(参加者の皆さん。介護事業所の人や当事者、いろんなかたが集まってくださいました!)
11月22日、夕方6時から、長居障害者スポーツセンターで「BCP研究会」が行われました。
今回は、熊本地震で被害を受け、その後、障害者の救援活動にあたっている「被災地障害者センターくまもと」共同代表の倉田哲也さんからの報告や、ゆめ風の八幡理事から今迄の救援状況などを皆様にご報告しました。
その後、ワークショップです。
写真は、大きい模造紙の真ん中に線を引き、YES・NOと書いています。
名刺サイズの紙が出席者全員に配られ、見ると表裏にはYES・NOと印刷。
質問1
あなたは障害者です。ヘルパーさんと外出中の午後四時、地震に遭いました。
交通機関はマヒ、電気水道などのライフラインも止まっています。
自宅まで帰るのには徒歩で5時間、近くの避難所はどこかわからないけれど・・・
「自宅に帰る」人はYES。
いやそうじゃないと思う人はNOの札をそれぞれに置き、それからなぜYES・NOにしたのかをポストイットに書いて貼ります。
私は、電動車いす使用者で、しかも閉所暗所恐怖症でパニックを起こします。
電動車いすの電池が、地震ででこぼこになった道を5時間もかけては進めないと判断し、NO「近くの避難所を探す」としました。
他の参加者は、
「精神疾患を持っているともう避難のこととか考えられない恐怖が襲ってくる」
「障害者のかたが返るというなら、ヘルパーの仕事中なので、自宅まで安全に送り届けるのがつとめ」
「家族も心配なので、障害者と一緒にまず自宅に戻る。それなら介助も家族の状態も見られていいかも」
などなど、いろんな意見が出ました。
正解は特になく、いろんな考えかたがあるというのをわかってもらうこと、また、障害の状況によっても、選択肢がわかれるので
それを知ってもらうこと、これが大きな柱となっています。
決して相手の意見を否定せず、疑問に思ったら「こんな場合はどうするの?」と質問していきます。
環境、体の状況、家族と一緒に住んでいるか、一人暮らしか・・・。
それによって、判断は分かれると思います。
いろんな人の立場を知りつつ、みんなが助かる方法を考えようという「YES・NO」ゲーム。
これからもっと質問内容も練っていき、ゆめ風版ワークショップに加えていきたいと思います。
(長崎 圭子)