【今年の8月16日の「ゆめ風基金設立20周年記念コンサート」をよろしくお願いします!】
前回からの続き
「東北関東大震災障害者救援本部特集号:№14号」より転載
全国自立生活センター協議会
TEL 042-660-7747
FAX 042-660-7746
●阪神淡路大震災では5年で仮設住宅は解消されましたが、東北沿岸部は山を切り崩し造成してから復興住宅を建てるということで、7~8年経っても仮設住宅が解消するかどうかが見えない状態です。
中心市街地が流されたところではその後どのような復興をしていくかについて、計画は出たものの住民合意も未だできていないという状態が続いています。
私たち救援本部では地元での担い手を育てていくため、震災後1年目にあと3年は支援を続けていこうと決めました。
ただそうはいっても4年近く支援を続ける中で、緊急支援は終了したといってよいと思います。
地元拠点のほとんどは現在法律に基づく福祉サービス事業を模索し、今後まだまだ続く被災地の福祉を担うにあたって、支援金以外の収入を検討しています。
仮設住宅が復興住宅になっても不便さには変わりなく、まだ続いていく移送サービスについても、日常的にどのように運営していくのかが求められています。
また福島県については復興というにはほど遠く、未だ原発による被災が続いている状態にあります。
福祉を担う若者の流失が続き、ヘルパーなどの担い手もいない状態が続いています。
このような状況に我々が、「どこまで、どのように支援ができるのか」は定かではありませんが、少なくとも今後も被災地を見守り、いつでも支援ができる準備をしておくことが大切です。
●被災地の今後
神戸では一旦人口が減ったものの、今では震災以前よりも多くの人が住んでいます。
東北沿岸部では震災前から人口流失が続き、震災によってそれがより顕著になったといえます。
少なくとも10年、20年経ったからといって、震災前の人口に戻ることは考えられません。
今後求められるのは息の長い支援であり、例えば地元の生産物を全国の人が買い続けるような仕組みであり、震災でつながった地元と全国ネットワークの仕組みをどう生かすかということだと思います。
私たち障害者の立場から見ると、東北沿岸部は福祉の面で相当な遅れがあり、自立生活をしている障害者がほとんど見られない状況なので、そうした福祉基盤の底上げを外部からどう支援していけるかということが課題になると思っています。
救援本部としては緊急支援が終わったということで解散にはなりますが、今後もそれぞれのネットワークで東北への支援を続けていく事を確認しています。(八幡隆司)
●(東京)救援本部解散に伴いまして、この2月で支援金の受付を終了します。
4年もの長きにわたり、心からの感謝です。
街頭での募金活動、イベント会場や団体事務所に置かれた募金箱、定期的に届けてくださった方、年金の中から送ってくださった方、匿名の方、事務所まで足を運んでいただいた方、本当にありがとうございました。
「顔の見える支援」をと思ってきましたが、励ましのメッセージや季節ごとのお便り機関紙の感想など、被災者だけではなく支援金を送ってくださる方々のお顔も見えたように思いました。
3月末で会計を締めまして、決算に入ります。
決算報告は、機関紙で公開してお知らせいたします。
なお今後、被災時の障がい者救援金は、ゆめ風基金が引き継ぎます。
ゆめ風基金は阪神淡路大震災をきっかけに、緊急時に備えておこうと発足しました。
これまで、地震、噴火、豪雨、台風~さまざまな自然災害がおこり、「ゆめ風基金」からは海外を含めて被災地の障害者・児に届けています。
今回の救援活動も当初はこの基金を元にしております。
お気持ちをこちらに寄せていただけるよう、お願いいたします。
ゆめ風基金振り込み先
郵便振替口座 00980-7-40043 ゆめ風基金
「逃げ遅れる人々」DVDは、これまで通り扱います。
救援本部の事務所やスタッフは、当面夏頃まで引き続きます。
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これまで届けた救援金
332,850,649円(2015年3月2日現在)
内・東日本大震災救援金総額
269,642,139円(2015年3月2日現在)
ただいまの基金残高
258,818,333円(2014年12月31日現在
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、郵便振替口座 00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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