●七夕の翌日の7月8日は、昨年に亡くなった、阪神淡路大震災から、被災障害者支援の活動に奔走されていた、
故・大賀重太郎さんの1周忌。命日です。
hideは、深く想いをいたし、合掌しました!
●福島県被曝問題に関する調査報告・ゆめ風基金理事:福永年久●その1
4月17日(水)午前
郡山市の介護事業所「たいむIL」
利用者、職員へのインタビュー
支給されたフランス製のガイガーカウンターで線量を毎日計測し、記録をつけてきたが、最近は週に何回かしかつけていない。測り方は、屋外に出てすぐのところで、地面から1cmの高さと1mの高さで測る。
2011年6月3日 屋外での記録
地表1cmで1.13μSv/h、地上1mで0.86μSv/h(マイクロシーベルト毎時)。
年間被曝量に直すとそれぞれ9.8mSv(ミリシーベル)、7.5mSv。
2013年3月15日 屋外での記録
地表1cmで0.33μSv/h、地上1mで0.34μSv/h。
年間被曝量に直すとそれぞれ2.8mSv、2.9mSv。
2012年6月14日 屋内での記録
室内玄関付近で0.37μSv/h、室内中央で0.41μμSv/h。
年間被曝量に直すとそれぞれ3.2mSv、3.5mSv。
2013年3月15日 屋内での記録
室内玄関付近で0.29μSv/h、室内中央で0.33μSv/h。
年間被曝量に直すとそれぞれ2.5mSv、2.8mSv。
このとおり、今日も年間被曝線量は1mSvを確実に超えていることがわかる。
しかし、被曝している福島の当事者たちにとっては、日々計測している被曝線量が少しずつ下がってきているのを直接見ており、日常生活の中で慣れてきている。
「被曝こわい。がんになる確率高くなるし。でも、感覚がマヒしてきている」
「被曝についての意識は下がってきている。はじめのころは避難訓練でいわき市や相模原へ1~3泊したけど、今はもう高速道路無料もなくなったし」
という声が聞かれた。
「食べ物も水も気にならなくなってきている。マスクなんかもう誰もしていない」
「被曝はこわいけど、わかんないです」
「当初はこわいなあと思ったけど、今は考えてないです」というように、日常生活の中でしだいに感覚がマヒしてきた様子がうかがえる。看護師に聞くと「子どもには登下校時にマスクをさせています」
「小学校や幼稚園では今でも外で遊ぶ時間を30分とか1時間以内に制限しています」
「福島県では子どもの肥満が増えており、体力の低下が数字に出ているという調査結果があります」という。
4月17日(水)昼食時
・就労支援B&介護事業所「ワークIL」
利用者、職員へのインタビュー
利用者9人中60代が2人いて、最年少で44歳という年齢層。
もともと就労支援Bで子ども向けのオリジナルストラップなどを制作してきた。
ところが、福島第一原発事故が起きた2011年に子どものいる世帯の多くが県外に引っ越していったので、販売会をやっても子どもがいなくなってしまった。
そのため、今では介護事業が主になっている。
15歳と20歳になる子どものいる利用者に聞くと、
「1年くらいはすごく気にしてマスクしたり、表に出ないようにしたり、子どもを外で遊ばせないようにしていたけど、最近は慣れてしまって、意識低くなった。高校も最初は1時間までと言ってたけど、今は何も言わなくなった」という。
来年から高校生になる子どもについては「県外の寄宿学校に行かせたい」と希望している。
食べ物については、産地をみて買うようにしており、昼食は弁当を持参する人も少なくないらしい。
職員にも話を聞いた。
「郡山市はこれまで除染は公共の場所だけ行ってきて、一般住宅の除染はやっと今年からはじまり、線量の高いところから順にやっています。ようやく業者がうちにも来て、もってきたドラム缶みたいな容器の容量から、庭の土は1cmしか削れないと言われて呆れました。それって逆でしょ?しかも、削った土を容器に入れても、保管場所がまだ決まってないので、庭に置いておくか?埋めておくか?決めるように言われたので、埋めてもらいました。保管場所が決まったら、取りにくると言われましたが、いつになるかわかりません」
続く~
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これまで届けた救援金
244,744,624円(2013年6月25日現在)
内・東日本大震災救援金総額
NEW!
199,235,539円(2013年6月25日現在)
ただいまの基金残高
261,092,105円(2013年3月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のボクの風景
【吾亦紅】と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、
『われも、また、赤い』『亦紅』と咲くのです。
●神戸・社会福祉法人えんぴつの家機関誌337号からの転載「えんぴつの家だより」
・連絡先:TEL(078)252-0109 FAX(078)231-5281
以前にこのレポートでもお知らせした「廃校になった、大学の備品を東北の障害者団体に届ける」活動のその後です。
●無事届けました『東北へ備品を』プロジェクト
・東北の被災障害者支援プロジェクトにたいするご支援、本当にありがとうございました。
5月24日と25日に10トントラック1台と4トントラック2台で仙台市の2つの事業所へ備品などをお届けしました。
先日、53人の方々に机や椅子を校舎から運び出していただいたときには、あまりにも多いので、どうして運んだらいいのか、運送費はどのくらいかかるのかと心配になって、
「カンパをもう少し続けます」と申し上げたところ、続々とカンパが届けられ、
合計54万2千円となりました。
何とか運送費用などをクリアできホッとしました。
こころよりお礼申し上げます。
25日はトラックを見送って神戸へ帰ってきて理事会・評議員会を開きました。
挨拶の中でこのプロジェクトの報告をすると、議員の1人から、
「福島の子供たちは戸外で元気に遊ぶことができないので、安心して遊べ地域へ一時避難するというプロジェクトを考えているので、えんぴつの家も手伝ってほしい」という提案がなされました。
お手伝いできる範囲でやろうと思っています。
・えんぴつの家を支える会および寄付金並びに、東北への備品輸送費カンパのご報告
どうもありがとうございました(2013年5月11日から6月3日)
団体・ 5
個人・38人
●東北復興支援「いちいちバザール」毎月11日
JR神戸駅バスターミナル地下・サンポルタ広場
以上