ゆめ風基金とも協力関係にある移動支援団体「関西STS連絡会」のかたが千曲川の水害視察等に行かれた報告書をくださったので転載します。
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千曲川水害現地視察と送迎応援の聞き取りに行ってきました。
山は紅葉がはじまりリンゴは赤く色づき少し寒く感じ、被災した人が大変な状況の冬になりつつあります。
千曲川氾濫
南北に2キロ余、東西に2キロくらいが浸水していると感じました。
台風19号による豪雨、長野県の千曲川の氾濫は決壊した場所を中心に南北東西2キロ余りにわたって発生していた。
犀川と千曲川が合流して当時の水量のすさまじさを想えば決壊範囲がさらに広がり、被害が大きくなる可能性もあったのではないかと思いました。
長野市穂保地区の堤防がおよそ70メートルにわたって決壊しました。水の深さは4~5メートル広い範囲で床下浸水、決壊した場所以外にも、付近の堤防の住宅地側で水でえぐり取られた跡や、草が流されている跡が沢山ありました「越水」による氾濫がそこここであったと思います。
対岸の堤防も越水、これだけ広い範囲で越水が発生した現場は今まで見たことがなかった水量のすさまじさを示していてさらに決壊範囲が広がり、被害が大きくなる可能性もあった、1983年にも堤防を越水して浸水被害があったと話していました。
10月23日朝から車で現地を走り回りました。千曲川の東堤防から下流側に、須坂市、小布施町、中野市、西堤防にわたり長野市側を赤沼、長沼、そして堤防決壊した穂保まで現地視察、堤防決壊現場では災害現場かたずけのボランティア活動のチームに話をして、その後浸水被害の長沼小学校に行きましたまだ手つかずで自衛隊の車が数台校庭に止まり学校の再開するめどは見えてないようでした。
赤くいろずいたリンゴがりんご園の地面に沢山落ちていてリンゴの木も傷んでいました、泥のかたずけが進んでいなく道路のほこりは凄く車も埃がたまるほどです。
災害地域を出ればまるで別世界でした。長野市内中心部とのギッヤプをいやというほど感じました。
午後から長野市市民協働サポートセンターに伺いお話してきました。
全国移動ネットに浸水被害で使えなくなった長沼小学校の子供たちを隣りの小学校に送迎支援活動ができないでしょうかと相談の連絡があった新井さんに被害状況やボランティアセンターの活動状況、避難所等、聞かしてもらいました。
長野市内の避難所開設は13か所756人(10月24日現在)。決壊した長沼周辺が多いようです。車が浸水して避難所から学校に来れない子供たちが20人ほどいるのではとのことです。小学校教育委員会は避難所の対応のことでいっぱいいっぱいでそこまで手が回らないという状況で今は先生方が手分けして走っているそうです。送迎の支援していくにしても現地に動ける人がいなく、コーディネイトできないので一旦保留しますとの意向のようです。長沼小学校の再開は1ヶ月はかかると思いますが今のところめどが見えないようです。
長野市市民協働サポートセンターの阿部さんが言うには23日の状況ではやっといろいろな取り組み計画が進みだしたとかんじます、状況変化が出て送迎支援活動が必要になればお願いするとおもいますよろしくお願いしますと依頼されています。その時は送迎の支援の情報発信しますので協力お願いします。
長沼小学校の西側田んぼの向こうが水に沈んだ新幹線の基地
堤防決壊の長沼町穂保、数軒が流されて周りの家は二階までが壊れていました。
長沼小学校のグランド校舎・自衛隊の待機場所