住之江駅・ショッピングモールの中にででーんと「夢宙センター」はある。ランチタイムには真下のコンビニは夢宙人が半分占める。車いすを使った市民とそれを支える健常者が一同に集まる風景・・・。何かのイベントがあるわけでない。これがここの毎日のあたりまえの景色なのだ。
「一人でも多く、地域で生活する障害者がでてきたらええな、そのことだけを考えてこの場所を立ち上げた。ここまで来るには、いろいろあった。でも、俺はみんなを信じてきたんや。障害者もな、できるできない関係なく、責任もって託せることはたくさんと、人として成長できひん。」と社長こと平下さんは車いすから身を乗り出して語る。
サイトネームで呼び合うもあたたかい空間で、個々のびのび育ちあえて・・・みなさん、とにかく元気だ。
「元気に見えるだけや。なんや福本はん、元気ないんかいな。どの事業所も日々の仕事に追われてるからな。壁に当たったとき、そこでめげてしまいやすいのは確かなんやけど」と、社長は微笑む。「だから、私も研修ですわ。たまには人に会って学ぶ機会も必要ですいうて、新人東さんに手伝ってもらって参上しました」「ゆめ風基金さんからの研修なら、防災担当の」と、ひとみさんことトミーにバトンタッチ。
彼女は阪神淡路大震災を経験。「防災といっても、個々人の温度差がはげしい。でも、いのちのことを、生き延びることを真っ先に考えるのが防災。それを考えたうえで、で自分は災害時になにが必要か、なにが困るかを知る。」「だから、ほんまは、行政主導でせなあかんこと」と、ここでおけいはん登場。
「見えないって平常時でも行動に制限がかかることぐらいだれでもわかるはずなのに。あっ避難訓練も事業所主体違って・・・」「あっここで一晩、避難訓練したよね。あの時は大変だった。障害種別気にかけてほしいことは違う。でも、みんな口を合わせて言ったことは、体がしんどかった。心が不安だったということ、寒い冬なのに社長からのねぎらいの品はアイスクリーム」とトミーはくすくす笑う。
夢宙防災講座の様子(KSKS You☆ゆう☆ねっと 2015.6 Vol.26)
「ありがとうございました。今日はたくさんのことを学べました」と研修記録、いや訪問記念にみなさん、わざわざお集まりいただき。はいスマイル!
お忙しい中、感謝です。
by 福本千夏