3月11日の東日本大震災を受け、鍼灸師のボランティア・グループが被災地での支援活動をされていると、以前このブログでも紹介しましたが、現在7名の方がメーリングリストで連絡を取り合い、情報を共有し、支援活動を継続されています。
5月の第一次訪問は、被災地障がい者センターみやぎの支援活動として、障がい者の安否確認や介護、障がい者のいる家庭の生活支援、津波の被害にあった家屋のゴミだし、行政などに情報をつなぐソーシャルワークなどに従事されました。
9月の第2弾ボランティア活動は、
1.鍼灸の業界団体とは別ルートで、現地の組織・人々と連携し、主に障がい者・高齢者の施設・団体・仮設住宅を回る。
2.可能な限り継続性をもって、顔と顔、名前と名前のなじむ関係作りを企図する。
3.一過性の治療のみでなく、ローラー鍼やせんねん灸など簡易灸を配布し、ツボの処方を行ない、被災された方々が自己ケアできるよう提案する。
4.鍼灸治療が第一義であるが、治療を通じて聞き取った被災者の声を受け止め、福祉機関などと連携し、一種のソーシャルワーク的な活動も視野に入れる。
などを念頭に、仮設住宅を中心に苦しみの声を挙げきれない被災者と出会い、少しでも心身の苦痛を取り除く活動をされました。
2012年3月に第3回目の訪問を計画中とのことです。
「前回訪れた被災者や現地スタッフのその後の様子をうかがう(継続支援)。大震災から1年経過した現地での生活ぶり、健康状態を確認し、鍼灸支援の方法の練り直しも行なう。
訪問先が、宮城県の北東部(三陸町)から、福島県の郡山市まで広域であるため、チーム編成を行ない、地域ごとに鍼灸師グループで担当者を決めるのも一案。たとえ頻繁に訪問できなくとも、顔なじみのAさんが季節ごとに鍼灸治療に来てくれる、と受け止めていただけると嬉しい。細くとも長く支援が続くことが、被災者の方々を「いつまでも忘れずに見守っている」というメッセージを送ることにもなるだろう。」(ブログより)
くわしいレポートは、ブログを開かれましたので、ぜひごらんになってください。
はり灸レンジャー ~鍼灸震災ボランティア~