「みちのくTRY」が始まりました。

岩手県宮古から陸前高田の一本松まで、共生社会の実現を訴え12日かけて沿岸部150kmを歩く総勢40人の障害者デモ「みちのくTRY」が19日、始まりました。
 連日最高35度の暑さにもめげず、市役所や交通機関、市民にバリアフリー社会の実現を訴えています。
 被災地障がい者センターいわてのブログより転載です。
<第1報 8月19日(日)> byスタッフ咲枝
1日目
みちのくTRY19日20日
宮古市田老の堤防の上です。地元のお寺の和尚さんにお経をあげていただきました。
取材はNGとの事なので、お寺の名前もふせておきます。
和尚さんをお寺に送り届けると、ちょっと待ってろ!と言うので、待っているとみんなへのプレゼントを持って戻ってきました。和尚さんが手にしていたのは沢山のお守りでした。
急いでみんなの元へ戻ると人数分あるかわからないけど、とお守りをいただきました。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
ここから、陸前高田まで歩くことを話した時はバカだ!と言われましたが、とても応援してくださっています。
そして、ここからみんなの長旅は始まりました(^O^)。
<第2報 8月20日(月)>
2日目
みちのくTRY19日20日
みちのくTRY19日20日
国民休暇村からスタート!!
スタートは木陰の中だったので、歩きやすかったのですが国道45号に出ると日陰はなく、体力と水分がドンドンうばわれていきます・・・。
お盆過ぎたのに暑いじゃないかヽ(`Д´)ノ
道中アイスやきゅうりの漬物を下さったお店の方ありがとうございました。
アイスをいただいて生き返りました。
みちのくTRY19日20日
みちのくTRY19日20日
夕方には市役所と三陸鉄道に要望書を提出!!
市長さんも三鉄の社長さんも快よく受け取っていただきました。
市長さんは、徐々に対応していただけるようです。
三鉄さんは、津波の被害があった駅に関しては、新たに作る時にバリアフリー化出来るそうです。そして計画もたてられているそうです。古い駅に関しては、後回しになるので、対応がいつになるかわからないそうです。
みちのくTRY19日20日
2日目のゴール
宮古市の社会福祉協議会です。
駐車場で夜ご飯、社協さんでたこ焼きをいただきました。
そしてこの日は『まつあかし』の日ということもあり花火大会!!
花火の火を消す水の用意もしていだいてありました。ありがとうございます。
m(__)m
(残念ながら写真はありません(T_T))
<第3報  8月21日 (火)>
何とか2日が終わり、今日は宮古の社会福祉協議会にみなさんお泊まりです。
お風呂も借りることが出来たので、お風呂でさっぱりです。
夜は駐車場で、花火もやらせていただきまして、楽しかったです。
今日は道中お店の方がアイスをくださったり、漬け物をくださったり、して元気をいただいて歩きました。
宮古市長さんに要望書を渡しました。
バリアフリーを考えてくれるらしいです。
三鉄の方にも要望書渡しました。津波被害があったところは、作るときにバリアフリーに作ることができるけど、今あるところは難しいようです。
被災地障がい者センターいわてのブログ
みちのくTRYの現地報告をしています。

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第八組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第八組
2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート
(2012年7月30日~8月4日 鍛冶克哉・中来田護)
 私たちは7月30日~8月4日まで盛岡、宮古の周辺で活動してきました。
 主な活動内容としては、「みちのくTRY」開催間近ということもあり、「おためしTRY」と題してコースの最終確認、開会式や閉会式のイベントの内容を詰めていきました。
7月30日(月)
・「みちのくTRY会議」 場所:CIL盛岡
出席:黒柳、河口、広瀬(被災地障害者センター宮古)、川畑、今川(CIL盛岡)、
鍛冶、中来田(メインストリーム協会)
 この日の会議では、TRY開催間近ということで、メンバーの確認をおこないました。その他に翌日おこなう「おためしTRY」(宮古崎鍬ヶ崎→宮古駅)のコースの確認を入念におこないました。また会議の中ではTRY中に通るトンネルを実際に鍛冶が電動車イスで通ってみることも決まりました。会議終了後、宮古に移動しました。
障がい当事者派遣NO.2第八組
おためしTRYの様子①
7月31日(火)
・「おためしTRY」 場所:宮古崎鍬ヶ崎→宮古駅
 この日は実際にTRY2日目のコースを歩きました。参加したメンバーは、私鍛冶、中来田、黒柳、川口、広瀬、川畑の計6名(障害当事者2名、健常者4名)。朝8時半にスタート地点にあたる宮古市の国民休暇村を出発し、多めに休憩を取りながら17時に宮古駅を目指しました。当日は35℃を超す猛暑で、暑さに体力を奪われながら十数キロの道のりを歩きました。実際に歩いてみての感想としては、距離的には問題はないように感じました。この日の参加者は6名でしたが、当日は30名を超す大人数での実施となるので列が乱れないように一体感を持って歩くことが重要になってくるということを感じたと同時に、全日程を歩くメンバーの中から数名リーダーを立てる必要性を感じました。
障がい当事者派遣NO.2第八組
おためしTRYの様子② 大槌町
8月1日(水)
・リーダー選定 ・開会式・閉会式の内容決め ・トンネル歩き
 この日は先にも触れたように、リーダーの選定から始めました。やはりリーダーは障害当事者がいいだろうということで、メインストリーム協会及び夢宙センターから数名、沖縄の自立生活センターイルカから1名、宮城の障害当事者1名の方を本人の了解のもとに選定しました。
 開会式・閉会式の内容決めでは、地元の障害当事者の方に挨拶や発言をしてもらいたいと感じ、要請することに決まりました。この他に開会式では地元のお坊さんに鎮魂の意味を込めてお経をあげてもらったり、TRYの安全を祈願してもらうとのことです。
 トンネルを歩いてみた感想としては、歩道が非常に狭く、電動車イスだと脱輪する危険性を感じました。従ってTRY当日においては電動車イスであっても健常者に押してもらうということが決まりました。
障がい当事者派遣NO.2第八組
おためしTRYの様子③ トンネルの中も歩きます
8月2日(木)
・コースの下見 ・宮古看護大学訪問
 この日も部分的なコースの下見をおこないました。大槌町のトンネルを歩きました。大槌町は震災で多くの犠牲者が出て一年半経った現在も震災の傷跡が生々しく残っています。瓦礫にまみれたお墓などを目にすると改めて胸がしめつけられる思いがしました。その後、宮古看護学校を訪問しました。この宮古看護学校は6月に続き2度目の訪問で、今回は、TRY本番に2名参加してくれるということもあり、そのお礼を兼ねて再度訪問しました。
TRYだけではなく今後も宮古のセンターと繋がっていって欲しいものです。
8月3日(金)
・CIL盛岡訪問 ・盛岡市内におけるコースの下見
 この日はCIL盛岡訪問のため電車で盛岡市内に移動しました。CIL盛岡を訪問した理由としては、先にも触れたように開会式において現地の方に挨拶をお願いしたいということもあり、CIL盛岡代表でもある川畑さんに会いに行きました。川畑さんは前向きに検討して頂けるということで期待したいと思います。その後、川畑さんと中来田と私鍛冶3人でTRYのコースである県庁前まで歩きました。
障がい当事者派遣NO.2第八組
おためしTRY④ TRY中はこのように幟を立てて歩きます
8月4日(土)
 盛岡から花巻空港に向けて帰路に着きました。
障がい当事者派遣NO.2第八組
おためしTRYの様子⑤ トイレのバリアフリーチェック
今回の訪問を終えて
 私たちは昨年から当事者派遣プロジェクトを通じて、岩手県で活動してきました。今回おこなわれる「みちのくTRY」を通して一人でも多くの障害当事者の人が「街に出て行くことがいいものだ」ということを実感してもらえるようなイベントになればと願っています。今回私たち二人はTRYに参加できませんが、私たちの想いは「みちのくTRY」に参加する全メンバーに託してイベントの安全と成功を祈っています。今後も微力ながら何らかの形で岩手県の障害者福祉の発展に貢献できればと考えています。
                               鍛冶克哉・中来田護

ジョバンニの冒険・みちのくTRYを応援してください。

みちのくTRY支援Tシャツ
永六輔さんデザインの、みちのくTRY支援メッセージTシャツ
「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなのしあわせのためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」
「うん。僕だってそうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。
「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが云いました。
「僕わからない。」カムパネルラがぼんやり云いました。
                             宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
 いよいよ明日、8月19日から31日まで、「みちのくTRY」という催しが開かれます。
 「TRY」とは、1986年に始まったバス、鉄道のバリアフリー化を訴える車イスでの野宿旅イベントです。今まで大阪-東京、旭川-札幌、仙台-盛岡、高松-松山、鹿児島-福岡、福岡-東京間など全国を車イスで歩いた歴史があります。またTRYは海を越えてアジア諸国へと発展しました。
 今年は「みちのくTRY」として、東日本大震災の犠牲になられた人々への追悼とともに、これからの町の復興に障害者が参加し、障害のあるひともないひとも共に生きる社会の実現を求めて開催されます。各地域の行政に町のバリアフリー化や防災計画、福祉サービスへの提言、各地域の市民との交流を図りながら、岩手県の障害者を中心に全国の障害者が被災地を歩きます。
 8月19日に宮古を出発し、30日に陸前高田市の「奇跡の一本松」まで歩く150kmの沿岸部は、ほんとうにたくさんの命が失われました。震災後1年半を過ぎた今、いまだに復興の入り口から前に進めない地域とすでに復興へと進み始めた地域、若い人が仮設住宅を出て行き、高齢者が取り残されていくなど、地域的にも個人的にも震災以前に隠されていた問題が震災によって引き起こされた困難をより深刻なものにしています。
 各調査や新聞報道によると、今回の震災による障害者の死は人口比率から観て健全者の倍になっています。これは障害者の安否確認や救援体制が後回しになりやすいことが大きな理由ですが、根本的な問題として、日常的に障害を持つ市民が地域で暮らし、生きていることが具体的に認知されにくく、地域のコミュニティーに障害者が参加することが難しいという現実があります。
 さらに東北地方には昔からすばらしいコミュニティーが各地域に存在していたにもかかわらず、そのコミュニティーがかえって障害者の自立生活を支える公的なサービスを要求することを阻んできた事情もあると思います。
 今回の東北の障害者の行動は、障害を持つ市民が福祉サービスを必要とする市民として、すべての市民のための福祉を作り出す担い手であることにとどまらず、いろいろな個性や事情を持った市民が共に暮らしていける町のあり方を共に考え、復興のプロセスに参加する、未来への冒険です。
 彼女たち彼たちの冒険は、第二次世界大戦後67年を経て、戦争で犠牲になった無数のいのち、それ以前も以後も理不尽に命を奪われてしまった無数のたましい、そして今回の震災による無数の無念と、行き先をなくしたまま立ち尽くす無数の、ほんとうに無数の夢に見守られた冒険でもあります。
 
 宮沢賢治の「銀河鉄鉄道の夜」で、死者だけしか乗ることができない「銀河鉄道」に乗ることができたのは、カムパネルラに対するジョバンニの友情の深さから来る、一途でせつない少年の思いがあったからでしょう。
 1896年、岩手に生まれた宮沢賢治は、誕生当時の大地震と度重なる冷害でたくさんの人たちが食べ物に事欠く悲惨で過酷な現実を見つめて来ました。
 みんなが幸せになるために、何が必要なのか、自分に何ができるのか…。彼の一生はその問いに対する答えを求めつづける一生でした。冷害や干ばつに対応できる品種の改良や農作物の多様化、肥料の改良などの農業指導をはじめとしたいくつかの実験や冒険は、彼が病弱であったこともあって、残念ながら満足できる成果が得られなかったこともまた事実です。
 自然の暴力を制御できない絶望の中にあって、それでもひとは夢を見たり希望を育てたりできるのかと問う宮沢賢治は、その問いの行方を現実の世界だけではなく虚構の世界に求めました。
 宮沢賢治がジョバンニに語らせた「ほんとうのさいわいは一体何だろう」という問いは、その答えを幾通りにも用意しては捨て去る彼の自問自答そのものだったにちがいありません。そして、結局のところその答えを託されたのは他ならぬ、生きているジョバンニ、生き残っているわたしたちなのだと思います。
 東日本大震災から1年半を経て障害者たちがひたすら歩く「みちのくTRY」は、「ほんとうのしあわせ」がまだ暗闇の中にあることを知っている死者たちが託したせつない夢をむだにせず、「共に生きる社会」をつくる「ジョバンニたちの冒険」にほかなりません。
 願わくばその冒険が、共に生きる勇気をたがやすすべてのひとの冒険となりますように…。
             ゆめ風基金事務局・みちのくTRY支援Tシャツ担当 細谷常彦
みちのくTRY支援メッセージTシャツの販売にご協力をお願いします。
みちのくTRY支援メッセージTシャツ専用ページからご注文できます。

みちのくTRYについてのくわしい情報はみちのくTRYブログをごらんください。
2012年6月29日 毎日新聞
2012年7月6日 岩手日報             

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第七組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第七組
2012年 被災地当事者派遣 報告書
   自立生活夢宙センター 陶山雄一 時枝高志
【スケジュール】
7月16日(月)
○CILもりおかにて「みちのくTRY」会議参加        
○そば処「東屋」に「みちのくTRY」参加・ボランティア募集のチラシを置いてもらいに行く。
*「みちのくTRY」Tシャツ販売に関しても相談した。
7月17日(火)
○北日本医療福祉専門学校に講演とボランティア募集に行く。
*「みちのくTRY」や被災地障がい者センターの活動などの話を行なう。
○身障者企業組合「夢IT工房」で活動している、「みちのくTRY」参加希望者に会いに行く。
*不安な気持ちに対し、整理が行なえるようサポートを行なう。
(当事者2名が一部参加してくれる。)
○盛岡医療福祉専門学校に行く。
*担当者が不在のため窓口で「みちのくTRY」のチラシを渡し、生徒さんたちにTRYの話が出来る機会を作ってもらえるようにお願いした。
7月18日(水)
○被災地障がい者センターみやこでのミーティングに参加
*各担当者から支援活動の報告
○被災地障がい者センターみやこ付近散策(仮設住宅など)
○山田町社会福祉協議会に「みちのくTRY」での協力の確認と山田町のイベントで配ってもらう「みちのくTRY」のチラシを持って行く。
○大槌役場に「みちのくTRY」の協力依頼に行く。
*休憩場所・トイレ・充電などの利用許可はもらえたが担当者が不在のため、要望書の受け取りに関しての説明は行なわずに後日訪問することになった。
○重症心身障害者の方に送迎などの支援
7月19日(木)
○被災地障がい者センターみやこでのミーティングに参加
*各担当者から支援活動の報告
○NPO法人 さんりく・こすもす訪問
*「みちのくTRY」参加の呼びかけに行く。(当事者2名・スタッフ2名が一部参加)
当事者派遣プロジェクトNO.2第七組
○大船渡市で住民と話をする。
○大船渡屋台村散策
*「みちのくTRY」参加・ボランティア募集のチラシを置いてもらえた。
○大船渡市障害福祉係りに「みちのくTRY」の協力依頼に行く。
*休憩場所・トイレ・充電などの利用許可と要望書の受け取りの確約を得る事ができた。
○被災地障がい者センターおおふなとに「みちのくTRY」の協力に行く。
7月20日(金)
○被災地障がい者センターみやこでのミーティングに参加
*各担当者から支援活動の報告
○被災地障がい者センターみやこ付近散策・来訪者の対応・住民との交流を行なった。
7月21日(土)
*「みちのくTRY」宿泊場所として、大船渡市三陸町「南区公民館」を利用できるように話をしに行く。
*利用の確約を得る事ができた。
*宿泊時にNPO法人 さんりく・こすもすの方とイベントを行なおうという話も出た。
○陸前高田市の障害者支援施設「ひかみの園」に「みちのくTRY」参加と宿泊場所として利用協力のお願いに行く。
*利用の確約を得る事ができた。
○陸前高田市の作業所「きらり」に宿泊場所として利用協力のお願いに行く。
*利用の確約を得る事ができた。
○陸前高田市の仮設住宅の視覚障害者の方に「みちのくTRY」参加の呼びかけに行く。
*一部参加してくれる。
○大船渡市の脊髄損傷の方に「みちのくTRY」参加の呼びかけに行く。
*一部参加してくれる。
当事者派遣プロジェクトNO.2第七組
●今回、被災地に行き感じたことは、被災して1年数ヶ月が経つことで、瓦礫の撤去が進んだとこでは雑草が生い茂り、そこに街があったことを隠すかのように、広大な草原が広がり、初めてその風景を見た人からすれば、自然が広がる良い場所だと思うほど、被災したことを覆い隠し、何もなかったかのように感じさせてしまう風景が広がり始めたと感じた。と同時に、ここで生まれ育った人にとってはこの風景を見ることで遣る瀬無く思い、私には計り知れない感情や思いが溢れ出てくるのではないかと思った。
 被災地支援が始まり、今一度!自分自身に何ができるのだろうかと思うと同時に、今回の「みちのくTRY」で障害者が街を歩くことで、誰もが当たり前に自分らしい生活ができる「街づくり」の第一歩になれば良いなと思った。
 障害をもつ一人ひとりが元気になるにも、みんなの応援と支えが必要だと思い、仲間の支えがあり一人ひとりが元気を取り戻し強くなっていくのだなと思い、今後も継続し支援していくことが大切だと感じたと共に、仲間のつながりを広げながら、みんなで被災地の仲間を盛り上げ、被災地の仲間が「みちのくTRY」や「自立生活」を元気にスタートできるように、みんなで盛り上げ頑張っていきましょう!!
☆みちのくTRYから!仲間みんなで誰もが住みやすい街につくりかえよう!!
当事者派遣プロジェクトNO.2第七組
当事者派遣プロジェクトNO.2第七組
*上の写真は2011年10月で下の写真が2012年7月の大船渡の茶屋前商店街の写真です。

7ヶ所の被災地障がい者センターの活動資金に4500万円を送金

7箇所の被災地障害者センターの活動を支えるために2012年度支援金4500万円を送金しました。
震災から1年4ヶ月たちました。
 岩手、宮城、福島の被災地障害者センターでは、15人の地元の方を雇用し、県外ボランティアと共に毎日、送迎、介助、見守り、相談、ニーズほりお こし、避難支援など多岐にわたる救援活動を続け ています。病院や作業所、買い物などへの送迎ニーズが高く、活動の大きな部分を占めています。切実なニーズ ですが、公的支援は一切ありません。
 ゆめ風基金では、障害者ネットワークで構成する救援本部世話人会議(障害者8ネットワークが参加、事務局はJIL全国自立生活センター協 議会+DPI障害者インターナショナル日本会議+ゆ め風基金)と共に救援活動を行っています。救援本部では被災地の声をもとに、被災地障害者センターを支える2012年から3年間の資金計画を立てました。2012 年度の支出予算は1億2506万円(3年で約3億円)。 内訳は7被災地障害者センター活動費、3障害者団体への送迎委託費、当事者派遣活動費、事務所改造、移送サービス車両費など。

みちのくTRYにご支援をよろしくお願いします。

 「みちのくTRY~復興に向けて障がい者も住める街づくり~実行委員会」では、ブログを公開し、被災地の障害者のみちのくTRYへの参加を呼びかけるとともに、ボランティアの参加や募金協力などの支援を呼びかけています。
 ぜひごらんになってください。
みちのくTRYのブログより
みちのくTRY~復興に向けて障がい者も住める街づくり~
 東日本大震災から一年が経過しました。私達は被災地で障がい者の仲間達が過酷な状況の中で生きていることを見聞きし目にしてきました。犠牲になられた方々のご冥福を祈り私たちはここに「みちのくTRY~復興に向けて障がい者も住める街づくり~実行委員会」を結成しました。
 TRYとは、1986年に始まったバス、鉄道のバリアフリー化を訴える車イスでの野宿旅イベントのことです。今まで大阪-東京、旭川-札幌、仙台-盛岡、高松-松山、鹿児島-福岡、福岡-東京間など全国を車イスで歩いた歴史があります。そしていつしか、TRYは海を越えてアジア諸国へと発展しました。
 TRYの目的は障害を持つ者が自ら、行動を起こすこと(歩くこと)で、社会に障がい者の現状を訴え、仲間と一緒に旅をし、社会を変えていこうとすることです。障害を持つ人が、自由にバスや、鉄道に乗れないコトを広く社会にアピールするため、徒歩と野宿の旅です。誰もが自由に安全に乗れるバスや、鉄道を目指して。
 今回私たち障がい者が中心となり、岩手の被災地である沿岸沿道を歩き、市民と交流しながらいわての障がい者問題を一緒に考えて歩いていきます。
岩手県内や全国から、様々な障害を持つ人が参加します。
 みなさん、いっしょに歩きませんか?
みちのくTRYのブログ

被災地障がい者センター石巻のブログより

被災地障がい者センター石巻のブログより
公開講座第1回 開催
7月1日(日)、石巻市保健相談センターにて、被災地障がい者センターみやぎ主催の
「共に生きる石巻を作る連続公開講座」の第1回「共に育つ」が行われました。
講師は、石川県金沢市の障害児通園施設「ひまわり教室」の徳田茂さん。
第1部では、「ひまわり教室」での障がいのある子とない子との交流や、
「ひまわり教室」に通う子供の親御さんの体験談などが紹介されました。
第2部では、参加者の皆さんと徳田さんとの間で質疑応答が行われました。
障がい児を持つ親御さんからの質問や感想に、徳田さんご自身の経験に
基づいたさまざまなアドバイスや意見をお話しいただきました。
「障がいのある子もない子も、互いに理解し合いながら育ちあう」ことの
大切さについて、改めて考えるきっかけとなる講座でした。
講師の徳田茂さん、ありがとうございました。
また、本講座の横断幕作成についてご協力いただきました
株式会社ABCパートナーズ様に厚く御礼申し上げます。
なお、この連続公開講座は、三菱商事復興支援財団助成事業です。
三菱商事復興支援財団様のご支援に深く感謝申し上げます。
次回の公開講座は、9月9日(日)、「障害者権利条約批准・インクルーシブ
教育ネットワーク」共同代表の北村小夜さんを講師に迎え、共に学ぶ」をテーマに行います。
被災地障がい者センター石巻のブログでは写真も掲載されています。ぜひごらんください。

被災地障がい者センター南三陸より

被災地障がい者センター南三陸の活動報告と予定
みなさま 
お世話になっております
【報告】
16日(月) 鍼灸レンジャー舟橋さん事務所にて施術
17日(火) 送迎(車両貸し出し) 1件
        レスパイト 1件
        神奈川県社協主催:東日本大震災後被災地の今は・・・講師:太齋
18日(水) 仙台市アフタースクールぱるけ訪問・見学
19日(木) 送迎 1件
        送迎(入浴有り) 1件
        送迎(車両貸し出し) 1件
        気仙沼支援学校先生と打合せ(太齋)
   夏休み日中預かり打合せ
20日(金) 放課後見守り 1件
        南三陸町観光協会打合せ
        夏休み日中預かり打合せ
21日(土) 送迎 1件
【予定】
23日(月) 夏休み日中預かり打合せ
24日(火)       〃
       センターみやぎ運営会議(太齋)
25日(水) 夏休み日中預かり 初日
26日(木)      〃
        にこま~るにかかわりのある生徒2名の支援会議出席(太齋)
        送迎(車両貸し出し) 1件
27日(金) 夏休み日中預かり
        南三陸町・宮城県育成会会議(太齋)
28日(土) 送迎 1件
  ★7月17日より大阪そうそうの杜さんボランティア入りました
  ★日中預かりの名称をにこま~るにいたしました。
    よろしくお願いいたします。
被災地障がい者センター 南三陸

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第六組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第六組
被災地障害者派遣報告書
                            自立生活夢宙センター 馬渡健二
日程内容
   9日
     11時30分 JR盛岡到着
     12時 CIL盛岡到着 その後、食事を引き継ぎ
     13時30分 TRY会議
  10日 参加者、ボランティアの呼びかけ
     11時30分 就労支援(B型) 好望恕(コウボウジョ)訪問
     14時30分 北日本医療福祉専門学校訪問
     18時 被災地障がい者センターみやこ到着
  11日
     9時 朝礼
     朝礼後は事務作業の手伝い。
     15時30分 粟津さん送迎。
  12日 コースの安全確認とトイレ食事等の場所提供確認
     平田仮設内サポート訪問
     ふるさとセンター訪問
     あすなろホーム訪問
  13日
     交流会準備
  14日
     地域の方との交流会「およれんせの会」
     会議19時30分 報告会
  15日
     休暇
  16日
     9時30分 被災地障害者センター出発
     11時30分 CIL盛岡到着 食事引き継ぎ
     13時 TRY会議
感想
 今回一週間みちのくTRYの支援に行かせてもらいました。
 一週間経って思うことは、全体的にみちのくTRYは安全第一というか、保護された状態で14日間ただ歩くだけのような気がします。
 本来のTRYは、歩きながら交渉したり、TRY中に宿を借りたり、ホームステイとかそういうものがあって初めてTRYだと思いましす。でも、みちのくTRYはあらかじめスタッフが用意した休憩場所や、宿泊場所に泊まるというものだったので、あるスタッフが、「このTRYは、みちのく地方に元気な障害者がいるということを見せるものだから」と、言っていました。
 でも今までのTRYも同じで発展途上の国へ行って、その国のバリアフリーを訴えると同時に、これだけの障害者がいる居るということを訴えるものだと思うし、TRYに参加している障害者をみて、現地の障害者が元気になれば、と思いながらTRYは行われていると思います。
 だから今回も全部が全部あらかじめ決めていくのではなく、参加者がいろんなところで交渉をしながらTRYを進めていくのもいいと思います。
 乱暴な意見かもしれないけど、TRYというものは、異常なイベントだと思うので、多少の危険はしかたがない、と思ってスタッフ側も、参加者側も覚悟というか、そういう思いを持って、TRYを成功させてほしいと思います。
 TRYを企画して実行するまでの期間が短いのと、あとTRYに関わる専従スタッフが十分でないということで、いろいろなところで焦りや、報告の不十分さが見受けられました。でもTRYスタッフはTRYを成功させようと、早朝から深夜まで動いていました。
 最後にわたしが思うことは、TRYスタッフのなかに障害者スタッフが居なかったため、コースや食事、トイレ等のバリアフリー確認が、障害者目線ではしにくいのではないかと思いました。わたしはTRY未経験者ですが、障害者だからこそ見えるものや、言えることがあるので、少しでもお役に立てたかと思います。

CILたすけっと 菊池正明さんより

いつもお世話になっています。
7月18日付の地元の河北新報にゆめ風が支援したピアサポートの記事が掲載されていましたので、添付して送ります。
九州では、大雨の被害が出て、私たちを支援してくれていた大分の竹田小学校の児童の皆さんのお宅でも被害を受けたお宅があったり、竹田支援学校も浸水した話を伺うと、支援を受けていた私たちにとっても他人ごとではなく、何かできないものかと心痛めています。
まだまだ宮城の被災地の障がい者支援も手探り状態で進めている最中ですが、自分たちもこれまでの活動を通して得た経験を通して、恩返しができるように考え行動していきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
CILたすけっと
菊池正明
2012年7月18日 河北新報