●社会福祉法人・大阪ボランティア協会機関誌「ウォロ(通巻505号)」からの転載
購読申し込み TEL 06-6809-4903 FAX 06-6809-4902
「東日本大震災福島発・現地から伝える『被災地の今』やさいのラボ・農と食を通してつながり支え合う
(やさいのラボ:は、福島県二本松市の中山間地に位置する東和地域を拠点に活動し続けるグループ。農業とさまざまな人・団体・事業をコラボレーションさせながら、野菜や地域の魅力を引き出している。)
リポーター:かもん郁子さん(NPO法人うつしまブランチ理事)
「若者の活動や交流が地域を元気に」
2012年、福島県内の農業を取り巻く状況は過酷だった。
放射能対策に最善を尽くし、検査を済ませた野菜であっても風評被害にあった。
ならば原点に戻ろうと若手農業者3人で野菜を一から勉強し、ジュニア野菜ソムリエの資格を取得。
その魅力を、掘り下げ伝えていこうと12年4月「やさいのラボ」(以下、「ラボ」)を立ち上げた。
情報発信の方法の一つとして野菜を使ってドーナツやタルト、ワッフルなどを作り、隣町や首都圏で開催されるマルシェ販売をし始めた。
すると関心を持つ人たちも活動に参加するようになり、農家民宿の経営者や有機加工食品の製造・販売関係者、大学職員、NPO事務局など異業種の仲間が加わった。
ラボの活動を長く続けるために、語り合う中で浮上してきたやりたいことを無理なく実現させていくスタイルをとった。
以来、まずは自分たちが楽しく、そして関わる人みんなが楽しめることをモットーにしている。
現在は月1回程度、農家民宿「ゆんた」にあつまり、食事を作って食べながら語り合うことを基本に活動している。
『みんなが集まって話すって僕にとっては、すごく新鮮で、いつもいろんなアイデアや気づきをもらって帰ります』と、佐藤真平さん(NPO事務局)は話す。
2014年から2年続けて開催した「東和deいもフェス」も語りの場から生まれた企画だ。
野菜の定植から収穫までしっかりとりくんでみょうと始めたのだという。
菅野瑞穂さん(有機農業者)の畑を借りて5月にサツマイモの苗を植え、夏は朝活と称して高原の畑で早朝から草むしり。
収穫は友人・知人にも声をかけ、最後にバーベキュで喜びを分かち合った。
『若者がこんなことしているよ!』という情報発信が地域の元気にもなった。
ラボは、個人を訪ねて来たグループや学生を仲間に紹介するなど交流を広げる役目も果たしている。
有機農業のつながりで菅野さんの畑に千葉県九十九里町から応援にやってきたグループとの交流は、逆に菅野さんたちが九十九里を訪ねていくまでに発展した。
『有機農家、デザイナー、カフェのオーナーなど、私たちと同じ職業を越えて集まった方々で、皆さんノリがいい。あまりにも楽しいので、今度はこちらから訪ねていくことに。2年連続で行ってしまいました。(笑)九十九里では、消費者の心に響くデザインなど、教わることがたくさんあった。:生産者の生き方や考え方も付加価値になることも教わりました。』
夢や希望を共有・共感
武藤洋平さん(レストランオーナーシェフ)は活動の手応えをこう話す。
『父の時代には、青年団という語り合う組織がありました。いったん途切れはしても、絆が震災と原発事故という大災害から立ち上がる力になりました。僕らは、そういうつながりがなかった世代。ここで暮らしていくと決めた僕らが温めている夢や希望を共有できる仲間、共感し応援してくれる仲間の存在は大きいです。』
初年度に取り組んだ野菜のスイーツづくりの苦労が吹き飛ぶような出来事もあった。
『僕が作った、里芋のチョコトリュフを覚えていてくださった農家の方から料理教室の講師を頼まれたんです。』
震災を機に農業と食の原点に戻り、多様なコラボレーションから生まれる喜びを復興の力にしてきたラボの面々。
自らをブラッシュアップさせながら農と食を通して人と地域がつながり支え合う関係を、これからも大切に育てていきたいそうだ。
以上
●被災障害者支援 ゆめ風基金が届けた救援金総額は、369,782,740円(2015年12月31日現在)
○東日本関連救援金、金額は、313,442,139円です。(2016年2月末日現在)
只今の基金残高 256,963,770円(2015年12月31日現在)
このメールは、東北関東大震災被災障害者救援に関する、被災障害者支援ゆめ風基金副代表理事、障害者問題総合誌「そよ風のように街に出よう」編集長、バクバクの会事務局員でもある河野秀忠が感じた、各方面の被災障害者救援活動のあれこれの個人的レポートです。
広く知ってもらいたいので、転送自由。
自由にお使いください。
息の長い救援が求められています。
長期戦です。
救援金の送り先は、郵便振替口座 00980-7-40043 ゆめ風基金です。
「とうほく」と書いてください。
●東日本大震災救援活動の中のhideの風景
「いのちを祈る音楽」
2016年5月19日(木)、東京都文京区・「文京 シビックホール 小ホール(春日駅、後楽園駅からスグ)
開場18時、開演18時30分~
◆3・11の地震、津波、原発事故のすぐあと、坂田明氏は海辺で暮らす友人たちのもとを訪ね、海に向かって亡くなったお身内の為に鎮魂のサックスを捧げた。
葬送の祈り、坂田明のプレイは世の中の生産性に寄与するものではないが、世の中になくてはならないプレイ、PLAY(演奏)はPRAY(祈り)なのだ。 (小室等)
・小室等さんがホストをつとめ、認定NPO法人ゆめ風基金とカタログハウスの学校が毎年行っているトーク&ライブ。
今年は、国際的ミュージシャンとして活躍中の坂田明さんをゲストにお迎えし、小室等さん、こむろゆいさんとのジョイントを繰り広げていただきます。
サプライズで永六輔さんのご出演があるやなしや・・・
●参加費:2000円、介助者1人無料。ペア割引2人で3000円
催しの収益は被災障害者救援金として使われます。
●主催:認定NPO法人被災障害者支援ゆめ風基金
●共催、カタログハウスの学校
●お申し込み、お問い合わせ:「ゆめ風であいましょう参加希望」とご明記のうえ、住所・氏名・電話番号・参加人数をお知らせください。定員370人になりしだい締め切りになります。
確認後、参加票をお送りしますので、当日忘れずにお持ちください。
●TEL 0120-545-450
●FAX 03-5365-2298
●ハガキ 〒151-8674 カタログハウス「カタログハウスの学校・事務局」係
以上