ヒデの救援レポート、8月29-30日

ヒデの救援レポート、8月29-30日:35:
 このヒデのレポートを読んでいただいている、大阪府箕面市の森幸子さんからメールがありました。8月の3本のレポートが、字数オーバーで、読み切れません。
 ゆめ風基金ブログにアップされているものと、符合すると、約200字数がオーバーしているみたいです。受信側の、機種、設定にもよりますが、あえてオーバーの報告をしますとありました。
 誠に申し訳ありません。なんせ、機械オンチのヒデです。これからは、気をつけます。レポート未読の方は、ゆめ風基金ブログを開いていただければ、ありがたいです。
 被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月27日までに、174996170円です。
 このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
 息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
 ヒデが事務局員をつとめる、人工呼吸器をつけた子の親の会・バクバクの会が発行している機関誌バクバク96号に連載掲載された、ヒデのものがたり作品から。
タイトル・こまった、こまった、こまった・バイかわのひでただ
(本誌では、漢字には、ルビがふられています。)
 さんさ、さんさと雪がふる。停電で、真っ暗な学校の庭に、雪がふる。さんさ、さんさと雪がふる。・・
 みんな、体育館で、布団の波のなかで眠っているよ。とめた自動車のなかで眠っているひとたちもいる。その自動車にもさんさ、さんさと雪がふる。・・
 おおきな地震と、おおきな津波がやってきて、ボクがすんでいる街も、大勢のひとたちも、流されていなくなったぁ。・・
 ボクの家族は、なんとか無事だったけど、家は、なくなっちゃった。だから、近所のひとたちと一緒に、学校に避難したんだ。・・
 避難所が学校なんだよ。避難所には、たくさんのひとたちが逃げてきていて、ぎっしり、ひとの渦。・・
 ボクの学校の同じクラスのゆきちゃんも一緒だよ。本当は、もうひとり、リョウ君という、人工呼吸器を使ってる、バクバクっ子のともだちがいるんだけど、一緒に避難できなかったんだ。だって、電気が停電になっちゃうと、呼吸器が動かなくなるものなぁ。いざというときは、家庭用の発電機を使うっていっていたけど、あれけっこうおおきな音がでるもんなぁ。あれじゃあ、避難所で使えないよ。だから、電気が使える遠い知り合いの家に避難したんだって。薬とか、食事とかで、こまっているんじゃあないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
 あっと、ゆきちゃんのいつものクセがはじまった。ゆきちゃんは、いつも、ピョンピョンと飛びはねて、指をくわえて、おおきな声で笑うんだ。それはいつものことだから、ボクは平気だよ。でも、避難所のひとたちは、とってもビックリするんだ。ホラ、まわりで眠っているひとたちが、シーッ、シーッって、ゆきちゃんを叱ってるだろ。ゆきちゃんのおかあさんも、こまった顔をしてるよ。・・
 さんさ、さんさと雪がふる。・・
 あっ、こんどは、赤ちゃんが泣き出したよ。おばさんがあわてて、みんなが眠れなくならないように、赤ちゃんを抱いて、学校の庭にでていった。
 さんさ、さんさと雪のふる、寒い、深い夜のなかへ。・・
 さんさ、さんさと雪がふるなかで、ボク、本当にこまっているよ。こんなとき、どうしていいんかわからないから。・・・・
 ゆきちゃんのこまった顔、リョウ君のこまった顔、赤ちゃんを抱いているおばさんのこまった顔、ゆきちゃんのまわりでこまっているひとたちのこまっている顔、家がなくなってこまっているボクの家族の顔、そして、ボクのこまっている顔。みんな、みんなこまってる。どうしたら、こまっている顔が、こまらないでいる顔になるんだろうか。・・
 ボク、ずんと前に、リョウ君と話したことがあるんだ。朝のこない夜なんてないよなってね。そうなんだよ。さんさ、さんさと雪のふる、こんな夜だって、朝はかならずやってくる。雪もやむよ。・・
 だから、がんばらなくてもいい、ゆっくりでいいから、みんながこまった顔をしないでいられる、朝をつくりたいなぁと。にんげんには、それができるチカラがあると想うんだ。いつも笑っているゆきちゃんは、それを教えてくれているんじゃないんかなぁ。・・
 さんさ、さんさと、雪がふる。・・
                                              おわり。
心のピアサポート相談電話を開始します!精神障害当事者・自助グループによるピアカウンセリングです。
この度の東日本大震災により被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
主催宮城精神障害者団体連絡会議宮精連・心のネットワークみやぎ
精神障害当事者による電話相談月曜~土曜、A10時~午後4時。日曜、祝日はお休みです。無料相談ですが、電話料金は相談者の負担となります。
 2年間ぐらいの予定を組んでいます。震災後における心の悩みを主に電話相談を行い、傾聴を旨としたカウンセリングや適切な精神医療保健、福祉情報を提供することによって、精神障害の再燃、再発、精神障害の予防、エンパワメント、精神障害者の権利擁護に寄与する。
趣旨
 3月11日の大震災から既に時間が経過しましたが、ご家族を失った方、今なお行方がわからない方々の悲しみは計り知れません。又、住居や、生活の基盤を根こそぎ失い途方に暮れ、避難所生活を余儀なくされている方も未だ多数おられます。一部には、おおしく生活の再建に立ち上がった勇気ある方の報道もされてはいますが、実際の再建には、気の遠くなるような長い時間と数々の困難が待ち受けていることでしょう。
 私たち宮精連と心のネットワークみやぎは、こんな時に、精神障害当事者に何が出来るのかを話し合う機会を幾度も持ちました。金力に乏しく、体力的にも不十分な私たちに、いったい何が出来るのか?
 私たちは、精神障害者として、この生きづらい世の中を、困難な病に苦しむ仲間と助け合いながら生きて来ました。そうした私たちの生き様こそ、皆様のお役に立つことが出来るのではないかと思い立ちました。
もちろん皆様からお電話でのお話しを傾聴することが中心で、専門家でない私たちから、ああしたらよい、こうすべきだとか申し上げることは多くはないはずです。しかし、アドバイスを求められた場合には、拙い私たちの経験、お話しすることがあるかもしれません。
 私たちは今回のような非常事態には、健常者も障害者もないと考えています。お互いに仲間であり、心が壊れそうな時こそ、私たちはひとりではない、ー絆きずなーがあるのだということを思い起こすべきでしょう。頑張り過ぎず、しかし、決してあきらめず、ともに一歩一歩前進して行きましょう。
 個人情報・本電話にて話された内容は事務局が責任をもって管理いたしますので、外部に漏れることは一切ありません。ご安心ください。
 助成団体本事業はNPO法人ゆめ風基金様の全面的な資金協力により実現したものです。後援NPO法人仙台市精神保健福祉団体連絡協議会・仙精連・NPO法人ハートインみやぎ、仙台市精神保健総合福祉センター・はあとぼーと(予定)・宮城県精神保健福祉センター(予定)
私たちみんなの経験と力と希望を分かち合って必ずやこの国難を乗り越えよう!
募金活動にあたりチラシ等の送付願い。
 ゆめ風基金様・昨日、お電話させていただいた石塚@阪大です。8月27・28日に開催されます、日本福祉のまちづくり学会第14回全国大会において募金活動を行いたいと思います。
 つきましては、貴法人のパンフレット30~50部程度とHPにありました募金箱を提供いただけると、大変うれしいです。下記まで郵送いただけますと助かります。どうぞよろしくお願いします。あと、貴法人で発行されている下記の資料を購入したいと思います。あわせてよろしくお願いします。
 ○障害者市民防災提言集○こんなんええやん
 大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻、社会基盤新田研究室、石塚裕子
 
リーフレットについて
 こんにちは、札幌の草の実会、手塚です。皆さまお元気ですか。大阪は暑いのでしょうね。札幌もここ数日は真夏の気候が続いています。八幡理事は、体調崩さず、ケガ病気なく元気にやっているのでしょうか。
どの地でもそうなのでしょうが、札幌でも長く続いていくであろう東北への応援の活動があるように思います。いろんなところでいろんな人たちができる形で応援しているのが北海道でも毎日、新聞の話題になっています。
私たちも岩手への応援も含めてできるところでできるだけの応援を続けていく事になると思います。今回の災害、 この国のあり方、この国に住む人間の生き方の切り替えが根本的に問われていると感じています。
メールでめんどくさい理屈を並べる事もないと思いますが、そんなことから、街頭での支援の呼びかけは出来ていません。今までの災害とは違ってしっくり来ないのです。でも私たちのできる限りの応援はいつまでも続けていくのだろうとは思っています。で、用件です。新しいリーフレットを送ってください。とりあえず200部~500部、よろしくお願いします。着払いで送ってください。草の実会
 手塚東京都中野区障害者福祉事業団から、大震災からの復興を願う千羽鶴が5房届きました。ただちに、被災地3県の障害者センターに送りました。添付されていた、障害のある人たちからのメッセージを紹介します。
たい変災害で何と言う言葉を掛けたら良いか。お身大切にして下さい。
 明けぬ夜は有りませんよ。応援しています。私の力は小さいけれど、皆様も応援してます。頑張って下さい。心をこめてつるをおりました。K・H
 前を見て、一歩一歩、無理をせず、進で行きませう。始めの一歩をふみ出して下さい。幸は歩いて来ない。だから歩いて行く。歌の言葉です。1日1足、亀の歩でも、大きな1足になります。お体を大事にして下さい。無理をせず、いっぽいっぽすすんでいって下さい。M・H
 体に気をつけて下さい。がんばってください。K・H
 心をこめてつるをおりました。がんばって下さい。体に気をつけて下さい。まけないで下さい。心をこめてつるをおりました。T・K
 がんばって下さい。M・M
 ようやく多くの方に手伝ってもらい作りました。大きい方は、皆が、小さいは、私。中野障害者が職業訓練などしている方々にも折ってもらいました。どこに送って良いか解りませんので、よろしくお願い致します。誤字、脱字、おゆるし下さい。以上!

ジャマイカから

ジャマイカから1
 ゆめ風基金では3月11日以後、大阪の事務所での基金領収書の発送作業、支援Tシャツの共同購入、募金の働きかけ、現地での支援活動など、若い人たちのネットワークに助けられてきました。
 もちろん、16年前の阪神淡路大震災を体験してきたひとたちに支えられていることにはちがいないのですが、若いひとたちのみずみずしい感性に学ぶことが多く、それがとてもうれしいのです。
 その中の一人、Nさんからうれしい手紙をいただきました。Nさんは日本国内だけではなく、ハワイやジャマイカ在住の友人にも働きかけをしていただき、募金活動や支援Tシャツに協力していただきました。
 ありがとうございました。
 「私の友達がジャマイカ滞在中に出会った男性との間にめでたく子供が生まれ、ジャマイカで生活しています。彼女の協力のもと、ジャマイカの首都「キングストン」で日本人向けゲストハウス「ラブリッシュ」を経営しているJUNさんにもゲストハウスに募金箱を設置して頂いています。写真添付します。」
ジャマイカから2
ジャマイカから3

総合福祉部会骨格提言まとまる、総合福祉部会(第18回)

障害連事務局FAXレター No.224 2011.8.30(火)
総合福祉部会骨格提言まとまる、総合福祉部会(第18回)
―完全実現をもとめて「秋の陣」―
 いよいよ総合福祉法の骨格提言がまとめられた。8月30日(火)の総合福祉部会(第18回)は、大詰めの白熱した議論が交わされた。
はじめに佐藤部会長からこれまでの骨格提言の議論から、今回の部会での大きな修正点が明らかにされた。・利用者負担については、無償としていたが、高収入者については応能負担を取り入れる。・入所施設を地域移行から支援体系の中に位置付ける。・介護保険での関係については対象年齢となったとしても、従来通り総合福祉法でのサービスを受けられる、等々であった。
続いてこれまでの議論からの最終的な修正点について説明があった。
名称は障害者総合福祉法とすることや、ニーズアセスメントによる支給決定については試行事業を行ってから導入する、とした。
 そして障害の定義は混乱を避けるため、障害者基本法と同じものにしていく、とした。
自立支援医療については、総合福祉法施行をまたずして速やかに無償とすべきだとした。
駒村委員からは、増税という表現を具体的に盛り込むべきだという意見が出されたが、その問題は、別の機会で行うべきだということで、まとめられた。
ALS協会の橋本委員からは、「コミュニケーション支援という言い方では弱いのではないか」という指摘も出され、基本的には意志疎通も含まれていることを確認し、「自らの選択による」という意味を付けくわえる、補強修正を行うこととなった。
疾病と障害の確認では「難病の場合、病名がつけられず、しかし長い期間生活上の困難にあっている人たちがいる」という意見がだされた。
支給決定と合議機関のあり方については、本人参加の保障や、支援者の参加の保障について確認がされた。一方で自治体としては基準がないと円滑に進められないという危惧もだされた。
協議調整モデルの議論が今ひとつ深められていないようで、新しい試みとして期待できるその反面、自治体の財政状況によって決定内容が違ってくるのではないかという心配もある。 地域の運動が重要である。
 デイアクティビティセンターのあり方については、自立支援法を継承するものではなく「障害者が主体的に地域で活動する拠点として位置づけるべき」という修正提案がだされ、そのようにしていくことになった。相談支援機関の在り方について何人かから意見がだされ、難病とみられる、総合福祉法の対象者の可能性のある者も含めることも大事、という補強意見がだされた。
 さて今回の骨格提言では、合同作業チームの報告も盛り込まれており、そこの医療の部分で、「保護者制度の廃止と、それに代わる公的機関の創設」があげられており、山本委員は「保護者制度の廃止は良いが、公的機関をつくることは、さらにおそろしいこととなる。社会的入院患者も増えかねない」とした。結局この件については意見がまとまらず、作業チームの堂本座長や、部会三役で表現をつめることになった。
 修正部分については、部会三役に一任される形で、総合福祉部会の骨格提言は、まとめきることができた。部会三役をはじめ関係者の努力の成果である。今後は「推進会議でフォローアップしていきたい」(東室長)とのことである。
 いずれにしても、部会構成員55名が1年半という短い期間で、ここまでの提言を作り上げたことは画期的でその完全実現が求められる。
 JDFなど障害者団体は一丸となり、政府・厚労省に働きかけていかなければならない。
「秋の陣」は早速始まっている。
総合福祉部会のページに今日の資料があります。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sougoufukusi/index.html
お知らせ
障害者・患者9条の会
2011年 9月3日(土)「白熱教室2011」
「平和に生きる権利を いま、何を学び、何を行動するか」
日時 2011年9月3日(土) 13時受付 13時30分~16時
会場 東京都障害者福祉会館(田町)
   http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/syoukan/toiawase/index.html
○記念講演 中澤正夫(精神科医)
  「ヒロシマとフクシマ -目を背けてはいけない史実と事実」
○特別報告
  石川勇(東京肢障協)「空襲、闇市世代、それから」
  坂下共(きょうされん)「軍隊を持たない国 コスタリカの今に学ぶ」
参加費500円
○詳細は http://www.nginet.or.jp/9jo/index.html

「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」2

「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」
小室等さん、こむろゆいさん。後ろの白幕の書はゆめ風基金初代事務局の左右津安輝子さんの書
 ライブは永六輔さんのトークから始まりました。永さんはパーキンソン病になられてからも、それを受け入れながらリハビリをするプロセスをラジオやトークイベントで話してこられました。永さんのお話は悲しい出来事でもおかしさがあふれていたり、理不尽なことへの怒りがかくれていて、その語りにたくさんの人々が笑い、泣き、勇気付けられてきました。
 この日も交通事故にあった時のお話やリハビリの話などを永さんが語り始めると、身を乗り出すようにお客さんが聞き入り、大笑いされていました。手話通訳のひとを本来の役割をこえた共演者として話され、手話を通じてコミュニケーションの楽しさも伝わってきました。
 永さんはこの日の打ち合わせで、日が落ち始めたころから小室さんの歌がはじまるように気配りをされていたのですが、そのとおりの演出であたりが暗くなり始め、照明の光がやわらかく仮設の舞台を包みかけた頃、永さんに呼ばれて小室さんが登場しました。
 
けれども どこかで
おまえは待っていてくれる
きっと おまえは
風の中で待っている
「だれかが風の中で」 作詞:和田夏十 作曲:小室等
 「この歌はテレビドラマ『木枯らし紋次郎』のテーマソングで、作詞は市川昆監督の妻で脚本家の和田夏十さんでした。ずいぶん前の歌ですが3.11以後、この歌詞の意味をかみしめています」。最初に歌った後、小室さんはしみじみと語られました。
 2003年NHK金曜ドラマ「蝉しぐれ」のテーマソングだった「遥かな愛」、「黄昏のビギン」、そして永さんが作詞し、三波春夫の最後の歌となった「明日咲くつぼみに」を歌った後、「三波春夫さんは声を張り上げてきたので、そうじゃないように歌ってほしいと、お手本として小室君のCDを渡したんだよ」と永さんがこの歌のエピソードを話されると、みんな爆笑してしまいました。
 「上を向いて歩こう」と坂本九との思い出を永さんが語り、お客さんも一緒になって歌ったりしながら、楽しい時間はあっと今に過ぎていきました。
 途中から、やはり雨が降ってきました。用意してあったビニールカッパをお客さんに配りました。お客さんは誰ひとり去らず、みんな「ありがとう」とカッパを着ました。
 その風景を後ろから見ていると、涙が出てきました。この仮設住宅に入られている方々は大方が津波で被災された方々で、ここに来られるまでにご家族、お友達をなくされた方もたくさんおられることでしょう。
 実際、後ろで立ってご覧になっている方に座席にご案内しようとすると、「あと少しで行かないといけないので。でも永さんのラジオは何十年も聞いていて、さっき握手してくださって感激です」と言われた後、津波が来た時、非難している後ろから津波が追いかけてきて、もう一分遅かったら命がなかったこと、友達が10人もなくなったことを話してくださいました。
 あらためて、永さんと永さんのラジオ番組のリスナーが、固い絆で結ばれていることと、今回の震災がより強い絆をつくったことを知らされました。
 永さんのお話と小室さんの歌が、それをほんとうに待ち望み、必要とするひとたちに届けられたのでした。そして、その稀有の瞬間に立ち会うことができたことを、永さん、小室さん、そしてお客さんに感謝します。
ライブの後、ゆめ風基金のスタッフが永さんと小室さんにお礼を言うと、「ぼくたちの方がゆめ風基金の活動に助けてもらっているのだよ」と言われたと聞き、その言葉に感謝しながら勇気をいただきました。
 現地での支援活動を毎日粘り強く続けている被災地障がい者センターに敬意を表しつつ、わたしたちは現地の活動を全面的にバックアップし、全国のみなさんに彼女、彼たちの奮闘と、永六輔さん、小室等さんの期待に応えるべく、日々の活動を続けていこうと思います。
 最後に、永六輔さんと小室等さん、ほんとうにありがとうございました。
 翌朝、被災地障害者センターみやぎのすぐそばの喫茶店で、このイベントのことを一生懸命話されているグループがおられました。
 「市民会館や立派なホールよりも、仮設住宅であったあの催しの方が何倍もよかった。感動した。最初に挨拶した車いすの女性のあいさつも、すごくよかった」と、この催しのチラシを大切そうにクリアファイルに挟み、話されている声を聞き、ほんとうにうれしく思いました。
「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」
小室等さん、永六輔さん、手話通訳の方
「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」
途中でやはり雨。でもお客さんは一人も席を立ちませんでした。
「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」
被災地障がい者センターみやぎ(CILたすけっと)にて 打ち上げ
もっとたくさんのボランティアスタッフで運営されました。ありがとうございました。

「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」

「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」
 8月23日の、仙台市長町のあすと長町仮設住宅交流広場で開催しました「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」は、降る雨のすきまを縫うような天候の中、150人のご参加をいただき、盛況のうちに終わりました。
 永六輔さんはゆめ風基金の呼びかけ人初代代表として10年間、幅広い人脈とラジオ番組、著作、講演などを通じてゆめ風基金のことを伝えて下さった他、多忙な日程をかいくぐるようにゆめ風基金が開くイベントに出演してくださいました。10年の活動をへて、呼びかけ人代表を小室等さんに託されてからも変わりなく、ゆめ風基金をささえてくださっています。現代表の小室等さんも当初からの呼びかけ人で、永六輔さんと同じくゆめ風基金のライブに出演してくださり、音楽を通して全国各地の障害者の活動を応援し、ゆめ風基金をささえてくださっています。
 8月23日のイベントは、6月5日のとっておきの音楽祭に小室等さんがゲスト出演され、その後に被災障害者センターみやぎに来て下さって仙台の障害者と交流されたことから、永六輔さんを誘ってくださったのでした。
 お二人が来て下さることになり、さて会場は?となった時、被災地障害者センターみやぎのひとびとは近所に建てられた仮設住宅の広場にしようと思いました。それはこの町の市民としてあたりまえに暮らすことから遠ざけられてきた障害者が、それでも町を愛し、困難を共に分かち合い、共に生きていこうとする決意のあらわれでもありました。そこには仮設住宅で仮住まいをする被災市民のひとりひとりの心の傷に寄り添い、たった2時間のイベントの間、少しでも心をひとやすみしてほしいと願う彼女たち、彼たちの切ない願いがこめられていたのでした。
 130ほどある仮設住宅の一軒一軒を訪ね、障害者を中心とする支援活動をつづけながらこの催しがあることを伝えると、「楽しみにしている」という言葉が返ってきたそうです。その声は心のとても深いところから聞こえてきて、仮設住宅のひとびとがこの催しに切実な期待を持ってくださっていることに、心強く思ったといいます。
 
 ゆめ風基金のスタッフ3人と支援者1人で前日から現地に行ったのですが、天気予報は23日も終日雨の予報でした。それでも時々雨がやむ時が比較的長く続くと、「明日もこれぐらいならなんとかなるんだけれど」と、祈るように曇天を見上げました。
 会場の仮設住宅の広場は砂利が敷き詰められ、車イスを利用されている方には動きづらく、また仮設住宅には杖をついたりカートを押して歩く高齢の方が目立ち、これじゃ危ないなと思いました。被災地障がい者センターみやぎのスタッフが打ち合わせの度に「雨は降りません」と言いつづけていましたが、その時点ではほぼ絶望的に天気予報は雨、何の根拠もないような彼の言葉を信じることにしました。
 そして当日、雨は時々止むもののほぼ降り続けでした。今度ばかりはもうだめかと思いましたが、午後になると雨も止み、空も少し明るくなってきました。
 夕方4時、永六輔さん、小室等さん、小室ゆいさん、そして永さんのお孫さんが現地に到着しました。「天気が心配なんですが」とわたしが言うと、小室さんは言いました。「だいじょうぶ、ぼくは晴れ男だから」。
 そして、5時半ちょうど、ライブが始まりました。
                                             つづく
「永六輔さん・小室等さんと話そう会 IN 長町」

ヒデの救援レポート、8月22日

ヒデの救援レポート、8月22日:34
 ヒデの住まいする北摂の街、箕面市人権施策審議会で同席している友人で、大阪産業大学国際人権学の窪誠教授から、先日、ちょっとした用事のついでに送ったメールに返事が届きました。ヒデのメールには、長崎原爆忌にちなんで、ヒデの父親が中国東北部で戦死していること、戦災の風景、原爆被害の風景が震災被災地の風景にダブると記したことへの返事です。
 河野さんの生き方には、心から頭が下がります。すばらしい先輩と一緒に仕事ができて、光栄です。お父様の時代よりも今が少しはましなことは、おかしいことをおかしいと、すくなくとも口に出して言える自由があることではないでしょうか。もちろん、おかしいとすら思わせないようにする動きも圧倒的に強くなっていますが。河野さんと一緒に、できるだけたくさんの人に、おかしいと思わせ、おかしいと言わせていきたいと思います。
                                               窪拝
被災障害者支援ゆめ風基金に寄せられた救援金、金額は、8月19日までに、174,040,861円です。これまでに支援した団体、個人への金額8月19日現在77,294,600円。
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌そよ風のように街に出よう編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。広く知ってもらいたいので、転送自由。自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。長期戦です。救援金の送り先は、郵便振替口座00980-7-40043ゆめ風基金です。;とうほく;と書いてください。
東日本大震災救援活動の中のボクの風景。
ヒデのちっぽけな友人こぼれ話。
 前に、ヒデの居住する箕面市の市役所職員で長く勤務していた、呑み友達のHさんの続報です。市役所内の諍いで、震災救援のあり方を巡って、58才で役所を早期退職して、被災地救援ボランティアを志願し、ゆめ風基金のコーデネイトを使い、被災地障害者センターみやぎを目指した、Hさんが、約10日間の活動を終え、帰阪しました。
 やっぱり、いつもの安い呑み屋で・ゴッツンコ。やぁ、お帰りなさい。疲れたでしょうとヒデ。Hさんは、あまり疲れなかったデ。避難所を回ったり、仮設住宅を訪ねて、困っていることはないか、名簿にある障害者のひとの安否を確認して歩くのがワシの仕事やったから、肉体労働ちゃうから、しんどくないけど、気持ちは疲れたなぁ。しやけど、仕事はボランティアチームでやるし、チームの仲間は、若いひとばかりで、ワシのことを気づかってくれて、よう踏ん張ってくれたから、助かったわ。
 僅か10日ばかしの活動やったから、なかなか、本当の被災地の姿は分からへんけど、いろんなひとと話して、ぼんやりやけど、ちょびっと感想らしきものは、持てたかなぁ。と、テレテレ笑った。
 いつもの瓶ビールを飲み干すと、また続けて、ハッキリ分かったんは、東北と関西では、人々の考え方や、文化、風土が、全然ちゃうというこっちゃ。何百年、何千年かけて、出来上がった文化や。あれはなかなか変わらんと思うわ。被災地障害者センターのひとらも、ようやってる。しやけど、あれ以上、頑張れいうんは、酷やろなぁ。障害者の制度や福祉、暮らし方が遅れているとかとちゃう。被災地のひとたちの気持ちに沿う支援の方法が、ワシらの方に求められてるんと、ちゃうかなぁ。こうせい、ああせいの、上から目線は、絶対アカン。
 全体的には、ひとと街の復活の方向やろけど、単に元に戻るだけやのうて、新しいひとの考え方、新しい街づくりの方向を目指した活動が、現地の人たちから発信されたら、力強いと思うなぁ。関西の方が進んでるなんて考えるのは、ワシらの思い上がりやね。
 ワシも役所を辞めたてホヤホヤやから、まだまだ役人根性が抜け切れてへんのか、ヘンな経験したな。ある避難所で、車イスを使っている高齢女性と話した時やね。トイレの不便を言うから、そんなんは、役所に言うたらエエんちゃいますかと言うた。大阪やったら、みんなそうするやろ。
そしたらな、その女性は、役所の人たちも被災してますからねと言うんや。ワシ、思わず、被災してようが、してなかろうが、そんなん関係ない。役人として、こんな状況だからこそ、役所の仕事をキチンとするもんや。そのために、日頃から、高い給料を貰うとんのやから。と言いたい気持ちが口まで出そうになったけど、ぐっと堪えたんや。世の中には、ワシの理解を超えることが、ゴマンとあるからなぁ。
 それからな。活動の中日が日曜日に当たってな。センターのひとが、休みや言うねん。救援活動に休みなんかあるんかなと思うたけど、まぁエエかとね。休みを利用して、福島競馬場に行ったんや。(Hさんは、大の競馬好きです。)競馬場も被災していて、馬場が使われなくて、馬場の真ん中の広場で馬が走ってたで。被災したひとも仰山来てたね。家族を津波で流されたひともおった。ひと恋しいんちゃうかなぁ。ワシもちゃっかり、馬券買うたけど、当たらんかったわ。(笑)
 あんまり役に立たんかったけど、帰ってきたら、元の職場の人間から、びっくりするほど、激励のメールが来てな。そんなん今までなかったから、それの方が、ワシびっくりしたわ。もっと本当のこと知りたいから、9月になったら、岩手か、福島にまた行くわ。
と、しゃべり終わると、ひとりで競馬新聞を読み出した。ヒデは、ポカーンとするばかり。ホント、Hさんは、ヘンなひとです。ヘンな友人です。
いのちの軽重を問うことなかれ考
 もとより、ひとのいのちには、軽重はありません。どのようないのちも、同じ重みを持ちます。人間は、何かを為すから、価値があるのではない。生きていること、存在することに全ての価値があるのではありませんか。したがって、戦争での死も、災害での死も同等にあらねばなりません。
 しかし、本来ならば、人間の力で止められる事柄によって発生する、した、いのちの死は、現在でも、広島では、原爆放射能被曝が原因で、被爆者が年間、5000名くらいが死亡しています。なぜだと問われなければなりません。戦争による死、原爆による死、災害死でも、予防阻止ができたのに、それが為されていないために発生した死などが、それに当たります。そして、今回の大震災の中で引き起こされた、福島原発事故は、その典型的な事柄です。
 ボクたちの、被災地支援の活動は、困っているひとたちに向けられることを第一義にすること、いのちを確保することです。そのことを通して、状況と、ひとの気持ちを推し量り、なぜの答え探しもしなければならないのです。つまり、いのちを生きることは、いのちに責任を負い、その責任の所在と、いのちの答えが、生ききることの全てだと、考えるからです。いのちの存在を脅かす事柄は徹底的に追及されなければならないのです。
                                           この項終わり
ゆめ風基金事務所に届いたお便りから
 今だに収束の見通しもない、福島第一原発事故にも、暗たんたる気持ちにさせられます。避難所にも10万人を超える方々が日々を過ごしておられることに心が傷みます。ましてや、ハンディある方々にとっては、どんなに厳しい状況でしょうか。
 さて私共、自然食品の店をハンディある人と共に働くことで運営しています。店頭で義援金を募り、その内の一部を本日送金しました。今後も出来ることを続けていきたく思います。どうぞよろしくお願いします。
あしたや
東京都多摩市諏訪5-6-2-102
電話042-376-1465
東日本大震災義援金について。
 初めて連絡します。杉の子保護者会より東日本の障害者へ寄付30000円をすることになりました。郵便振り込み用紙を二枚手数料のいらない分を
杉の子作業所
滋賀県犬上郡多賀町大字多賀2-4-6・、
電話0749-48-2143
へ送って下さいますようお願い致します。
 後日ですが、領収書を○杉の子保護者会24830円、社会福祉法人杉の子会5170円に分けて頂けますよう、お願い致します。
ず~っと続けていく被災障害者支援プロジェクト・ポジティブ生活文化交流祭・東北&関西、これからどうしましょうか?
●2011年11月23日(水)祝日●午前10時~午後6時
ヘルパーの仕事は今日はこれからどうしましょうか?から始まります。今回の被災障害者支援も関西側の私たちの思いはありますが、やはりこれからどうしましょうか?と東北側のみなさんに尋ねるところから始まるのではないでしょうか?
関西と東北の障害者・支援者をはじめ、出展・来場された人たちも含めてみんなの色んな切り口でお互いの生活文化、表現活動、メッセージの交流をしたい!
東北&関西の双方向な関係を築くための提案を出し合うきっかけにしたい!
●出展者大募集中~!・個人、団体不問!あなたのアイデアください!
●第1会場・扇町公園○メインステージ・東北&関西の文化発表会・音楽、踊り、メッセージ、トークショー
●東北&関西作業所ブース
大阪ハートフル商店街や関西の作業所が中心に出展。東北の作業所の紹介。メッセージや商品を展示、販売。
食べ尽くそう!東北&関西・作業所や有志が出展する飲食コーナー
●東北&関西、障害者支援ブース
関西の障害者自立生活に携わる団体や当事者、支援者による普段の活動PRや被災地支援の報告、メッセージ
●コミュニケーションバザール
アロマや占い、似顔絵、ゲームコーナなど多数出展○パフォーマンスバザール・自薦他薦問わず参加可投げ銭劇でパフォーマンス発表。
みんなで踊るフォークダンスとか・・この日に向けて創作した音楽やダンスなど大歓迎!東北のメッセージ広場・当日の参加者、来場者が書き込んでいくフリーメッセージ。
組合、福祉団体以外のNPO、市民グループにも広く出展依頼。
●第2会場・山西福祉記念館、公園となり
ホール・被災地3県から当事者+支援者5組10名を招待し、ゲストと関西からの被災地支援メンバーによるシンポジウムや、これまでの現地支援報告会○中会議室・被災地障害者支援ボランティア募集セミナー&相談会○小会議室・パネル展示
●問い合わせ、申し込みは、パーティー&パーティー担当しいなまで!電話06-6649-0455
ゆめ風基金のみなさまに。暑中お見舞い申し上げます。暑いが続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。震災では、床上浸水になり、友人、知人と多くの人達が亡くなったり、いまだ不明の人もおり、悲しみの中におります。私も水に流されたりと大変な思いをしました。暑さ厳しき折、ご自愛下さいませ。        石巻市・T・Oさん
東日本大震災・平成23年3月11日午後2時46分・震源地、宮城県沖、M9、震度・5強閉伊川河口域・宮古市・田老・津軽石川河口と銘打って、リアルタイムの写真集が出版されました。1冊1500円です。作者は、佐々木宏さん。
郵便027-0051
宮古市南町5-25
発注は、佐々木さんまでに。
全37ページの迫力ある写真集です。以上!

そうそうの杜の機関紙「想 創 奏」28号より

 地震発生以来、組織的に、ボランティアの派遣を継続してくださっている大阪のそうそうの杜の機関紙「想 創 奏」28号が発行されましたので、ご紹介します。
東日本大震災の支援活動の振り返りと今後の活動に向けて
荒川 輝男
 前回、東日本大震災特集はお陰様で多くの皆さんからの反響を頂きました。そうそうの杜では、4月14日から6月29日まで18人、延べ人数147日間スタッフを派遣した。
スタッフの派遣は、ゆめ風基金を窓口に被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)を拠点として障害のある人の支援を行い、主に宮城県北部の南三陸町や気仙沼市を中心に活動してきた。
 当初から短期間で終わるものではないと覚悟していたので長期の支援の中で地元の復興は地元の人が作っていくもの。そこに必要性があれば派遣し続けていくようにするという前提で始めた。
第1期のまとめの会議の結果、今後も継続して活動していく。ゆめ風基金(被災地障害者センターみやぎ)が借り受けた登米市(南三陸町の内陸部)の拠点から南三陸町の志津川高校(避難所)を中心に、今まで行ってきた活動を継続していく。
 内容は、
1.登米市の拠点が使えれば南三陸町や気仙沼に迅速な活動ができる。
2.仙台からの移動時間が多く活動が制約されるので出来るだけ近くで活動を行いたい。北部への移動時間はロス  が多く、片道で仙台から南三陸町へ2時間強、気仙沼になると3時間くらい要する。
3.南三陸の被災状況を目の当たりにして障害者支援に関わってきたので、継続して関わっていきたい。
4.被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)の活動を尊重し活動を補完していくこと。
5.状況の変化の中で、今までに関わってきた障害の方々は、日中活動が再開されそれなりの目的は達成されてき  た。
6.ゆめ風基金の意志を尊重し、障害者支援も含めて避難所や仮設の新たな課題に対して支援の枠組みを拡げてい  きたい。
 このような前提で7月9日に被災地障害者センターみやぎ(CILたすけっと)に2カ月ぶりに訪問し調整をしてきた。
 こちらの提案を快く受け入れて頂き、7月19日から9月末までを第2期として支援活動を再開していくことを決定した。地震の爪あとはいまだに深いものがあるが、地元の復興と共に地元の被災された方々の気持ちや意識の変化もある。また避難所から仮設住宅へと生活環境が変化していく中で今までとは違った課題が生じるなど、被災者支援のあり方が変化してきている。
 また、人的支援については、業務に余裕がある中で派遣しているのではないので現場のスタッフへの負担も大きいのだが派遣したスタッフがほとんど再度行きたいと訴えるし、その負担を全体でカバーしてくれている事に感謝したい。
 次号で新たな活動を報告します。
社会福祉法人そうそうの杜
〒536-0013
大阪市城東区鴫野東3-18-5
Tel 06-6965-7171
Fax 06-6167-2622

本日午後6時半より、救援本部会議を開きます。

本日午後6時半より、救援本部会議を開きます。
震災から半年が経とうとしています。
みなさまには、被災地支援に大きなご尽力をいただき心から感謝いたします。
宮城、岩手の被災地障害者センターでは、常時8~10人のボランティアが全国からかけつけ、仮設住宅に住まわれる障害者のお話を聞いたり、病院や買い物の送迎、入浴介助などを行っています。
仮設住宅を訪問する中で、意志疎通の難しい高齢聴覚障害者や、家族のうち複数が障害者といった、ニーズの高いケースが顕在化するなど、少しづつ、障害者の姿が浮かび上がりつつあります。
点と点であった障害者情報が、線になりつつあると言えます。
障害者の交流の場面も増えてきました。
それに伴い、宮城、岩手における沿岸部の活動拠点が必要となってきましたが、被災のため物件が少ない上に、家賃高騰で場所の確保に苦労しています。
岩手で活動中の障害者派遣プロジェクトは、メインストリーム協会のみなさんによって既に7回実施され、被災地の障害者に歓迎されているところです。(ゆめ風ブログをごらんください)
福島のセンターでは、日々の被災障害者ニーズにこたえるとともに、放射線被害に対応するための検討が現在真剣になされているところです。
なかなか復興ビジョンが描けないのが非常に苦しいところです。
大阪救援本部の集まりを次のように行います。
被災地報告とともに、これからの私たちの活動について話し合いたいと思います。
ぜひご参加ください。
8月26日(金)6時半~
ところ パーティパーティ
大阪市浪速区敷津東3-6-10
大国町駅3番出口より徒歩4分!(車椅子のかたは5番出口にエレベーター)
TEL・FAX  06-6649-0455
内容:被災地報告(八幡ゆめ風理事、被災地支援活動参加者ほか)
   東京救援本部の取り組み報告、障害者派遣プロジェクト報告、
   大阪救援本部の取り組み報告
     カンパ活動
     11.23ポジティブ生活文化交流祭
   今後のうごき ほか
 どなたもご参加ください。

東日本大震災救援講座 子どもたちの明日

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障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークより
去る8月12日、北海道七飯町で、大谷・一木両氏を講師に迎えて、「東日本大震災救
援講座」-子どもたちの明日-学校・地域で支え合う教育福祉-を開催しました。
 準備や当日の様子から、学校、地域のインクルージョンが、こうした小さなまちで
も動き始めたという想いを強めるとともに、本講演会の日程を待つかのように公布され
た「改正障害者基本法」の趣旨を学び取り、私たちの基本法として運用させる運動を構
築する必要性をも痛感したところです。
 なお、参加者200名という、七飯町内で開かれる一般講演会としては桁外れの規模と
なり、関係者一同、ゆめを追って開催した価値をしっかりと確認し合うとともに、講師
をお引き受けいただいた両氏のお心遣い並びにインクルの皆さんのご支援に対しまして
、ここに衷心より深謝申し上げる次第です。
 なお、講演会等を通して寄せられた救援金、129,523円を、「ゆめ・風基金
」に送金いたしました。
 参加者、お手伝いをいただいたボランティアの方々、後援をいただいた多くの団体
の皆さまにも合わせて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
                        社会福祉法人道南福祉ねっと
                        成田 孝四郎