2016年3月26日(土) 午後4時~6時、大阪市立青少年センター(通称ココプラザ)で、
「第15回 ゆめ風基金定時総会」が行われました。
(会議中の様子。車いすが7人以上、ストレッチャーが一人といつももようにゆめ風ネットの皆さんが参加)
被災地からも、石巻の箕田さんが参加してくれ、現状や今後のことを話してくれました。
総会では、2015年度の活動報告、収支決算・監査報告、2016年度活動計画・収支予算報告、など、
多岐に渡り、丁寧で活発な報告・議論が行われました。
ネット会員のかたからは、「ホームページの更新をもっと活発に」、「総会のお知らせがどこにもない」など、改善しようしようとしてなかなかできていない部分のご指摘を頂き、平謝りでした。
本当に申し訳ないことです。
ゆめ風基金の活動が広がってきていること、防災に重きを置いての活動と、東日本大震災でまだ出会えていない障害者たちと
どう関係を作り支援していくのか、・・・東北への被災地支援はまだまだ続くと再確認した会議でした。
そのあと、場所を変えて、東淀川市民交流センターへ移動し、「懇親会」が行われました。
ちょうどお昼に「BCP研究会」が開かれており、その参加者も合流。
わいわい賑やかに、それぞれのテーブルで顔と顔を突き合わせ、「これから」について議論があちこちで・・・。
翌日は、午前10時から、同じく東淀川市民交流センターで「原発災害と障害者」シンポジウムが開かれました。
このシンポジウムは、3.11を経験した福島の障害者と支援者が、2014年から2015年にかけて、5か所の原発立地地域で、「原発事故が起きれば住民はどのような状況に置かれるのか」を考える出前講座を開催してきました。
今回は、その報告や、福島県の現状をみなさんに伝えるというシンポジウムです。
パネラーの顔ぶれがまた豪華で、それぞれが単独で講演できるかたばかりです。
バネラーは
・青田 由幸(福島県南相馬市NPOさぽーとセンターぴあ代表・・原発事故後、市から提供された名簿をもとに、取り残された障害者の安否確認に奔走した)
・今村 登(東京都江戸川区:自立生活センターSTEPえどがわ代表。DPI日本会議事務局次長。 障害当事者。 最近、ドイツに脱原発政策について取材を行った)
・設楽 俊司(福島県郡山市在住:障害当事者。被災障害者支援センタースタッフとして救援活動を続けた)
・鈴木 絹江(福島県田村市:NPOゆうとぴあ代表。障害当事者。原発事故後、仲間の障害者、介護者と新潟に一時避難。現在は京都で避難生活を送りながら、講演活動を行う。今村さんたちとドイツ取材した)
・鈴木 匡(福島県田村市:市民ネット代表世話人。地域住民のために放射能測定を続けている。障害者の保養サポートも行う)
・水谷 真(名古屋市:AJU自立の家わだちコンピューターハウス所長。震災直後から物資を東北に運び、釜石に拠点を設ける。5回にわたった出前講座の報告を行う)
そしてコーディネーターは ゆめ風基金の理事、八幡 隆司が担当。
短い時間でしたが、障害者・高齢者など災害弱者が取り残される現実、廃炉に40年かかるといわれる原発に頼っていいのか、健康被害をどう保障するのかなど、あの震災を体験して生き延びた人だから言える熱く鋭い言葉が飛び交います。
申し訳なかったのは、場所が体育館で暖房設備がなく、皆さん、震えながらの参加となったことです。
これにこりて、何かイベントをするときは、場所ももっと考えて選びます。
また、音響やパソコン周辺のセッティングが遅れたりと、不手際ばかりでした。
本当に申し訳ありません。
体調を崩したかたなどいなければ幸いです。
今後も、「誰も取り残さず避難できるには」をテーマに、日々の業務に励みます。
これからも、よろしくお願いいたします。
(長崎・福本)