳥、パン、チヂミ、うどん、古着や食器等のバザー店がたくさん出店。
私も、100円でシャツを買ったり、150円でトートバッグを買ったりと、楽しい時間を過ごせました!
ゆめ風基金も出店!
ロビーでは被災地の様子などのパネル展示を行いました。

(ゆめ風基金の  右 八幡さん、  左 細谷さん。笑顔がいいでしょ!!)
つどいホールでは、和太鼓演奏や、紙芝居などが行われ、各所に募金箱が置かれ、ゆめ風基金理事の八幡さんが、
3年経った今も、復興とは程遠い東北の現状報告を行いました。
あの震災を忘れずに、復興へ力を注ぎつつ、今後起きるかもしれないいろいろな災害を防ぐ日々の努力にもつなげていこうという気持ちをみんなで共有できました。
こんなイベントが、どんどん増えたらいいですね。
出店していた皆様から、合計41,929円の募金を頂きました。
ありがとうございました!
来年もまたお会いしましょう~

イベントのご報告~大東市

先日、大東市で「憲法週間記念のつどい」が行われました。

「さとう宗幸 トーク&コンサート」
会場の大東市立総合文化センターは、定員1200人の観客でいっぱいに!
宮城県育ちで仙台市在住のさとう宗幸氏は、東日本大震災後、岩手、宮城 福島三県の被災地をはじめ
全国で支援コンサートを積極的に行っています。
また、ゆめ風基金の呼びかけ人として、関わり続けてくださっています。
この日も、トークタイムでは、ゆめ風基金 牧口一二代表理事と、
命を守り、つなげていくには、まずは戦争をしない、平和を守ることが大事だと話されました。
ダンディな低音ボイスはますます磨かれ、心に響く歌の数々でした。
NHKで時折流れる「花は咲く」は、ほんとうに元気に明日を夢見る人への応援歌だと思います。
東日本大震災からの復興と現状のパネル展も同時に開催。
風化してしまう戦争や震災のことを考え、直に知るよいイベントでしたと来場者の皆さんの声。
寄金の呼び掛けにも耳をとめてくださいました。
募金総額  181,306円
ご参加、ご協力、ありがとうございました!

振込用紙のコメントご紹介

皆様から頂いた振込用紙を見ていると、本当に励まされます。
ゆめ風を応援してくれている方がいる。
そのことを実感できて、今日もがんばろー!と思えます。
今回も、「ありがとうございます!」の気持ちを込めて、皆様のコメントをご紹介させていただきます。
◆3・11で生き方を問い直されたはず。なのに相変わらず、自分のことのみで、精一杯の日々・・・(愛媛県松山市)
◆ブログ、読みました。移動送迎の支援、大切ですね。必要だからだけではなく、行きたい時に、行きたい所へ行く手段があるということが、大切なんですね。(大阪市平野区)
◆ほそく長く続けていけたらなって思っています。ゆめ風、がんばってください!(愛知県豊田市)
◆日がたてばたつほど、福島が切なく思われ、自分の無力さを情けなく思います。(滋賀県甲賀郡)
◆3月31日で定年退職しました。お役に立てたら…と、思いまして。(北海道旭川市)
◆長生きして、ずっと支援し続けたいと思っております。スタッフのかたの健康をお祈りしております。(神奈川県横浜市)
◆第二回東日本大震災チャリティーフリーマーケットを開催。寄付させていただきます。お役に立てれば、幸いです。(埼玉県新座市)
◆地域生活を支えるための変わらぬ活動に、敬意を表します。(東京都世田谷区)
◆少しの支援ですが。東北を忘れないために。(大阪府寝屋川区)
◆私ができる長い支援が、私の生きがいになるよう、生きている限り続けたいと思います。
(埼玉県川口市)
◆自分達の自由な生活、自由な思想・誰も殺さず、殺されないために・・・負けないぞ!(埼玉県比企郡)
◆東日本大震災があってから、「つもり貯金」を始めました。美味しいものを食べたつもりとか、○○を買ったつもりとか・・・その一部をゆめ風さんに。(東京都日野市)
◆少しでも続けていきます。皆さん頑張っているんですもの。(大阪府箕面市)
◆お便り拝見しています。この時期は、暑かったり、寒かったりしますが、皆さん、どうぞおからだ大切に。(東京都荒川区)
◆今年も世界自閉症啓発デー。700人のかたが、ご参加くださいました。微力ながら支援させていただきます。共にがんばりましょう。(大阪府高槻市)
◆現場で動いてくださる方が、明るい笑顔で過ごしていただけるよう願っております。(滋賀県甲賀市)
◆少しでもお役に立てていると思うと、心が温かくなります。(兵庫県揖保郡)
◆今年の桜、どうでした?小さな花が集まって咲き誇る桜になるように、小さな力を送ります。(大阪市平野区)
今年の桜は、あっという間に散っていきました。
でも、ゆめ風の支援は生き続けます。
いろんな被災地で・・・。
ありがとうございます。
皆様もどうか、無理はなさらないでくださいね。

街頭募金のご報告

先日、5月10日、なんば高島屋前で、街頭募金活動を行いました!
当日はとってもいいお天気で、気温も26度。
今年初めての夏日でした。
西日が強く、顔の右半分が日焼けして、ひりひり・・・。
学校帰りに少し照れくさそうに募金してくれた高校生。
一緒にいた友達が、
「○○高校の誇りやんか!」と言ったり・・・。
奇抜な衣装で通りを歩いていた、お笑い芸人さんが寄附してくれたり・・・。
いろんな人が行きかう街角で、ひとつひとつの出会いに感謝です。
ずっと参加してくれる人、最近来るようになった人、みんなとまた来月、募金をします!
良かったら、お越しくださいませ!
募金総額 72,836円
参加人数    36人
皆さんありがとうございました!
(K・N)

イベントご報告

ゆめ風ネット・さいたまの「わらじの会」吉田さんから、”ゆめ風さいたま”後援のコンサート報告をメールで頂きました。
コンサートは、5月10日、「浦和コミュニティセンター」で、車いすの歌姫・朝霧 裕さんなどをお招きし、開かれました。
東北支援を音楽で応援しようというこのイベント。
ロビーでは、ゆめ風基金のパネル展示も行われました。

(震災直後の様子や数々の支援活動写真に見入る来場者の皆さん)
「復興にほど遠い東北を忘れない。」
そう、皆様にお伝えできたイベントだったようです。
(収益は、経費を除き、後日、ゆめ風基金に寄附されるとのことです)
ご協力くださったみなさま、お疲れさまでした!

ヒデの救援レポート2014年5月12日№157

5月1日から4日まで、歌で有名な「野崎観音」で、大東市と共催で「人権パネル展示・被災障害者パネル展」を行い、9日には、これも大東市と共催で、大東市総合文化センター「1200名収容のホール」で、「震災を忘れない・生命を守り、つなげるために。咲かそう花を~」をテーマに、歌手のさとう宗幸さん、ゆめ風基金代表理事の牧口さんのトーク&コンサートを開催して、大盛況でした。
ゆめ風基金には、連休はありませんでした。(泣)


●東北関東大震災障害者救援本部特集号№11「自立情報発信基地」からの転載。
連絡先  全国自立生活センター協議会
TEL 042-660-7747 FAX 042-660-7746
「被災地は…今」その5
「毎日が綱渡り・郡信子」(さぽーとセンターぴあ施設長・南相馬市)
今日2月18日、福島市に来ています。
私のいる南相馬市から福島市に行く道は、一つ。
しかしながら、2週連続で降り積もった大雪の影響で、その道は、通行止め。
今朝も、警備の人が立っていて、3年前のあの日が彷彿されました。
関東甲信地方も未だかつてない大雪に道路が渋滞し、身動きが取れない、除雪が追いつかず、孤立、物流の停止、死亡者…テレビの情報しかなく、そこから入ってくる映像は、まるで3年前のよう。
安否確認、炊き出し、物資搬入、救出…。
大雪相手での困難さ。
「もう3年…」と思っていたが、3年経っても、なぜか歯がゆさで心が押しつぶれそうです。
私たちの日常は、「あの日」=「震災」の前か後かで区切られています。
言葉の端々に、「震災前は○○だった。」「震災後に○○になった。」のように。
私の所属するNPO法人さぽーとセンターぴあの就労Bの「ビーンズ」は、利用者さんが倍増して、全国から自主製品の注文を頂き、仲間のみんなは、やりたい仕事をみつけ、仲間や職員との会話を楽しみ、すこぶる明るく穏やかに良い仲間関係が出来ています。
人と人との繋がりの賜物と思います。
生活介護の「ぴーなっつ」は、高齢で一人暮らしや仮設住宅の方等に、身内同様に関わり生活そのものを支える必要性があり、また、親の高齢化、家庭状況の変化により、やはり、生活そのものを支えざるを得ない状況等があります。
相談支援の「そらまめ」も、病気と向き合う人、独居の人、親の健康問題や介護者が増えたことにより本人に手が回らない等の理由で、入所やショートスティ、グループホームなどの相談が増えています。
法人の問題になりますが、職員不足が深刻です。
避難退職し、新人の職員がほとんどでは、特に、障がいの重い方への対応は困難な状況です。
気持ちがあっても、日々苦しくなってきます。
少ない震災前からの職員も経験年数があったわけではなく、「教える」とか「伝える」という役目は大きな負担で、こちらも潰れそうになりながら毎日奮闘してくれています。
南相馬市全体的に、放射能の関係(30キロの線を引かれたことにより)で、子どもさんのいる若い世代は避難し、なかなか戻るには至っていません。
家族が分かれたまま、高齢者がこの地に残っていて、高齢化率はぐっと高くなっています。
そして、そのような方や、病人、障がい者を介護する「働き手」も年齢が高くなっており、その数は依然として少ないままです。
高齢者サービスの建物は建設されていますが、働き手が見つかりません。
あるファミリーレストランのアルバイトの時給がなんと1200円です。
給料を上げてもなかなか見つからないのが現状です。
求人を出していますが、連絡はありません。
このような中で、ますます利用希望者が増え、生活の困難さからさまざまなプラスの支援を求められ応じなくてはいけない現況。
そうしなくては、助かった命がまた脅かされます。
この状況が、いつまで続くのでしょうか?
もちろん、明るい兆しでこのままいけると思ったこともありますが、毎日が綱渡り状態です。
ソチオリンピックで、19歳の羽生結弦選手が「金メダル」を取りました。
強靭な精神力だと思います。
彼も仙台出身で被災者です。
「スケートなんて続けていて良いのだろうか?」と一度は、辞めることも思ったそうです。
でも、続け、たった3年でこれだけ感動を与えるすばらしい成果を遂げました。
「たった3年」で成し得た功績、「もう3年」と思うしかない自分を奮い立たせるのは、やはり、利用者さんの「笑顔」なのでしょう。
この「笑顔」に助けられて、「これから」の年月を重ねていきたいと思います。


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これまで届けた救援金
301,661,224円(2014年4月4日現在)
内・東日本大震災救援金総額
255,252,139円(2014年2月28日現在)
ただいまの基金残高
238,331,044円(2013年12月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
とうほくと書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景
「吾亦紅」と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、「われも、また、赤い『吾亦紅』」と咲くのです。
●社会福祉法人「えんぴつの家・機関誌 えんぴつの家だより」№347から転載。
連絡先 TEL(078)252-0109 FAX(078)231-5281
「被災地に仮設住宅がなくなる日を目指して、『いちいちバザール』」を開催し続けます
東日本大震災では高齢者、障がい者、児童などの社会的弱者に大きな被害がおよびました。
阪神淡路大震災の時もそうであったように、特に障害者のなかには所属する事業所の生産商品の販売場所が少なくなったり、販売の機会が奪われたりして、就労を通しての自立の機会を失った方が多くおられます。
こうした障害者の事業所に対して、中央区内の各種地域組織、団体、行政等が連携し、被災地の障害者作業所の製品を販売することによって支援しょうと 、2011年6月に立ち上げたプロジェクトが「いちいちバザール」です。
東日本大震災のあった3月11日を忘れないという思いから、毎月11日に東北被災地の障がい者事業所商品と、中央区内事業所商品の販売バザーを開催し、3年が経ちました。
しかし、東北の被災地ではまだまだ復興にはほど遠く、継続した支援が求められています。
「仮設住宅がなくなる日を目指して」とは、20年前、神戸へ全国から駆けつけてくれたボランティアたちの合い言葉でした。
ちなみに、神戸では「その日」は5年後でした。
「いちいちバザール」はこうした東北への支援だけでなく、私たち神戸市民への防災の呼びかけでもあるのです。
阪神淡路大震災を経験した私たちも新しくよみがえった町で暮らしていると知らず知らずあの体験を忘れていきます。
遠からず起きるといわれる南海トラフ大地震に備え、ますます防災の意識を高めなければなりません。
毎月11日にお互いに確認し合う場、それもまた「いちいちバザール」の役割です。
また、中央区内のイベントにも参加し、広く区民の方々にも呼びかけています。
開催日時および場所:毎月11日 11時~16時
         JR神戸駅山の手地下・サンポルタ広場
主催:中央区自立支援協議会、防災部会
協力団体:デュオこうべ、中央区役所、中央区社会福祉協議会
以上

コンサートのお知らせ

初夏のような日差しが降り注ぐ今日この頃。
皆様にお知らせです。
ゆめ風基金の呼びかけ人代表を続けてくださっている、小室等さんのコンサートです!
淡路ワールドパークおのころ内レストラン「イル・マーレ」で、

「小室等コンサート『ゆめを風にのせて…』
6月16日 18:00開場、19:00開演!
2,500円(一般)
1,500円(障害者と介助者)
1,000円(高校生以下)

チケットのお申し込みは、
コラボ玉造 fax 06-6763-0211
メール tamazo@fanto.org


阪神淡路大震災から来年で20年です。
その前年に、パギやんこと趙博さんが企画。
こむろゆいさんとのコンビ「Lagniappe」、ゲストに「パギやん」、「はるまきちまき」さんを迎えて行われます。
東日本大震災で被災された方々に思いを馳せながら「忘れない」ことを改めてみなさんと共有できればと考えています。


皆様のお越しをお待ちしています!