【熊本地震】永村夏美さんのボランティア活動報告7/3

7/3
この日の個別支援一軒目は精神障害をお持ちの独居の男性の支援。
一軒家の屋根の破損により雨漏りがしておりブルーシートをかけてもらったがそのシートが剥がれて再び雨漏りがしているとのことで状況を確認しに行く。
ご家族がおられる時は立派な日本庭園であったと思われる庭がジャングルのように生い茂っていた。
チャイムを鳴らすと中からガタっと物音がしたが出てこられない。
電話をしても受けられないのでブルーシートが剥がれている部分を確認してこの日は引き上げる。
センターから何度か連絡しているがなかなか電話を取られない方ということだった。
すだれが下りてカーテンが全て閉まっている暗い屋内で体調が優れず、じっと耐えておられるのかもしれない。
センターが支援依頼元である相談支援事業所に連絡してヘルパー訪問日に合わせてボランティア派遣調整することになった。
2件目は身体障害の女性Kさんの引越しの支援。ご
家族は震災以前になくなっており広い一軒家に独居されていた。
自宅が被災、熊本市営住宅のみなし仮設へ引越すことになり、車2台で荷物を運び積み下ろすお手伝いをさせて頂く。
この日は当事者UさんとYさんも一緒に手伝ってくれた。
センター熊本のスタッフ田口さんがトイレに手すりを設置したりウォシュレットのトイレを設置したりする間、YさんUさんが汗だくで車2台分の荷物を階段で3階まで上げてくれ本当に助かった。
Kさんが帰り際に「このセンターはいつまであるとですか?」と尋ねられた。
「ずっとあるならいいけど、8月とか10月とかでセンターがなくなってしまうなら困るね」と不安そうに話される。
今日の引越しのような支援は行政からは行われないので、ボランティアが来てくれなくなったらどうしたらいいのかと心配されているのだ。
引越し先は古い市営住宅でエレベーターはなく、足が不自由なKさんが階段を上り下りするのは大変。
1階に下りて忘れ物を思い出しても取りに行かれない、そんな生活があっていいのか。
センターに帰って報告すると東局長(局長というのがなんだか東さんにピッタリで気に入ってます)が「役所の人間にお前が片足で3階まで上ってみろって話だ!」と激怒。
後日センターからご本人の了解を得て役所に1階の部屋を提供するよう交渉することになった。
Kさんは被災前はそば打ちの講師などもされていた。
そば打ち台も引越し先に持って行きたかったがスペースがないので諦めた。
Kさんがそばを打てる日はいつ来るのか…。
何かのイベントの際はそば打ち講師をして下さるとのことで、繋がり続ければきっと実現できるのではと思った。
夜は益城の復興屋台村へ行く。
ほぼ満席で売り切れの屋台もあった。
夕食は熊本名物の揚げ豚足と焼きそばに生ビール!
一緒に行ったのは「名古屋わっぱの会」のIさん。
彼女とも東北支援以来の再会であった。
先月もわっぱの会のMさんに再会したばかり。
「いつも同じ人が来るんですね?」と笑い合った。
今週はボランティアが少ない。
昨日のミーティングの時点でボランティアは3名だった。
個別支援依頼があってもマンパワーがないと対応できない。
明日はJDFから3名来てくれることになり何とか動けることになった。
4万枚のSOSチラシが配布された後センターがどこまで対応できるか…。
今回も実質動けたのは2日間だけだったが、なんとかしてまた来たいと思う。

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