7月14日の街頭募金、ありがとうございました。

7月14日の街頭募金は34人のご参加をいただき、70,115円の募金額となりました。
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 震災後、1年4ヶ月が経ち、被災地では生活再建への展望が開けないまま、地域間格差や、障害者、高齢者が仮設住宅に取り残される現実が立ちはだかっています。
 しかしながら、あたかもひとつのドラマが終わり新しいドラマに関心が移るように、震災の問題が過ぎ去った出来事のように関心がうすれていくことの怖さを、わたしたちは感じています。
 さまざまな支援活動の中でも、街頭募金活動はマスコミなどの報道にまどわされず、わたしたち自身の肉声で「震災はまだおわっていない」と訴えることができる大切な活動です。
 寒い冬も暑い夏も、息長く続けてきたこの活動に、賛同してくださるひとびとが「わすれないよ」という思いをこめて募金してくださることに感謝しながら、つながっていることの確信とともに継続することの勇気が沸いて来ることを感じます。
 参加していただいたみなさん、ご苦労様でした。募金をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
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次回は8月11日(土)午後1時~5時 大阪なんば高島屋前です。
もっとも暑い季節ですが、熱中症にならないように気をつけていただき、ご参加をよろしくお願いします。

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第五組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第五組
(7月2日~7月9日)
内村恵美
河野彩佳
2012年度 障害当事者派遣プロジェクト&TRY
 私たちは7月2日~9日に被災地障害者センターみやこに行ってきた。今回は、大きく分けて3つのことに重点をおいて活動を行なった。
①みちのくTRYの準備
 TRYの準備ではまず、週に2回盛岡とみやこで行われる会議に参加した。会議では、Tシャツについて、参加者やボランティアの募集方法や応募状況、コースについてなどの話し合いが行なわれていた。その中で、TRY本番が近づいてくる中での忙しさなどから、中心となって動いているスタッフ同士の連携がなかなかとれないでいる状況があった。そのため、それぞれの役割の確認や、皆が目で見て進捗状況がわかるようなものを作る、やらなければいけないことやその期限がわかるように書きだすなど、皆で状況を把握して進めていけるような工夫が大事であるということを伝えた。
 盛岡での会議の後には、盛岡駅前の商店街での募金活動にも参加した。
 次に、一緒に歩く当事者やボランティアを集めるために、盛岡市内や宮古、TRYのコースになっている地域の施設、作業所、学校、大学をまわって、TRYについての話をした。どこも、TRYの活動については興味関心を持ってくれて、メンバーや生徒、学生やつながりのあるところに広報するなどできることは協力したいと言ってくれた。
 また、復興屋台村や食堂などに行ってTRYの活動を知ってもらうとともに、チラシをおいてもらう、TRY本番の時に場所を提供してもらうなど協力してもらえるように交渉も行なった。大船渡の復興屋台村で入ったお店では、たまたまその場にいたネットで配信される三陸経済新聞の記者と出会いTRYの記事を書いてもらえることになった。 そのお店には入り口に高い段差があったのでスロープを付けてもらえるように交渉もした。
 そして、それぞれの場所への行き帰りの道中にコースの下見をした。
 さらに各場所を訪問する中で、掲示できる写真付きのポスターがあるとわかりやすいというアドバイスをもらったり、短時間でTRYの説明をする中で少しでもイメージを持ってもらえるように、簡単な文章と写真の入ったボードがあったほうがいいかもしれないということで、それらを空いた時間で作成した。
 最終日には、TRYに全日程参加したいけれど様々な不安から迷っているという岩手県在住の当事者がいたので、内村が直接会って話をした。
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②Oさんとの外出
 昨年の当事者派遣プロジェクトで岩手に行った時に出会ったOさんと一緒に宮古市のショッピングモールなどで買い物をした。その日は、センターの車でスタッフと共にOさん宅まで迎えに行った。
 Oさんは、車の中で最近の自分のこと、今日の外出でしたいことや買いたいものなどたくさん話をしてくれた。普段自分で買い物に出ることはあまりなく、自分で服を買いに行くのは昨年私たちと一緒に外出して以来だと話していたし、ハンバーガーは、昨年に一緒に食べて以来食べてないと言っていた。1年経ってもなかなか変わらない現状をあらためて感じた。
 今回の外出でもOさんがやりたいこと、見たいものの順番に回っていき、初めてリュックの鞄を買い、Oさん自身もすごく嬉しそうだった。一方で、見たいものはたくさんあるけれど買い物に行く機会があまりないため、3時間くらいの外出だったけれど、見たものを買うかどうか考えたりすることにすごく疲れたようで、最後の方はこちらからの問いかけにすべてうなずいたりという様子だった。
 なので、センターのスタッフにOさんの様子をみながら予定のものが全部買えていなくても休憩がてらゆっくりするか、買い物を続けるかなどの声かけをしてみてはどうかということを伝えた。
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③宮古市内の散策とセンターに訪れる人との交流
 今回は外に出ていくことが多かったが、センターにいる時にはセンターに来る地域の人と交流をしたり、宮古市内の商店街を散策して、障害者が地域にいるということをアピールした。
 センターには、近所に住んでいる高齢者や中学生、近所の作業所に通っている人たちが訪れていた。センターの活動を知ってもらったり、そこから地域とのつながりを作っていくために、訪れる人に積極的に声をかけるようにした。
 土曜日の夜、センターに泊まりにきた岩手県在住のSさんと一緒に日曜日にセンターの近所の商店街を散策した。途中に寄ったお店で、Sさんは自分が震災にあって避難所に行った時に、誰も手伝えないから障害者は自分の家へ帰れと言われた話や、そんな自分が住んでいる地域をTRYの活動を通して変えていきたいという話を店員さんにしていた。店員さんは、「障害者の人は専用の避難所があって、そこで避難生活を送れているものだと思っていたから、そんなことがあったなんて知らなかった。TRYには参加できないけど、そういう活動があるということを知れるだけでもすごく良かった。」と涙ながらに話していた。
 このように、障害者を街で見かけることのない地域では、障害者がどんな暮らしをしているか、災害などの緊急時にどんな対応をされているかなど、考えることも興味を持つこともないだろう。そのような人たちの意識を少しでも変えていくために、様々な場所で多くの人にTRYのことを知ってもらえるように伝えていくことが必要だと思った。
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まとめ
 震災から1年経った今でも、沿岸部の復興はまだまだ進んでおらず、岩手に住む障害者の現状も変わっていなかった。また津波の被害が大きかった地域では、お店など建てなおすときには1階を駐車場にして店舗は2階にしようという話もあるそうだ。店舗を2階につくる時にエレベーターをつけるということは考えられているだろうか。
 そんな現状の中でみちのくTRYの活動を通して、街に障害者がいることのアピールや、障害者が地域で当たり前に生活できてみんなが住みやすい地域になるように、という声をあげていくことは本当に重要だ。そうすることで、今まで地域で自分らしく生活するということを考えられる環境になかった当事者や、障害者が地域にいるということさえ考えたこともなかった人たちに少しでも影響を与えられるかもしれない。
 このTRYがそんなイベントになって、岩手県の現状を変えていく一歩となるように応援していきたい。
 最後に、私たちが行ってる間、ゆめ風基金の八幡さんが毎日夕食作ってくれた。
 活動から帰ってきて、手作りのご飯を食べれるのは、みんなホントに心が癒された。
 八幡さんも忙しいのに毎晩夕食を作ってくれて、本当にありがとうございました。
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2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第四組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第四組
(6月25日~7月2日)
平田 昌之
楠 佳和
被災地障がい者センターいわて・みやこ 活動報告
 私たち二人は6月25日~7月2日までの間、被災地障がい者センターみやこに当事者派遣プロジェクトとして行きました。今回の目的は8月19日~8月31までおこなわれるみちのくTRYの参加者・ボランティアを集める事、TRYのコースを下見する事、町を歩いて障がい者の存在を知ってもらう事です。
6月25日(月)
 盛岡到着後、CILもりおかへ。
 この日は盛岡でのTRY会議は無かったので前の週から来ていたメインストリーム協会の茂上・林ペアと引継ぎの後、アポナシで支援学校等回る予定だったが、雑談の内にTRYの話となり、会議になる。TRY準備の状況、参加者・ボランティアの参加状況などの話になる。
6月26日(火)
 参加者探しに盛岡周辺の施設・支援学校を、ボランティア探しに県立大学を訪問する。
 県立大学のボランティアサークルでは、同時期に行われるイベントとみちのくTRYのコラボを要請。ボランティアを企画しているNPO法人を紹介してもらう。
 雫石にある施設では障がい当事者の方もTRYの説明を聞いてもらい、興味を持ってもらうことが出来た。施設側も協力的で参加者がいるなら職員からボランティアをなどの話があり、理解を得る事が出来た。この施設から参加する人が望めそうである。
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6月27日(水)
 宮古にて事務作業。
 参加者探しのため沿岸地域にある施設・作業所・支援学校にTRYのチラシと企画書をFAXで一斉送信し、アポイントを取る。
6月28日(木)
 大船渡市内の相談支援事業所・社会福祉協議会を訪問し、TRYの参加者募集をする。その後被災地センター大船渡の千葉さんと会い、TRYの話をする。その後、みちのくTRYで宿泊予定の福祉の里「宿泊館」を下見する。
 大船渡に行くまでのTRYで歩く予定のコースを車で下見をする。急勾配や2キロ以上のトンネルなどがあるみちのりだった。
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6月29日(金)
 釜石市内の支援学校・相談支援事業所を訪問し、TRYの参加者募集をする。
 相談支援事業所では色々と紹介してもらう。釜石・大槌の団体は相談事業所の方からもTRYの宣伝をしていただける事になった。
 その後、釜石の身体障害者福祉センターを下見。宿泊or休憩で使うことができるか。
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6月30日(土)
 滝沢村で自立生活している脳性まひの男性宅を訪問。TRYの参加をお願いする。
 この男性は1年前訪問した時に会った人で、久々に再会し色々話すことが出来た。
 この男性には岩手県に住む障がい当事者としてぜひ参加してほしいと強くお願いした。
7月1日(日)
 1日フリーの日。障がい者が地域にいるって事をアピールする為に街を歩いた。
 宮古にあるショッピングセンターに行って買い物などをした。僕みたいな重度な障がい者が買い物をしているとすごく周りからみられるが、地域にも障がい者がいることをアピールできたのでよかったと思う。
7月2日(月)
 宮古から盛岡に移動。CIL盛岡に行く。
 昼食後TRY会議。
 永六輔さんに依頼していたみちのくTRYTシャツのデザインが出来たのでその選定をしたり、TRY中に使う備品等の確認、役割の確認をする。
 県内県外の参加者・ボランティアの参加状況の確認。
まとめ
 今回2度目の被災地ということで、1年前とどう変わっているか気になる所でもありました。沿岸部の瓦礫はほとんどありませんでしたが、震災の傷跡はまだまだ色濃く残っています。
 そんな中での活動を通して思ったことは、被災地は全くといっていいほど障がい者にとっては住みやすい環境とはいえない状況にあります。店舗はまだまだ段差があって入ることができなかったり、沿岸南部に行く鉄道が震災後復旧されておらず廃止の方向であったりと、外に出たくても出られる環境であるとはとてもいえない状況にあります。そもそも障がい者が地域で生活していることを知っている人は少ないのではないでしょうか?
 今回のみちのくTRYを通して障がい者が地域にいるということを伝えるだけでなく、誰もが住みやすい社会を目指して当事者やそれに関わっている人たちが実際に声を上げていくことが大切です。待っているだけでは何も変わりません。
 みちのくTRYは岩手県の障がい者運動の第一歩になることを期待しています。人員の問題、参加者やボランティア集めの問題などまだまだ問題はありますが、沢山の当事者が参加することで大きな波を起こすようなそんなイベントになればと願っています。そしてその後、被災地センターが更に被災されている方や地域にとって重要な拠点になればと思います。
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2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第三組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第三組
(2012年6月18日~22日)
茂上裕太郎
林 龍司
被災地障がい者みやこ活動レポート
 私達は2012年6月18日から1週間、「被災地障がい者みやこ」で活動した。ことしの8月に「みちのくTRY」があり、今回の活動は参加者集めが主だった。
 私達2人とも、昨年も岩手で活動したが、その時はヘルパー派遣・輸送・物資の配給等が活動の主な内容だったが、今回はTRYに向けての準備及び参加者集めが、私達当事者の主な活動になっており、そのことは専従ボランティアや現地スタッフにとっても主な活動となっていた。
私達の活動は以下の通りである。
18日(月)伊丹空港から花巻空港へ。CIL盛岡で鍛冶・脇ペアと引き継ぎ後TRY会議・盛岡で募金
19日(火)盛岡周辺の大学・施設・養護学校を訪問。終了後宮子へ
20日(水)宮子の看護学校・支援学校訪問
21日(木)沿岸部の施設訪問
22日(金)沿岸部の施設訪問
23日(土)事務所でボランティアの対応
24日(日)休み
22日(月)盛岡で平田・楠ペアと引き継ぎ後花巻空港から伊丹空港へ
 岩手初日の月曜はCIL盛岡でTRY会議があった。会議では、大学や施設へのアポ取りの確認や、TRY本番のコースの確認等が中心だった。TRY経験者からすると、心配し過ぎに思ったが、施設から参加する人もいるということとコースの問題もトンネルや歩道がない場所も多いということだった。また、クマの問題や、津波が起った場合の避難方法の確保など地域独特な基準もあった。
 会議のあと盛岡市内で募金を行った。内陸ではあるが、同じ被災地なのにお金を入れると同時に「頑張ってくださいね」と言ってくれる人が多くて印象に残った。
 火曜日以降は、施設・大学・支援学校に行きTRYの趣旨説明と参加者募集を行った。
 火曜日は盛岡周辺、水曜日以降は宮子周辺の施設や学校を回った。
 中でも宮子の専門学校に行った時のことは印象に残った。昼休憩の時に、体育館で100人弱の生徒を前にTRYの説明や自立生活のことを話すことができた。体育館での話が終わってからも、20人くらいの生徒が控え室に来てくれて、話をすることができた。一人暮らしのことを話すと驚いて、積極的に質問もでてきた。以前宮子に来た時も感じたが、障害者が街に出られない状況があり、見たこともない人が多く、そのような人に会うことも当事者派遣プロジェクトの意義だと感じた。
 他の学校や施設でも、障害当事者に会うことはできなかったが、生徒・利用者・職員・親などに広く呼びかけをしてくれるとのことだった。
 今回岩手に行って、町の様子は以前来たときと変わってないと感じた。流されたがれきはまとめられていたが、家の土台はそのままで酷い場合は建物の骨組みがそのまま残っていた。1年と聞くとある程度復興は進んでいるイメージだったが、現実は違うことを知り心が締め付けられた。
 そんな状態でも、地元の人はエネルギッシュだった。宮子の事務所には近所の人がよく遊びにきていた。私達が「関西から来ました」と言うと、津波の話だけではなく、楽しかったことや普段の生活の話もしてくれた。
 今回のTRYでより多くの人に、障害者の姿を見て欲しいと思った。復興計画の中にどこまで障害者のことが考えられているのか分からない。そんな時にTRY をやって、障害者の存在をアピールするのは意義のあることだと思う。そしてそれは、復興が始まりつつある今だからこそできると感じた。だからこそ、多くの人に関わって欲しいと思った。そのことは、私達県外のボランティアではなく、県内の人が中心になり進めて欲しいと感じた。TRYの参加者も現段階では県外の人が多いのが現状である。今後の当事者派遣プロジェクトで、多くの県内の人を集めて欲しいと感じた。
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2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第二組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第二組
(2012年6月11日~18日)
鍛治 克哉
脇 英二郎
 私たちは6月11日~18日まで盛岡、宮古の周辺で活動してきました。
 主な活動内容としては、「みちのくTRY」に参加してくれる、健常者ボランティア、障がい当事者を探す事や、その参加してもらう為の呼びかけや宣伝の仕方などを現地のスタッフに伝えることなどをしてきました。
6月11日(月)
・「みちのくTRY会議」 場所;CIL盛岡
出席:八幡、川畑、川口、広瀬、山下、岡村(ゆうのゆう)、鍛治、脇(メインストリーム協会)
 この日の会議ではTRYのおおまかな内容はきまってきているようで細かいことを決めて行きました。コース一日ごとを細かくチェックすることや(トイレや危険箇所など)役割分担などを決めました。僕らメインストリーム協会の役割は様々な場所(大学、短大、専門学校、作業所、社協、支援学校)を周り、参加者を集う事に決まりました。
 それらを踏まえて会議後は明日周る大学などをピックアップして予定をたてました。
 予定;盛岡大学、岩手大学、岩手県立大学
6月12日(火)
 ・学校周り    場所;盛岡
 この日は学校周りに重点を置きました、最初に行った大学は盛岡大学でアポイント無しで行きました。学生部の次長さんが対応してくれました。突然行ったにもかかわらずこちら側の話をゆっくりと聞いてくださり、学生部の方から生徒さんに周知してくれるとか卒業生の障がい当事者に連絡してくれるなどをしてくれるといってくれました。
 次に岩手大学に行きました。この大学には被災地センターとつながりがある方がおられてその方にアポイントをとって伺いました。話をゆっくり聞いてくださり、学校内の3つあるボランティアサークルにビラをまわしてくれたり話をしてくれるとの事でした。
 その次は岩手県立大学に行きました。この大学にはボランティアセンターがありそこにアポイントを取り伺いました。ここの大学のボランティアセンターは学生自身が運営しておりとても活気にあふれていました。話も聞いてくれてかなり興味をもってくれたのですが、ここのセンター自体が夏に700人規模で岩手の沿岸部にボランティアの学生を派遣するプロジェクトがあるようでTRYの日程とかぶっていて全日程の参加は難しいとの事だったんですが空いている日程で数日でも参加できる日を調整するようにしてくれるということでした。
この日はそこから宮古市のほうへ移動しました。
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岩手県立大学でボランティアサークルの代表の方にTRYについて説明している様子。
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 最後に記念撮影。とても熱心に話を聞いていただきました。文中にも触れましたが、TRYの日程と学生たちのスケジュールが合わずに残念ですが、一人でも参加してくれると嬉しいです。
6月13日(水)
 ・作業所、社会福祉協議会(以下、社協)周り  場所;宮古市(山田町)
 この日は山田町の社協に伺うとのことなので、その前に作業所を周ることになりました。
山田共生作業所さんに伺いました。TRY参加の宣伝を職員のかたにして参加者を集うとともに、TRYで山田町を通る際にふれあうイベントなどの協力をお願いしてきました。
 そのあと山田町の社協に伺いました。事務局の次長さんが対応してくれて山田町の知り合いの当事者や施設などに周知してくれるとのことでした。
 その後は被災地障害者センターの送迎の仕事で栗津さんを自宅まで送迎しました。 栗津さんは去年、当事者派遣プロジェクトで宮古市に来た時もお会いしており、変わらずお元気そうで、TRYにも数日間、参加してくれるようでした。
6月14日(木)
 ・宮古看護大学訪問  場所;宮古市
 この日は宮古看護大学に行きました。学院長のかたが対応してくれました。話をゆっくりと聞いてくださり生徒のみなさん全員に周知してくれるとともに生徒さんの前でじかに話をさせてもらう日をまた後日くださるとのことでした。それと障害をもった子のお母さんの知り合いが多くいるとの事で、そこにも宣伝してくれるとの事でした。この日は宮古の被災地障害者センターの現地スタッフの黒柳さんが同行してくれたのですが気付いた事がありました。やはり現地の方がいたほうが私たち他府県の者よりもTRYの話の入りがスムーズになり警戒心が薄れるのも早く感じたので次週から来るメンバーにも現地のスタッフと同行したほうがいいことを伝えました。
6月15日(金)
 ・被災地障害者センター大船渡訪問  場所;大船渡
 この日は大船渡に住んでおられる当事者のかたと被災地障害者センター大船渡で会えるアポイントがとれたので大船渡にいきました。
 この当事者のかたは被災しており、今は仮設に住んでいます。TRYの話を聞いてもらい全日程での参加は仕事をもっておられて難しいとのことでしたが、大船渡近辺での何日間かの参加は都合があえばするとのことでした。 あと働いている作業所のほうにも宣伝してくださるとのことでした。
大船渡からの帰りに復興屋台村がプレハブで出来ておりバリアフリーチェックもかねていきました。19時くらいに行ったのでその時間帯は仕事帰りのかたのお酒の場として盛り上がっていましたがランチの時間帯から営業しているようで中央に大勢で食事をとれるスペースもありTRYの昼ご飯の時に是非つかってほしいです。
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大船渡被災地障害者センターにて
6月16日(土)
 ・募金の看板作りなど     場所;被災地障害者センター宮古
 この日は土曜日ということもあり大学、作業所などが休みということなので宮古の事務所で募金の看板作りなどをしました。大阪の「ゆうのゆう」からボランティアで来ている岡村君と現地のセンターのかたと一緒にTRYの話とか障害者運動とかメインストリームの活動の話とかで交流しながら募金の看板作りをしました。
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仕上がったTRYの看板。キャラクターにはマンボウを添えました。
6月17日(日)      場所;被災地障害者センター宮古
・一日OFF
6月18日(月)      場所;CIL盛岡
・TRY会議、 取材、次メンバー(茂上、林)に引継ぎ 
 この日は朝に宮古のセンターを後にして盛岡のCIL盛岡に向かいました。
 次メンバーに一週間の報告と引継ぎをして、TRY会議に毎日新聞の記者のかたが取材にきていたので取材を受けてCIL盛岡から花巻空港にむけて帰途につきました。
一週間を終えて
 昨年私たちが当事者派遣プロジェクトで宮古におとずれて事務所の物件探しでみつけた物件が今現在、被災地障害者センター宮古として活動していて嬉しく思いました、また今年行われる「みちのくTRY」をとおして一人でも多くの障がい当事者の人が「街に出て行ける」ということを、認識してもらえるようなイベントになればと願っています。今後も微力ながら岩手県の障害者福祉の発展に貢献できればと願っています。
                                鍛治克哉 脇 英二朗

6月9日の街頭募金、ありがとうございました。

6月9日の街頭募金は37人のご参加をいただき、103,109円の募金額となりました。
参加していただいたみなさん、ご苦労様でした。募金をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
次回は7月14日(土)午後1時~5時 大阪なんば高島屋前です。
よろしくお願いします。

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第一組

2012年度障害当事者派遣プロジェクトレポート第一組
(2012年6月4日~10日)
2012年6月11日
畑 俊彦
桐間智弘
 今年度も昨年に引き続き、東日本大震災障害者支援・岩手県プロジェクトが始まりました。このプロジェクトのトップバッターとして、メインストリーム協会から畑と桐間が岩手へ行ってきました。今回やってきたことは大きく分けて3つのことです。
 1つ目はTRYのノウハウを伝えることです。具体的に今まで開催されていたTRYの趣旨や自分の経験から募金のやりかたや運営方法等のアドバイスをしました。
 2つ目はバリアフリーチェック。被災地障がい者センターいわてが拠点を宮古市に移し、周辺の夜のバリアフリーチェック(飲み屋)を行いました。
 3つ目は「あきんど市」への参加です。被災地障がい者センターみやこの事務所周辺の商店街のイベントである「あきんど市」(復興市)への協力参加です。
 これらのことを行ってきましたが、やはり盛岡をはじめ、宮古でもまちなかで重度障害者を見ることはありませんでした。今後みちのくTRYをやっていくことで、多くの団体や施設などを訪問し参加してくれる人を集め、岩手でも重度障害者が当たり前にまちなかに出ている風景になって欲しいと思います。
●2012,6,4(月)13:00~19:00
「みちのくTRY会議」
出席:八幡、川畑、川口、畑、桐間、岡村(ゆうのゆう)、広瀬
・日程変更→8月19日(日)~31日(金)
・全体スケジュール(案)
09:30~移動
11:30昼休憩
13:00~移動
15:00~小休憩
15:30~移動
17:30移動終了
・みちのくTRY全日程(予定)
19日スーパー堤防から出発
10:00セレモニー、出発
11:30休憩
13:00移動
15:00移動終了
休暇村で宿泊
20日
09:30宮古市市役所へ向けて出発
16:30宮古市市役所到着
   要望書提出
駅前で野宿
21日
09:30つがる石でアピール
00:00とよまねへ向けて移動
00:00とよまね到着
とよまねで宿泊
22日
09:30山田町役場へ向けて移動
15:00山田町役場、山田共生会
山田町で宿泊
23日
09:30
吉里吉里で宿泊
24日
09:00大槌町役場へ向けて移動
12:00大槌町役場到着
00:00釜石役場へ向けて移動
00:00釜石役場到着
車で抜けれなければいけないトンネル
釜石で宿泊
25日
09:30唐丹駅へ向けて移動
00:00
00:00唐丹駅到着
唐丹駅で野宿
26日
09:30道の駅三陸へ向けて移動
00:00
00:00道の駅三陸到着
27日
09:30大船渡へ向けて移動
00:00移動終了
○○で野宿
28日
09:30移動開始
11:00大船渡市役所到着
00:00陸前高田へ向けて移動
○○で野宿
29日
09:30陸前高田へ向けて出発
00:00陸前高田到着
陸前高田で野宿
30日
09:30一本松に向けて出発
00:00一本松到着
00:00作業所すずらんとかたつむり作業所との交流
00:00セレモニー
00:00車で盛岡へ移動
盛岡で宿泊
31日
09:30岩手県庁へ向けて出発
00:00岩手県庁到着
注:会議時に詳細が決まっていないものは00:00にしている。なお上記スケジュール案は6月4日現在のもので、今後変更する場合もあります。
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TRY会議の様子
●みちのくTRY~復興に向けて障害者も住める街づくり~
TRYとは
 1986年に始まった。主に鉄道のバリアフリー化を訴え、車椅子で旅をするイベントです。今まで全国各地を旅した歴史があります。
 大阪~東京、福岡~東京間のバリアフリーを訴え障害者のイメージを変える歴史の1ページとなりました。
 この夏、岩手県宮古市から陸前高田市までのおよそ150㎞を歩き、みちのくTRYを行います。地元の障害者や沿岸部の人たちを交流しながら、障害者も住めるまちづくり・復興を目指して歩きます。
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盛岡での募金の様子
6月6日(水)
朝:朝礼、看板作り
盛岡募金@大通りのミスタードーナツ前
13:00~15:00
募金集計 \15,756-
備考:平日の2時間でこの金額は予想以上に良かった。
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募金集計の様子
これから募金での留意事項
募金箱3,4個、看板2,3枚追加
交差点を4か所抑えたい
●6月6日に行ったこと
 TRYについての書類作成にアドバイスをする。
 それと粟津さんの家に訪問し、近況報告を聞く。
 昨年行っていた夕食作りの当番を復活させるかどうかを決めている段階。
●6月7日に行ったこと
 9時~ミーティング。その後訪問者の対応。
 13時~宮古市の相談支援事業所、宮古市特別支援学校、社会福祉協議会のボランティア派遣センターを訪問し、TRYの参加者や県内ボランティアを募集した。社会福祉協議会のボランティア派遣センターMADでは宮古市だけなら協力できると言ってくれました。
 しかしこういった意義のあるイベントは市民を巻き込んで行うイベントであって欲しいと言うことや、他の地域にもこういった団体があるのでそちらにも行ってみてはとアドバイスを頂いた。
 そして商店街のバリアフリーチェックを行った。普通にバリアフリーチェックをするのは、面白くないので自分の趣味であるお酒を飲むという得意技と合わせて、居酒屋のバリアフリーチェックも行った。
 一件目に行った居酒屋では、車いすと言うことで入店を拒否された。商店街の近所付き合いもあるのでその場は立ち去った。
 二件目に行った居酒屋では段差無く、車いすのままスムーズに入ることが出来たが、カウンターと座敷の居酒屋だった。店員がいい人で障害者のことも理解していて居心地が良かった。
 三件目にスナック行き、ママはTRYの話を真剣に聞いてくれた。
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居酒屋のバリアフリーチェックの様子
●6月8日
・宮古会議
 翌日のイベントである「あきんど市」に被災地障害者センターみやこも出店すると言うことで話し合った。TRYの分かるビデオ上映、ゲーム、カラオケ等を通して、以前支援をしていた人達を巻き込もうと考えた。
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宮古会議の様子
宮古会議を終えて新人スタッフ歓迎会へ
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歓迎会の様子
●6月9日
「あきんど市」
 宮古の祭りですが、残念ながら障害者はいませんでした。今後の復興計画に障害当事者を入れて、重度の障害があっても地域で住みよい社会を目指していくためには、地元で障害当事者を見つけることが最優先だと思った。
また、地域の人はみなさん、障害当事者にでは無く介助者に話しかける。介助者が障害者を祭りに連れて行っているのではなく、障害当事者が主体性を持って、介助者を使って遊びに来ていたのである。
 そんな障害者主体の考え方を広げていくのも大切だと思う。まだまだ障害者が住みにくい社会だと思うが、この当事者派遣プロジェクトで県外の自立生活を行っている人達が行くことにより、少しずつでも障害者のイメージを変えていければと思う。
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あきんど市の様子

みちのくTRYにご支援、ご協力をお願いします。

障害当事者ボランティア派遣につづき、被災地の障害当事者が犠牲になられた方々への鎮魂と祈りをこめて、来るべき共に生きる社会を自らが参加し、共につくりだそうと、新しい行動を起こしています。
 「TRY」という名のこの運動は、障害を持つ者が自ら行動を起こし、社会に障害者の現状を訴え、仲間といっしょに歩き、野宿をし、旅をし、社会を変えていこうとする運動です。
わたしたちはこの運動に全面的に参加し、たくさんの方々のご支援をいただきたいと願っています。
障害当事者ボランティア派遣事業もこの運動に参加し、具体的な派遣計画を作っています。
以下は、みちのくTRY実行委員会のアピール(抜粋)です。


東日本大震災から一年が経過しました。私たちは、被災地で障がいを持つ仲間達が過酷な状況の中で生きていることを見聞きし、また、実際に被災の現状を目にしました。犠牲になられた方々を追悼するとともに、私たちは、ここに「みちのくTRY~復興に向けて障害者も住める街づくり~実行委員会」を結成致しました。
 TRYの目的は障害を持つ者が自ら、行動を起こすこと(歩くこと)で、社会に障害者の現状を訴え、仲間と一緒に旅をし、社会を変えていこうとすることです。
 障害を持つ人が、自由にバスや、鉄道に乗れないコトを広く社会にアピールするため、徒歩と野宿の旅です。誰もが自由に乗れるバスや、鉄道を目指して。
 今回、私たち障害者が中心となり、岩手の被災地である沿岸沿道を歩き、市民と交流しながら障害者問題を一緒に考えて歩いていきます。 
【みちのくTRYとは】
8月19日(日)~8月31日(金)までの期間、バリアフリーなどを訴えて宮古市田老町から陸前高田市の奇跡の一本松まで歩きます。(31日は盛岡での要望活動)
途中沿岸部の役所に要望書を出したり、地元の人と交流会をしたり、町の人へのアピール活動など様々な活動をしながら歩きます。寝泊りは避難所となった公民館や文化ホールのロビーなどを利用する予定です。(一部は屋外で野宿になるかもしれません)
「災害から復興する街が障がい者の住みやすい街となってほしい」、また「あらためて被災沿岸部を見ることで全国からの息の長い支援を呼びかけたい」、参加者それぞれの色々な想いを沿岸部を歩くことで、全国に発信しようというイベントです。


実行委員会では、参加者、ボランティアを募集しています。
またみちのくTRY支援カンパにもご協力をお願いします。
みちのくTRYちらし表
みちのくTRYちらし裏
みちのくTRY参加者募集要項(県外用)
みちのくTRY参加申し込み書
みちのくTRYボランティア募集要項(県外用)
みちのくTRYボランティア申し込み書(県外用)

被災地障がい者センターみやぎ・石巻支部より

被災地障がい者センターみやぎ・石巻支部より
皆様、ご無沙汰しております。
被災地障がい者センターみやぎ・石巻支部です。
石巻支部では、様々な活動を通じ、被災地の障がい者の支援を行っております。
その活動報告と被災地・石巻地域での住民との交流のきっかけとなるために、
また、被災地以外の地域との交流をするために「にょっきり」という冊子を作成しております。
今回は第二号を作成しましたので、皆様にご連絡させていただきます。
「にょっきり」はツイッターやブログで宣伝しておりますが、
各地域での宣伝も伏せてお願いいたします。
PDFファイルでダウンロードして頂ければ、原本を印刷することが可能となっております。
6月に入り、石巻も初夏の香りが漂ってまいりました。
今後ともご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
「被災地障がい者センター・みやぎ石巻支部ツイッター」
「被災地障がい者センターみやぎ・石巻支部ブログ」
「にょっきり第2号 PDFファイル」