ヒデの救援レポート 2013年8月12日№132

●先週、1週間、被災地障害者センターいしのまきの箕田さんを中心に、石巻と東松島から、研修・交流として、障害児とその親たち、10名あまりが、来阪されました。
京都の水族館、NHK大阪の見学。
その他に、関西各地の障害者団体との交流を精力的に行われました。
またひとつ、つながりの輪が広がりました。
●東日本大震災障害者救援本部・おおさかの会合が、7月18日に開かれました。
その会議レジュメから。
①基本的な課題
2011年3月11日の東日本大災害から、2年4ケ月が経ちました。
「復興」への取り組みが続けられていますが、多くの課題が残されています。
多くの人たちが仮設住宅で暮らし続けていますし、障害者にとっては、「移送サービス」の継続や「地域生活の基盤づくり」など多くの課題が残されています。
また、福島においては原発問題が続いています。
・被災地現地における障害者の「生活」と「労働」そして「交通」の問題など多くの課題に継続して取り組んでいくことが必要です。
②救援活動の経過と現状
●次号に続きます。


●NPO法人・自立生活センター・いこらー機関誌・夏号からの転載
連絡先:TEL&FAX 072-488-7334
●いこらー第1回公開セミナー「命をつなぐ、人と地域のつながり~東日本大震災の教訓から学ぶ」
「つながり」とは?~
報告・大薗拓郎(この人は、1年以上、宮城県と石巻に被災障害者支援に入っていた人です。)
2013年3月2日(土)、岸和田市立サン・アビリティズ:自立生活センター「いこらー第1回公開セミナー『命をつなぐ、人と地域のつながり』~東日本大震災の教訓から学ぶ:つながりとは?~」のコーディネーターをさせて頂きました。
2011年3月11日に東日本大震災において甚大なる被害をもたらし、多くの人々の命が奪われました。
特に障害者の方々も命を奪われ、または被災後の避難生活で多くの困難にさらされる現実がありました。
わたしは震災の障害者支援ボランティアとして、主に宮城県で1年3ケ月の活動をしてきました。
その活動については前号「いこらー通信」に書かせて貰いました。
今回はその活動において被災された方と被災したにもかかわらず、障害者支援をされた二人を岸和田市に招き、震災の現実と被災時の障害者支援について講演して貰いました。
今回の企画の意図としては、震災の現実を被災者の方から直接語って頂くと同時に、被災地の障害者の現実とその支援のあり方を岸和田市の方々に知って頂き、今後、必ず起こるであろう震災に対する防災について参考にしていただければとの思いでした。
また、岸和田市とは距離的に遠い、宮城県南三陸町の方々と、人と人が、地域と地域が繋がるきっかけとなり、今後数年は続くであろう震災の傷跡を一緒に乗り越えていく架け橋になる意図もありました。
セミナーには30名ほどの参加者に来て頂き、大変感謝しております。
参加者の真剣な眼差しと期待に、わたしは答えられたのか少々不安を感じながらの講演でしたが、防災について真剣に考えてくれた方や、実際に南三陸町に赴きボランティア活動をされた方々もいて、南三陸町と岸和田市の人と人の、地域と地域の繋がりとなる一助になれたのかなと胸を撫で下ろしています。
被災地障害者支援ボランティア活動を通じて最も教えられた事は、人と人の繋がりが命を救い、また人生の希望にもなるということです。
今後も被災地の支援企画を実行しますので、その折りにはご協力のほど、宜しくお願いします。


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被災障害者支援ゆめ風基金が届けた救援金総額は、
250,305,994円(2013年8月9日現在)
内・東日本大震災救援金総額
204,796,909円(2013年8月9日現在)
ただいまの基金残高
263,041,882円(2013年5月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のhideの風景
●「いこらーセミナー報告」からの転載
・先日はお伝えする機会をいただき、本当にありがとうございました。
被災し、避難し、津波で建物の7割が流出した地域で生活しつつ、支援者としても生きている私たち。
この経験がみなさんの防災や復興について考える一助になれば……という気持ちでお話をさせていただきました。
当日は災害への備えについて4種類お伝えいたしました。
1つめは物。
食料や水、薬や懐中電灯などライフラインが途絶えた場合に、まず自分や家族の生活を守る物です。
2つめには行動。
身を守り逃げること。
家族や近所の方々などと、避難場所や避難路、連絡方法を確認しておくことも今できる防災です。
今回のように携帯電話も使えない状況では、普段からの情報の共有がとても有効でした。
でもその物も行動も逃げようという心の準備がないといきません。
だから、3つ目には意識。
今回も、ここは大丈夫だろうと逃げなかったという悔やみきれない話を何度も聞きました。
自分の身は自分で守る、自分で考えて自分で行動する、といったことを日頃から意識しているだけでも、有事に適応しやすい心体が養われると思います。
そして4つ目が、今回の命題でもあるつながりの構築です。
これは震災事の共助を自然な形で機能させるために、今だからこそ出来る大切な防災だと思います。
つながりを作るなんて組織的に考えると大変ですが、自分1人でも出来ますね。
例えば、社会参加を心がける、大切な人と温かな関係を持ち続けるなどです。
そういう関係を持っていれば、そこにはステキな共助が生まれ、ひいては災害に強い地域につながるのではないでしょうか。
結局、地域も国も個人の集まりなのですもの。
あのような大災害が起これば、またきっと無数の哀しみが生まれるでしょう。
相手は地球なのでそれは仕方がありません。
でも、その中にあっても、少しでも幸せに生きたい、大切な人を守りたい。
そう準備するのが、防災だと思っています。
当日はたくさんの方々の真剣なまなざしに会え、とても嬉しく充実した時間でした。
会場にいらっしゃったケンちゃんは、その後私たちの子ども広場へ何度もお越しくださり、美味しいたこ焼きを子どもたちに振る舞ってくれています。
素敵なつながりをいただきました。
皆様も、もし東北へお越しになることがあれば、ぜひ南三陸町の私たちへも足を伸ばして下さい。
キラキラした子どもたちとお迎えいたします。
このたびは本当にありがとうございました。
NPO法人・奏海の杜(旧被災地障がい者センター南三陸)事務局:太斎京子
以上

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