ヒデの救援レポート、6月14日

ヒデの救援レポート、6月14日:24
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、6月8日までに、159275291円。6月9日までに、159813682円。6月11日までに、160311097円です。これまでに支援した団体、個人への金額は6月10日までに、東北3県障害者センター統括本部に、救援活動資金として、52314600円を支援しました。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌:そよ風のように街に出よう:編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座:00980-7-40043:ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
 海鮮物と砂丘と救援のある風景。ボクがその立ち上げから、無能にも30年に渡って代表を務め、数年前に退任した、大阪府箕面市にある事業所、豊能障害者労働センター(先日お知らせした被災障害者支援大バザーを行い、引き続き救援バザーを断続的に行っています。)の、毎年恒例の一泊二日間の研修交流旅行が6月4日と5日にありました。ボクも、腐れ縁で、毎年参加させてもらっています。今回は大震災被災障害者支援バザー活動で、へろへろになっているメンバーの息抜きの意味もあり、ボクも、震災以後のまとまった休息の意味を込めて参加しました。
 総勢30名の障害あり無しごちゃ混ぜの御一行様でした。バスで鳥取方面にデッパツ!ボクにとっては、新人、旧人との文字通り交流の旅です。1日目は、まず鳥取砂丘の見学。砂丘用の車いすというものがあるのを、初めて実物を見、みんなで使って、疲れました。
 お土産屋にも、お昼の食事をしたレストランにも、ガンバレ日本・ガンバレ東北のポスターが目に付き、義援金箱がどこにもあり、なんだか気分が浮かない。
 バスの中で配られたビールも、呑むほどに想いが被災地に赴く。御一行様の気持ちも同じようで、話題もついつい被災障害者のことに傾く。何か、なんとなく後ろめたい匂いが立ちのぼるようでした。
夜の宿泊場所は、鳥取市郊外にある国民年金保養施設、ホテルもどきでした。さぁ、夜は、交流大宴会だぁ。と意気込み、温泉に入った後、宴会場に結集。わいのわいのと海鮮料理を平らげて、酒飲み放題。でも、気分は、半分盛り上がりのままです。次々と飲みつぶれ、各自の部屋に撤退する者が出始めた、夜半。被災地と同じ闇が、鳥取の空を覆います。
  2日目・朝から、鳥取県が図書館を改造して作った:わらべ館を見学。ひとつの街起こしなんでしょうね。そこにも、ガンバレ日本・ガンバレ東北のポスター、義援金箱。入館料は、タダ。ぞろぞろと、おもちゃを楽しんだり、鳥取県出身の童謡作家の歌を聴いたりの御一行様でしたね。お昼ご飯は、鳥取港の海鮮市場で海鮮料理。多少、海鮮料理には、飽きつつ。その料理屋の店頭には、大きな張り紙があり、私たちの店は、被災地に炊き出しをしました。その時のメニューがこれですと、料理の写真があり、美味しくて、安い。どうぞご注文くださいのフレーズ。車いすに乗っている仲間が、それがどうしたんやと、ボソッとボヤく。
 食事も、お土産買い込みも済ませてバスに乗り込むと、バスは帰路を発車オーライ。途中、何度かのトイレ休憩があったものの、全員、ただただ眠り込む。なぜそんなに疲れたのか不明なまま、箕面市に帰着。御一行様は、無言のまま解散。夕闇の中を、明日からの、日常の救援活動に向かったのでした。余談・次の日、総勢30名の内、半数が、気分が出ないと、お休みされたそうです。(笑)
ゆめ風基金に届いたお便りから
 日本ダウン症協会よりそちらを知りましたジャズボーカルをしておりますS・と申します。5月末に鳥取米子市へツアーへ行きました。シィディリリースライブや、重度障碍をお持ちの方がいらっしゃる療育センターでのコンサートもしてきました。
 私は茨城県に住んでおります。震災のときも茨城におりました。今回のツアーでは、鳥取の皆さんがいろいろとサポートしてくださいました。ツアーで頂いた募金とシィディの収益金の全てをそちらを通じて東日本大震災で被災された障碍をお持ちの方々に役立てていただけたらと思っております。
 私の息子はダウン症で生まれました。昨年発売した私の初めてのアルバムは、ジャズがお好きな方はもちろんですが、障碍、病気、介護などご本人、ご家族の方にも聞いていただけたら・・・頑張り過ぎた時に聞いていただいて、少しでも元気になるようなアルバムにしたいと思い作りました。そしてボーナストラックには息子が作詞した「とびら」という曲も収録しました。
 このシィディの収益金の一部は、知的障碍を持ち音楽を楽しんでいる方のために役に立ったらと思い作ったアルバムです。そのシィディのリリースライブで米子へ行きましたら地元の皆さんがサポートしてくださり、今回のお金が集まりました。郵便で募金14832円、シィディの収益金35500円、計50332円を振り込ませていただきますので皆さんの思いをゆめ風基金さんを通じて被災された障碍をお持ちの方々のお役に立てていただけたらと思っています。
被災障害者救援本部とうきょうの:被災地センターいわて
 障害者ボランティア派遣企画案:経過・5月16日に被災地センターいわてを訪問し今川代表と懇談したときに、当事者を派遣して欲しいという話が出た。岩手県はもともと自立している障害者が少なく、街を歩いていても障害者を見かけることがない。CILが活動していても自立する障害者はなかなか増えない。被災地センターの活動も当事者は今川さん一人しかいない。健常者ボランティアが被災地をまわり、障害者に会って困っていることがないか聞いても、みんな困ってないという。実際には困っているのだが、我慢強い風土で誰も本当のことを言わない。
 このような状況なので、健常者ボランティアだけではなく、障害当事者にボランティアに来て欲しい。当事者が一緒に被災地の障害者を訪ねたら、当事者は本当のことを言ってくれるのではないか。障害者自身が救援に来たら驚くだろうし、まわりにもインパクトがある。そこからいろんなことが生まれていくのではないか。これをきっかけに障害者を見つけ出し、自立する人、活動に加わってくれる人を増やしたい。そのために、ぜひ、当事者をボランティアとして派遣して欲しい、ということだった。
具体的な取り組みのイメージ取り組みのイメージと課題
2つのプランプラン1・一週間程度障害者を派遣し、救援活動に加わる。・健常者ボランティアとセットで沿岸部をまわり、救援活動を行う。・交代で派遣。・多数派遣は可能だが、終わった後に何も残らない可能性あり。
プラン2・複数名同時2、3ケ月程度派遣し、自立生活プログラムを実施し、自立する障害者を発掘する。・自立までもって行くので、関係づくりやILP開催など障害者の手腕が必要。・さらに2、3ケ月滞在可能な障害者を見つけることが出来るのか?・プログラムをやるので、複数名が同時に必要。・実現すれば、岩手で自立する障害者を増やすことができ、今後も活動が活性化する。対象者・自立生活を実践しており、当事者支援をしている当事者。介助者・介助者一人は自分で連れて来る。・現地に来るボランティアにも介助を教えて、交代で入れるようにする。費用・盛岡までの交通費:介助者分も:・朝日新聞厚生文化事業団に助成申請:予定:必要なもの・障害者が生活出来るアパート。バリアフリーに改修必要。・被災地で訪問できるようにリフトワゴン車:被災地センターいわてに一台あり:募集方法・J1Lの加盟団体に呼びかける。・メイン、夢宙からは派遣可能。イルカとAJUも?
以上以上!

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