ヒデの救援レポート、02年7月2日:77
社会福祉法人・ノーマライゼーション協会
○連絡TEL06-6328-2941 FAX06-6328-2961
・機関誌N協ニュースNo.127からの抜粋。
第5回いのくら福祉講座記事から
○東日本大震災・復興支援1年を振り返る・東北の出来事は大阪の出来事、関西の出来事・ゆめ風基金被災地障害者センターに連帯し学んだこと
○講師・小西寿一さん・N協地域福祉推進企画室室長
(この人は、ゆめ風基金救援ボランティアとして、宮城県仙台市、石巻市に、長期に渡って、10回以上入っています。)
巻頭記事
・はじめに、今一度、東北の出来事を振り返るとして、東日本大震災の地震・津波の被害等関するDVD他3・11東日本大震災の激震と大津波の記録等を上映。被災障害者支援ゆめ風基金、被災地障がい者センターみやぎや石巻支部に連帯して昨年4月からの1年間の支援活動を写真スライドや資料を見ながら、振り返りました。
被災地障がい者センターみやぎにおいては、
○第1期2011年3月11日~5月末頃体当たり、調査と個別支援、
○第2期011年5月末~8月末頃戦略を練る第3期への準備としての地域調査と関係づくりを通じて、避難所、仮設住宅等における被災障害者の有無や状況・課題・ニーズの把握当事者・家族面談等、個々の具体支援対応・フォローアップ必要物資搬送、介護支援、相談支援、手続き支援、関係機関との連絡・調整、コミュニティー課題支援をはじめとした必要な支援対応などが図られてきたことや、NPO法人ささえあい山元が中心となり県南支部が発足、南三陸での活動支援団体等を中心に登米市の拠点県北支部がスタートしたこと。
○第3期011年8月末頃~012年2月末頃、障がい者の主体的活動の仕掛けづくりにおいて、県外ボランティアから地域住民へのバトルタッチ、県南、県北支部での活動強化、現地雇用、検証報告書作成に向けた個人への聞き取りが進められたこと、石巻における長期ボランティアによりつながった、障害当事者が立ち上がり活動をはじめ、障害児の親や地域、関係者とのつながりができてきたこと、そして10月より被災地障がい者センターみやぎ・石巻支部がスタートし、障害当事者と地域住民、支援者等の出会いや交流、つながりの場を大切にしながら進められてきたこと。
○第4期012年2月末頃~以降まちづくり災害に強い街づくり、災害時に障害者のニーズが置き去りにされない街づくりに向けて、息の長い活動を進めていくにおいて、支部・地域を拠点として継続的な取り組みが進められていることなど、現地でのエピソードを交えながら報告されました。
そして、今後の取り組みとして、
○東日本大震災復興・復活支援、ゆめ風基金、被災地障がい者センターみやぎへの息長い支援活動を通じて、災害に強い街づくり、災害時に障害者のニーズが置き去りにされない街づくりの提言・実践を進めることが重要であること、
○現地に行っていない障害当事者や地域関係者の現地視察・交流、被災地障害当事者の大阪への招聘など、つながりを継続する取り組みを進めること、
○南海地震東海、東南海地震連動含む等を現実的に想定した防災対策への反映・具体化を図ること。各施設・事業所防災マニュアル整備、計画実施を提起し、防災マニュアルと具体実践の提言が行われました。
6月11日に起きたhideの身辺の出来事!
○その1・以前にもリポートした、豊能障害者労働センターのI君のこと。
11日の夜行バスで、3度目の被災地宮城県に向けて出発した。今回は、仙台の被災地障がい者センターを経由しないで、直接、石巻市のセンター支部拠点に行くとのこと。前回と同じく、1週間の支援活動予定。同行は、これまた前回同様に、ダウン症のぽんちゃんこと、本沢君の同行ふたり。前回の時には、ぽんちゃんの存在感で、珍しがられたが、今回は、普通の支援ボランティアとみられたいとI君。だって、同じ職場の仲間なんだからと。
やはり、被災地に向かう前は、緊張と興奮があるのか、普段よりも多弁になっている。傑作なのは、I君の悩み事。被災地センターでは、支援ボランティアの宿泊施設を撤収しているために、拠点事務所に宿泊することになるだろうから、洗濯機とシャワーは、あるんやろか?荷物になるから、替え衣類は、ぎょうさん持って行けないし、多分、暑いやろうしなぁと。hideは、ただ、ただ、ふたりの凸凹コンビの踏ん張りを期待するばかりです。
○その2・同じ日の夕刻、大阪、吹田市のぷくぷく福祉会のUさん(このひとは、ゆめ風基金の理事)が事務所においでになった。
用件は、吹田市の事務所の前に、捨て猫5匹があり、4匹は、なんとか知り合いにもらってもらったが、残り1匹の雄の子猫の引き取り手がない。河野さん、ぜひとももらってやってくださいとのことで、我が輩はネコである、名前はまだない君を連れて来たのだ。
hideの脳の中では、津波に流され、命を失った多くペットたちのことがあったから、これも何かの縁と引き取ることにした。したことはしたのだけれど、連れて帰ると、先住の18年生きている老ネコのデュエルが、フーッと警戒、威嚇をするし、名前なし君は、そんなのカンケーないと、部屋中を走り回って、相当なやんちゃぶりを発揮して、ハチャメチャ。子猫用のエサは用意しなければならないし、余計なお仕事が増えただけ。なんとか、老ネコと子猫の共生を計らねばと、頭が痛い。そんな1日になってしまった。
周りの人たちに聞くと、作業所などの前に捨て猫があるのはよくあることらしい。障害者関連施設だから、優しい人たちがなんとかしてくれるだろうとの善意だよりなのだそうな。hideたちは、優しくないよ。それは、誤解だぁ!
ただいまの基金額288046817円・012年2月29日現在被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた東日本大震災への救援金、金額は、5月13日までに、230876514円です。これまでに支援した団体、個人への金額。支援総額は、5月2日までに、東北関連で、129999050円になります。○台風12号関連、2942828円。フィリピン洪水関連、1000000円です。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
吾亦紅と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。大きな声、叫び。大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、われも、また、赤い吾亦紅と咲くのです。
市民活動総合情報誌ウォロ012年6月号、バラボラ・ニュースより抜粋
問い合わせ、社会福祉法人・大阪ボランティア協会・出版部
編集委員野本和香奈さん
TEL06-6465-8395・FAX06-6465-8393
復興支援新潟で暮らす福島県の避難女性が手づくり
人生の輝き願い絆リング販売
○東日本大震災で福島県から避難した人のうち、新潟県では現在も、全都道府県で3番目に多い約7000人が避難生活を送っている。震災から1年以上が経過し、避難者は支援を受けるだけでなく、自ら主体的に活動する場面も増えてきている。
避難者数が県内で2番目に多い柏崎市では、避難者同士がグループをつくり、お茶を飲みながらの情報交換や中越沖地震被災地域への視察、被災地域である旧川口町との交流などを行っている。
その中でも新しい動きが、避難してきた女性たちを中心に始まった手づくりアクセサリー絆リングを制作、販売する活動だ。リングは直径約4センチ。ラインストーンと呼ばれる宝石様にカットしたガラス素材がちりばめられている。
きっかけは中越沖地震07年7月16日から4年目にあたる昨年の同日、柏崎市で開かれた復興祈念事業だった。事業の一環として、新潟市民が復興を祈念する絆リングを販売。これを手にした福島県からの避難者の一人があの地震で心がふさがっていたけれど、このリングを見てきれいと思えた。絆リングの輝きのように、これからの人生を輝かせたいという思いを抱き、制作が始まった。
その後、この避難者が中心となり結・遊・倶楽部を結成。メンバーは、避難者や柏崎市の住民など約10名の女性で構成され、毎週1回避難者が集まる交流拠点共に育ち合い愛サロンむげんで制作し、地域の飲食店などで販売している。定価は2000円。売り上げの一部が作り手へ還元され、避難者同士の交流費用に充てられる。
以上