広島避難所訪問ー被災地NGO恊働センターからのご報告を転載ー

被災地NGO恊働センターからのご報告を転載いたします。
土砂災害にあわれ避難所でお暮しの方の声を聞き、
私たちのすべきことを教えてくれる報告文です。
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8月29日・広島県安佐南区にある八木小学校に行きました。
八木小学校はピーク時で200人以上の方が避難していましたが、
現在は半数の100人ほどです。
日中は、お仕事に行かれる方、自宅を片付ける方など、様々です。
でも、まだ避難指示区域やライフラインの確保などが優先され
片付けたくても片付けられなかったり、お年寄り一人ではなかなか作業もできず
ボランティアも少ないので、片付けが思うように進まず、
避難所で悶々と一日を過ごしている方もいらっしゃいます。
土石流や濁流が家の中まで押し寄せ、60センチくらいまで足が水の中に埋まり、
4時間くらい水の中にいたという人もいらして、
水が恐いからずっと半ズボンでいるという人もいらっしゃいました。
「ほんとに水は恐ろしいよ」「恐ろしかった」という声が聞こえてきました。
土砂や岩が凄く、家の中にまで岩が入ってきて、
隙間が数十センチくらいしかなく、掘り出せず、何もせずに帰ってきたという人も。
避難所では、何もすることがなく、最初に逃げてきたときのズボンが入らなくなった。
お酒もここへ来てから一滴も飲んでなのに、太っちゃってね。こんなの初めてだよといわれる方も。
小さなお子さんを持つ若い女性の方は、足湯をしながら、「足湯で便秘が治るかしら」と。
避難所では、毎日お弁当や炭水化物ばかりで野菜がないからずっと便秘だとか。
彼女は「一度野菜たっぷりの豚汁が炊き出しに来たとき、それが一番おいしかった」とつぶやきました。
ちょっとでも煮炊きができれば、インスタントのお味噌汁にネギをはなって、
サラダをあいているお店で買って・・・。
避難所の改善をまだまだ求めていかなくては。
被災者の疲労も、すでに限界を超えています。
もちろん家の片付けなどを、優先的に行わなければなりませんが、
それも、休憩をしながらでないともちません。
一日二日で終わるような土砂の量では到底ないのですから。
避難所には地元の多くのボランティアのみなさんもたくさん関わっています。
しかし、一週間も続くと疲労の色は隠せません。
ボランティアも、交代の時期にさしかかっています。
被災された住民の中でも、被災翌日から自宅前にイスやテーブルを並べて
一瞬でも被災を忘れるように、憩いの場を提供している住民もいるそうです。
いっしょに足湯をした女の子は「あ~幸せじゃ~」と言ってくれました。
まけないぞうをプレゼントすると「きゃーかわいい」と、遊んでくれました。
(まけないぞうは、被災地NGO協慟センターのタオル型自主製品です)
こんな出来事が、辛い災害をほんの一瞬忘れさせてくれます。
2日の速報で、
大規模な土砂災害で安佐南区のおよそ3万人を対象に出していた避難指示と避難勧告のうち、
午前11時半ですべての避難指示が解除、、
八木地区と緑井地区の一部を除いて避難勧告を解除されました。
一段とボランティア活動が、展開されることを願います。
被災地NGO恊働センター
〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
TEL:078-574-0701/FAX:078-574-0702  E-mail:info@ngo-kyodo.org

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