●NPO法人ALS・MNDサポートセンターさくら会
連絡先
東京都中野区中央3-39-3
TEL 03-3383-1337
●被災した地域で暮らし続ける人たちと、共に歩む第一歩目として
「被災者に聞け!進化する介護2012~被災地で医療的ケアを必要とする人の実態調査」(独立行政法人福祉医療機構・社会福祉振興助成事業として)レポート冊子が届きました
・はじめに~橋本みさお
さくら会は発足以来、全国から舞い込む療養相談と重度訪問介護者の養成をしてきましたが、特に岩手・宮城・福島の被災3県から多くの相談がありました。
震災後の福島県のニーズは特殊で、難病患者の多くは避難したまま自宅に戻れずにいます。
震災から1年後の平成24年3月末に南相馬市市立総合病院に赴任した小鷹医師から、
『町から難病が消えた。私がここにいることを伝えてほしい。』
という強い要望もありました…。
「社会福祉士及び介護福祉士法の一部改定」に基づき、平成24年度から、ヘルパーによるたんの吸引等が施行されています。
この法制化に際して、さくら会は「特定の者」の研修モデル事業を請け負った団体として、被災地で家族以外の者による吸引等の行為が実施されているか、どのような具体的支援が必要かを調べたいと思い、本事業に申請いたしました。
今回の法改正で、被災地以外の地域でも混乱がみられます。
ですから、震災の被害の激しかった地域では、医療とケアに係わる人材不足や、在宅生活に必要な情報が停滞するなど、さらなる混乱と不便が強いられていることが予想されました。
介護体制が整わないということで、患者・高齢者の命が危機的状況に晒されることもあります。
自宅に戻れない患者・高齢者が大勢いることを知り、居ても立ってもいられなくなりました。
本事業では、実際に被災地で支援に直接関わっている専門職や当事者の話しをじっくり聞くことと、彼らに依頼し個別訪問や対面調査を実施しました。
そうして、被災地特有のケアニーズを徹底的に調査し、政策提言につなげたいと思い、取り組みました。
いずれは、岩手・宮城・福島の3県において、さくら会がこれまで都内で実施してきたような、一般市民をヘルパーに養成する研修を定期的に開催できるよう、その基盤として全国の専門職と被災地の専門職を取り結ぶネットワークを作ることを目標に、シンポジウムを開催してきました。
津波で壊滅的被害をうけた被災県の沿岸部に、わたしのような障害当事者がおとずれ、直接発信することに意味があります。
難病や重度重複障害の当事者が移動することで、その後に計り知れない選択肢が生まれます。
時に、雇用を生み、時に、交流や地域支援ネットワークが生まれます。
医療支援ネットワークの構築が叫ばれて久しいのですが、この東日本大震災では、地域医療と保健福祉の関係性が必ずしも良好でないことが露呈しています。
県内の当事者の努力も重要ですが、離れた場所からの支援の継続と現地で頑張っている支援者への応援が、ますます重要になりつつあることが、本事業での取り組みで明らかになりました。
●目次から
1.実行委員会の開催
2.被災地における吸引等の医療的ケアの実施状況調査
3.シンポジウムの開催
4.事業の成果・効果
5.事業成果の公表・政策への提言
6.今後の課題
7.「被災地に聞け!進化する介護」in 東京国際フォーラム
8.シンボジストの報告
9.シンボジストからの「押しの一言」
10.医療的ケアを必要とする人の実態調査
11.医療的ケアの拡充のために:自由記載:
編集後記「耳を傾けること」からはじまる
(91ページあまり)
以上
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これまで届けた救援金
237,944,624円(2013年4月26日現在)
内・東日本大震災救援金総額
192,435,539円(2013年4月26日現在)
ただいまの基金残高
261,092,105円(2013年3月末日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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東日本大震災救援活動の中のhideの風景
●鍼灸ボランティア活動報告書(速報版)8ページ
第2次派遣2011年9月18日~24日
訪問先:仙台市・南三陸町・山元町・郡山市の治療活動の概要が届きました。
連絡先:鍼灸ボランティアグループ
岐阜県岐阜市幸ノ町1-16
サンリ治療院(船橋)TEL&FAX 058-267-4489
●まとめにかえて、代表・船橋寛延
この速報版の報告書に幾枚かの写真を掲載しました。
写真は目で見て分かる被災の状況です。
しかし、時がたつとともに見えないものが増えて来ます。
地震・津波・原発事故の被害が、今後ジワジワと人びとの生活に影響を与えます。
放射能も見えないものの筆頭です。
においさえありません。
福島県郡山市で現地の職員さんと外で立ち話をしていたとき、「ピーッ!」と甲高い音を立てて携帯用の放射能測定器が反応しました。
「今日は、ちょっと値が高いなぁ…」
彼はつぶやくように言います。
こんな状況の中で活動、ひいては生活することの困難さは想像を絶します。
心の中も見えません。
それが言葉へと表出されなければ。
しんどさ、つらさを言葉にするのは思ったよりも難しいことをわれわれは知らなければなりません。
しかし、私たち鍼灸師は、被災された方々のお体に直接「触れること」が出来ます。
これは特権です。
行政関係者も、他のボランティアも、容易には出来ないことです。
触れることで体の状況の一端が分かります。
さらに鍼灸は一種親密な治療空間を作り上げます。
今回の活動の中で私たちは「体から言葉が立ち上がる」瞬間に幾度か立ち会いました。
治療者として本当に幸福なことです。
今後も第3次、第4次とボランティア活動を継続したいと思います。
私たちの活動にご注目とご支援をお願いする次第です。
最後になってしまいましたが、被災現地の団体、個人の方々、また後方支援として物品やカンパの提供がなければ実現しなかった活動です。
心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
以上