障害者派遣プロジェクト7
岩手プロジェクトチーム報告
平岡文華、藤田可奈子
8月 6日(土)岩手到着 平田・楠ペアから引き継ぎ
7日(日)宮古被災状況田老町の仮設状況見学
8日(月)10日の納涼焼肉大会の打ち合わせ
9日(火)ハックの家のOさん訪問
10日(水)納涼焼肉大会 被災地センターいわてとCIL盛岡初の交流会
11日(木)ハックの家Oさんの買い物に同行 個人ILP(自立生活プログラム)
12日(金)CIL盛岡訪問
13日(土)帰宅
平岡・藤田の活動報告
①9日のOさん訪問と11日の買い物同行
Oさんと初対面しました。このときに話した内容は、平岡が事前にメインメンバーから引き継いでいた個人ILP(自立生活プログラム)で買い物に同行することを伝えました。彼女はハックの家と自宅程度の外出しかしたことがなく、自分で買い物をしたことがないそうです。彼女の希望は「自分で見て選び、好きなものを買いたい」という内容でした。そこで、買いたい物のリストをあげ、かばん・ファスナーにつけるキーホルダー・服(年齢相応の落ち着いた色)などいろいろ要望が出てきました。会話をしている最中彼女の表情がすごく笑顔でした。
2日後の11日当日は、まず第一希望のかばんを見るということでした。選ぶ基準は色、金額、どの程度のものが入るかなどを考え、何カ所かの店をまわりました。買ったのは、緑色の仕切りがある使いやすそうなかばんでした。そのあと、いろんな店をまわりましたが、買うことはなく「ファスナーにつけるキーホルダーが欲しい」と言ったので見に行きました。彼女の買い物中の様子は、わりと冷静で「今何時?」「かばん買ったけどお母さんに怒られないかな」など、気にしていました。初めてなのにいろいろ考えているな、と私は思いました。限られた時間でしたが、購入したいものが買えたのでよかったのではないかと思います。
②10日の納涼焼肉大会、被災地センターとCIL盛岡の交流会
参加者は40人ほどでした。この日のために急遽、畑くんが来ました。宮古市のAくん、田野畑町のOさん、山田町のSさんなど、私たちメインストリーム協会メンバーが関わった人たちがほぼ初めての外出というかんじで参加されました。被災地センターとCIL盛岡のスタッフの協力で用意された食事は焼肉、流しそうめん、おにぎり、飲物でした。司会はメイクも衣装もばっちりの自立の王様に扮した畑くんで、始まりの挨拶、乾杯の音頭と、にぎやかに始まりました。
宴会の途中で、気分が良くなったのか突然Sさんが「私歌いまーす!」と言いだし、アカペラで歌っていました。Sさんは歌い終えた後、周りの人にマイクをまわして「歌って歌ってー!」と楽しそうでした。スイカ割りなどもしてとても盛り上がりました。最後には、みんなで花火を楽しみました。
その日の夜は、平岡が中心となり、田野畑町のOさんと山田町のSさんは初めての外泊を体験しました。 今回の外泊を通して自分の意思を介助者に伝えること、一日を通して介助者にどういう風に自分の意思を伝えることを学んでもらえたらと思って、取り組みました。
入浴介助以外では介助者を使うことがなかったOさんですが、宿泊と買い物に付いた介助者に自分の意思をしっかり伝えることはできていていました。介助者を使いなれていないため、なんでも時間をかけやろうとしてしまうところがあるため、時間や体力を有効に使えるためにもうまく介助者を使うことも学んでいってもらえればいいかと思います。
積極性はあってやる気もあったので、これからいろいろ体験してもらうことで、自立ができそうな気がしました。
③まとめ
この活動をきっかけに、出会った人たちが自立へ少しずつでも進んでもらえれば嬉しく思います。私自身もこの活動は自分自身をまた一歩成長する良い経験となりました。一つ残念だったのが、障害当事者と話すだけでなく介助で関わる健常者の人たちとも自立についての話をしたり、当事者と健常者の関わりについてもう少し話ができたらと思いました。
障害者派遣プロジェクト第7組のレポートをお送りします。
メインストリームからの派遣は、いったんここで小休止となります。
8月30日に私と夢宙センターのH君とで岩手に行き、
今後のプロジェクトについて話し合うことになっています。
その結果を受けて、9月以降のプログラムを考えて、再開したいと思います。
佐藤 聡
メインストリーム協会
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