hideの救援レポート2013年1月15日№103
●放射線による障がいを持つ福島県民などの健康等に関する影響
「JDF被災地障がい者支援センター・代表:白石清春~その3」
10:東京電力に賠償請求を上げられない障がい者が存在する。(東京電力に賠償請求を上げようとしても、目が見えないので説明書が読めない、
相談窓口に手話が分かる職員がいない、知的障がいがあるために説明書の内容が
分からないなどの障がい者が多数存在していた。)
今年の1月29日にJDF・日弁連・福島県弁護士会との共催のもと、障がい者にも分かりやすい東電賠償問題の勉強会を郡山市のホテル・ハマツで開催していった。
関係者も含め参加者は100名を超えかなりの関心度であった。
勉強会開催後、支援センターに原発賠償に関する問い合わせが多くなってきている。
支援センターの職員が初歩的段階での対応が出来るように内部の勉強会を行って
いかなければならない状況になってきている。
支援センター内部の勉強会と併せて、福島県内の弁護士さんや賠償関係団体との連携を
さらに深めていかなければならないと考えている。
第2回目以降の勉強会は、いわき市、南相馬市、福島市、会津若松市で開催された。
11:放射線の影響から堕胎や子殺しなどが増えていく危険性
現在、福島県の水面下で堕胎が増えていっているという情報が入ってきた。
放射性セシウムは筋肉に溜まるといわれている。
女性の場合は身体にあまり筋肉がないので、筋肉質の子宮にセシウムが溜まって、
そこから卵巣に向かって放射線が打ち出される。
女性は産まれてくる時にはもう立派な卵巣を授かっている。
放射線による影響は、子ども、孫とその害は続いていく。
福島の妊娠した女性は、放射線の影響によって我が子が五体満足の子どもでなかったらと考え、
あるいは家族や周りの人たちに言われて、堕胎をしてしまったのであろう。
反原発のデモの時に、プラカードにチェルノブイリで産まれた五体満足でない赤ちゃんの写真を
掲げて歩いているグループがある。
反原発イコール五体不満足の子どもが産まれると、短絡的思考でものごと考えて行動されると、
私は、障がい者の立場から日本国民に、世界人類に向かって訴えていかなければならない。
私は、脳性マヒとしてこの世に産まれてきた。
この、脳性マヒという特性を受容するまでは長い年月を必要としたが、
今では堂々と脳性マヒである自分が愛おしく、脳性マヒであることを楽しんで生きている。
私は若い時分に脳性マヒ者による運動体であった青い芝の会に入っていた。
その当時、我が国は高度経済成長を目指して突き進んでいたころで、
経済成長に合わない障がい児が産まれると、その親が悲観して我が子である障がい児の命を絶ったり、
心中事件があとをたたなかった。
また、全国各地の地方自治体で「不幸な子どもを産まないようにしょう」というキャンペーンが張られていた。
このような優生思想と対決していったのが脳性マヒ者によって組織された青い芝の会であった。
その当時、優生保護法という法律があって、妊娠した際赤ちゃんに障がいが見つかった場合には
堕胎しても良いと法律に明記されていた。
優生保護法は青い芝の会などによる運動によって廃案となったが、
優生思想は、障がい者を差別する意識は脈々と今でも続いている。
私は脳性マヒ者として産まれてきて、本当によかったと考えている。
私と初めて会う人の口からは「あらあらこんな身体で大変でしょう。頑張ってくださいね」という言葉が発せられる、全然大変じゃないよ。
障がい者だから頑張らないといけないの?と、いつも思っている。
宇宙創造主からいただいた身体だから、精一杯愛して生きていかなければ。
「五体不満足」を出版した乙武洋匡氏も人生を最大限エンジョイしているではないか。
原発事故による影響から、福島県でも五体不満足な子どもが産まれてくる確率は
0ではなく増えていくことであろう。
いくら五体不満足でも人間として生きているのには変わりない。
この世で生きていけないものは胎児のうちに淘汰されるから。
そのような障がい児も社会の中でみんなと一緒に生活できる環境を創り出していくのが人間の役目であろう。
私は障がい者、原発事故によって産まれてくる障がい児を否定することは、
私自身を否定することになるから。
続く
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これまで届けた救援金
233,744,624円(2012年12月28日現在)
内・東日本大震災救援金総額
188,235,539円(2012年12月28日現在)
ただいまの基金残高
260,654,573円(2012年12月末日現在)
その他、届けた救援金
・台風12号関連: 2,942,828円。
・フィリピン洪水関連:1,000,000円です。
●このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、
被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある、河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、
郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
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●東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
今年の認定NPO法人ゆめ風基金第11回法人総会は、3月23日、夕刻より、
JR新潟駅構内の新潟大学 駅南キャンパス 「ときめいと」(プラーカ1・2階)で行います!
「被災地支援~ゆめ風であいましょうin新潟」
24日には、午後1時より、「新潟ユニゾンプラザ多目的ホール(TEL025-281-5511)
ゆめ風基金呼びかけ人代表の小室等さんと、こむろゆいさんのコンサートを開きます。
牧口代表理事との対談もあります。
★申し込み
社会福祉法人 自立生活福祉会・コンサート係
TEL 025-232-7245
FAX 025-378-0153
前売り2千円、当日2千5百円
・東日本大震災発災時、被災障害者仲間の避難先、後方支援拠点として、
重要な役割で奮闘していただいた、新潟の仲間、ゆめ風ネットワークに
今回もお世話なることになりました。
ゆめ風理事会も、なるべくたくさん参加するべく、交通費を安く上げるべしと(ゆめ風基金としては、当然のことですが(笑))早割引とか、障害者割引を駆使するために、新スタッフたちが、交通機関の値段表とにらめっこし始めております。
やはり、早ければ、早いほど、料金は安くなります。
参加をご希望の方は、ゆめ風事務所までお問い合わせください。
TEL 06-6324-7702
FAX 06-6321-5662
〓以上〓
hideの救援レポート2013年1月15日№103