車いす女性上れず犠牲-津波被害の岩手・大槌町 財政難で未整備

障害者権利条約批准・インクルーシブ教育推進ネットワークMLからの転送です。
◆車いす女性上れず犠牲―避難路の石段 改善要望したのに…
  津波被害の岩手・大槌町 財政難で未整備
(2011年6月4日中国新聞)>
岩手県大槌町で車いすのお年寄りの女性が避難所に通じる石の階段を上れず、犠牲になった。町内会は車いすでも避難できる経路を整備するよう町に要望していたが、財政難などを理由に実現していなかった。町内会の「行政の対応遅れ」との指摘を受け、町は防災計画を根本から見直すとしている。
上記記事(2011年6月4日中国新聞)>

第5回障害者救援本部会議

本日、6時半より第5回障害者救援本部会議を開きたいと思います。
この間の動き(救援活動、東京救援本部会議、被災地)のご報告と、これからの動などについて話し合いたいと思います。
どうぞご参加ください。
とき 6月6日(月)午後6時半から
ところ 大国町 パーティパーティ (地下鉄大国町からすぐ)
大阪市浪速区敷津東3-6-10
TEL・FAX  06-6649-0455

被災地のゆめ風基金会員様から

5/31 宮城県宮城郡
☆近況をお知らせください
何かお困りのことがありましたらお知らせください。
伊丹さんよりお願いをされました渡辺です。何が困っているか?色々な方に訊かれますが、これとすぐには思い出せません。
避難所から仮設へと行き、ひとりひとりの心の中に何かしらの思いがあります。
外と部屋の中でのさがない方もいますが、準備しましたお風呂の段差も…これからも何かありますが協力があることと心からの思いやりと穏やかな気持ち、前向きに行きます。

☆障害者の様子がわかればお知らせください。
なんでもかまいません。

障がい者の方々も元気にがんばっているのですが少し心のケアも大切な様な気がしますので、ひとりひとりにあったケアが出来れば良です。
皆んながいるとがんばり元気にしていても、とてもひとりになるのがこわいと言う人々もいます。
お話し相手がほしいと思います。障がい者の方々も元気にがんばっています!!ありがとうございました!!

~大震災の現場から感じたこと~ そうそうの杜の現地報告集

 社会福祉法人そうそうの杜から、被災地の障害者支援ボランティアの体験報告集(機関紙第27号)が届きました。そうそうの杜はゆめ風基金の避難所調査に協力していただいたことがありますが、今回の地震発生後、支援ボランティアの派遣を決め、希望者を募り4月14日の第一次派遣から現在まで継続的に2、3名のスタッフが支援活動に参加されています。
 
 今回届いた報告集では震災後一ヶ月で生々しい傷跡が残った被災地で、障害があるためにより理不尽な困難の中で身をかたくする障害者の現実が報告されています。
 ある所では、「ゆめ風基金さんにお願いするようなニーズはありません」といわれたり、「ここには障害者はいません」といわれたりするところから粘り強く呼びかけ、個別のニーズに対応した支援活動を広げていったことが報告されています。また、現地の支援活動の母体「CILたすけっと」のみなさんの献身的な活動と人柄に敬服されたこととともに、現地のスタッフがたおれてしまわないかと、とても心配されています。
 今後、このことについても現地のスタッフの議論を待ち、必要な支援を考えなければならないと思っています。
 この報告集をごらんになりたい方は、リンクしましたそうそうの杜のホームページからダウンロードできます。
トップページからメニュー「機関紙・想創奏」をクリックし、「第27号」をクリックしてください。
(マイクロソフト・ワード文書)
 報告集から一部を転載させていただきます。
~大震災の現場から感じたこと~
 人は日常から引き裂かれるほどの大きな出来事に遭遇した時、何が現実で現実でないかわからない精神の状態に置かれるのであろう。それは直接その出来事に遭遇したのではなくても、今回の震災跡(それでもかなりがれきも片付いた跡)を見るだけで同じ感覚に陥るほどであった。ならば直接この震災を体験し、津波で全てを失くし、全てが無くなった町を見ている被災した人たちの心は、どうすれば回復できるのか、手立てはあるのか、途方にくれる。
 日常性の断絶から回復するための個々人の立て直しと、社会の立て直しの二つの側面にどんな「支援」が存在するのかを考えさせられる。
 
  今回は、ゆめ風基金のボランティアとして障害のある人の支援にあたる。現地調査の結果、特に知的障害のある人は避難所にはいないというか入れない。そのため家にいれる人は自宅か親戚の家に本人だけを預けるか、一旦施設に預けるかしている様子があった。中には自閉症の子どものいる家庭が避難所にいて、うるさいことを理由に別室に行くように言われ、周りと孤立してしまっている状況もあった。しかし、こうして見える障害者はまだ支援の手立てがあるが、地域の特性から、見えない障害者が多い。
  もともと障害福祉サービス利用者が少ないのである。南三陸にあたっては、知的障害者の移動支援利用、居宅介護利用とも0人、作業所は一つだけで17名の利用のみで、精神の障害サービスとも大きな法人1箇所が全てを担っている。情報としては1000人の障害手帳交付があったそうだが、こうしたことからもいかに障害サービスを受けている人が少ないかがわかる。そして今回は行政機能も全て流され、書類も残されていない状況の中で、要援護者リストどころか、特別な支援を必要とする人たちが完全に見えなくなってしまっていた。また大きな法人1箇所が力を持ってしまっているので、支援が完結してしまっているかのような動きになる。
  そうした現状から今「個々」に必要なこと、これからの「個々」「地域」のために必要なことは、地域の人とつながって、困っている人がいないかを丁寧に拾い上げていき、支援につなげていく。そして今後の地域を、地域の人達の手で作ることのできるバックアップをしていくことが必要である。こういう時はせめて運動団体や障害種別の枠を超えて連携して欲しいと強く思う。(現状は腹立たしいほどに連携ができない。悲しい程)
  
 私たちが生活している所でしなければならないことは、障害のある人や高齢者が埋もれてしまわないように、福祉避難所の設置は急務である。また要援護者リストの作成と災害時のリスト開示方法を地域の中で確立していくことは必須であることを認識できた。
 普段から垣根をなくした地域を作っておくことが障害のある人もない人も救うことになる。地域を守ることになる。
 日常性の断絶から回復するために、地域を作り、一人一人の世界が崩れないように支えていくこと・・・・・・それしか今は考えられない。
そうそうの杜のホームページ

被災地障がい者センターみやぎのブログから

被災地障がい者センターみやぎのブログから(2011年5月13日)
被災地障がい者センターみやぎ活動報告書 №1-2
(5/10時点)
■「支援報告」
1.物資支援状況
《個人に対する提供》
医療品(薬品、ストマ、カテーテル、経管栄養剤、手袋、イソジン等含) 28名
生活雑貨(トイレットペーパー、生理用品等) 55名
食品(水、レトルト食品、米等) 42名
オムツ(高齢者、児童、幼児) 77名
衣料品(下着、靴下等含) 22名
杖(T字型・) 9名
ポータブルトイレ 2名
簡易ベット(リクライニング型・折りたたみ型含) 4名
発電機 1名
車いす 3名
玩具 5名
計 248名
《団体に対する提供》
医療品(薬品、ストマ、カテーテル、経管栄養剤含) 1団体
生活雑貨(トイレットペーパー、生理用品等) 16団体
食品(水、レトルト食品、米等) 12団体
オムツ 16団体
ポータブルトイレ 1団体
衣服(下着等) 7団体
シャワーチェアー 1団体
簡易ベット 1団体
玩具 1団体
計 56団体
被災初期においては、食料品(飲み水を含む)、衛生用品(トイレットペーパー、おしりふき、ウエットティッシュ、生理用品等)、オムツ(大人用、子供用、幼児用)、暖房機、カイロ、医療品、薬品、栄養補助食品等の生命維持や健康維持の物資が中心であったが、時間の経過と共に、杖、ポータブルトイレ、簡易ベット、洋服等の生活用品へ移行している傾向がみられる。
■郵送でご協力頂いている団体
1.財団法人ヤマト福祉財団
 (3/30~県内全域への郵送にご協力いただいております)
■個人、団体への相談・人的支援
・個人相談件数 70名
・団体相談件数 36団体
被災直後では物資提供をおこなっていたケースでも、時間が経つにつれ生活に必要な相談、送迎、手続き補助、介助(入浴・遊び相手・身体介助)等の要請に移行している。
個人支援数 313名(5/10日現在)
尚、内203名については継続支援または定期的に連絡をとり見守り中
団体支援数 91団体
団体の活動開始と共にニーズは減ってきているが、常時と違う状況による利用者や会員の様々な相談が寄せられる
■団体への資金支援
被災地障がい者センターみやぎ(ゆめ風基金)では、各NPO法人、団体の速やかな活動開始に向けて資金支援を行っている。
全国の支援してくださる方々の義援金・寄付金と共に「心」と「想い」を届ける為、相談を受けた際は必ず現地訪問及び面談を行い、緊急性の高いものから支援している。
1. 仙台市 NPO法人コスモスクラブ「すまいる作業所」
 活動内容 就労継続支援B型事業、生活介護事業
 国産大豆100%使用の豆腐作り、豆腐・豆乳・おからのドーナツ作り、販売。
 被災状況:ボイラーの全壊、建物ひび割れ等。
 結果:豆腐製造用ボイラーの再購入費 1,155,000円 支援
2.仙台市 NPO法人「みどり会」
 活動内容 心に障がいを持った人々の自立支援のための施設、グループホーム運営
 被災状況:津波による建物、備品等全流出。
 結果:施設再建に向けての物件借用料、改築量、事務機器類購入費 1,500,000円 支援
3.仙台市 NPO法人「しゃくなげ苑」
 通所地域活動センター
 着物古布による、草履作製、販売
 被災状況:震災により職員通用ドアのドアノブ破損
 結果:ノブ一つにより、一人の指導員の労力が倍増。
 交換ノブ代金 8,000円 支援
4.仙台市 NPO法人「多夢多夢舎中山工房」
 就労継続支援B型事業
 レストラン経営、生活雑貨製作、お弁当等 販売
 被災状況:震災により、レストラン外壁、内壁に多数のヒビ。
 別棟、階段支柱土台部分の崩壊。修復工事緊急に必要。
 結果:補修、修復工事代金 1,209,600円 支援
5. 登米市 南方福祉作業所「あやめ園」
 就労継続支援B型事業、生活介護事業
 軽食喫茶店経営、手工芸品作製 販売
 被災状況:震災により喫茶部門給湯器が破損。
 軽食作りにお湯は欠かせない為、修理必要。
 結果:給湯器修理代金、火災探知機電池代 86,100円 支援
6.宮城精神しょうがい者団体連絡会議
 当事者による、専門家にはできない電話相談、カウセリングを行う
 状況:震災後における心のケアを、当事者によるカウンセリング及び適切な
 精神医療保険福祉情報の提供を行う。
 結果:事業を行うための、施設費・設備費維持費等を含めた2ヶ年分経費2,500,000円 支援
※その他、現在検討中の支援  7件
主に、備品支援・建物修復・新施設への転居費等
■メディアで取り上げられた報告
1.(3/23)夜8:00〜8:45のNHK教育テレビ番組「福祉ネットワーク」その1
2.(3/29)夜8:00〜8:45のNHK教育テレビ番組「福祉ネットワーク」その2
3.(4/24)夜10:00~NHK教育テレビ番組「ETV」
など
■「南地域・北地域 拠点づくり」
1.被災地障がい者センターみやぎ 県南拠点
 住所:宮城県亘理町字新町 34-3
 (木造平屋建て 4部屋・トイレ・シャワールーム・キッチン完備)
 目的:地域社会の再興、新たな町づくりの拠点としての役割。
 地元の団体による地域密着型支援の確立。
 避難生活の中での精神的、物理的緊急避難的滞在スペースの確保。
 被災地障がい者センターみやぎとの連携により、地域の復興と細やかな障がい者サービスを目指す。    
2.被災地障がい者センターみやぎ 県北拠点
 住所:登米市 予定
 目的:県南拠点 同様
■「被災地障がい者センター 東北」設立
被災状況が各県別に異なることは明らかであるが、県を越えての緊急避難が現実には行われている。岩手県・宮城県・福島県が相互に協力し合う為の環境として、東北統括本部としての「被災地障がい者センター 東北」を「被災地障がい者センターみやぎ」内に設置した。
被災状況は、日々刻々と変化しているが、未だ過酷な避難生活者や障がい者を取巻く環境は解決したとは到底言えない状況であり、これからも支援するスピードと重要性は、2ヶ月を経過しようとしている今日でも変わりない。
被災の中、「孤立障がい者」「困っている障がい者」を出さないよう、今後さらに各県と綿密な情報交換と対話をしながら活動をしていく。

被災地障がい者センターみやぎのブログから1

被災地障がい者センターみやぎのブログから(2011年5月13日)
被災地障がい者センターみやぎ活動報告書 №1-1
(5/10時点)
■当センターみやぎは発足以来下記の活動を行ってきた
1.被災地ローリング調査
2.県内NPO団体、法人へのDM送付による被災状況調査
3.各市役所等行政機関、ボランティアセンター、避難所等へのチラシ配布及び設置
上記活動より
1.個人、団体への物資支援
2.個人、団体への相談支援
3.個人、団体への人的支援
4.団体への資金的支援(融資)
を行っている
又、上記活動を通して各地の拠点となる施設の必要性が不可欠である事から
1.南地域(亘理町)支援活動拠点 設立 
2.北地域(登米市)支援活動拠点 設立
■以下、項目ごとに詳細を報告 
1.被災地ローリング調査
当センターは県内全域を対象としている。県内全域に渡る、障がい者の状況と被災状況を調査するため、当センターVTの調査員が毎日早朝から現地へ出発し、県北地域・仙台市地域・県南地域の3ブロックに分かれ、現地の障がい者ニーズの調査を現在も続けている。
※現地調査チーム(1チーム:ボランティア2~3名の福祉従事者で構成)
具体的な現地調査内容は、避難所の状況・行政の動きや障がい者把握状況・災害VTCの動き・社会福祉協議会の動き・従来あった福祉資源と現在動いている福祉資源などの『地域状況の調査』と、避難所で困っている障がい者はいるか?避難所にいない障がい者はいったいどこにいるのか?などの『個別調査』を福祉従事者である専門家の視点から調査を進めている。※現在も毎日進めている。
よりスムーズに継続的個別支援をおこなう為に、チームごとで動き地域状況や個別支援内容の引き継ぎ、情報の共有化、他団体との調整・協力等をおこない日々変化する被災地の状況に迅速かつ漏れが出ないよう対応している。
この体制は、日々入れ替わるVT間の情報共有と引継ぎにも非常に有効でスムーズな対応ができている。
その調査報告は毎朝の全体ミーティング内でも口頭で共有しており、紙ベースの報告書は種類別に①『地域カルテ』(地域状況)と②『個別カルテ』(個人・団体の支援ケース)に分類し綴じており、全体での共有化と引継ぎ・継続的支援ができるような体制をとっている。
各所には、地域の保健師、看護師、福祉団体職員、他ボランティア団体(看護師等の専門職)等が常駐または巡回の形で係っていることが多く、そのキーパーソンとの連携も情報共有や支援体制を築く上でも非常に重要となっており、その方々との連携や協力で解決している課題もある。
但し、個人情報保護法・地域の特性、慣習等の為、障がい者自身との面談はなかなか厳しいケースが多い。何度も避難所や避難施設などに足を運び、活動内容を説明し信頼関係を構築しながら、情報を得るという時間のかかる作業が必要ではあるが、当センターのVTは根気強く熱心に「困っている障がい者」を発掘し支援するため、その活動を毎日続けている。
支援内容に関しては下記にまとめてあるが、物資の提供・相談受付・手続き補助・送迎・介助支援など、非常に多岐に渡っており底知れぬ課題が山積みとなっているのが現状である。
例えば、物資の提供と言っても多種多様である。食料品やオムツ等の物流が回復すればある程度落ち着いてくるケースから、避難所に和式トイレしかなくポータブルトイレが必要・オムツを交換する場がなく間仕切りが必要・階段しかなくスロープが必要・生活不活発病により新たに杖や車椅子が必要・家族や職員の介護負担が増しベットや失禁シートが必要など、物資提供といってもケース1件1件の課題には避難所担当者との打合せや調整などが必要である。その為、何度も足を運び調整する必要がある。
この活動に協力頂いているスタッフは常時約15名おり、北海道から沖縄まで文字通り全国から集まったVTの方々が長期(条件に1週間以上滞在できる方)によって支えられている。
日々入れ替わるVT同士の出逢いは、これを縁に地域・世代・役職を超えた非常に強い絆が生まれている。
今後も、私たちの活動を応援をよろしくお願い申し上げます。
■以下、各地域でローリング調査を行った避難所
(北地域避難所)
・石巻市
石巻中学校、こころ・さをり、住吉小学校、湊中学校、石巻高校、石巻公民館、湊小学校、石巻特別支援学校(蛇田)、渡波小学校、渡波中学校、青葉中学校、北上中学校、遊楽館、難病相談支援センター、小滝荘、大指林業センター、小滝公民館、石巻市北上在宅介護支援センター、石巻中央公民館、石巻女子高、門脇中学校、はまぎく、万石浦中学校、蛇田中学校、鹿妻小学校、ひたかみ園
・気仙沼市
気仙沼防災センター、気仙沼小学校、気仙沼中学校
・南三陸町
志津川小学校、南三陸総合体育館(ベイサイドアリーナ)、柳風園、歌津老人福祉センター
・女川市
女川町勤労青少年センター、女川町総合体育館、女川原子力発電所、女川町立病院、海泉閣、女川第一小学校、女川第二小学校、女川町立第一保育所、女川第二小学校体育館
・東松島市
東松島市コミュニティーセンター、東松島市矢本第一中学校、鹿妻地区センター、道地地区センター、手沼地区センター、蔵しっくパーク、小松台地区センター、谷地地区センター、上小松地区センター、南郷体育館
・七ヶ浜町
七ヶ浜国際村
・多賀城市
多賀城市民体育館、多賀城文化センター
・塩釜市
塩釜ガス体育館
計 57ヶ所
(仙台市地域避難所)
・仙台市内
七北公園体育館、福室市民センター、岡田小学校、高砂市民センター、田子市民センター、六郷中学校、宮城野体育館、六郷市民センター、荒町市民センター、蒲町小学校、七郷市民センター、JA六郷、ウエルサンピア仙台、若林体育館
(仙台市福祉指定避難所)
ハンズ太白、ハンズ若林、ハンズ宮城野
計 17ヶ所
(南地域避難所)
・角田市
角田市総合福祉センター、市民センター、農業環境改善センター、船岡支援学校
・亘理町
逢隅小学校、亘理うらきど、亘理高校、亘理町災害ボランティアセンター、おおくま荘、吉田小学校、亘理中学校、亘理小学校
・山元町
山下第一小学校体育館、山元町支援学校、宮城病院、山元町中央公民館、真庭区公民館、山下中学校、坂元中学校
・岩沼市
岩沼警察署、岩沼市民会館、岩沼市役所農村環境改善センター
・名取市
名取市館腰小学校、名取市民会館、
・柴田町
船岡支援学校
・白石市
陽光園
・丸森町
丸森まちづくりセンター
計 27ヶ所
※県内全域合計 101ヶ所
■ ローリング調査やVTで協力頂いたボランティア団体・スタッフ
東京都ガチャバン ともに生会、豊中サポートネットワーク、北海道アンダンテ、東北文化学園大学、社会福祉法人 地域ゆめの会ワークセンター飛行船、静岡県作業所連合会・わ、社会福祉法人 そうそうの杜、NPOライフ元気ジョブ、社会福祉法人 加島友愛会、社会福祉法人 ノーマライゼーション協会、社会福祉法人ひびき つながりの家、東北大学、NPO法人JUMP、NPO法人こんちぇると、社会福祉法人 覆育会、社会福祉法人 ゆうのゆう、医療法人 拓、共同作業所 シティライト、東京都立村山特別支援学校、NPO法人 清水障害者サポートセンターそら、NPO法人 生活支援研究会、NPO法人 日常生活支援ネットワーク パーティ・パーティ、NPO法人わっぱの会、ぷくぷくの会、NPO法人 ホープワールドワイド・ジャパン。
計 24団体
■ボランティアスタッフ
保育士、介護福祉士、ヘルパー、心理療法士、鍼灸師、各施設スタッフ等
現実数 89名   
延べ人数 623名
■県内NPO団体、法人へのDM送付による、被災状況調査
県内510か所の、NPO法人・社会福祉法人に対し、「被災地障がい者センターみやぎ設立について」「被災状況をお知らせください」「障がい者の皆さんへ」3通の文書を送付済み。
内、FAX・電話等での回答数は現在43団体

5月21日の街頭募金

ご報告がおくれましたが、5月21日の街頭募金は42,501円でした。
3月19日からの5回の街頭募金の合計額は1,037,835円となり、100万円をこえました。
参加していただいた7団体、15人の参加者の方々、ご苦労様でした。
5月は連続していたため、この日は参加者の人数が少なくなってしまいました。
6月は雨が心配ですが、みなさんのご参加をよろしくお願いします。

被災地障がい者センターいわてのブログ゜から2

被災地障がい者センターいわてのブログ゜から(2011年5月23日) 
被災地障がい者センターいわて(以下センターいわて)に、新拠点が誕生しました。
場所は、遠野市宮守。JR釜石線 鱒沢駅の目の前。まさに駅前の好物件を、代表の今川が見つけてきました。
現在、ボランティアスタッフが少ないため、まだ実動はしていませんが、本日はその拠点に初めて宿泊をしています。
拠点設置の目的は、センターいわてのある盛岡から被災沿岸部への移動距離が、どこへ行くにも片道約3時間はかかってしまうため。
朝8時に盛岡を出発して、現地到着は11時ごろ。19時のミーティングに戻るには現地を16時に出ないとなりません。
釜石市・大船渡市・大槌町・山田町への中継地点として、この場所が選ばれました。
日没後の遠野はまだ気温が低く、体が震えております。
センターいわてでの現在の主な活動内容
○支援物資で送られてくる衣類のサイズが合わない方への衣類お届け。(仮設住宅や避難施設、ご自宅へ)
○避難所や自宅で生活をされている方(知的障がい・重度身体障がい)と、日中一緒に過ごす。
○流失した就業支援センターの仮事務所へ文房具の支援
○仮設住宅の調査(スロープ設置状況・集会所の有無・障がい者の入居状況)
○障がい者関係のNPO、社会福祉法人、支援学校、関係団体へ訪問し、ニーズ調査。つながりを深める
○県内の障がい者関係機関で行われる、連絡会・報告会等への参加
等々
地域特有の様々な問題も浮き上がっています。
沿岸部のとある地域で、介護保険を利用しているにもかかわらず、家族介護が可能との判断でヘルパーが派遣されていないとの話を聞きました。
認知症 人工肛門 身障6級の父(81歳)・視覚障害 身障4級の息子(57歳)リウマチ 車椅子使用 身障2級 要介護2の娘(54歳)の三人家族。
息子さんは現在無職。認知症の父と妹を残して出かけることができず、買い物にさえもいけません。
現状の支援としては、車で30分の隣町へ買い物の付き添いをすること。通院の送迎。息子さんが外出中に妹さん、お父さんと一緒に留守番し、お父さんの見守り、妹さんの生活介助等を行っています。
都市部とは比較できないほど、福祉サービスの利用が制限されています。
息子さんは「この地域では介護保険は何の役にもたたない」と、嘆いておられました。
認知症や、障がいをもつ方へのサポートが十分ではなく、介護は家族任せ。
津波被害により、福祉関係の施設(デイサービス等)が流失していたり、施設職員も多数亡くなっている現状もありますが、 必要な方に必要な支援を提供できるよう、なんとかならないものかと考えています。
このご家族がゆとりある生活ができるよう、支援と平行して地域の福祉サービスの調査も行っていきたいと思います。

被災障がい者センター岩手のブログから

被災障がい者センターいわてのブログから
5月2日から5日まで、被災した地域を一緒に回ってもらっ浅野誠一さんからの報告です。
僕はAJU自立の家ぴあ名古屋で働いている浅野誠一です。
重度の脳性まひで電動車いすを使用、言語障害もあります。
5月2日から5日まで東北の被災地に行ってきました。
これまでにない最大級の災害を自分の目で見たかったのと、東北の障害者の現状を知りたかったからです。
2日(月)19:00 名古屋出発 リフト付き車両にて移動
3日(火)08:00 仙台到着
     12:30 盛岡に到着
     12:45 被災地障害者センターいわてに到着。八幡さんと会う。
岩手の現状
ヘルパーステーションは社協とニチイだけ。
重訪やヘルパーの育成をしようと思っても、講座内の「実習」ができない(実習先の自立生活している当事者がいない)。講座を開講しても2・3人が限度。
地域で暮らす、地域へ出る障害者はほぼいない。被災していなくても在宅は在宅。
震災以前の問題。自立生活をしている障害者 求む!!
「被災地障害者センター」なのに障害当事者がいない。
自立生活をしている障害者はほとんどいないという中で、困った時には施設に入りやすい。(その選択肢しかない ということ)
僕は、なんで在宅から一人暮らししようと思う障害者が出てこないのだろうか、と感じました。地域性かもしれないけど、自立生活を活発にやっている地域のリーダーが一定の期間そこに住んで運動したほうが良いと思いました。
CILもりおかにて
被災地障害者支援センターいわてにて
次の日は
4日(水)06:00 起床
     07:00 田老町を目指し南下。最終的には仙台へ。
     09:07 宮古市
         ↓
         山田町
     10:00 大槌町
     11:00 釜石市
     11:45 大船渡市 福祉施設:さんりくの園
     12:35 陸前高田市~気仙沼市へ
宮古市に行って、市民野球場が壊れてその残骸が辺り一面にありました。田老町。ここも栄えていた町だったと思います。
次に大槌町。さんりくの園という施設に行きました。ここは、身体障害者・老人ホームなどが集まっていた所です。建物が入れそうな所だったので、中を見てきたのですがもう備品とかは片づけられていました。
その夕方、仙台のドリームゲートという自立生活センターに行きました。そこで藤本さんに色々話ししていて、地震3日目に入浴の介助依頼があったけど食事もまともに食べられない人もいるなか、お風呂の依頼はちょっと「常識はずれ」と断ったそうです。
僕も、障害者の意識でも、幅広いな、と思いました。今回、行って色々考えることが出来て、出来たらまた行きたいと思いました。