コメントのご紹介

桜のつぼみは、まだぎゅーっと、咲くエネルギーを蓄えています。
ひとつひとつは小さいですが、開花すると、
毎年街にピンクのアクセントがつきます。
紹介させていただくコメントと同じようだと思います。
◆震災以降、店のレジ横で、作業所のクッキーの売り上げを寄付しています。今年も続けますよ。(静岡市)
◆世の中には善人と悪人がいるのではなく、ひとりの心に善いところと悪いところがあると信じたい。ゆめ風基金が、善いところをのばす力がありますように。(奈良市)
◆機関紙と共にいつも、この時期に領収書が届くのはありがたいです。今年は確定申告に使います。(兵庫県加古川市)
◆ゆめ風だよりのおかげで、1人東京に行きました。イベント「少年期は戦争だった」は、最高でした。(宮崎県児湯郡)
◆夫の在宅介護で思うように動けません。各地の被災地を思ってせめてもの・・・。(東京都調布市)
◆次々といろんなことが起きる世の中です。早く春が来るといいですね。(東京都足立区)
◆何もできず・・・。でも、ゆめ風だよりを楽しみに。(新潟県長岡市)
◆自分も活動に参加しているんだと思って続けます。(東京都江東区)
◆僅かなりとも、今年もカンパできことがしあわせです。(栃木県宇都宮市)
◆春を感じる。どこかに春が・・・(東京都江戸川区)
◆良く20年も続いたものだと感じます。当時息子が大阪にいたのがきっかけで支援を始めました。(東京都豊島区)
◆いつも「ゆめ風便り」ありがとうございます。20年を機にまた送金いたします。(兵庫県三田市)
◆高齢者にとっても厳しい状況ですが、つながっていきたい思いで、つづけていきます。頑張ってくださいませ。(大阪府箕面市)
◆冬期うつを患い、「自分は必要がない」という思いが・・・。事情はいろいろでしょうが、誰もそんな思いをしなくてもいい世の中に。(大阪府堺市)
◆震災の夏、石巻に福祉ボランティアに行きました。当時のことをいつまでも忘れません。(京都府八幡市)
◆だれもが安心して暮らせる社会であることを願っています。私ができることは限られていますが、応援しています。(愛知県一宮市)
◆消費税アップで確実に生活が苦しくなっています。そんな中で送金できることに感謝。東日本大震災が起きたことを、忘れません。(長野県佐久市)
◆会計報告と領収書、ご丁寧にありがとうございます。揺れぎ続けては、交流の波にしたいです。(東京都清瀬市)
◆声高でなくとも平和のありがたさを伝えたい。(栃木県佐野市)
◆全労済ホールでのコラボ、感激しました。夏のイベントの成功をお祈りいたします。(千葉県松戸市)
◆少しでも、困っている人を助ける人の、お役に立てたらと思います。(北海道富良野市)
◆去年11月にひざを痛めてしまい、今月歩けるようになりました。少し仕事ができるので、協力します。(群馬県前橋市)
心あたたまるお言葉
ほんとうに、ありがとうございます。
東日本大震災から、4度目の3月。
みなさまの支援を届け続けます。

防災関連情報

「眼の会」榊原jさまからの防災関連情報です。
転載させていただきます。
■:ゼンリンと電通、自治体などに「全国避難所データベース」を無償提供
マイナビニュース2015年3月12日(木)12:17
ゼンリンデータコムと電通は3月11日、2014年12月から提供している全国12万件の「全国避難所データベース」を、全国の自治体と在日外国大使館向けに無償提供すると発表した。
無償提供は、自治体の単独利用だけでなく、周辺自治体を含めたより広域での防災計画の立案や広報にデータベースを活用することが可能となる。在日外国大使館においては、訪日客や日本在住の外国人のための有用な情報源となる。
また、同データベースと、ゼンリンデータコムが従来から提供している最新地図データの加工サービス「AreaCutter」(Web版)( http://www.zenrin-datacom.net/business/areacutter/web.html )を連動させたソリューションとして、市町村単位で避難所情報をマッピングした地図を配布枚数の制限を設けずに提供する「AreaCutter for避難所」を有料で提供を開始。
全国の自治体は、改定時に避難所情報を編集し直す労力や、地図の使用許諾/印刷許諾に関わる手間を省くことができ、スマートフォンなどを持たない地域住民やイベントなどへの来訪者に対しても避難所情報を的確に伝達することが可能となる。
さらに、有料で、在日外国大使館および外国報道機関向けに英語版の提供を開始。避難所の名称と住所が英語表記でまとめられており、防災と危機管理の即戦力となる。英語以外の言語でのサービス提供についても検討中としている。
「AreaCutter for避難所」の年間基本使用料は、切り抜き回数100回までの場合は15万円(税別)~で、これには地図の使用許諾権や印刷許諾が含まれている。また、英語での避難所情報の年間使用料は10万円(税別)となる。
■:「津波警戒域」の指定進まず…地価下落など懸念
読売新聞2015年3月13日(金)03:00
 東日本大震災の経験を踏まえて制定された津波防災地域づくり法に基づき、大きな被害が見込まれる「津波災害警戒区域」を指定した都道府県は徳島県のみで、指定の前提となる浸水想定も、対象39都道府県のうち20都道府県が行っていないことが読売新聞の調査でわかった。
 背景には地価下落やイメージ悪化への懸念が住民や自治体に根強いことがあるが、専門家には「発生してからでは遅い」と、早期の取り組みを促す声も多い。
 想定外の津波で多数の死者・行方不明者を出した震災を教訓に、同法は自治体に「最大クラスの津波が、満潮などの悪条件下で発生」することを想定し、対策を取るよう求めている。都道府県はこうした悪条件下での浸水想定を行い、大きな被害が予想される「津波災害警戒区域」と、さらに危険性が高い「津波災害特別警戒区域」を指定する。

ゆめ風基金20年イベントのチラシ、ポスターの配布にご協力くださいませ

お願い!
ゆめ風基金20年イベントのチラシ、ポスターの配布にご協力いただけないでしょうか。
チラシとポスターの枚数をお知らせいただければお送りします。
グループの機関紙などでご紹介いただける場合、サイズや枚数、障害低料第三種の番号と仕様などをお知らせいただければ、印刷してお送りします。
またA4、B5の印刷用PDF原稿を用意していますので、ダウンロードしてご利用ください。
A4カラー両面(1.8MB)
A4白黒表面(458KB)
A4白黒裏面(982KB)
B5カラー両面(1.7MB)
B5白黒表面(438KB)
B5白黒裏面(996KB)
くわしくはゆめ風基金までご連絡ください。
TEL:06-6324-7702 FAX:06-6321-5662
Mail:yumekaze@nifty.com

地域の防災訓練、などに参加してきました!

「3.11」から、東日本大震災から4年が経ちました。
2~3日前から、メディアでは特集が組まれています。
もう4年
まだ4年
時が止まったままのかた
たくさんのかたが、それぞれの立場でこの日を悼んだことと思います。
改めて、お亡くなりになられたみなさまのご冥福をお祈りします。
そして、今なお厳しい状況におられる被災地のみなさまにはお見舞いを・・・。
ゆめ風基金は、同じような災害が起こっても、災害弱者が置き去りにされることのない社会作りをめざし、
防災活動に励みます。
3月7日には、ゆめ風の地元、啓発小学校で、防災訓練が行われました。

大人気の、起震車。
私も乗ってみましたが・・・
震度6強の揺れ方は、とにかく恐ろしい。
ベッドに寝ていたら、吹っ飛ばされる揺れだと、恐怖で叫ぶばかりでした。
そのあと、地域の方々に、「車いす体験」をしてもらいました。
介助する側、される側。
両方の気持ちをわかって頂けるよう、老健施設のスタッフと、住民のかたと一緒に時間を過ごしました。

翌8日は、たかつガーデンで、「移動送迎活動」についてのシンポジウムが行われました。

震災後、すぐに東北へと行った柿久保さんの話を聞いたあと、グループワークを。
紙に震災が起こったら、「事業所として困ること」「障害当事者として困ること」を書き、共通の困ったことは真ん中に貼っていく、という作業をします。

そして、そのあと、それらの問題を解決するにはどうしたらいいか、という「解決策」を話し合います。
盲導犬を連れたかたも参加していて、阪神淡路のときは、盲導犬の協会さんが、一時、犬を引き取ったそうです。
そんないろんな立場のかたの話をききながら、備えはいくらしても足りないことはない、との思いが広がりました。
平時の備えをやってもやっても、無駄にはならないと思います。
改めて、こういった取り組みを広めていく必要性を感じました。
(長崎圭子)

コメントのご紹介

春風はまだ冷たいですが、穏やかな日差し。
すこし、心が浮き立ちます。
先日行った神戸は、震災の跡形もなく美しい街でした。
「人も町も再生されるよ。でもね、元の形ではないんよ」しみじみ語る友人の声を心に
コメントをご紹介させていただきます。
◆いつも応援しています。大きな災害があるたび、ゆめ風基金を思い出します。(福岡県北九州市)
◆弱者に対する政府の厳しい対応に怒りを禁じえません。(愛知県新城市)
◆今年も一老人の気持ちを送りますので、よろしくお願い致します。(静岡県熱海市)
◆東日本大震災を含む防災活動、大変心強く感じます。(京都府舞鶴市)
◆共に歩んでいきましょう。(静岡市)
◆二月は一年で一番寒いときでしたね。今だに仮設での暮らしをしいられている方。どうぞ体調を崩されませんように。(大阪市平野区)
◆もう20年になるんですね。15年の時は友人に長田町やメリケンバークを案内してもらいました。いつまでも忘れずに取り組んでいけますように。(秋田市)
◆.2015年はテロで始まり・・・不安です。(茨城県土浦市)
◆イスラム国で・・・。どうして、みんな仲良くできないのでしょうか。今、何をなすべきか自問自答です。(大阪府高槻市)
◆自然災害は予知できないけれど、事前対策はできます。人と人との戦争は、最初から止めることができます。誰もが悲しまないように・・・。(東京都東大和市)
◆戦争で最初に傷つけられるのは弱者です。平和がいちばん・戦争はんたい。(東京都千代田区)
◆「今」を無事に過ごせる感謝の気持ちです。(愛知県安城市)
◆温かな人の輪が広がっていくように願っています。(神奈川県川崎市)
◆20年間の皆様の努力に敬意を表します。私も賛同して17年になり嬉しいです。(大阪府箕面市)
◆永さんのラジオで貴会を知りました。(東京都調布市)
◆各地からの風だよりにいつも共感・感動しています。(さいたま市)
◆ゆめ風20年経つんですね。これからも社会のために活躍してください。(東京都府中市)
◆いつもお便り楽しみにしています。力をいただいています。(埼玉県日高市)
◆気の遠くなるような時間がかかっても、凍り付いた心をとかすには・・・。弱い立場に置かれた人の笑顔積み重ねだろうと信じて。(滋賀県甲賀郡)
◆20年経って子どもは成長しましたが、日本は成長した社会になったでしょうか?(静岡市)
温かい皆様の励ましのお言葉に、私達事務局員は
いつも背を押され、使命を胸に歩んでおります。
ありがとうございます。

<仮設住宅>高齢化率43%超える・宮城県調査

眼の会の榊原さんから、防災関連情報を頂きました。
ここから
<仮設住宅>高齢化率43%超える・宮城県調査
河北新報2015年3月2日(月)12:17
 
東日本大震災の仮設住宅で、65歳以上の入居者の割合が43.8%に上っていることが、県の調査で分かった。
高齢化率は上昇基調にあり、県平均(24.0%)を大きく上回る。
独居高齢者世帯の割合も2割を超えており、孤立への懸念が強まっている。
調査は2012年から年1回行われており、直近では14年秋に実施された。
各年の高齢化率と独居高齢者世帯率はグラフの通り(略)。
いずれも3年連続で伸びた。
14年の独居世帯率は県平均(10.0%)のほぼ倍となっている。
住民の職業は無職が36.9%と最も多く、13年比で2.3ポイント増えた。
自宅再建するなどした現役世代の退去が進み、経済基盤の弱い高齢者が取り残されている様子がうかがえる。
住民の高齢化に伴い、孤立防止に向けてコミュニティー維持がより重要になる。
県社会福祉課は「社会と接点が薄い人の仮設暮らしが長期化している可能性がある。
戸別訪問などの際、より丁寧な対応が必要になる」と話す。
14年の調査は石巻、気仙沼、名取、岩沼、東松島5市と亘理、山元、南三陸3町のプレハブ仮設住宅で生活する約1万3000世帯が対象。
回収率は50.2%。


重度心身障害児の避難支援 医療従事者の8割対応考えず
神戸新聞2015年3月7日(土)11:00
在宅で人工呼吸管理、管理栄養などの医療を受ける重度心身障害児が増加している中、神戸大大学院保健学研究科の高田哲教授(小児保健)が、治療に日常的に関わっている全国60施設の医師・看護師らを対象にアンケートを実施したところ、8割が「災害時の対応について考えていない」と答えた。
重度心身障害児の避難をめぐっては、東日本大震災でも課題が浮き彫りになったが、支援態勢はほぼ未整備のままだ。
兵庫県小児科医会の調査では、重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複し、在宅で医療を受けている20歳未満の障害者・児は2007年には県内に118人いたが、14年には734人と6倍に増えた。
医療が発展したほか、入院施設の不足などが背景にあるとみられ、全国的な傾向という。
一方で、災害時の避難受け入れ態勢は進んでいない。
阪神・淡路大震災では、重度障害児がいる家庭の半数以上は自宅にとどまり、14%は自家用車の中や病院に避難
していたが、東日本大震災でも、その比率はほぼ同じだったという。
アンケートでは、災害時の対応について、「よく考えている」は3%、「かなり考えている」は15%にとどまり、「あまり考えていない」が72%、「全く考えていない」も8%に上った。
地域で避難支援を受けるための要援護者情報登録制度についても、治療対象者の家族らと「話す」と答えたのは5%にとどまり、18%は「あまり話さない」、75%は「全く話さない」と答えた。
高田教授は「重度心身障害児の在宅医療は、一般に思われている以上に高度で、当事者や医療関係者の関与なくして福祉避難所の態勢整備は難しい。
重度障害者に対処できる医療機関のすそ野を広げることも災害時の対応強化につながる」と話す。
(森本尚樹)


【正論】防災に障害者の視点は不可欠だ 日本財団会長・笹川陽平
産経新聞  2015.03.06
3回目となる「国連防災世界会議」が3月14日から5日間、宮城県仙台市で開催される。
東日本大震災をはじめ各地の大災害では障害者や高齢者など「要援護者」が災害の矢面に立たされ、より多くの被害を受けた。
これを受け、向こう10年間の世界の防災戦略を策定するこの会議では、今回初めて「障害者と防災」が公式会議の正式なセッションに盛り込まれた。
 ≪横浜、神戸に次ぐ世界会議≫
会議には全国連加盟国193カ国の代表や国際NGOなど1万人を超す人が参加する。
災害多発国としてハード、ソフト両面の豊富な知識を持つ日本は、今後の国際的な防災戦略を主導する立場にある。
災害被害を少しでも減らすためにも会議では、要援護者を視野に置いた防災・減災害対策が打ち出される必要がある。
外務省の資料によると、2000年から12年までに世界で発生した自然災害で29億人が被災し、120万人が死亡。
損害額は1・7兆米ドル(約202兆円)に上り、被害の90%が途上国に集中した。
こうした中、国連防災世界会議は1994年に横浜市、2005年には神戸市で開催され、横浜会議では「より安全な世界に向けての横浜戦略」が採択された。
神戸会議では直前(04年12月)に22万人の犠牲者が出たスマトラ沖大地震・インド洋大津波が起きたこともあり、世界各国の閣僚級が参加して、15年まで10年間の「兵庫行動枠組」をまとめた。
兵庫行動枠組では防災を国や地方の優先課題に位置付け、早期警報の向上、防災文化の構築、公共施設やインフラの耐震性の強化などを打ち出したものの、障害者に関しては「最も脆弱(ぜいじゃく)な地域やグループに焦点を当て、災害準備や緊急事態対応計画を準備する」といった簡単な記述を盛り込むにとどまった。
しかし神戸会議の後、ミャンマーで13万人を超す死者・行方不明者が出た大型サイクロン・ナルギス(08年5月)、31万人の死者が出たハイチ地震(10年1月)、さらに11年3月の東日本大震災と大災害が続き、多くの障害者や高齢者、子供が犠牲となった。
≪向こう10年間の国際防災戦略≫
日本財団は1986年、世界の防災に顕著な功績を挙げた個人や組織を表彰する国連笹川防災賞を設け、国際防災の強化を目指してきた。
今回はこれら関係機関とも協力して東京やニューヨーク、バンコクなど世界7都市で障害者と防災をテーマにした国際会議を重ね、最終的に世界会議に「障害者と防災」のセッションを盛り込むことができた。
東日本大震災で障害者手帳所有者1655人が犠牲となり、死亡率が当該地域住民の約2倍1・5%に達したことが初めて数字で裏付けられた点も契機となった。
災害が発生した場合、障害者にはあまりにも多くの困難が待ち受ける。
聴覚障害者は避難の呼び掛けがあっても情報を受け取れず、視覚障害者は避難しようにも電柱や建物の倒壊など周囲の状況を把握できない。
倒壊した家屋の中に取り残された聴覚障害者や言語障害者は「誰かいますか」と声を掛けられても、返答ができない。
車いすなど肢体不自由者が混乱の中で避難するのは難しく、避難場所に着いても車いすのため、人に遠慮せざるを得ない。
避難生活で体調を悪化させ死亡する「震災関連死」も東日本大震災では既に約3200人に達し、阪神・淡路大震災の3倍を超えた。
世界会議では兵庫行動枠組の後継となる新たな国際防災の枠組みを策定するほか、日本が多くの災害から得た教訓や防災技術、ノウハウ、さらに東日本大震災の経験や被災地振興の現状を報告。
障害者と防災のセッションでは地域防災と障害者の関わりなどについて議論が行われる予定だ。
≪復興、地域創生にも道拓く≫
今年は国際社会の共通の開発目標である「ミレニアム開発目標」(MDGs)の達成期限を迎え、9月の国連総会では「ポスト2015年開発アジェンダ」が採択される予定。
年末には国連気候変動枠組み条約の「第21回締約国会議(COP21)」もフランス・パリで開催され、20年以降の世界の気候変動・温暖化対策の大枠が合意される見通しだ。
近年の異常気象が地球温暖化の影響か単なる自然現象か、専門家の研究を待つしかないが、地震に伴う大津波と同様、巨大台風が引き起こす高潮も大きな脅威となりつつある。
世界規模の災害が今後、間違いなく増える気がする。
経済成長が著しい東南アジア諸国連合(ASEAN)などで引き続き新たな開発が進む。
その場合、障害者や高齢者を守る視点をどこまで持つかによって発生する被害の程度も変わる。
「弱い人々」に目線を合わせ防災・減災対策を取れば、その分、人的被害は確実に減るということだ。
障害者に視点を当てた地域づくりこそ、安心して暮らせる地域社会の建設や東日本大震災の被災地復興、ひいては喫緊の課題である地域創生にも道を拓(ひら)く。(ささかわ ようへい)


災害公営住宅の住民、薄い復興実感 
河北新報2015年3月10日(火)06:05
河北新報社と東北大、被災者アンケート 
東日本大震災の被災者が暮らしの中で感じる復興の手応えを居住形態別に見ると、災害公営住宅の入居者ほど復興を実感できずにいることが、宮城県沿岸12市町の被災者を対象としたアンケートで分かった。
自力再建が難しい事情を抱えながら、自立を求められる災害公営住宅入居者の実態が浮き彫りになった。
震災発生から11日で4年となるのを前に、河北新報社と東北大災害科学国際研究所が共同で調査した。
アンケートは「生活の充実度」「生活の満足度」などに関する計15項目を5段階で評定してもらった。
評定結果を点数に置き換え、75点満点で「生活復興感得点」を算出した。
居住形態別の得点はグラフ(略)の通り。
最低点は災害公営住宅の入居者の34.3点。
生活復興の象徴とされる災害公営住宅だが、入居を果たした被災者の主観評価は低かった。
既に耐用年数を過ぎたプレハブ仮設住宅も36.6点にとどまる。
いまだに転居できない入居者の不安や不満が得点に表れた。
最も得点が高かったのは、被害のなかった持ち家。
以下、民間賃貸住宅、修繕した持ち家、再建した持ち家、借り上げ仮設住宅と続いた。
災害研の佐藤翔輔助教は
「阪神大震災でも同様の結果が出ている。災害公営住宅の入居者は、もともと経済面、健康面の問題から自力再建が困難な層。さまざまな場面で復興の手応えを感じられずにいるのではないか」と分析した。
その上で「比較的得点の高かった借り上げ仮設住宅が、今後の復興のヒントになり得る」と助言した。
平均は40.0点で前年調査から2.0ポイント上向いた。
市町村別の得点推移(グラフ略)では、仙台(41.5点)名取(40.8点)亘理(40.7点)岩沼(40.5点)が平均を上回った。
[調査の方法]2013年2月に宮城県内の被災12市町でアンケートを行った仮設住宅の入居者1150人のうち、継続調査に同意した374人にことし1月下旬、調査票を郵送。
255人(14年2月調査は354人)から回答を得た。
性別は男性38.4%、女性58.4%。
平均年齢は65.3歳。
調査会社のサーベイリサーチセンター東北事務所の協力を得た。


防災の視点、全政策に=「仙台宣言」原案―国連会議
時事通信 3月11日(水曜日)2時31分配信
仙台市で14日から開かれる国連防災世界会議で採択を目指す政治メッセージ「仙台宣言」(仮称)の原案が10日、判明した。
各国や国際機関の全ての政策に防災の視点を盛り込む「防災の主流化」の必要性を提唱。
気候変動による災害増加も取り上げ、防災は「気候変動対策の柱」と強調し、防災対策の強化を国際社会に求めている。
原案は、公衆衛生や教育、農業などあらゆる政策分野が防災に関わるとした上で、災害時の被害を軽減するため、特に開発分野で防災の思想を取り入れるよう要請。
国連が年内に策定する2030年までの国際社会の新たな共通開発目標「ポスト2015年開発目標」をめぐる政府間交渉への反映も求めた。
また防災会議の議論が、年末にパリで開かれる国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)での温室効果ガス削減交渉につながることへの期待も表明した。
この他、防災対策を進めるに当たり、子供や若者、高齢者、障害者ら災害弱者と成り得る人々が積極的に参画するよう求め、女性のリーダーシップの重要性を強調。
事前防災への投資の必要性なども訴えた。
仙台宣言は2030年を見据えた国連の新たな防災指針と共に、18日の会議最終日で採択される見通しだ。 
以上

ヒデの救援レポート 2015年3月5日№173

・当面の日程のお知らせ!
【東北関東大震災 救援本部役員会 in東京】
3月18日
【被災障害者支援 認定NPO法人ゆめ風基金定期総会in仙台市】
3月28日は総会、29日はシンポジウム
【ゆめ風基金の日・設立20周年記念コンサート】
8月16日(日)
大阪中之島中央公会堂全館借り切って実施します!


被災地NGO協働センター・機関誌「じゃりみち・被災地支援情報」第103号より転載
神戸市兵庫区中道通り2-1-10
TEL 078-574-0701
FAX 078-574-0702
阪神・淡路大震災20年の課題・レジリエンスを引き出すボランティアの可能性
ここ数年前から、減災の領域では「レジリエンス」という言葉をよく耳にする。
作家・大江健三郎さんの訳では、「恢復力」となる。
これは「災害などで被災を受けたものが、苦楽を共にしながら、時には支援者と多様な関係を築き、少しずつ回復する」と私は理解する。
さて今年も災害が日本列島を襲った。
その中で「平成26年8月豪雨災害」での、災害救援ボランティアのあり方について、広島と丹波、そして阪神・淡路大震災を比較し検証してみたい。
阪神・淡路大震災では、兵庫県に1つ、神戸市に1つしかボランティアセンターがなく、また初めての大規模災害となったので、そもそも大量に押し寄せるボランティアをコーデネイトする機能がなかった。
そのため初心者ボランティアあるいは未組織ボランティアが全体の7割を占めるという状況になったが、各々が被災地に入り、被災地内で自然発生的に生まれた自発的なボランティアグループが避難所となった学校に駆けつけた。
そして、被災者と共に救援物資の配布や炊き出しの手伝いなど、自分で考え、行動し、大きな混乱もなく、直後の活動を終えた。
発災2日後に立ち上がった救援NGOは、「阪神大震災地元NGO救援連絡会議」と、地元をつなげたのは『被災地外からのボランティアの窓口は地元が責任を持ちますよ!』という意味合いを込めていた。
こうした自発的な市民力がその後の復興に大きな影響を与えたと言える。
一方、今回の広島土砂災害においては、避難指示・勧告がなかなか解除されなかったという事情もあり、一時大量のボランティアを受けとめられなかった。
被災地の被災者や市民、企業などと自発的に駆けつけたボランティアとが上手く連携し、土砂除去や清掃、炊き出しなどの活動を展開した。
その一部を紹介すると、自らも被災した飲食店が現場での急造ボランティアセンターとして場所を提供し、また地元の企業は移動かまどで鍋料理を振る舞い、地元の大学生や地元のグループが避難所で勉強を教え、地元のNPOは絵本の読み聞かせをするなど、実にさまざまな活動を展開した。
東日本の各地から『支援のお返しボランティア』も光っていた。
阪神・淡路大震災時と違うのはフェイスブックやツイッターというSNSのツールが活躍し、『移動ボランティアセンター』さながらの役割をしたのが注目された。
説明すると、『○○で土砂撤去の作業があります。手伝ってくれませんか?』とスマートフォンで叫ぶと、それを見た広島市民が集まってくるということだ。
こうしたボランティア活動からの学びは、自発的に集まったボランティアが各々で考え、協力しながら、しかも丁寧に被災者からの要望を聞き、『身の丈にあった』活動を展開したことだと言えるだろう。
つまり、これからの災害後のボランティアは、可能な限りまず地元のボランティアを集め、地元の文化や被災者を尊重し、被災者と共に活動を展開するということだ。
この応急対応から復旧・復興へのレジリエンスをバネに市民力が復興に生かせるかがこれからの課題だ。
被災地外のボランティアは、地元のレジリエンスを高めるために後方支援に徹することだ。
さて、広島に比して兵庫県丹波市は、ボランティアを集めるのに苦労した。
お隣の京都府福知山の被害と広島の大規模災害に報道が集中したこともあって、なかなかボランティアが集まらなかった。
最終的には人口の少ない丹波に15000人を超えるボランティアが集まった。
でも、ここで注目すべき2つの動きを見逃してはならない。
広島ほどの多様性はないが、1つは地元の人たちが、自発的にボランティアの受け入れをしたこと。
もう1つは、地域内助けあいとして、阪神・淡路大震災後築いて来た兵庫県内における助けあいのしくみが充実してきたこと(ボラバス派遣、ボラセンサポートなど)。
具体的には、兵庫県社会福祉協議会は県内各地の社協からのべ400人を丹波ボランティアセンターに派遣した。
さらに県内各地からボラバスを繰り出した。
その1団体は、丹波まで片道2時間半もかかる兵庫県たつの市社会福祉協議会だ。
地元御津地区で発足した『たつの女性が担う地域防災塾』の協力を得て、ボランティア・バスを2回派遣した。
このことから、阪神・淡路大震災後に培われたレジリエントなネットワーク力を活かし、まず県内ボランティアを県内社協がNPOと連携して集め現場に派遣し、被災地外のボランティアが後方支援をしやすい体制を築くことを提言したい。
こうしたレジリエンスをバネにした水平的なつながりを重層化することが、阪神・淡路大震災20年を検証することになり、確実に次世代につなげることになるのではないかと思う。
(村井雅清)
以上
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
これまで届けた救援金
332,750,649円(2014年12月31日現在)
内・東日本大震災救援金総額
269,542,139円(2014年12月31日現在)
ただいまの基金残高
258,818,333円(2014年12月31日現在)>
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、郵便振替口座 00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
東日本大震災救援活動の中のボクの風景
『吾亦紅』と名付けられた植物は、小さな赤い花をつけます。
大輪の紅薔薇のようにではなく、ひっそりと。
大きな声、叫び。
大勢の群集の権利要求、強い権力ではなく、小さく、ひっそりと。
しかし、その大勢の人たちと同じように、わたしにも、赤い血潮がしっかと流れているんだぞと、『われも、また、赤い「吾亦紅」と咲く』のです。
以上

イベントのお知らせ~仙台

あっという間に3月ですね。
年度末ということもあり、皆様、お忙しいと思います。
くれぐれもお体、ご自愛くださいね。
さて、ゆめ風基金では、毎年、総会を年度末最後の土・日で開いています。
大阪と地方の「ゆめ風ネット」と、1年毎に交代で開催しています。
今年は仙台の「CILたすけっと」が手を挙げてくれました。
そしてせっかく集まるのだからと、イベントも企画!!!
3月29日(日)
CILたすけっと & ゆめ風基金 20周年共同企画イベント
「風街フォーラム」
“そよ風のように仙台へ出よう”~津波・原発・障がい者、あの日と今とこれからと~
ドキュメンタリー映画 東日本大震災と障がい者「逃げ遅れる人々」のその後~
10時~16:00
一部、二部と分かれています。
詳しくは、こちらを!
仙台風街フォーラムのお知らせ
CILたすけっとも、ゆめ風基金も、20周年を迎える、記念のフォーラムです。
お近くのかたは、是非!!!

街頭募金ご報告

世間がバレンタインデーに沸く中、恒例となった、なんば高島屋前での街頭募金が行われました。
気温9度の中、あいえるの会、パーティパーティ、羅針盤、豊能障害者労働センターの障害者、
支援者、真っ向勝負、ボランティア協会ほかの助っ人のみなさん、27人が参加。
寒風の中、元気な声を出して、道行く人に協力を呼びかけました。
震災から4年が経つ中で、人々の関心も薄れがちですが、4年間、毎月第2土曜日に、街頭で
障害者が被災地支援を呼びかけるカンパ活動は、もはや「難波名物」になりつつあると感じです。
やはり「継続は力なり」と思いました。
参加されたみなさん 本当にご苦労さまでした!
参加者  27人
募金総額 43,360円
累計   4,362,868円
(次回は、3月14日の午後1時から5時の予定です。)
暖かくなったら、また多くの皆様の参加・ご協力をお願いいたします!

コメントのご紹介

淡路大震災から20年。一瞬で壊滅した街。今はその面影を探すのが難しい。
だからと言って、大切な人を失った悲しみは消えない。
少しずつ、手をひかれ肩をたたき合い、みんなで生きてこられたんだと思います。
みんなで・・・そんな風を起こし続けたい。改めて、そんな思いを抱かせてくれる、
たくさんのコメントをご紹介いただきます。
◆今年も厳しい1年になりそうですが、また手をつないで、歩いていきましょう。(大阪市)
◆万人平等は神や仏のなせるわざでありましょう。人は、おごることなくご縁を大切に
 誠実にあたるしかできません。本年も民間の良さを第一に有意義にお使いください。(滋賀県甲賀郡)
◆いろいろ大変なことも多いでしょうけど、がんばってくださいね。(大阪府八尾市)
◆あれから20年・・・。我が故郷、宮城もはや4年になります。必要なところに届けてください。(東京都町田市)
◆大きな力につなげてくれることを頼りに・・・。私達のできることを続けていきます。(大阪市平野区)
◆震災後20年、同時に定年後20年です。可能な限り、続けるつもりです。(神奈川県川崎市)
◆堂々と国民に度言をまき散らす政府に鉄槌が下されるのも近い。沖縄の怒りは全国民の希望の炎。(兵庫県神戸市)
◆今年も1.17この日が来ました。20年目になるんですよね。時代が変わって、人の心も変わってきたような…。忘れたく ないですね。(福岡県直方市)
◆長期の活動に敬意を表し、今後の活動に期待します。(埼玉県春日部市)
◆みなさまの力をいただき、今年を迎えられたことに感謝です。(東京都目黒区)
◆兄が突然死で亡くなりました。震災や土砂災害で身内をなくされた方々の思いは、いかばかりかと思う
 今日この頃です 。ご自愛ください。(鳥取県松江市)
◆1月17日 21年目も22年目も続けていきます。(京都市)
◆20年目の1月17日。この間にも災害はずっと続いています。自然は克服するものではなく、自然と共生していく知恵を伝 え続けていくことが大事だと思います。(千葉県船橋市)
◆阪神 淡路大震災から20年。どんなに時間がたっても、大切な人を失った悲しみはすごいものだと、報道番組歩見てい て改めて痛感しました。(大阪市淀川区)
◆今年は、災害の少ない年になりますように、祈らずにおれません。(東京都荒川区)
◆ゆめ風だよりを目にするたびに、姿勢を正される思いです。(長野県小県郡)
◆1月17日・元気もちつき大会をしました。たくさんの方がカンパしてくれました。(兵庫県淡路市)
◆原発や基地や・・・。根っこでつながれれば。(兵庫県明石市)
◆お役に立てれば、幸いでございます。(埼玉県志木市)
◆20年にわたっての活動を続けること、そして、若い人を育てていること、素晴らしいですよね。(埼玉県所沢市)
◆渋谷での「ゆめ風で会いましょう」に行きました。戦争、戦後体験のお話を伺いました。谷川さんの詩や永さんの手話や 小室親子のやさしいハーモニーに心あたたまりました。(千葉県市川市)
◆パン屋さんに置いている基金箱に入ったお金と共に送ります。(和歌山市)
◆皆様の変わらぬ努力に勇気をいただいています。(群馬県高崎市)
◆しっかり大地に根ざして生きている皆さんは私のお手本です。(福島県田村郡)